2016/01/10 のログ
ご案内:「購買部」にフィアドラさんが現れました。
■フィアドラ > 初めての学校、初めての授業、見るものみんな初めてですることもみんな初めてで楽しいけれどとても疲れます。
今日受けたのはこの世界の常識についての授業だそうです。色々なルールやお金というものについて勉強しました。
今まで暮らしてきた所ではそういうのは無かったのでとても新鮮で人間は面白いことを考えるんだなと思いました。
さて、その12時までの授業が終わりお昼休みが来ました。先生は私のことを心配してるみたいでお昼ご飯はある?と尋ねてきますが私はさっき授業で習ったことを試したかったので
購買部でお金を使ってみようと思ったので
「大丈夫です!今日は購買部で買ってきます。」
と伝えました。そうすると先生はやっぱり心配そうに『気を付けてね』と言っていました。
何に気を付けるんだろう?その時はそう思っていましたがたどり着いた購買部の様子を見て理解しました。
先生の心配そうな表情と『気を付けてね』の言葉の意味を…。
■フィアドラ > そこはまるでこの世界に来てから一度だけ乗った<マンインデンシャ>のようでした。
場所は空いているのに人間やそれ以外(マレビトとか異邦人って言うらしいです。)がひしめいて一つの場所に行こうとしています。
ぎゅうぎゅうと潰されながらも一番向こうについた人間が『ゲンテイカレーパンひとつ』とか『ヤキソバパン2つ』とか言いながら買い物しています。
授業で習った買い物の様子とは全然違います!授業では欲しいものをかごにいれてレジスターに持っていって店員さんに言われたお金を渡すという簡単なものだったのに…
「どうしよう、これじゃあ何も買えない…。」
人間を全部やっつければ簡単に買い物は出来そうですがそれはルールが許してくれません…。
ルールを破れば<ブタバコ>で<クサイメシ>を食わされながら何のために回すのかよくわからない棒を一生回さなければならないのです。
購買は目の前なのにどうしようもありません…。
私はただただ、困り果ててしまいました。
■フィアドラ > お腹も空いてきました。
このままでは寮に帰るまで何も食べられずに昼休みの後の時間の授業で倒れてしまうかもしれません。
授業で倒れてしまったらそれこそ大変です!あっというまに落ちこぼれて<フリョウ>になってルールを破ってやっぱり<クサイメシ>です。
こうなったらこの人間達の中に入って何か周りの人と同じものを頼むしないです!
でも、どうせ食べるならできるだけおいしそうなものがいいので誰が持っている食べ物が一番おいしそうか
とりあえず周りの買い物が終わった人間が持っているパンを見ます。
「…どれもおいしそうに見えるなぁ。」
■フィアドラ > だめです。よだれが出てきそうです。
ずっと見てたらパンを持った人間が少しびくってして少し申し訳ない気持ちになりました。
口元を拭って改めて今度は相手がなるべく気が付かないように見ます。
幸いにも私の髪は長いのでこんな時相手に気づかれずに観察できることでしょう。
まずは<ヤキソバパン>です。パンの中に挟まってるのは何でしょうか?茶色い糸のようなものがいっぱい挟まっています。
上に何か白いクリームのようなものとピンクっぽいなにかが乗っています。もしかしたらあれは甘いものかもしれません。
それならあの茶色はチョコかな?
なんてことを顎に手を当てて考えながら見つめていると。
ヤキソバパンを持った人間は私からパンを隠すようにして早足にどこかに去っていきました。
どうして気が付かれたのでしょう?
ご案内:「購買部」に倉光 はたたさんが現れました。
■倉光 はたた > 授業を終えて購買に向かってみると見慣れない角の少女がなにやらモタモタしているのを見つけた。
この間、野山から出てきましたと言わんばかりの明らかに世間慣れしていない態度。
異邦人の新入生だろうということは察しがついた。
「……買い方がわからないの?」
後ろから、無表情で静かに問いかける。実のところ数カ月前までは自分がそうだった。
■フィアドラ > 私は<ヤキソバパン>に決めました。
私は知っています。クリームが甘い食べ物だということを
そして、赤やピンクっぽい色をしたものが甘いということも私はこれまでの人生から学んでいます。
つまり<ヤキソバパン>が甘い食べ物だということは確定です!
この島に来てから世間知らず、世間知らずと言われ続けてきましたが流石にこれを間違えることはありえないと思います。
もし間違えたら、流石に世間知らずって言葉では済まないぐらいの凄い世間知らずです。
丁度良い言葉が見つかりません言葉の表現についてもっと勉強しなくてはです。
とかそんなことを考えていると後ろから話しかけられました。
「ふぃ!?」
思わず変な声が出てしまいました先生以外の人間に話掛けられるなんて初めてです。
かなり慌ててしまいました。
「違いますよ!買い物の仕方は授業で習ったんです!習ったんですけど…授業で習ったのと違うんです!どうすれば<ヤキソバパン>を買えるんですか人間…さん!」
授業で習ったのはスーパーマーケットやコンビニエンスストアでの買い物、購買での買い物は正直分からないです。
そんな時優しく…は無いですけど声をかけてくれて内心かなりほっとしています。
■倉光 はたた > 「ふぃ?」
急に妙な音を発した角の少女に首を傾げた。
聞き慣れない言葉だった。彼女の部族に伝わる独特な挨拶かなにかだろうか?
と本気で思索に耽りかけたところはたたにも理解の出来る言語で話してもらったために
さっきの謎の発声が単なる驚きから来たものだとは理解できた。
はたたは賢いのだ。
「それは、習ってないというのではない?」
声には馬鹿にした調子すら宿らない。
首を反対方向に傾げた。
それに合わせて、背中から伸びる翼のようで翼とは呼びにくい枝状の突起が揺れる。
どこか他の大勢の人間からは浮いた無機質で平坦な調子だった。
「欲しいのは焼きそばパン、でいいの?
じゃあ一緒に並んでみようか」
小さく頷く。
言葉で説明するよりも実際に試したほうが早いと判断したか、
どう見ても世間知らずな少女の手を許されるなら取って引いて、
ごく慣れた様子で購買のカウンターに並ぶ行列に紛れようとする。
■フィアドラ > 「いいえ習いました!今日初めて学校に来てその時の授業で習ったんです!<すーぱー>なら多分買い物もできるしお金の種類も分かるんですよ!」
今日習った事を否定されたと思って必死で習ったことを説明します。
それに紙のお金はまだ難しいけど5円と50円の区別がついたのはクラスでは二番目早かったです。(言葉をしゃべれる子の中では真ん中です。)
ううう、この人間は意地悪なのかもしれません。
「並ぶ?並んでたんですかこれ…。てっきり<マンインデンシャ>かと思いました。」
話しながら手を引かれるままに引かれていきます。
ううーん、この人間は実は良い人間かもしれないです
なんでしょう?でもなんか、人間ぽくありません。木か何かと話してるみたいな気分です。
「ところで人間さん、<ヤキソバパン>ってどれくらい甘いですか?」
待ってる間の暇つぶしに気になっていた味について尋ねます人間ならきっと知っているはず。
でも聞くまでもなく、それはきっと甘いのです。常世財団の人間に食べさせてもらったショートケーキとかチョコレートケーキみたいに甘いクリームが
パンに挟まってそのうえにアクセントのようにのったピンクの食べ物あれが食べる上でもアクセント的な役割を果たすのでしょう。