2015/07/17 のログ
ご案内:「教室」にパーゼルさんが現れました。
パーゼル > (最近の若い者は――。
 曰く、太古の昔から使われてきたフレーズである。若い者は年寄りを馬鹿にして、年寄りは若者を嘆くのである。行く道来た道。離れた地点にこそ人は眼を向けずに背け続ける。要するに男は閑散とした教室で教鞭を執りつつも最近の若い者は単位さえ取れたらそれでいいのかと嘆いていた。)

「時計ばかりに気にしても仕方がないぞ。
 せめて……」

(男の小言もなんのその。
 目の前で眠っている生徒をたたき起こす気にもなれぬ。
 授業終了と同時に一切に散っていく生徒たちを前に、どっかり腰を下ろした)

「くたびれたな」

(言うなり煙草に火をつける。禁煙かどうかは知らぬ。
 頭には包帯が巻かれておりつい最近怪我をしたことを一瞬で悟らせる。
 受けるもの自体、稀有な授業である。授業態度が素晴らしい人間ばかりなわけもなく)

「若い奴ばかり受けに来る。
 いや、若い奴が多いのか。相対的にそう思えるがな」

(この島は若者が大部分を占めているように思えてならない男だった。同年代と授業で盛り上がることはなかったらしく。)

パーゼル > (ため息を吐くと医者から処方された痛み止めを飲む。
 頭をパックリ割った状態で医者に駆け込んだ。少女のような外見の医者がにっこり笑って出てきたときは腰を抜かしたものだ。外見は若くても己と同じ年代と言っていたが信用できない男だった。
 せっかく年齢的に近い女性が出てきたと言うのにだ)

「女は化けるからなァ……」

(遠い目。女は化け物だ。間違いない)

パーゼル > (煙草を窓の外にポイ捨てしようとして――携帯灰皿に入れる。
 もとの世界であればごく普通の行為でもこの世界ではごみは持ち帰らなければならないルールである。
 めんどくさくてたまらないとため息を吐く。)

パーゼル > (喫煙も悪な風潮があるという。
 嘆かわしい世の中だとパーゼルは思った。
 生徒に煙草臭いだのなんだの文句を言われるならまだしも白い目されるのは我慢ならなかった。)

「禁煙なんぞ毎日やってるんだがな! ……はぁ」

(誰にもウケのよろしくないジョークを言ってため息を吐く。
 せっかく机があるのだからと書類仕事を始めた。
 どちらかと言えばアクティブに動く派の男にはつらい作業だ。まして狩人として化け物退治を生業としてきたのであればなおさらである)

パーゼル > (書類仕事を始末した。
 恐ろしく凶悪な化け物であった。銃は通用せず男自慢の槍も通用しない。唯一通用するのはペンと奇妙奇天烈なパソコンなる機械のみと来ている。
 ため息のノンストップな男はゆっくりと教室をあとにした)

ご案内:「教室」からパーゼルさんが去りました。
ご案内:「保健室」に嶋野陽子さんが現れました。
嶋野陽子 > 入室すると、白衣を羽織る陽子。
今日は保健室当番の日なので、夕方までここに駐在
する。先生の数より保健室の数が多いのか、当番の
時に先生の顔を見ることがほとんど無い。

(本当に、誰も来ないわね。まあそれは怪我人や
 急病人がいないという意味で、良いことだけど)

嶋野陽子 > 今日の待ち時間は、来訪者が来ない
かぎり、薬剤師試験の試験勉強に当てる。わざわざ
図書館から過去問題集を借りてきて、ノートも用意
している。
記憶を強化するには、出来るだけ多くの神経を使っ
て覚える事が効果的なので、敢えて紙に書くのだ。

肉体の強化や改造を5年に渡り繰り返してきた陽子
だが、ステラは陽子の脳だけは一切改造を加えてい
ない。家庭教師や試験官の代わりにはなるし、ネッ
ト接続や文書作成などの機能は代行してくれるが、
陽子の知識や技能は、自分で習得しなければいけな
いのだ。

嶋野陽子 > (日恵野君と神宮司君、
二人にはどんな「お守り」が必要なのだろうかしら)
かなうならば、二人の為に高性能ナノマシンを合成
してあげたい陽子だが、その為には二人の遺伝子が
必要となる。それも数十グラム単位で。
退院したばかりの二人に、50ccの採血はまだ無理だ
し、そもそも気味悪いと断られる可能性が高い。

しかも、彼女のナノマシンが、日恵野君の魔力や、
神宮司君の神力に悪影響を及ぼす可能性もある。
その辺の影響を調べるには、魔術と医術の両方に
詳しい人に相談するのが良いが、そんな都合の良
い知り合いはいない。
事が科学の領域を外れた世界となると、色々と手
詰まり感を覚える陽子だった。

嶋野陽子 > (本当に、科学技術以外の世界について
相談できる相手が欲しいなぁ・・・「魔術師」と
聞いて、ヤン・ウェンリーの名前が一番最初に
出てきちゃうのは、我ながらまずいでしょ。)
恋人の敬一君の趣味に引きずられた結果がコノ
ザマだ。

ご案内:「保健室」に嶋野陽子さんが現れました。
嶋野陽子 > 色々と横道にそれながらも、
問題集を解き進めていく陽子。一年分の問題集を解き
おわるごとに、ステラが採点結果を伝え、ミスの傾向
と対策を教えてくれる。
身代わり受験等のカンニング行為はは絶対にやらない
が、陽子に対するその他のフォローは至れり尽くせり
だ。そして次の年度の試験に取りかかる陽子。

嶋野陽子 > 保健室当番中に、試験勉強をすると
いう行為は、誰も来ない時間の活用法としては素晴ら
しいが、暇潰しに保健室に遊びに来る人は入りづらく
なる。
三年分の過去問を終えたところで、陽子は問題集を片
付けて、暇そうにソファーに座っている事にする。
誰か遊びに来てくれないかなぁ・・・

ご案内:「」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「保健室」に嶋野陽子さんが現れました。
嶋野陽子 > はっ!
いつのまにか居眠りしてしまったらしい。
時計を見ると当番の時間も終了している。
慌てて日報をメールで送ると、白衣を掛けて、
帰り支度をする。

ご案内:「保健室」から嶋野陽子さんが去りました。