2017/07/22 のログ
ご案内:「食堂」に神代 理央さんが現れました。
神代 理央 > 午前の授業を終え、大勢の生徒や教師で賑わう食堂。
空調が効いた屋内は大分混雑している様だが、暴力的な日光が降り注ぐ屋外席は意外と人が少なく簡単に席が取れる。
茹だるような暑さを避けるように日陰の席を確保すれば、最近お気に入りのフルーツサンドとアイスティーで午後からの授業に備える糖分を補給する。

元々食事に時間をかける方でも無いし、それほど食べる訳でもない。瑞々しいフルーツの甘味に満足しながら、のんびりとサンドを頬張っていた。

神代 理央 > そう言えば、食堂に移動する前に教室で同級生に声をかけられた事をふと思い出す。
学生街で買い物している所を見られていたらしく、自分の金回りが良い事を揶揄する様な事を言われた様な気はするのだが―

「…別に邪険にしたつもりは無かったんだが、何か気に障る様な事を言ってしまっただろうか。金が欲しいならそう言えば良いだろうに」

―「自分が必要とするものを必要なだけ買い揃えただけだ。何か欲しい物があるなら、私の役に立てばそれに見合った現金はくれてやるぞ?」―

―と返答した結果、気分を害したのか不機嫌そうに立ち去ってしまった。同級生と馴れ合うつもりはないが、不必要に敵を作るつもりもなかったのだが…まあ、仕方ないだろう。

神代 理央 > 何にせよ、此方が興味を抱くような人物で無かった事は確か。
それ故、会話の内容すらロクに覚えていないのだから。同級生が此方を揶揄した発言を覚えるくらいなら、その労力を授業の復習に利用した方が何倍もマシというもの。
金遣いの荒さについては自覚もあることだし、今更そんな事で腹を立てる事も無い。

「…とはいえ、一応謝罪しておいた方が良いんだろうか。此方に非があるとも思えんが、集団の人間関係を乱すのは本意じゃないしな…」

そんな事を考えている間に、フルーツサンドは手元から消え失せ、残ったのは氷が半分程溶けたアイスティー。
幾分薄くなってしまったその味に溜息を吐き出しつつ、喉を潤そうとグラスを煽った。

神代 理央 > グラスが空になるころには、昼休みも3分の1を終えようとしていた。残った時間は図書室で読書にでも耽ろうかと、トレイを持って立ち上がる。

「午後は確か異能についての基礎講習、だったか。余り人前で披露したくは無いんだが…」

座学だけで終わると良いなあ、と独りごちつつ、程良い満腹感から漏れた欠伸を噛み殺して次の目的地へ向かうべくのんびりと足を進めていった。

ご案内:「食堂」から神代 理央さんが去りました。