2015/08/26 のログ
ご案内:「屋上」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 「――」

屋上のベンチに座って、
新しいトランプをシャッフルしている。

割と手馴れた様子で、
シャッフルしては一番上のカードを確認し、
真ん中あたりに差し戻すという行為を繰り返している。

ご案内:「屋上」に錐葉 咲さんが現れました。
錐葉 咲 > ・・・━━ガチャ、バンっ!!・・・。
勢い良く屋上への扉を開けて足を踏み入れては、
手はポケットに突っ込んだまま足を使ってドアを勢い良く閉めて大きな音を立てる。

「クソっ・・・、賑やか過ぎて落ち着きゃしねーな・・・」

微妙にざわついてる内、居心地が悪かったのか静かな場所を求めて屋上へと足を向けた。
まず最初に周囲の状態をうかがう、気だるくジトっとした眼差しで瞳を左右にゆっくり揺らして・・・・。

「・・・あァ?・・・。先客が居るってか、あー、誰だっけなァ・・・。」

眉間にしわを寄せ睨むつもりはないが睨むような眼差しでじぃっとベンチに座る一人を見つめる。
誰だこいつといわないばかりに。

四十万 静歌 > 「……?」

誰かがくるのは今に始まったことではないが、
大きな音に何があったんだろうと、
屋上の扉の方をみると、
じとっとした眼でこちらを何か睨むようにしてる様子をみてびくりと、体が硬直する。

「お、お……え、ええっと、
 な、何かありましたでしょうか?」

とはいえ、初対面で特に何かした記憶もなし、
ぎこちなく微笑んで目を離さず小首を傾げるだろう。
――ちょっぴり何いわれるか怖くて、
内心びくびくである。

錐葉 咲 > 「あー・・・、いや、こんなタイミングにあたし以外の誰かが屋上で一人で居るなんてめずらしーこともあるモンだなァってねェ。」

感覚で伝わる大人しい感じの彼女、
言葉が引っ込み気味なのを聞くと、
自分の身なりもあるし、
しょうがねぇかと心で呟く。

彼女との距離はまだ離れてる。
まぁ、折角だし話してみるか、
とポッケに手を突っ込んだまま歩いて
少し近くに寄ってみると・・・。

「あァ・・・?トランプ?あんた、一人でやろーとしてたってか?」

彼女の手元にあるトランプが先ず目についた。
屋上で一人、それにトランプ、占いでもやるのかと思いつつ・・・

四十万 静歌 > 「ああ、そうでしたか。
 ――ここはのんびりできますから、
 時折利用させてもらってるんですよ。
 高いところは風も気持ちよくて、景色もいいですし?」

その言葉に別に怒ってるわけじゃなさそうだと、
少しほっとしながらふんわりと微笑みかけるだろう。
そして、トランプについていわれると、
ちょっと顔を紅くして、頬をかきながら、

「ええ、一人でトランプですね。
 といっても、遊びではなくて――」

そういって、シャッフルして一番上のカードを見せる。
スペードのエースだ。
そして、それを真ん中あたりにいれて、再びシャッフル。
もう一度、もう一度と、3度ほど繰り返す。
――見せたカードは全てスペードのエースだ。

「練習、でしょうか。」

錐葉 咲 > 「そーだな、ゆっくりするには丁度いいところではあるっての。
景色についてはよくわからねぇが、確かに寝るには心地いいってとこかね。」

ベンチ付近のフェンスに背を向けてもたれる。
横目で彼女の様子を伺えば自然な微笑みが見える、
警戒されっぱなしじゃアレだなぁとは思ったがその心配はなくなった。

一息ついて空へ視線をボーっと向けて。
彼女から返る言葉を聞く。

「遊びじゃねェってか・・・、ん?」

なにやら手元で器用にカードをシャッフルして
同じカードを上に持ってくる、
なるほど、これは・・・。

「手品かなんかの練習かァ?・・・、見事なモンだなァ・・・。」

手先の器用さが見える、
種がわからないようにできることが何よりの証拠なのだろう。

「ッハハ、練習するほどなんだ、どっかでいつか披露すんだろ?
折角だから他にもみせてくれねーか?」

自分にはない人を楽しませるスキルだ、
興味がわいたのか乾いた笑みを零して彼女の手元を見つめた

四十万 静歌 > 「ああ、確かにお昼寝とかにも最高でしょうね。
 今の季節でお昼寝はちょっと危険ですけど――
 もう少しすれば丁度良い具合になるでしょうね。」

と、頷いて――

「ええ、手品です。」

手品の練習かと聞かれて、
にっこり笑って人差し指を立ててお見事というように答え、
顔を紅くして、

「まだまだ未熟ですし、
 披露するにはあがり症治さないといけないですけどね。」

あははと、笑いながら頬をかきつつ、
他にも見せてといわれると、少し考えて――

「そうですね。
 それじゃあ、こういうのはどうでしょうか。」

トランプで扇をつくり、すっと差し出す。

「好きなカードをお選び下さい?」

錐葉 咲 > 「ッハハ、まーなァ。陽に焼かれちまうってか。
いーじゃねぇか、真っ黒になるのもわるくねーとおもうけどなァ。
秋になりゃだらけちまうなァ、こりゃァ。」

冗談交じりに笑い、
ふぅっと一息

「そうかァ?・・・あたしにはその上手さ具合がわからねーが、
向上心があることにこしたことはねぇか。
度胸が足りねぇならあたしを練習台にでもしときな、ガラわりぃやつが相手だったら多少は度胸つくだろ。なんてなァ。」

差し出されたトランプを横目で見る。
扇形になったトランプの束、
選ぶように促されては真ん中ぐらいから一枚抜き取る。

「選んだが、こーゆーのは言っちゃいけねぇンだよな?」

彼女に見えないように数字とマークを確認する。
ダイヤ8、なんとも微妙な数字だ。
つぎは如何するか聞くように、彼女の目を見て頷いた

四十万 静歌 > 「まぁ、日にやけるだけならいいんですけどね。
 やっぱり熱中症とか日射病は怖いです。」

と、クスリと笑い返し、
一枚取ったのを確認して、

「ええ、見せないように確認できたら、
 では、こちらの好きな場所に入れてください。」

じっと上目遣いに見つめながら、
その通りですよというかのように笑って、
すっと両手でもった山札を差し出すだろう。

錐葉 咲 > 「まぁなァ、倒れちまったらそれまでだ。」

彼女の手品の動作を伺いながら返す言葉、
上目遣いの彼女から差し出された山札を手に取り、

「そーだなァ・・、あたしは性格わりぃからここかねェ。」

悪戯な笑みを浮べて山札の一番下に入れる。
そしてその山札を彼女の手元へと返した

四十万 静歌 > 「まさかの一番下ですか。
 いや、まぁ、下でも上でもいいんですけどね?」

ふわりとハンカチを山札の上に落とし、
軽くハンカチの上から指で山札の上をついて、

「1,2、の3!」

するりとハンカチをのけると、
表になったカードが現れる。

それを扇状にならべると、
一枚だけ裏側になったカードが底にある。

ぴっとそれを手にしてみせるとダイヤの8。

「こんな感じのなんていかがでしょうか?」

とふんわり微笑むだろう。

錐葉 咲 > ハンカチの中で何かをする挙動すらみえない、
何にもしてないようにみえたが実際は表向きになっているカードの束、
手品の結末を目の当りにして

「ほぉ・・・、大したモンだなァ・・、こりゃあたしにはわからねぇ。」

彼女の持つダイヤの8のカード、
少し借りて手にとりみてみるがいたって変哲もないただの一枚のトランプ、
確認し終われば彼女へと再びそのカードを返した。

「ありがとうなァ、ちったぁ良い暇つぶしにはなったっての。」

四十万 静歌 > 「実際、わかったらたいしたことないネタですけど――」

返されたカードを受け取って山札に直しながら、

「中々楽しいものでしょう?」

なんて、上目遣いにはにかむように微笑んで、

「暇つぶしになったなら幸いですね。
 私に出来ることってこういう事くらいしかなくて。」

そして頬をかいて照れたように笑って、
ふっと、何かに気づいたように首を傾げる。

「そういえば慌ててたか急いでたかしたみたいですけど、
 何かあったんですか?」

錐葉 咲 > 「大したことねェタネを上手く見せるってことはァ、中々できねェことだぜ?ッハハ。・・・たまには悪かねぇな、こーゆーのも。」

良く笑う子だなと、横目で見つめる、
自分とはぜんぜん違う、ほんわかした雰囲気が漂う彼女。
第一印象そんな感じだろう。

「じゅーぶんだっての、あたしなんて楽しませること何にもできねぇからなァ。
誇っていいと思うぜ、その才能はァ」

言葉を紡ぎながら目を瞑り、
後頭部にてを回して頭をかいた。

「あ?あたしが・・・?あーぁ、さっきの・・・。」

たぶんドアの音のことだろう、
自分が余りにもがさつ故に手で閉めるの面倒だったから
足で思い切り閉めたわけで・・・。

「あれは慌ててたわけでも、急いでたわけでもねぇよ、
ここにきたのは下がうっせーから。
それに比べてここは居心地いーからなァ。
それに本当に緊急を要するときは、こんな余裕かましてられねぇよ。」

足で蹴飛ばしたとはいえない故に、
その話は流すようにここに来た理由を口にした。

四十万 静歌 > 「はぅぅ、良かったです。
 はい、これからも頑張って――
 もっと喜ばせれるようになりたいですね。」

なんて、真っ赤になりながら答える。
褒められると思いっきり顔に照れが出るらしい。

ドアについての説明を聞くと。
あー……と何か納得したような顔になって。

「――煩い喧騒よりも、
 ほどよい静寂がある方がやっぱり居心地いいですもんね。
 少しでも早く移動したい気持ちは――
 少し分かるかもしれません。
 私の場合は、にぎやかなのは嫌いじゃないけど、
 時折静かに過ごしたくなるって感じですけど。」

と、クスリと笑って立てた人さし指を口元へと運ぶ。

「あ、そういえば、自己紹介をしてませんでした。
 二年の四十万 静歌(しじま しずか)と申します。
 どうぞよろしくお願いしますね?」

錐葉 咲 > 「あァ、頑張りなァ。あんたみたいな人を喜ばせる努力をする人間は絶対に必要だっての。
ロクでもない力を振舞う人間よりよっぽどなァ。
ん・・・?、っはは、わかりやすいやつだ。」

横目で見れば彼女の表情は赤面している、
嬉しくて照れてるのだろうか?
余程純粋なんだろうなと見受けられる。

「そういうこった、まー、賑やかなのも良いが、
どーもあたしには症があわねぇってとこかね。
・・・しかし、あんたみてぇな大人しい子もいるってこった、
今度からドアぐらい静かにあけるかねぇ。」

く、っとのどを鳴らして笑ってみせて。

「自己紹介、そうだなぁ、あたしは3年、錐葉 咲(きりは さき)、よろしくなァ・・・、って2年か、背があたしよりもたけぇから同じ学年とおもったっての。」

四十万 静歌 > 「うう、笑わないで下さい、
 でも、まぁ、やっぱり、
 楽しませるような事したほうが幸せですし、ね。」

と、小首をかしげ、
ドアを静かに開けるかなという言葉に、

「いえ、別に構わないと思いますよ。
 多少びっくりしますけど、
 自分に一番良い方法が一番だと思いますし」

別に誰のものってわけでもないですし、ね。
とウィンクして、

「症にあうのが一番という事で一つ。
 咲先輩ですね。
 まぁ、私の場合は成長が頭打ちだから、
 これ以上大きくなる事はなさそうですし、
 個人差有りますから、その辺りは仕方ないですよ。
 違ってもたった1年ですし?」

そして、少し瞳を閉じて微笑んで――

「咲先輩はなんていうか、
 凄く――頼りがいがある先輩ですね。」

なんていうだろう。

錐葉 咲 > 「おまけにからかいがいがあるってとこかね、
反応がおもしれぇンだよ。
ま、そーゆーことだ、幸せになるべき人間は幸せで居るべき、あんたはどちらかというとなるべき側だとおもうぜ。」

なんて、言葉にして目を閉じひとつ頷いてみせた。

「まぁな?・・・、けど、ドア壊れちまうしなぁ。
こわさねぇ程度にやるさ。」

かまわないの意外な言葉に一瞬言葉に詰まるも、
自分らしさを持ってという意味だろうと察した。

「先輩なんてガラじゃねェが・・・、そういうことになるなァ。
静歌、覚えたってのその名前、
あたしも頭打ちだな、かといってチビなのはいやじゃないねぇ、寧ろあたしにとっては得かな。
違っても1年、確かになァ。」

ふと横目で見れば、微笑み浮かべる彼女が目に映った。
なんだろうか?と疑問を抱いていると、意外な言葉に少しだけ驚いた。

「ぷ・・・、ッハハハ!、そうかァ?案外ロクでもない人間かもしれないぜ?
まぁ、なんだ、ありがとなァ、頼りになるかどーかはわからねぇが、困ったときは呼びつけな、たいてい暇してるからなァ。」

冗談めいた言葉をして笑い飛ばす。
ぽっけの中を探る、携帯がない、あぁ・・・、寮に置いて来たっけなァ・・・、と、仕方ないし今はこれでいいか、と

「あたしの連絡先、《・・・・・・・・・・》だから、登録しときな。」

ことばにしておしえておくことにした。

四十万 静歌 > 「からかいがいなんてなくてもいいでーすーぅー……
 そ、そんなに面白いでしょうか。。。。」

普通だと思うんだけどなぁと首を捻り、

「まぁ、幸せに――なれたらいいですね。
 ――咲先輩も幸せになれたらいいなと思いますよ。」

と、何かを噛み締めるようにしみじみというだろう。

「まぁ、壊さない程度で、ハイ。」

しかし、まさか壊すとかいう言葉が出てくるとは想像してなかったので、
お手柔らかにという意味を込めて、
そういって冷や汗が流れ落ちる。
力、強いんだなぁ、
やっぱり先輩は凄い人なんだなと
認識して――

「じゃあ、咲さんの方がいいでしょうか?
 確かに、背の高さ低さはあるけれど、
 その人がそれでいいならそれでいいですもんね。」

と微笑むだろう。
実際背が高い人には高い人の、
低い人には低い人の利があるのだから。

「そうですねぇ。ろくでもない人間なら――」

うーん、と少し考えて。

「こうして、楽しく会話なんて出来ませんよ。」

なんて笑って、

「こちらも何かあったらいつでもどうぞ、
 大体は暇してますから。連絡先に後で連絡いれておけばいいでしょうか?」

手帳を取り出して連絡先を書き込む。
――後で連絡先が携帯のほうに恐らくは届くだろう――

「連絡先の交換まで出来るとは思いませんでした。」

なんて、嬉しそうに笑いつつ。

錐葉 咲 > 「あたしにとっては面白ぇってとこだな、
他の人間は如何思うかしらねぇがなァ。」

彼女の仕草を見る、どうも納得してない様子、
どうやら自分で気づいてないのだろうと察した。

「幸せにねぇ・・・、そうだな、なれたらいいってモンだなァ。」

何処かあいまいな表現、
自分はそれとは程遠い存在といわないばかりのような・・・。

「そうだなァ、そっちの方がしっくりくる。
先輩なんてのはいわれなれない上に、
なんかあたしらしくねぇわ。」

くっとのどを鳴らして再び笑う、
冗談交じりの言葉を沿えて。

「・・・ま、そのうちわかるさ、そのときがきたら、あんたの、静歌の眼で見極めな。
ちなみに、あたしは今日は楽しく過ごせたっての。」

フェンスから背中を離して立ち尽くす。

「ははッ、じゃあ暇してたら連絡入れるとするかねぇ・・・。
あァ、その番号に連絡してくれりゃ、登録するさ。」

届けば登録はしっかりするだろう・・・。
寮に帰ってから。

「・・・連絡先なけりゃ、力になろうにもなれねぇだろ?
いざってときにもなァ。」

だらだらとした感じで足を進めていく、屋上の出口の方へ。

「じゃ、あたしはこれから・・・、あぁ・・・、いや、バイトだからいくっての、じゃーな。また会おうぜ」


去り際に一言、何かを言おうとしたが言葉をとめて言い直し、
彼女に継げてその場から去っていった。

四十万 静歌 > 「うう、まぁ、いいんですけどね。
 ともあれ、幸せにはなれますよ。」

誰にだって、きっと、と、祈るように瞳を閉じて――

「まぁ、私の目もあまりあてになりませんけど、
 少なくとも今はそう思っておきますよ。
 バイト頑張って下さいね。
 いざっていう時の連絡先ほど心強いものはありませんし、ね。」

と、微笑んで手をふって見送るだろうか。

そして、階段をおりるころに、ふ、と声が聞こえるかもしれない。

「あ、忘れてました。
 楽しかったようで良かったです……!」

という大きな声が。

錐葉 咲 > 「律儀なやつだなァ・・・、っはは、ほんと、たまには悪くねぇな。」

階段の上から聞こえくる彼女の声、
言葉は返さずして・・・。

「・・・。」

とんとん、っと階段の手すりを叩く音を響かせて
彼女にありがとうと伝えるよう暗に告げて、
今度こそその場から去っていった。

四十万 静歌 > 「――♪」

静かに次の授業の時間になるまでゆったり過ごして――

暫くしてから屋上を去るだろう――

ご案内:「屋上」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「屋上」から錐葉 咲さんが去りました。