2015/09/05 のログ
■蓋盛 椎月 > 「人だって、気遣う相手を選ぶことぐらいはしますけど――
ヨキ先生のそれは、ずいぶん明確に定められたもののように見えますね。
なんというか、機械みたい」
瞬きをひとつ。
嘲るでも皮肉るでもなく、感心したような口調。
「足りないもの? いくらでもありますよ。あたしには。
取りこぼして、忘れて、置き去りにしてきたものばかりで。
あえて言うなら――」
唇に指先を当てて、少し黙考し。
「――愛、かな。なんて」
おちゃらけた表情を、ヨキに向けた。
「ヨキ先生は、ご存知? 愛を」
■ヨキ > 「機械?――ふ、いつかもそう言われたか。
そこいらを歩いている犬が人語を解せば、似たような口を利くと思うが……
ヨキも犬と話が出来るわけではないからな。
あるいはヨキだけの性質、なのかもなあ」
(どこか他人事のように。
蓋盛の砕けた表情に、ふっと目を細める)
「愛。愛ね。また大層なものを欠かしているな、君も。
……さあ、このヨキが知っているように見えるか?
知っているかと問われたら、訳知り顔でこう言うのさ。
『奇遇なことに、ヨキもそれに飢えているんだ。
一緒に探してみようじゃないか』……とね。
愛が本当にあるかどうか、考えるのもくだらんな。
ある種の執着が、呼び名を変えたに過ぎんと思うが」
■蓋盛 椎月 > 軽く吹き出して、(本当に似ているな)、と口の中で呟いた。
「少なくともナンパの口上はお上手らしい。
今度どこかで使わせていただきますよ、それ」
目を細めて、手をかざすと白色の弾丸が宙に現れて、
日差しの下にきらきらと輝いた。
「人間のすることなんていつもそう。
くだらない性欲や満足に砂糖をキラキラにまぶして、
美しいものを抱いている気になっているだけ」
ぽい、と、淡く輝く弾丸を放る。
保健室の隅に、流れ星のように落ちる。
「でも、あたしは砂糖菓子が好き……。
触れてしまえば、汚れ砕けてしまうようなものだけど。
それがいいの」
頬に手をあてて、少女のような横顔で、
霧散していく異能の輝きに、視線を落としていた。
■ヨキ > (目を細め、意地悪く笑う)
「使え使え。使用料は取らん」
(口を閉じる。
光る弾丸を見つめて、無下に放られた放物線を一瞥する。
消えゆく様子には目もくれず、相手へ視線を戻す)
「全く愛から遠い異能だな、《イクイリブリウム》は。
砂糖菓子に似て、甘やかさのひとつもない」
(少し黙る。
目を伏せた蓋盛に、唇をへの字に結ぶ。
渋い顔をして、再び口を開く)
「……では、足りない、と思っているそれを、君はどうしているんだ。
どこかを探しているのか。誰かに求めることはあるのか。
……『砂糖菓子』と喩える言葉を持てるほど、君は『愛』を感じたことがあるのか?」
■蓋盛 椎月 > ヨキへと顔を向ける。
またしてもぱちくりと瞬きをして。
「……なぜそんな、不服そうな表情を?
愛とは、つまりは毒ですよ。
不死の怪物を、死に至らしめるに値するもの。
与えれば救いに、裏切れば滅びとなるもの。
奈落へと身投げさせる、蠱惑の輝き……」
やおら立ち上がる。
壇上の芝居人のように腕を広げた。
「『一生あなたを愛する』。
『きみだけを見ている』。
なんて甘やかな言葉――。
けれどそんなものは遂行されることはない、嘘。
人の気持ちというのは有限。そうでしょう」
「その正しさを確かめるほどの勇気を、
あたしは持たない、それだけの話……」
■ヨキ > 「……理解が出来ないからだ。そんなあやふやなものを。
受け入れられるなら受け入れる。不服ならば切り捨てる。
ヨキはそうしてきただけで、生徒への愛に溢れているとか、人間に対する愛が足りないとか評された。
愛すれば怪物は死ぬのか。
愛されたことがないからヨキは死なんのか?」
(朗々と語る蓋盛を、身じろぎもせず見上げる)
「……君が今の在りようから離れん限り、ヨキは一生君を受け入れ続けるよ、蓋盛。
君にとって、それは『愛』と呼べる代物か?
もし在りようを変えた君を、ヨキがそれでも受け入れたならば。
それこそを『愛』と呼ぶべきか?」
(緩く首を振って、テーブルに突いていた腕を緩く広げた)
「砂糖がきらきらに輝くほどに、まぶしてあるのだろ。
なぜそれを一息に呑まない?
厚く覆った砂糖の、甘さに酔って酔い痴れて、砂糖が溶けた末に溶け出したものが毒ならば。
ああ自分はつまり愛によって死ぬのだと――老いの果てに気付くような、それが人間ではないのか。
……大人のごっこ遊びをしてるから、『危ないものは口へ入れない』と、恐れているつもりか」
■蓋盛 椎月 > 「…………」
少しの間静止して、沈黙。
「ええ、愛されれば死にますよ。
稲妻に打たれたように事切れるものもいれば、
自ら気づけないほどにゆるやかに朽ち果て続けるものもいるでしょう。
あたしはそうやって怪物を一人、殺しました」
事も無げにそう口にする。
「ええ、あなたのおっしゃるように、恐れている。
しかし、食べ物のかたちで供されたからといって、
そのまま口に入れるばかりが味わい方ではないでしょう。
その輪郭を、気配を、楽しむことも、またひとつのやり方――
と、あたしは思います。
あなたは、それを否定なさる?」
落ち着いた、穏やかな表情と口調。
何かをつまむような形で手で口元を覆い、上唇を舌でなぞった。
「あたしはあまり自分の、あやふやで、決定的でない
在り方を好いてはいませんが。
あなたも同じお気持ちですか?
――そして、矯正すべきものと思っている?」
小さく首を傾げて、答えを待った。
■ヨキ > 「……その怪物が羨ましい」
(喉奥で笑う)
「食物を、ヨキはただ食うことの他に知らん。
ヨキの獣のこの目には――
実際のところ、色が判らない。
じっとしている君の顔が判らない。
それと同じように、食物を食する他に楽しむこともまた。
試したことは、ある。だが真に理解はできなかった。
……自ら断ぜられないものを、否定することは出来ん」
(茶を一口、飲む込む音。
濡れた唇を、二、三度柔く咬む)
「好くも嫌うもないさ。
だがこの在り方が疑うべくもないと、矯正する必要などないと思っている以上――
ヨキは自分のそれを、好いているのだろう。
もしヨキのこの『機械のような明確さ』が、これからの常世島には邪魔だ、と。
受け入れられぬものであるというならば……ヨキはそれを、矯正せねばならないと思う」
■蓋盛 椎月 > 「……そう」
とだけ、相槌を打つ。
すでに空になっている湯のみに口をつけ、飲む素振り。
「あたしも矯正する必要はない、と思っていますよ。
嫌いなものとも付き合う、って、“大人”っぽいでしょう?」
薄笑い。
「ふふ……大丈夫だと思いますよ。
教員はいつだって不足してますから。
にしても。
そうやって、理解できないものに対していらだちを見せる姿は、
実に人間らしいものに見えますよ」
湯のみを置いて、ヨキに背を向ける。小刻みに肩を揺らした。
「やれやれ、若者らしく青臭い談義をすると疲れる……」
別れの挨拶も残さずに、保健室を出て行ってしまった。
ご案内:「保健室」から蓋盛 椎月さんが去りました。
■ヨキ > 「君は……大人というものに対して、随分と斜に構えているようだな。
幼い時分を経ても、これから老いることもないヨキには、その装い方さえ判らない」
(苛立っている、と評されると、わずかに眉を下げて笑う)
「ふふ、苛立ちなど。多弁が過ぎたな。
……『人間らしい』談義をさせてくれて有難う、蓋盛」
(残りの冷めた茶を煽る。
しばらく独り窓の外を眺めていて――
いつの間にか、保健室は再び無人)
ご案内:「保健室」からヨキさんが去りました。
ご案内:「廊下」に朝宮 小春さんが現れました。
■朝宮 小春 > 「うー……ん……。」
こつこつと渡り廊下を歩く足音がゆっくりになって、そのうち止まる。
茶色の髪をシニヨンでまとめ、眼鏡の奥の瞳で真剣に何かを悩む。
今日は紺色のシックなブラウスとタイトスカートを身に纏い、今日も今日とて職務に励む、普通の教師。
生物や、年少の生徒への理科指導を中心に行う彼女であったが、年齢が近いからか、厳しさが無いからか、気安く絡まれるのが彼女の目下の悩みであり。
ここ最近多いのが、
『先生この問題解ける?』
とニヤニヤしながら持ってくる生徒である。
にべもなく突っぱねることができればいいのだけれども、彼女の気質上そういうわけにもいかず。理数系ということもあってプライドもほんのちょびっとはあり。
■朝宮 小春 > 「何とか、次の授業までに解決しないと………」
手帳に記入された面積パズルは、中々に歯応えがあって困る。
ペンがさらさらと手帳の上を滑れば、……計算を間違えたのか、ぐぬぬ、と唸りながら新たにページを捲り。
本来ならこんなことをやっている時間ではないのだけれども………
と、思わなくも無いけれど。
この学園にいる生徒は様々だ。
他人を傷つけてしまう能力を持っている子もいれば、自らが傷ついていく能力を持っている生徒もいる。
故郷から離れている生徒もいれば、もう故郷すら無い生徒もいる。
その中で、他者と関わることを本能的に恐れている生徒というのも、数多い。
だから、そんな生徒が一切何の気兼ねなく話が出来る………そんな存在でありたいという、彼女なりの小さな目標がある。
んんぅ……ぅうう……と唸りながら、生真面目な女性はペンで頭をかいて。
ご案内:「廊下」に嶋野陽子さんが現れました。
■朝宮 小春 > 「ここに線を引いて………。そうするとこの部分の長さが出るから……。」
ぶつぶつ。 ピン、と閃いたのか線を引きながら歩き始める。
元々頭が悪いわけではない。
知識を詰め込むのは得意だけれども融通が効かないだけだ。
全然褒め言葉になっていないというか、罵倒している気もするが気にするな。
一度きっかけを掴めば、さらさらと様々な場所の長さが分かっていき。
渡り廊下を歩きながら、ペンの滑る速度が早くなる。
流石理数系の教師である。これなら教師の威厳を手に入れる日も近いだろう。えっへん。
しかし、渡り廊下が終わる部分が段差になっていることには気がつかない、女教師。
■嶋野陽子 > カフェテラスを出ると、忘れ物に気付いて
教室棟に戻った陽子。朝宮先生が歩く渡り廊下と直交
する廊下を早足で歩いているが、朝宮先生に気付いて
止まる事が出来るか?
【2d6で8以下で衝突回避】 [2d6→1+5=6]
■嶋野陽子 > 横合いから現れた人影に
急停止する陽子。朝宮先生の前方左側に、巨大な筋肉
の壁と、そこから突き出た双丘が出現する。
■朝宮 小春 > 「………あー、やっぱり違うわね……」
頭をぽりぽりと書いて。
きゅ、っと立ち止まった姿には流石に気がついたのか、こちらもきゅ、っと足を止めて見上げる。
「……あら、こんにちは。 まだ授業があるのかしら?」
相手の姿に目を一回二回瞬かせるも、穏やかな笑顔を向けて。
見たことがあろうとなかろうと、多少のことで驚かない胆力は身についている。学園内のことであれば。
■嶋野陽子 > 生物の授業は、保健委員の必修科目なので、
朝宮先生の授業にも何回か出たことがある陽子。
『まだ授業があるのかしら?』の問いには、
「いえ、補講は終わり、忘れ物を取りに戻りました。
朝宮先生、驚かせて済みません」と頭を下げる陽子。
「保健委員の一年生、嶋野陽子です。先生の生物の
授業にも数回、来ています」と名乗る。
■朝宮 小春 > 「大丈夫よ、曲りなりにもこの学園で教師をしているのよ?
このくらいで驚くわけがないじゃない。」
指をぴ、っと立ててえへん、と胸を張る。
豊かな胸はブラウスの中にぎゅっと押し込めてあるが、その服をぐっと押し上げて。
確かに普通の教師に比べてよっぽどショッキングな出来事に耐性はあるのだろう。
精神も肉体も一般人、ということがマイナスだけれども。
「ええ、大丈夫、大丈夫。 ちゃんと覚えているわ?
忘れ物は気をつけてね。 気がついたから大丈夫そうだけれど。」
笑顔を見せつつ、まあ私も忘れ物は多いんだけれどね、と付け加えて舌をぺろ、と見せる。
■嶋野陽子 > 驚くわけがないと、文字通り胸を張る
朝宮先生に、
「今日は補講だったので、いつもは有り得ない実習3
コマという組合せで、実習の道具を一つ忘れてしまい
ました」と説明する陽子。
先生が手に持つ物を見て、
「数学パズルですか?」と尋ねる陽子。
■朝宮 小春 > 「なるほどね。
普段とやるものが違うと忘れてしまうことはあるわよね。
ちゃんと気がつくのは偉いんじゃないかしら。」
あくまでも、生徒と先生の立場を崩さないのが彼女のモットー。
優しく頷きながら、相手の説明に耳を傾ける。
「……え? ああ、そうね。
まあすぐできる、できるのよ。
ちょっとした暇つぶしという………アレね。」
視線を逸らしながら暇つぶしを強調しておきたい。
生徒に言われて努力している、なんて生徒には言えない。
彼女にだって、なんどへし折れたか分からないが、プライドはあるのだ。
あるのだ。
■嶋野陽子 > 朝宮先生のフォローに、
「恐縮です」と頭を下げる陽子。
パズルが上下が逆に見えているせいか、
陽子の視点からは非常に簡単に見えるパズルに、
「こちら側から見ると逆さまだから、凄く簡単そう
に見えますね」と、遠回しなヒントを述べる陽子。
■朝宮 小春 > 「別にいいのよ、気にしないで。」
………………
「あら、……そういうのは、やっている人相手には言わないものよ?
パズルというのは、その発見を楽しむものなのだから。」
そっと手を持ち上げて、指でちょんちょん、とバツ印を作って苦笑する。
またしてもちっちゃなプライドは傷ついて、内心大いにしょげているのだが、それを顔に出すことはない。
生徒の言動で傷つくことは数多くあれど、それで対応を変えては先生失格なのだ。
■嶋野陽子 > 朝宮先生のダメ出しに、
(やっちゃった!)と内心頭を抱える陽子。
ここは、これ以上傷口を拡げる前に撤収するに限る。
「大変失礼しました。お節介なドジっ娘保健委員は、
これにて退散致します。」と、朝宮先生に深く頭を
下げると、足早に立ち去ろうとする陽子。
■朝宮 小春 > 「ここではあくまでも先生と生徒。
節介を焼くのはこちらの仕事なのだから、貴方は気にしなくていいのよ」
穏やかに言葉を返して、小さく笑う。
彼女の性格からして、きっと素直に「自力では解けませんでした」と言うのだろう。
そういう人である。
「忘れ物はもうしないようにね?」
手を優しく振って、見送る構え。
自分の感情で相手を振り回すことはしないよう、常に心がけている。
ご案内:「廊下」から嶋野陽子さんが去りました。
■朝宮 小春 > と、気がついたらもういなかった。
目をぱちぱちと瞬かせて、自分の問題に目を落とす。
「……本当ね。」
言っていたことが正しかったことを確認すると、ため息を一つつきかけて、首をぶんぶんと振る。
こんなことで落ち込んでいてはダメ!がんばれ私。
ぐ、っと拳を握って、また歩き始める。
「それに、よくよく考えて見れば、あの子達は私が分からないというのを愉しんでいるだけなのだから、乗ってあげる必要は、まあ、そこまで無いわけだし……」
言い訳を自分に言い聞かせるように並べながら、廊下を歩く生物教師。
■朝宮 小春 > 分からない姿を楽しむというのも酷い話だが、これはよくある話だ。
先生という立場の存在が完璧ではないことを知って安心するのか、それとも先生よりも頭が良いことを誇示したいのか、それともただただコミュニケーション手段の一つなのか。
……どちらにしろ、できるだけ受け止めてあげたいことは代わりはない。
やっぱり、自力で出来なかった旨しっかり伝えて、よく知っているのね、とほめてあげよう。 そう心に決めて。
そんなことを考えながら歩いていれば、渡り廊下最後の段差に気がつくはずもなく。
足を思い切り引っ掛けた。
ご案内:「廊下」に設楽 透さんが現れました。
■朝宮 小春 > どしゃーんっ! \きゃうっ!?/
激しい音が響き、うつ伏せに女教師が倒れ込む。 悲鳴も聞こえた。
周囲にひらひらと抱えていた書類が舞い、手帳がしゅるしゅると回転しながら廊下をすっ飛んで。
眼鏡も顔から外れて廊下を転がる。
………………
「っ、つ、ぅう………」
顔面を抑えながら、よろよろと四つん這いになる。
思い切り顔面を打ったからか、鼻の奥がつんとして涙目になってしまう。
最初に取った行動は、誰にも見られていないだろうかと周囲を見回すことだった。
■設楽 透 > 「おやおや。」
「これはまた、盛大にいったねえ。」
【しかし運悪く渡り廊下の先の曲がり角から一人の生徒が現れてしまった】
【盛大に転んだ貴女の姿を見て、手で口元を隠す様にして目を細める】
「大丈夫、朝宮ちゃん?」
「足元は十分注意しないと、生徒に示しがつかないよ」
【朗らかな笑みを浮かべて貴女に歩み寄ると】
【片膝を付くと、静かに手を差し伸べた】
■朝宮 小春 > 「……先生をちゃんづけしないの。」
しまった。……見られてしまった。ものすごく恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまうけれど、それはそれ。
四つん這いのままではあれど、いつもいつも言っている言葉をもう一度返す。
年齢的には大きく離れているわけではないけれど、それはそれ。あまり怒っている響きは無いけど。
「大丈夫、大丈夫だから………
ええ、でもありがとうね。……あー……痛かった。」
気恥ずかしさから大丈夫を連呼するも、手を差し伸べられるのを見れば、素直にその手を取って立ち上がる。
鼻を押さえて血が出ていないか確かめれば、ほ、っと一息。
■設楽 透 > 「そうは言われても。」
「僕の吹けば飛ぶようなポリシーの一つでもあるからさ」
「先生でも生徒でも、女の子はね。」
【ちゃん付けだから、と】
【朝宮の手を引いて立ち上がらせながら嘯いた】
【鼻血の有無を確認している間に、散らばっていた書類と眼鏡を拾い上げて】
【そして手帳がどこまで滑って行ったのかを確認すると、】
「目立った怪我は……無さそうだけど。」
「少し身だしなみは整えておいた方が良さそうだね。」
「誰か来る前に手早く済ませておくと良いよ。」
「僕が見てないうちにね。」
【ウインクをしながらそう朝宮へと告げ、】
【手帳を拾いに向かった】