2017/10/21 のログ
ご案内:「屋上」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「うー、寒ぃ~!」

夜の屋上。
休日出勤も無事に終えた俺は、何をするでもなくいつも通りに屋上でタバコをふかしていた。
近頃めっきり秋らしく、というか、秋を通り越して冬っぽささえチラついているが、どうにか生きている状態だ。

「ま、今年も残りわずかだしねえ。」

まあ寒くもなるというものか。
こないだまで夏休みだったって言うのになあ。

暁 名無 > 別に寒いのは嫌いじゃない。
冬は冬で様々な楽しみがあるし、炬燵で蜜柑とアイスなんてのは冬の醍醐味だ。
ただ、女子生徒が厚着になるのが、なあ……。

「俺の授業の時は暖房強めでやるかな……」

とは思うものの多分実行は出来ない。
それは何故か。暖房だと喉痛めやすいから。
……どっちに転んでも自己中心な理由なので、実際どうするかは生徒に丸投げしよう。

「ま、煙草やってて喉の心配もクソもねーわなあ。」

吐き出した煙を見送りながら、ぽつりと呟く。
時折吹く夜風に、体の芯まで冷やされていくようだ。

ご案内:「屋上」に咲月 美弥さんが現れました。
咲月 美弥 > 「そうですね。せんせ
 口寂しいとは言えお体に障りますよ?
 それを踏まえてなお煙草を嗜まれているのでしょうけれど。」

屋上の入り口、ドアのある出入り口の上、
屋根に当たる部分に腰かけていた人影が
その呟きにのんびりと声を返した。

「日がたつのも随分早いもので……
 もう少ししたら年も変わるのですね。あっという間です」

闇から湧いて出たかのような
いつもと同じく意識の隙間を縫うように
そして寄り添うかのようにいつの間にやら其処に居たそれは
いつものように変わらない笑顔を眼前の彼へと向けて。

暁 名無 > 「んー、そうなんだよ。
 体に悪いってのは解ってんだけどなー……」

って。
突然の相槌に、何も考えず返事をしてから我に返る。
屋上に上がってきた時には、確かに誰も居なかったはず。
何時の間に現れたのやら、と呆れ半分に声の主を見て。

「そーだなー、あっという間だよな。
 とはいえ、俺からすれば来年になろうと再来年になろうと、まだ過去の範疇なんだが。」

現在完了形で進行中、とそんな感じだろうか。
自分にとっての過去をリアルタイムで生きていくのは何とも変な感じで、最初の内は色々と戸惑ったもんだが。
……いや、今はそんな感傷よりも。

「つーかお前!お前のお陰でエライ目に遭ったんだからな。
 学校の教師にとんでもない夢見せやがって!」

確かに安眠出来たけども!
色々とのっぴきならない事情から出勤を断念する羽目になったんだぞ、と。