2017/04/23 のログ
ご案内:「保健室」に真淨在処さんが現れました。
■真淨在処 > 「………んぁ?」
唐突に意識が覚醒する。今日は学園は休みだが、ここのベッドは地味に寝心地が良くて困る。
誰も居ない保健室に間の抜けた目覚めの声が響き、次いで盛大な欠伸を一つ漏らす。
「……あ~…あ~…そーか、”あっち”がどっかの猫耳さんにぶった切られたんだっけ~…。
そんで、わざわざ刀を預けるとか、どーかしてるよなぁ」
傍から聞いたら意味不明な独り言を口の中で呟くようにしながら、眠たげな赫眼で天井をボンヤリ見上げる。
無機質な天井は、まぁ保健室らしいと言えばそうなのかもしれない。
■真淨在処 > 「……まー俺の方にゃ関係ねーでございますよー…っと。……あ、まだ痛いじゃん…」
上半身をむっくりと起こせば、胸元に僅かな鈍痛。先日、どっかの誰かが胸元をバッサリ斬られた箇所だ。
既に傷跡すら残っていないが、余程”芯”に届く斬撃だったのだろう。
「んーー…ま、いっかぁ。…つーか今何時くらいよ?」
ゴソゴソ、懐を探ってスマホを取り出す、時刻は既に夕刻から夜に届く時間帯。
おぉ、凄い寝てたもんだなぁ、とヘラヘラと笑いながらスマホをまた仕舞いこんで。
で、代わりに取り出したのは煙草だ。ラッキースト●イクである。
どうやらここで喫煙と洒落込むつもりらしい。20歳だから喫煙は可能だが学園生としては如何なものか。
■真淨在処 > とはいえ、最低限のマナー?だけは守っておこう。保健室で喫煙という時点で駄目だが。
モソモソとベッドから這い出して靴を履き、ベッド周りを覆っていたカーテンをズラす。
右を見て、左を見て、何となく上と下も無駄に見てからフラリ、と窓の方へと歩いていく。
「…ガラガラガラ~…と」
口で擬音を発しながら、窓を開けてから取り出したるは携帯灰皿。
それを窓枠にセット。で、煙草を一本口に咥えてライターで火を点ける。
別に、異能を用いた方が手っ取り早いのだが、喫煙はライターで!という無駄なこだわり。
そして一服開始…プカァ、と煙を吐き出しながら、まだ眠気があるのか瞳は半開きだ。
「うぃ~~…寝起きの一服はカクベツですなぁ」
■真淨在処 > 「…んーむ…やっぱここは最高のサボリスポットは間違いなさそーだなぁ…」
口の端に煙草を咥えてピコピコ上下に揺らしつつ、ヘラヘラと笑みながらそう零す。
外はもう殆ど暗くなってきているが、男子寮までまた戻るのも地味に面倒臭い。
時々、携帯灰皿に吸殻を落としながらもう一度欠伸を噛み殺す。
血生臭い”あっち”と違ってこちらは平和そのものだ。
(…んまー、それに”あっち”は嗅ぎ回る輩も居るしねぇ。いやはやモテる何とやらは辛いぜ)
”自分の事”なのに、何処か他人事のように内心で呟きながら一服は続く。
ご案内:「保健室」にクロノさんが現れました。
■クロノ > (春らしい陽射しは西の空に沈んで、薄暗くなってきた廊下を歩く個性的な足音ひとつ。ジーガシャ、ジーガシャ、と無機質な機械の駆動音であるそれが、保健室の扉の前で止まって、静かに扉を開く。)
…… ? あ。起きてたんだ。おはよう。
(窓辺に佇む人影に、落ち着いた様子で声をかける男の子。自身の主な職場であるこの部屋にいる先客に、「立って歩いて大丈夫?」と尋ねるけれど、不意に感じる紫煙の匂いには、「…ちょっと!」と、ずぃ、と人差し指立ててむっと口を尖らせる。)
■真淨在処 > 「…んぁ?」
間抜けな声と共に、保健室の扉が開けばそちらへと半開きの赤い瞳を向ける。
…おー何か凄い、ロボットさんだぁ、という顔。この前の四足歩行のロボットさんといい、メカも充実しているようだ。
「……やーどもども~……って、あ~~ハイハイ、今消しますですよ~」
彼が不意に人差し指を立ててムッとした顔をすれば、直ぐに合点がいったのかヘラヘラ笑いつつ。
緩慢な動作で吸殻を窓枠にセットしていた携帯灰皿に押し込んで火消しをしておく。
「…で、これで問題なしって事でいーかねぇ?」
相変わらずヘラヘラとした緊張感も悪びれた様子も無い笑顔でそう尋ねる。
喫煙場所がマズかったので、当然怒られても仕方が無い。
まぁ、喫煙可能年齢はクリアしているのでそこはまだ問題は無いのだが。