2016/05/02 のログ
ご案内:「ロビー」に凛霞さんが現れました。
凛霞 > 「んーーーーっ!あーーーーーーダレたぁ!」

どすーんっと勢い良くロビーに座り込む少女
パッと見、大和撫子といった風貌の少女があげた声と行動に周囲から苦笑が漏れる

「まったくガイダンスとか説明会とかってどうしてああもこうも長ったらしいのかしら。
 配布されたプリントだけあればわざわざ説明しなくてもわかるでしょうに、子供じゃないんだから」

周囲の様子などは気にした風もない
ふんす、と憤った表情でバッグの中から紙束を取り出す

今しがた、配布されたプリント類だ

凛霞 > バサバサとクリップを解いたプリントをソファの前のローテーブルに広げる

この学園の講義の幅はとてつもなく広い
特殊な異能力を持っていればそれ専用のコースというのがあるものの、
そうでない、一般的な異能を持つ…所謂一般生徒は数多い講義の中から自身が学ぶものを選択していくことになる

「うーん……基礎教科はいいとして選択…選択ねぇ…」

ぱぱっと適当なのに決めてしまっても単位くらいは問題ない気がするが、
きっとここで勝手に決めてしまうと、今日帰って家で妹にむくれられる
絶対自分と同じ講義を取ろうと思っているはずだし

「となると、選択も一旦お預け…専攻は引き続き心霊考古学でいいかなぁ…」

ご案内:「ロビー」にメグミさんが現れました。
凛霞 > 凛霞の発現させた異能はサイコメトリー
物体に残された残留思念を読み取ることができる、比較的メジャーな超能力に分類される能力だ
強力な異能ではない代わりに、周囲の理解もあり、力の応用の幅も研究されている
心霊考古学は主にそういった能力に関する学問である

「(名前だけ聞くとちょっとオカルトっぽいのが玉に瑕かな…)」

去年まで受けていた同じ講義のテキストを眺める
シンプルな装丁に心霊考古学というでっかい文字
これを見てオカルトだと思わない一般人がいるだろうか、いやいない

メグミ > 「ふぅ……」

 やや鈍く、所謂"おっとり"とした動きで自販機へと近づく少女。
 ビニール袋に包まれた冊子を左手に抱えながら、コインを取り出そうとして――

「あっ」

 あらぬところへと、コインを落とす。ちゃりんと音を立てて、ソファーの一つへと転がった。

凛霞 > 「ん?」

チャリンという小気味の良い音
見れば自分の足元に硬貨が転がってくるではないか

視界に入った情報から、あぁジュースでも買おうとして落としちゃったのね
と判断して、よいしょっと腕を伸ばしてコインを拾い上げ、そのままソファから立って、落としたであろう少女の元へ

「はい。良かったね、自販機の下に隠れちゃわなくて」

ふふっと笑いながら、掌に載せた硬貨を差し出す

メグミ >  言葉を掛けられて数秒。
 ぱちくり、と、まばたきをした後に差し出された効果を手に取る。
「え、あ、ありがとうございます。」

 緩やかなお辞儀の後、おっとりと笑みを浮かべた。
 硬貨を外套のポケットにしまったあたり、飲み物を買う事は忘れてしまったのだろうか。 

「ええ。自販機の下に入っちゃうともう……ありがとうございますね。」

 再び礼を述べる。
 大事なことなので、と言うよりは、無意識の内に繰り返すような、人のよさと抜けた性格から繰り返した調子だ。

凛霞 > 「ん、気をつけないとね。お金は大事だよー、なんて」

そこでふと…

「あ、もしかして風紀委員の人?
 そうだよね、委員会案内のパンフレットで顔見かけたもん!
 えーと」

ぱたぱたと慌ただしくソファのところへ戻りプリントをばばばばっと漁る
その中にあった小冊子、委員会の案内である
そこそこのページ数があり、その中でも風紀委員は当然特別扱いである
何人もの風紀委員の顔写真が載り、そこに書かれた文章もまた

「ほら!
 『学園生活で困ったことや、危険な目にあいそうになったらすぐに風紀委員へ連絡を』って、
 これキミだよね?すごいなー風紀委員なんだー!」

明るく大きな声
なんだか周囲にいる人間もン?ナンダ?的にこちらに注目する

メグミ > 「るーるるー……21世紀の文献にそんなものがあったような、なかったような……」

 あらぬ所に思考を飛ばそうとしたところで――大きな声に引き戻される。ほえ、と、声が漏れた。

「えっと……はい。風紀委員です。ただ、けがをしちゃって最近まで療養していましたから、最近のことにはちょっと鈍いんですけどね。」

 照れくさそうに顔を緩ませながら、パンフレットを覗き込み――

「でも。危なくなったら連絡してくださいね。私だってがんばり――あ、髪の毛ちょっと跳ねてる……」

 自分の顔写真をみて、ちょっとだけしょんぼりした声で呟いた。

凛霞 > 「ふふ、もちろん!えーっと」

つついっと顔写真の下…名前を指でなぞるように動かして

「メグミさん!ね!あ、二年生なんだ?
 私も今学期から二年生なんだー一緒の講義とかもあるかも!
 っと、私は伊都波、伊都波凛霞(いとわ りんか)、よろしくねぇ!」

ぱさっと用済みになったパンフをテーブルに落とし、メグミの両手をがっしり掴んでぶんぶんと上下に動かす
療養中だったということを言ったにしてはパワフルである
彼女なりの好意の行動なのだろう、多分

メグミ > 「わっ……あ、はいっ。いとわさんですね。書いてありますけど、私はメグミです。よろしくお願いしますね。」

 一瞬だけ驚くも、動揺そのものはすぐに取り直す。いうほどのもの動じない――両手をつかんで振り回してみれば、手に妙な硬さを覚えるだろう。
 手そのものは柔らかいが、ちょっとペンダコ一歩手前っぽい硬いものがちらほら帰ってくる。
 
「そうですね。同じになる講義もあるかもしれません。……いとわさんは――」

 視線を取り出されているであろう紙束に向けた。
 表紙を読んでいるらしい。そこそこの興味の色が伺える。

凛霞 > たっぷりぶんぶんしてから手を解放する
なんだか子供同士みたいな、そんなアクションだったけど本人は満足げで
ただ途中感じたのは…

「やっぱり風紀委員って大変なのかな…?
 メグミさんの手、角質が硬くなってきてる?
 女の子なのに過酷だなぁ……」

うんうん、と頷く
きっとそれぐらいじゃないと生徒達の生活を守ることなどできないのだ
なんと高潔な委員会だろうか、ただただ感心するばかりである

ん?と視線を追いかければそこには各講義の資料プリントである
あぁ、となんとなく察して

「実はまだ選択が決まってなくってねー…。
 私、妹がいてさ。多分一緒にっていうのがいくつかあるからなんだけど…」

プリントの内容は多種多様
異能にまつわる講義もあれば、異世界言語や魔術といったものまで様々である

メグミ > 「あはは。風紀委員は書類仕事も多いんですよ?
 ここまでなのは私の専攻分野や性格もあるのかもしれませんけど……」

 事務員、いつでも募集中です。なんておどけて見せた。
 段々と声を弾む。立ち居振る舞いから染み出る雰囲気も、少々懐っこく。

「妹さんですか? ちょっとうらやましいです。
 いとわさんに似て、可愛らしそうですね。ですけどそうですね、それなら妹さんとちゃんと考えて決めた方が良さそうでしょうか……」

 頬に手を当て、考え込むしぐさ。
 所謂、"思考に耽る。"

凛霞 > 「あー…それもそうかぁ。
 手がそんなになるまでの書類整理とか、それはそれで大変な苦労ねー…」

うーわー…といった顔
自分で助けになれるなら、とも思ったものの、
学校が終わったら家での稽古がある故に部活も委員会も入っていない
残念だけど力にはなれなさそうだ、と首を軽く振って

「え!?あはは、似てーだなんて。
 んーでも可愛いよ。うん。世界で一番可愛い、私の妹。
 ふふふー、姉の欲目かなぁーあははは」

惚気というか姉の欲目というか、
とりあえず妹に対してベタ甘なのは簡単に見て取れそうな姉であった

「ん、どうかした?」

思考しているようなメグミの顔を覗きこむようにして尋ねる

メグミ > 「……あ、いえ、どんな妹さんなのか、少々想像を。癖みたいなものなんです。」

 茶目っ気のある笑みを向ける。
 このお姉さんがいるなら、きっと幸せだろう。
 初対面の印象からなどと思ったりもして――気を取り直す。

「うん、今度お逢いさせてくれたりしたらうれしいかもしれません。」

凛霞 > 「あはは、想像?どんなの想像したのかなー」

からからと笑う
先程からよく笑う人だという印象すらあるかもしれない

「そうね。ちょっとだけ物怖じしちゃう子なんだけど。
 私が一緒にいれば大丈夫だから、今度紹介するね」

そしてちらりと時計を眺め、すかさず自分のポケットから携帯を取り出した

「連絡先交換、いいよね?メグミちゃん♪」

手慣れた様子でさくさく操作、ステンバーイ

メグミ > 「懐っこい感じです。こう、『おねえちゃん!』みたいな。」

 つられて笑う。
 凛霞がそうであると感じるよりも先に、そういえば、自分もなんだか笑っているな――

 (気持ちのいい方ですね。よく笑って、つられて笑っちゃいます。)

 ――そんな感想から印象を固めれば、うんと頷いて端末を取り出す。
 ただのスマートフォンにしては、ちょっと物々しい。
 デザインよりも機能と言わんばかりのゴツさだ。

「もちのろんです。いとわさん。」

 交換は赤外線だろうかと推測を立て、それ用のプログラムを起動して端末を向けた。

凛霞 > 「当たらずとも遠からずってトコかなー、いい線いってる!」

くすくす笑う
そうだなーあの子もそんな時期もあったなぁ、なんて思いながら

ピッ、軽い電子音と共に通信が終わり、
お互いの連絡先の情報が交換される
それを確認すればスルスルと指を滑らせて操作を完了する

「ありがとっ!
 ところで凄い携帯ねそれ…最近だとあんまり見ないっていうか」

自分のスマホをポケットにしまいつつ、まじまじとメグミの取り出した端末を眺める

メグミ > 「ふふ、妄想は得意ですから。
 でも、ちょっと物怖じちゃうんでしたっけ。」

 こてんと小首を傾げながらも通信を終え、数度のタップで登録を終える。

「あ、はい。専攻分野でも使うので、ちょっと開発して貰いました。
 ここの技術って、すごいんです。デザインはもうちょっと可愛くして欲しかったですけれど……」

 視線が凛霞の携帯へ向く。本気かどうかはともかく、ちょっとうらやましそうな視線だ。

凛霞 > 「うん、あんまり他人と接するのが得意な子じゃなくてね。
 でも頑張り屋で、根暗とかそういうわけじゃないのよ?
 今期からこの学園高等部の一年生になって、友達100人作る!って息巻いてたりしたから」

何に影響されたのかなー、なんて笑いながら、改めて向き直ると

「へぇ、すごい。
 でも確かに少し重そうだし、通信端末だけとしては…かな?」

きっといろんな機能がついてるんだろうなー、と
あんまり長くまじまじと見るのも何なので、姿勢を戻す

と、予鈴がなる
先ほど時計を確認したから、そろそろなのはわかっていたけど

「あっと、時間かぁ。
 私のグループは次身体測定と健康診断いかなきゃ」

少しだけ手早く、プリント類を集めてクリップに止め直し、バッグに戻してゆく

メグミ > 「可愛らしい妹さんですね。……と、すみません。ついつい話し込んでしまいました。」

 申し訳なさそうに頭をさげる。
 そのうえで、はたと気付いた素振りで自販機から退いた。

「私は委員会の都合でもうやっちゃいましたけど……行ってらっしゃいませ、いとわさん。
 貴重品、大丈夫だと思いますけど気を付けてださいね。
 たまに、身体測定の隙を狙った盗難があるみたいですから。」

凛霞 > 「えー?いいっていいって。新しい友達できたら話し込んじゃうものでしょ」

申しわけなさそうな顔にはにっこり笑って、大丈夫だよーっと思いを伝えるのみ
てきぱきと片付けを終えて、肩にバッグを担ぐ

「あ、やっぱりこの学園にもまだそういうのっているのね?どうしようもないなあ。
 女の子の下着とか盗んでどうするのかしら」

それは貴重品じゃないか、と自分で自分にツッコミをいれつつまた破顔する
予鈴もなり終わり、まわりにいた生徒達も足早に移動をはじめる

「よっし!名残惜しいけどこんなとこで!
 じゃあねメグミさん。またお話しよー♪」

ぱたぱたと大きく手を振りながら、周囲の生徒と同じように足早で、長い長いポニテを揺らしながらその場に背を向け去っていくのでした

ご案内:「ロビー」から凛霞さんが去りました。
メグミ > 「ええ。では、また。」

 凛霞が立ち去るのを見届けた後、しばらくぼんやりとその場で呆けた後――

「あ、ジュース買うんでした。何にしましょう……」

 のどの渇きを思い出せば、その欲求を満たす為に外套のポケットから硬貨を取り出す。
 そうして硬貨を投入し、その対価に飲料を得るのであった。

ご案内:「ロビー」からメグミさんが去りました。