2016/11/24 のログ
ご案内:「屋上」に三谷 彰さんが現れました。
■三谷 彰 > 「ふぅ……」
正午を少し回り風紀委員の休憩時間。オフィスへと戻らずに制服姿のまま屋上へと向かった。いくら祭といっても流石に真冬のこの時期に屋上へ来る人はそうはおらずゆっくりするという一点に関してならばかなり優れているのかもしれない。寒ささえ何とかなればだが。
そんな寒空の下、ホットコーヒーを片手に一息つく。
「これあるだけでもだいぶ違うよなやっぱり」
前に時計塔の見回りへ行ったときこういうものを忘れて大惨事になったのをふと思い出す。今度また行ってみたいものだが見回りをそう何度も入れるのは流石に怪しいだろうし風紀委員が率先して進入禁止エリアに入るわけにも行かない。
しかたないかと呟きコーヒーを一口飲み下を眺める。
祭りは今でも活発で多くの人たちで賑わっていた。
■三谷 彰 > 1人で周る気にもなれないと思っていたがこうして見ていると1人でも楽しめるだろうかなどと考えてしまう。
だが少しだけ考えてから軽く頭を振るう。そんな事を思ってしまうが結局はつまらなくなりこうしてどこかでのんびりするだけになるのは目に見えている。
コーヒーを一口飲もうとすると手に何かが落ちる。何かが当ったそこは濡れている。
「雨?」
真っ先に思い浮かぶのはこっちだろう。だがそれは違う。
フワリフワリと空から降りてくるのは雨ではなく真っ白な塊。
下もそれを感知し少しざわめき起つ。
「……雪だ」
積もるほどではないが少しだけ雪が降る。こんな時期に雪が降るのはかなり珍しいのじゃないだろうか。
だがそんな事はどうでもいい。なんとなく雪が降るというだけで少しだけ楽しくなってくる、なんだかんだ彼とてまだ高校生の子供なのだ。
■三谷 彰 > だが楽しくなってくるといっても雪。容赦なく体温を奪われる。
「……戻るか」
少し残念に思いながらもコーヒーの残りを飲み干しゴミ箱へ入れると下へ降りる階段へと足を向ける。
一瞬後ろを振り返りそのまま階段を下りていく。
ご案内:「屋上」から三谷 彰さんが去りました。