2016/09/05 のログ
フィアドラ > 今私が持っているのは『にんげんのくらし』の授業の宿題。
人間の世界の常識とかを勉強する授業です。
クラスの他のみんなも異邦人で、みんな色々なところから来てます。
私は文字を知りませんでしたが、言葉を知らない子とかもいました。
でも、始めのうちは買い物が出来なかった子でも今では一人で買い物が出来るようになっています!
今、私が持っている宿題にもその時の日記が書かれているはずです。

でも、このクラスで一番早く一人で買い物ができたのは私なんですけどね!

思い出して得意な気持ちになりながら廊下を歩いていきます。

フィアドラ > 着きました職員室です。

後は扉を開けて中に入るだけというところで気が付きました。
…大変な事に気が付いてしまいました。

そう、宿題を持ってるのでドアを開けられません!!

でも、このドアは横に動かすだけで開くドア。
ドアノブとかがついてないので簡単に開きます。

…思いついちゃいました。
そう、尻尾で開ければいいのです!
こんな方法は人間にはとても真似出来ないでしょう。
自分を思いっきり褒めてあげたい気持ちになりながら早速試します。

「あ、あれ?上手くかかりません…。」

尻尾の先が取っ手の部分に上手く掛からないのです。
尻尾がつるつるしているのが悪いのでしょうか…

フィアドラ > 職員室の扉に背中を向けて頑張って尻尾で扉を開けようと続けます。
もう少しでいけそうな感じなのに…!!

一回、落ち着いて鱗と鱗ののつなぎ目の所を使えば上手く…

「ああ!おしい!」

少しだけドアを開くことが出来ました!
この感じで続けて行けばもう少しで全部開けるかもしれません。
もう一回同じように尻尾を取っての部分に合わせていきます!

フィアドラ > 「むむむ…やっぱり滑る。」

やっぱり鱗がつるつるします。
でも、上手くいきそうな感じがします!
そうやって頑張っていると突然ドアが開きました!

『何してるの君?』

「えっいや…。あの…何でもないです!!」

良く考えたら誰かに手伝ってもらえばもっと簡単に開いたのかもしれません…。

でも結局職員室にいた先生に宿題を渡すことはできました!

ご案内:「廊下」からフィアドラさんが去りました。