2016/06/10 のログ
ご案内:「教室」に陽実 凛さんが現れました。
陽実 凛 > キーンコーンカーンコーン。
キーンコーンカーンコーン。
キーンコーンカーンコー…ン。
キィンゴォンカァン……シーン。

『と、このように聞きなれた音が突如崩れると不安に陥ったりするんですよ。
それでは今日の授業はここまで。』

授業が終わって、取っていたノートを片付けています。
授業中、微妙に不機嫌な表情を浮かべたまま淡々とノートを取っていて、授業が終わっても先生が出るまではしばらくそのまま。
先に教室を出て行く生徒は友人や仲間と一緒に出て、一人ぼっちに近い生徒がまばらに残っている状態でした。

「んー、ちょっと疲れたのかな。」

と、肩をグルグルと回してみて。自分の周りの確認を忘れていました。

ご案内:「教室」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > 今日の授業はこの後から。
教室に、入って。席を取る――ちょっと早めにつくのはいつものこと。
周りに知らない人がいると、緊張するからと。出ていく人の波をよけつつ。
いつもの角の席を確保。
――よかったと、安どのため息。

『へいへーい、そんな弱気じゃ友達はまだまだだぜぃ。次はチャレンジしていこうな!』

「はい、小雲雀。次は、頑張ります!」

今日はなんとなく、頑張るという気持ちよりも。
朝から消極的だった。
危なく、家族に痴態をさらしかねなかったから、すごく朝から疲れたのかもしれない

陽実 凛 > そろそろ、次の準備。
と思いきや、次が何だったかさっと思い出せない位には疲労か何かが溜まっていたらしく。
新しく来る人の中にある誰かがいないかふと探して。

後ろの方で声がして、振り返ったら、声の主が一人に見えました。

「……ちょっといい?電話中ならごめんなさい。」

席を立って、携帯に話しかけてるにしては、もう一人分の声も大きかったので近づいて声をかけてみました。
表情を変える事を忘れて不機嫌気味な無表情のままで。

伊都波 悠薇 >  
「あふぇい!? なんでございまっしゃろな!!?」

不意打ちはいけない。心構えができてなければ、いつもこんな感じのへんてこな声を上げてしまう。
ファーストコンタクト、こっちからならいくらでもできるのに。
まぁ、できてもいかつい笑顔が精いっぱいだが――

「いいい、いえ、電話中ってわけじゃないですけど……?」

なにか、気に障ったのかもしれない。
表情を見れば、すごくマイナス気味な表情だ。

「ご、ごめんなさい。うるさかった、ですか?」

慌てる段階じゃない。非を認め謝るのが礼だ。
だから即座に、申し訳なさそうに頭を下げた

陽実 凛 > なんだか声をかけた途端に慌てていて。
落ち着かせようと声をかけてみたら――

「ん、えっと――」

謝られてた。
うるさいんじゃなくてなんでだでしたですっけ。何が引っかかっていたのでしょうか。
ああ、そうだ。
この思考の間の表情だけが、少し和らぐ。

「ううん、うるさかったんじゃなくて。
誰か見えないもう一人がいるのかなと思った。」

首をふるふると振りまして。
声からするとこの辺?と携帯……ではなくてその向こうの制服の胸ポケットのつもりで指差しました。

伊都波 悠薇 >  
「あ、え――?」

今度は柔らかくなった。なにか面白かっただろうか。
なんて考えながら、顔が百面相のようにころころ変わる。
そしてもう一人と言われて、ストラップを指刺されば。

『おうおう、おらを指さしとはいい度胸じゃねぇかお嬢ちゃん! おらを、付喪神小雲雀と知っての狼藉か!?』

「こら、小雲雀。すみません……」

漫才のようなやり取りがされていた。
ちなみに、声は少女と同じでした

陽実 凛 > 「どうか、した?」

何か困惑されている様子。
表情もころころと変わっているように見えました。
何故だろう、と考えている間はまた表情が和らいで。

「九十九神?小雲雀。狼藉のつもりは無かった、ごめんなさ、い?」

謝る前に謝られてました。
不機嫌と和らぎの表情の行き来が固まって。

「もしかして、主が小雲雀さん、で従が…えっと。」

ちらと謝ってる女生徒を見まして。

「先に名乗るの忘れてた。陽実、凜。」

名前を聞く時そう言えばこうだったっけ、と無表情で自己紹介。

伊都波 悠薇 >  
『主従とかじゃないやい! おらたちは、だちってんだおぼえとけっ』

びしっと決める付喪神。
少女のほうも、同じようなニュアンスの笑みを浮かべて、携帯ストラップにどうどうっとした。

「伊都波悠薇で、す――?」

表情がなくなるのは少し怖いのか。
若干様子伺いのような自己紹介になってしまった

陽実 凛 > 「だち……ん、わかった。
でもだちどうしなら、二人で十分じゃないの?」

二人(?)の態度にコクンと素直に頷いて。
そして、首をくいっと大きく傾げました。

なだめてるのが、こー。ではなくて最初に聞こえた分ので。

「いとわ?どこかで聞いたよーな……?
何かえっと気になるの?」

自己紹介の後、何か様子が引っかかって無表情でさっきの逆に小さく首を傾げてみました。

伊都波 悠薇 >  
「と、友達百人が、目標でして……」

若干恥ずかしそうに告げて。

『崇高な目標だ! 笑うんじゃないぞ!?』

首を傾げられれば。何だろうと思いつつ。

「……姉の名前を聞いたことがあるからではないでしょうか
 いえ、その――なにかこう、あんまり顔色が優れないようなので……その……」

表情が怖いとは言えないのでオブラートに包んでこう。

『嬢ちゃん、顔が怖いぞ!! なんだってそんな能面みたいな面してんだよ』

こひばりーーーー!!?

陽実 凛 > 「……笑わないけど危ない。
友達が全員弱みにならなきゃ大丈夫だけど。
そうじゃなきゃ二人か人数抑えてお互い強みになる方がいいと思う」

笑いはしないけれど、この時だけは真剣な表情で真っ直ぐに目を見つめてみて。

「ん、それかも。神道って聞いたんだった。」

噂を聞いた時に濁点を聞き取り間違えた結果巫女さんだと思っているようです。

「能面?顔?顔色……。
いつもは無表情だと思ってたけど、変わってた?
だから能面はあってるかもしれないです。」

無表情である事がデフォルトで変わっていないと言う認識をしていました。

伊都波 悠薇 >  
「……? 友達が弱みになることなんてあるんですか?」

首をかしげながら。そんなこと聞いたことないというように。

「神道……ではなく、武術の家系ですけれど」

まぁ勘違いしちゃうのは仕方がないと思いつつ。

「少し柔らかくなった時があったなと思いました」

素直に正直に告げて

陽実 凛 > 「割とよくある。
例えば何かに襲われててなんとかギリギリ凌いでたら助けてって声に気を取られて齧られるとか
うっかり盗んだバイクに相乗りしたら捕まったりとか
好きな人ができて友達も好きでって場合に引いちゃって一人泣きとか。
アイスを一緒に沢山食べちゃって一緒にダイエットーって叫びだすとか。
ミイラ取りがミイラとかってことわざがあったと思う」

弱みになる事を指折り数えだす。
誤用も含んでいますけれど。

「武術?ん、いとわさんはできるの?」

ふと、眉ぴくり。かすかに前のめりになり。

「そう。…おかしいなぁ」

ぶつぶつと首を傾げて、不思議そうな表情を造り。

伊都波 悠薇 >  
「……? それのどこが弱みなんですか?」

理解できないように首を傾げた。

「……あはは、い、一応十年近くやってますよ。姉と違ってできの悪い感じですが」

そう告げて。顔を作る様子も、不思議そうに見つめた

陽実 凛 > 「気にしてしまって、自分が怪我をしたりしたら、それで負の連鎖。
酷い時なら死ぬ事もある。
そして、怪我させてしまったりした方も自分のせいでって傷になる。」

語り口が淡々としている癖に、語気が重く、まるで体験してきたかのように、言って。

「……何が出来てないかお姉さんに見てもらったの?」

なんだか不思議そうに見詰め合う空間ができあがりそうになりながら、更に首を逆に傾げて。

伊都波 悠薇 >  
「……? でも、そのままにしないでしょう?」

見つめる。誰を見ているのか――何を見ているのか。視線の先は。

「そのまま、負けて。悔しいと、思います。次こそはというものになります。負は、正への、勝ちへのエネルギーになります」

だって――……その姿を見てきた。
いつだっていつだって、見てきたのだ。

「違いますか?」

静かに告げる。
――そのままで幸せですか?

そう、妹は誰かに聞き続ける。その視線はどこまでもまっすぐで。
恐怖すら感じる――……

「いえ、今はまだ、ですけど。でも初めて見られた人に、初めて何日目と聞かれるくらい、だめだったみたいなんで。その、恥ずかしくて」

甘える、のはもうちょっとだけあと。もうちょっと、姉に頼らず頑張ってみたいという妹の意地みたいのものだ

陽実 凛 > 「うん。
死んでたら終わりだし、立ち上がれてなかったら、正へのエネルギーが足りなかったら死なせてあげた方がいい。」

肯定の後も、ただ、淡々と。
だって、――あんな光景を見てきたから。
**と**と**と死の光景を見てきたから。
冷淡な言葉を微笑んで言いました。
それが私の真実なんだ、と言わんばかりに。

「うん、違わないけれど、違わないと信じられる相手に限定できる。」

羨ましそうな視線だけを向けて。
それに恐怖を感じる様子はなく、見た目同様の幼い羨みのような視線が、返って行く。

「それは余り良くない。何とかはなんとかの恥とかあるし。タイミングがあったら、私…ううん、私は手加減苦手だし……」

初心者に近い人の稽古相手としてはあまりよろしくない自覚があって。
ちょっと困った顔をして、首をふりました。

伊都波 悠薇 >  
「……うん。でもその足りないを補うのが友達です。だから――」

そう言いかけて、りーんごーんっと授業の開始の鐘。

「ご、ごめんなさい、初対面で時間を……じゅ、授業大丈夫ですか?」

今日の話はこれで終わりのよう

陽実 凛 > 「…………おぎ……」

ぶんぶん、と首を振って鐘の音に顔をあげました。

「ううん、大丈夫。けど、行かないと。廊下の床を走ると怒られるしちょっと急ぐ。」

じゃあね、と立ち上がって手を振りながら教室を飛び出し。
床を走るのとはちょっと違う音が響いて。

しばらくして。『おいアイツ今壁走ってなかったか?』なんて声が外から聞こえたとか聞こえなかったとか。

伊都波 悠薇 > 「……はい。気を付けて」

手を振って見送れば……

授業の開始の、先生の声が教室に響いた

ご案内:「教室」から陽実 凛さんが去りました。
ご案内:「教室」から伊都波 悠薇さんが去りました。