2017/10/16 のログ
ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「あれ?本、忘れちゃったかな……」

まだまだ授業が始まるまで時間がある。
このまま何もしないでボーっとしているのもいいが、なんだかもったいない。
そう言えばこの間買った本があったっけ、そんなことを思い出しては、
ベルトポーチの中を見る。
しかし口を開けたポーチの中には本は入っていない。

きっと忘れてしまったのだろう。
忘れたと知れば、見てわかるくらいに肩を落とす。
ほかにやることが無くなってしまった。
暇を潰すあてがなくなってしまうと、この場所にいる意味も薄くなってしまう。

「場所、変えよっか」

いくら心地よいとはいえ、何もないところでいつまでも時間を潰せるような性格ではない。
何かやることをさがそう、図書館にでも行けばよさそうかな。
そんなことを思案すると、実行するまでにじかんはかからない。
足元に置いてあったギターケースを手に取ると、重そうなそれをベルトで肩にかける。
そのまま入ってきた時と同じ、金属製の重い扉に向かっては、屋上を後にした>

ご案内:「屋上」からラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが去りました。
ご案内:「屋上」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 今日も気温はアホみたいに低く、とうとう俺も長袖主体の服装にした。そんな午後。
午後の授業もあらかた片付けて、すっかり暗くなってきた空を眺めつつの一服の時。

「はぁ~……仕事終えた後のタバコは良いねえ。」

何も考えずに口からの出任せに呟いたセリフは、思った以上におっさん染みてて思わず苦笑い。
日頃冗談めかして自分をおっさんおっさん言ってた所為か、本当におっさん化しつつあるのかと。

暁 名無 > このところ夜も冷え込む所為か夢見が悪い。
内容は大抵、過去の後悔を蒸し返す様なものばっかりで、朝から一日引き摺る様なものばっかりだ。
お陰で生徒からも心配される始末。

「はぁ~、此処は一つグラマーな美女にでも添い寝して貰う他ないな……」

とまあ、そんな世迷言が吐ける辺り案外元気なのかもしれない。
いや、この際グラマーでも美女でもなくて良いから、と思わなくもない程には参って来てるけども。

暁 名無 > 「うぅ……寒っ。
 明日も寒くなんのかねえ……嫌だねえ。」

夏場の茹だる様な暑さも御免だが、冬の凍て付く寒さも勘弁被りたい。
昔の自分なら真冬でも駆け回って汗まで掻いてただろうが、今やそんな事をする気力も体力も丸でない。
出来れば布団から出たくない。そんな大人になってしまった。

「……うぅ、時の流れって残酷……」

あの頃に戻りたいとは思わないが、果たして昔の俺が今の俺を見たらどんな顔をするだろうか。

ご案内:「屋上」に咲月 美弥さんが現れました。
咲月 美弥 > 「あらあら、あたたかく、して差し上げましょうか?せーんせ?」

他に誰もいない筈の屋上に甘い声がしみこむように響く。
それが合図であったかのように
まるで沸き立つように辺りに甘い香りが広がった。
それと同時に貴方の後方、ちょうど背後上方から
薄布のようにゆっくりと、蝶のようにふわりと屋上に降りたつ。
……その首筋に腕を絡ませながら。

「こんばんは、酷い顔をしていますよ?
 こんなにも素敵な夜ですのに」

くすくすと揶揄う様に首筋に吐息の触れる距離で囁く。
その背中に押し付けられる柔らかさは意識してか無意識か……
どちらにせよ今夜もどこか寂しそうな、けれどとても楽しそうな声色で。