2016/07/07 のログ
フィアドラ > 「きまった!」

私は短冊に友達があと98人出来ますようにと書いて笹に吊るしました。

「贅沢は言いません半分くらいでもいいので叶えてください。お願いします!」

ギュッと眼を瞑ってお願いしました。
残り半分は自分で頑張るつもりです。

フィアドラ > 「…これで明日から友達が100人か50人くらい増えてるのかな?」

それで増えた友達はどうやって友達か友達で無いかを見分ければいいのでしょうか?
どんな感じで友達が増えるのか、少し気になりながらも私は中庭から次の教室にいきました。

ご案内:「廊下」からフィアドラさんが去りました。
ご案内:「屋上」にステーシーさんが現れました。
ステーシー > 「疲れた……」

花盛りの女子、つまり若者が口にするにはあまりに重たい言葉を口の端から落とした。

怪異対策室三課としての活動。
最近、ゲートが活発になって異邦人と敵対的怪異の出現が増えている…
当然、戦闘要員の仕事は増える。増えた。増えた………

生活委員会として、夏前~お盆前後は除草作業が多い。
フェルパーである自分はあんまり日焼けはしないほうだけれど、直射日光に体力を奪われるのは変わらない。
それと廊下の電灯も変えたっけ……覚えてない…

屋上のベンチに座ると、七夕飾りが見えた。
そうか、今は七月七日の夕方で。

ステーシー >  
興味本位で笹飾りに近づいた。
ちょっと萎びている笹が、願い事でいっぱいだ。

「ええと……お金がいっぱい手に入りますように?」
「……精神年齢とかが窺い知れる願い事ね…」
「こっちは恋愛系ね、E.R先輩に想いが届きますように………」
「書いた人のイニシャルがあるわ、N.S……もしかして二年の仁木小枝子?」

さすがに汗が滲んだ。
ここまでストレートに恋愛の願い事とか書くのだろうか。
仁木さんが普段から好き好き言っている先輩って三年の江島亮先輩じゃあないか。

ステーシー >  
いや、待てよ。
こんな場所にイニシャルとはいえアピールするというのは。
ひょっとして他の女子への牽制の意図もあるのでは?

「E.R先輩は女子に人気だものね……」

だが、これを書いたのがもし本人でなかったら?
叙述トリック(?)で実は一年の斉藤望だったら?
そもそもE.Rが救急室(emergency room)だったら?

いや、救急室先輩ってなんだろう。
これが疲れか。

他の短冊を見てみる。
人の願いでいっぱいだ。

ステーシー >  
短冊のうちの一枚を見た。
その中に、平和でありますようにという願い事があった。

「平和……」

学園の平和は幾度となく脅かされてきた。
自分も、日常を守るための一助となれるだろうか。

こんなありふれた思いを、守れるだけの魂を持てるだろうか。

そのために戦うことを私は厭わない。
人のために刀を振るう。それが私の願い。

筆箱を取り出して、破ったメモ帳に願い事を書いた。

ステーシー >  
「ごめんね、旋空」

メモを空中に放ると刀を抜いて数回振るう。
すると、メモは短冊の形に切られた。
納刀すると落ちた切れ端を拾い、メモは笹飾りへ。

「よし、と」

書かれた願い事は、『みんなの願い事が叶いますように』。
誰でも思いつきそうな、それでいて大事な願い。

ありふれた願いを守るための決意をして、夕暮れの屋上を後にした。
もう一仕事!

ご案内:「屋上」からステーシーさんが去りました。