2015/07/16 のログ
ご案内:「ロビー」にコゼットさんが現れました。
コゼット > 「う~~~ん……」

(お昼も過ぎ、午後の魔術実技を終えたコゼットは、学園内のロビーでまるで水を失った魚のようにぐったりしていた。

この島の気温たるや、なんて暑さだ。
以前居た所でもここまで暑くなる事は無かった。
なんとか授業は乗り切ったものの、これは日射病対策も十分に行わないとダメだなと思う。
目の前のテーブルの上に置かれている飲み掛けのスポーツドリンクをじっと眺めながら、ロビーの椅子で横になって涼む。
額園内が涼しいのが幸いだ。そうでなかったら面倒でも氷魔術を使っていただろう。)

ご案内:「ロビー」に相模原孝也さんが現れました。
相模原孝也 > 「うぁっちぃ〜…。」

勉強道具の入ったカバンを左手に、下敷きを右手に持って歩いてくる生徒。
右手にもった下敷きで、自分に風を送っている。

「あー……なんか飲んでこ、本土のコーヒーあっかなあココ。」

日本の暑さとどっちがましだ?ちらりとそんなことを考えながら、ロビーへと入り、自販機の方へ向かっていく途中、

なんか、椅子の上に何か乗ってた。

まあそんなことより今はコーヒーだ、冷えたのがあるといいんだが…あれ?

椅子の上を二度見した。どう見ても人間のようだった。

「………あ、ども。」
ぺこ、と小さく頭を下げたら、そっと自販機の方へ缶コーヒーを買いに行くのだ。
……直後に、知ってるメーカーのがひとつもないことに気づいて絶望するのだが。

コゼット > 「ん。」

(顔を覆っている帽子を退けると、男子生徒がこれまた暑そうにしていた。
それもそうだ、今日の気温は昨日と比べて段違いである。いくら暑さに慣れている人間が居たとしても、この暑さは流石に辛いだろう。
…というのは、自分の物差しであるのだが。)

「こんにちわ。今日は一段と暑いわねぇ…。」
(身体を起こして挨拶したいものだが、先程野外で存分に日光を浴びてきた事によるだるさが未だに勝っていた。)

相模原孝也 > 「あー、そっすね。暑いですもんね、しょうがないですね。」

少年は何も言わないことにした……どう見ても魔法使いと言わんばかりの帽子がよくよく目に入ったからだ。
それに何よりも重要な問題は、見知らぬメーカーの缶コーヒーだ。果たしてこいつらは値段に見合った味なのか…?
しばし悩んだ後、チャリチャリとポケットから取り出した硬貨を投入し、缶のスポドリを買った。二本買ったので、ガタンガタン、とたてつづけに二度音が鳴る。

「なんでも良いですが、あっついの辛いならこれ脇の下にでもあてといてください。 熱中症なりますよ。」

下敷きはカバンに突っ込んで、スポドリの缶を持って向かったのは、椅子に転がってる人のとこ。
飲みかけらしいスポドリの横に、よく冷えた缶のスポドリを一本置いて。
自分はたったまま、プルタブを開けて一口飲んだ。沁みる…。

コゼット > 「!ええと、…ありがとう。」
(差し出された缶を手に取る。
流石に脇の下に挟むのは少し恥ずかしいので、自身の頬に当ててみる。十分に冷やされた缶が熱を持った肌を冷やし、実に心地良い。

厚意を貰って横になったままというのも相手に申し訳が無い。ゆっくりと体を起こす。
帽子を被り直し、衣服を正す。)

「ふぅ…。ここまで暑くなるなんて、正直甘く見ていたわね。
…貴方は、ええと。」
(まだ熱でぼんやりとしているのか、目の前の人物が誰なのか、記憶が追いつかない
見た事があるような気はするのだが。)

相模原孝也 > 「どういたしまして。 顔が暑いようなら首に当てたりとか調整してくださいね。」

受け取られたのなら、持って帰らなくても良さそうだし、自分もテキトーに椅子を引いて座る。
カバンはテーブルの上において、もういっぺん下敷きを取り出したら、右手にスポドリ、左手に下敷きの構えだ。

「あー、と。相模原です。1年生。 まあ、周り海ですしね。 蒸し蒸ししてもふつーだと思いますよ。」
この少年、現状異能が変なこと以外は未だ一般人。魔法については、理論は勉強してる、というレベルなので、そのあたりで顔を見られたことはあったかもしれない。どちらにしても、そう優秀な生徒ではないのだけれど。

「あ、スポドリ代は100円です。」
下敷きでそよそよと、そちらに風を送りながら請求した。

コゼット > (ちゃっかりしている。
まぁ元よりお金は返すつもりだったので、切り出してくれて丁度良かったというかなんというか。
懐から財布を取り出すと、100円を取り出し、目の前の生徒に差し出す)

「ああ、相模原君。そうそう、思い出した。
確か…貴方も余所からここに転向してきたのだっけ。
どう?学園の生活は慣れた?」
(とはいえ、他の世界等からここに来る事自体はなんら不思議な事ではないのだが。
何分ここは色々と"騒がしい"。良い所ではあるのだが、改善すべき所は沢山ある。
それに対して、生徒は上手くやっていけるのかが気になっていた。
それは自分にも言えるのだけれど。)

相模原孝也 > 「まいどどうも。」

ゴトンとスポドリの缶をテーブルに置いてから、冷たい指で100円を受け取る。

「そっすよ。本土で高校受験受かってたのに…入学直前にまあいろいろあって…。」
会話にそれが出てきた時点で、ふっと視線がよそを、ロビーの窓の外を向いた。
島の固有種だろうか? やかましいセミが窓にぶつかったあと、大空へと旅立っていった…。

「慣れたっちゃ慣れたでしょうけど、正直活動範囲は狭いですね。寮と学校周りと、ちょいちょい海に行くくらいで。
 そーいえば魔力喰いなんちゃらがどうしたとか掲示板にありましたけど、そーゆー物騒なのとか、ガラの悪い地帯は縁が遠くてさっぱりですね。」

受け取った100円玉は胸ポケットに放り込んで、スポドリを一口飲んでから、お返事。
その後、んー、と少し考えたあと、

「俺は今年からなんで、こういうもんかなーって感じですけど。去年はここまで暑くなかったんですかね?」
ちょいとそらし目の話題を振りつつ、ちらっと先生の顔色を確認しておく。熱中症か熱射病なら、顔色が変わってたら危険サインだろう。チェック。

コゼット > 「…。」
(色々。それもまぁ、珍しい事ではない。
が、目線が逸れた辺り、あまり踏み込むのも良くないだろうか。)

「いいえ、それでいいと思うわ。
生徒達が面白半分で危険な事に手を突っ込むのは関心しないし。何らかの事件に巻き込まれる生徒も後を絶たないわ。
…中には亡くなってる人もいる。物騒な話よ。」
(詳しい事は語らなかったが、その表情から深刻な事なのだろうという事が伺える。)

「私も今年からで、つい一ヶ月ちょっと前に教師として来たばかりなのよ。
だけど、前に居た所はこんなには暑くなかったわね…。」
(水分もしっかり取っていたのか、顔色はそこまで悪くはない。
帽子を被っていたのも幸いしたのだろう。)

相模原孝也 > 「あ、空気悪くしましたね。 まあ大したことじゃないんで。」

パタパタパタ 下敷きの仰ぐ速度が上がって、風力もアップ。

「そのへんは風紀委員とかいるみたいだし、そっちの人にお任せしたいですね。
 こっち来て実感しましたけど、異能とか、簡単に”事故”が起こりえますもん。
 あ、偶然巻き込まれたら、先生に助けを求めてもオッケーですか?」

深刻そうな先生の空気に、にかっと笑って頼る姿勢を見せることで、空気の入れ替えと、頼りにしてますアピールをしていく。
自分が考えこんでも、意味はないことだし。それならまだ明るい空気を招いていきたいのだ。

「ありゃ、それは大変だ。 俺は日本…島国だから、あんまり気候は変わってないんですが、色んなとこから島に来てますし、合わない人は大変ですよねー。
 先生は、休みの日あたりに、涼みにプールとか行ったりしないんで?」

もし寒いとこから来たのなら、そっちの発想もあんまりないのかな。そう考えて、首をかしげて問いかけた。
直後にくいっとスポドリを飲んで、喋って乾いた喉を潤しておく。

コゼット > 「あっ、いいえ、そんなんじゃないのだけど。」
(…難しい顔をしていただろうか?)

「そうね、そうゆうのは風紀や公安の人に任せるべきだと思う。
それらに対抗する為にちゃんと戦える人達ばかりが集まってると思うし。
──ええ勿論。教師は生徒を守るものだから。」
(いくらか熱も引いてきたのか、それとも相手の笑顔を見てか、コゼットもようやく笑顔を見せる。)

「海開きは先日されたけれど、生憎私は水着を持って無くて。
…そうゆうのとは無縁の土地で育ったものだから。
今度同僚と見に行くつもりよ。折角海があるのだから、見に行きたいしね。」
(折角なので差し出された冷たい方のスポーツドリンクの蓋を開け、口に含む。
…やはり冷たいと美味しい。)

相模原孝也 > 「へへー、ありがたやありがたや。
 俺は生徒らしく、健全で健康的で平和な夏休みを送らせていただきやす。」

手に持っていたモノを一旦テーブルに置いて、両手を合わせて先生を拝む。

「お、いいですね。お互い島に来たばっかり同士、海ってのは…友達を作るのにはちょうど良いイベントかもしれませんな。
 あ、でも。先生、海に行く時は、保冷剤と冷たい飲み物は忘れずに!」

できれば麦わら帽子を薦めたくもあったが、先生の帽子は、どう見ても魔法使い帽子……。しげしげと眺めてみるが、どう見ても魔法使いの帽子だ。
通気性が止さそうには見えないが、こんな暑いさなかでもかぶっているんだ、きっと何かのこだわりがあるんだろう。うんうん、と一人勝手に納得して、頷いていた。

「しかし、海を見る機会がない……あれ?」
首をかしげる。ココに来るには、それこそ海を渡る必要があった気がするのだけど…ああ、いやもしかして、

「もしかしなくても、先生は外というか、およそというか、別世界からこの島にやってきた系ですか?」
ぽん、と手を打って、いまさらながらそんなことに気づいた様子。

コゼット > 「ええ、気をつける事にするわ。
それに私としても、生徒や同僚の事はもっと良く知る必要があるし。」
(仲良くならなければ相談出来ない事もあるだろう。
が、その前に彼の言う忠告は頭に留めておく。ここは避難出来る建物が直ぐ近くにあるから良いが、自分はまだ海の見える場所、浜辺には足を運んだ事が無かった。
今までがそれ位忙しかった…というのもある。)

「そうね、他の世界から来たわ。それこそ結構な時間をかけて。
…あ、ここには船で来たからその途中で海は勿論見たわよ?本当に何処までも水平線が続いているのね。」

相模原孝也 > 「じゃあ生徒Sたる俺を知るためにデートでもしますか?」

にやり、と意地が悪そうな笑い顔で、茶化してみる。
真面目な会話につかれたのもあるが、だいぶ肩に力入っているようでもあるし、ツッコミ待ちでちょっと一息つくつもり。

「おっと、半分正解ですか。
 そうですね、海から見ればはるかかなたの水平線に視線が行くと思いますが、
 浜から海を見ると…というより、海で遊ぶと、また違いますよ。 詳しくは浜辺で!」

実際現地で確かめてください、と指を一本立てて左右にふりふり。これ以上はネタバレ厳禁なのです。

コゼット > (デート、か。
そういえば、以前にもそんな話をしていた。結局あれから何の音沙汰もないのだが。)

「…そうゆうのはまた今度お願いするわね。」
(ほんの少し困った様子でそれに応えた。)

「そっか。じゃあその時を楽しみにしておくわ。
…っと、お陰でだるさも引いたし、この後の授業にも気持ちよく出られそうだわ。
相模原君、飲み物ありがとうね。」
(俄然海に遊びに行くのが楽しみになった。
飲み干した缶を指定のゴミ箱へ。飲みかけのペットボトルを持つと、手を振って別れを告げる。
彼は私より暑さに強いんだな…等と思いながら、その場を後にした)

ご案内:「ロビー」からコゼットさんが去りました。
相模原孝也 > 「はーい。それじゃあまた今度、先生。」

に、と笑って返すが、脳内では、おおっと滑った!とか考えていた。

「いえいえ、手間を省いただけなんで。代金はもらってますし。」
トントン、と100円玉を入れた胸ポケットを叩いて見せて。

「俺はもう授業あがりなんで、お疲れ様です。
 機会があったら、海行った感想でも教えてください。」

それじゃあー、と手を振り返し、授業に向かう先生を見送る。
その姿が見えなくなってから……

「うわ…外した…恥ずい…!」

デート云々の会話、思いっきり滑ってたことへの羞恥にうずくまり、赤くなった顔にヌルくなったスポドリの缶を押し当てる。

相模原孝也 > 「ぁー……ダメだ冷静になれねー、あれだろ、調子乗りすぎたろオレ…。」

落ち着こう、くーるになるんだ。そう自分に言い聞かせてもやはり恥ずい。特にココはロビーである。他の誰かに見られててもおかしくないというか、

「あ、やべ。」

慌ててテーブルの上の下敷きをカバンにつっこみ、カバンを持って立ち上がる。
この恥じらいの姿すら、見られているかもしれないのだ…!

「さ、さー。早めに帰っていろいろやらないとなーいろいろ。」

白々しく棒読みで言いながら、スポドリの缶を片手にロビーを足早に出て行く…。
どうかこの姿を、知り合いに見られていないことを祈るばかりである。

ご案内:「ロビー」から相模原孝也さんが去りました。