2018/01/15 のログ
ご案内:「屋上」に真淨在処さんが現れました。
■真淨在処 > 屋上――そこは憩いの場所……そして絶好のサボりスポットでもある。とある時間帯、ポケーッと煙草を咥えながら屋上に佇む一人の青年。
特徴的なのは、矢張りその炎のような赤髪と燃えるような赤い瞳だろう。
青年が持つ異能の副作用であり、染めてもいなければカラーコンタクトでもない。
と、まぁそれはそれとして。屋上のベンチの一つに背中を預けながら、時々買い込んだ缶コーヒーをちびりちびり。
「ふぃ~~…やっぱりサボりの時の一服は格別だねぇ」
などと優雅に決め込んではみるが、まぁ要するにエスケープな事に変わりはないのだ。
この季節、昼夜問わず気温は低いが男は特に寒そうな素振りも無い。
何故なら青年の異能は発火能力…の、上位版みたいなもの。炎だけでなく温度…熱も操れる。
それの応用で、自身に触れる空気の温度だけを適温に暖めているのだ。
「やーこういう時、炎熱系統の異能とかって便利だよなぁ」
ケラケラと笑って煙草を蒸かす。異能の無駄遣い?否、有効活用である!
■真淨在処 > 「あ~~単位の方は大丈夫だっけ?…テストはまぁ無難にこなしたし…うへぇ、出席日数がそろそろヤベぇかな」
頭の中で小狡い計算をしていく。こう見えて、成績そのものは優秀なのだ…同時にサボり魔でもあるが。
しかも、出席日数やテストのあれこれも考えて計画的にサボっているのでタチが悪い。
ただ、最近サボりがちだったので、そろそろ出席日数的な意味で厳しそうだが。
「ま、しゃーないかぁ。…そんな事より、美少女との素敵な出会いが欲しいですわ俺…巨乳だと尚良し!」
そっちの方が重要だとでも言わんばかりに、煙草を蒸かしながら嘆く男。
ふざけているようで本人はマジの嘆きである。真淨在処はそういう男だ。
まぁ、自分から道化師を気取るような男なので、つまりは平常運転というものだった。
ご案内:「屋上」にラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが現れました。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > まだ日も落ちていない時間帯。
授業そのものは行われているが、履修していない時間帯なので屋上へやってきた。
時期的に寒いうえに、まだ授業をしている時間帯だから人もいないだろう。
そう思って屋上にやってきたわけなのだが、重い金属製の扉を開けた瞬間、
その浅はかな推測は盛大に外れた。
「……(え、人がいるじゃない……)」
ドアノブに手をかけて、中途半端に扉を開いたまま紅い髪の青年を視界にとらえた。
その姿勢でどうするべきかを考えるが、このまま進んでベンチの隣に座るも、
ここで不自然に扉を閉めて戻るも、なかなか難しい状態だった。
それゆえ数瞬、動きが止まってしまった>
■真淨在処 > 「……お?」
この時間帯に誰か来るとは珍しい。一服したい教師かもしくは同じサボり魔くらいと思っていたのだが。
ともあれ、目敏く耳聡く…と、いうより人の気配に聡いのか男は正確に扉の方へ顔を向けていた。
お互い、扉の中途半端に開けられたスペース越しに視線が交錯するかもしれない。
「おーーい、どちらさんか知らんけど遠慮せず来なよー。俺がお邪魔なら退散するからさ?
あ、煙草が駄目なら今から消すんでちょい待ってなー?」
と、一方的かつフレンドリーに話しかけてケラケラ笑いつつ、宣言通りに吸っていた煙草を携帯灰皿に捩じ込んでおく。
まぁ、同じ喫煙者でもない限り煙草の煙はまず煙たいものでしかないだろうし。
マイペースお気楽自由人な男ではあるが、そのくらいの配慮はするのだ。
ともあれ、来るか来ないかは相手…少女次第であろう。男はただ自然体だ。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「えっと、、、じゃあ」
気づかれてしまった。というより、行動を起こすまでに時間がかかってしまった。
誰もいないと踏んでいた場所で知らない人と遭遇するのは、日常生活では軽く混乱する。
そしてこちらを無視することなく声をかけてきた彼。
いよいよ後戻りができない状況になればそこでようやく屋上に足を進めるに至った。
「隣、失礼します。
……タバコは別に気にしないので。それにここ、屋外ですし」
人ひとり分くらいのスペースを空けてベンチに腰を下ろすと、
背負っていたギターケースを足元に置く。
そしてタバコを消そうとする彼に気にしない旨を伝えた。
タバコのニオイにはとっくの昔になれてしまっていたし、何よりここは屋上。
室内ではないうえに喫煙スペースとして屋上の角のほうには灰皿が置かれているのだ。
ルールで喫煙できることが決まっている以上、彼に禁煙行動を強要するのはお門違いだ>
■真淨在処 > 「ほいよ、美少女一名ご案内ってな?」
軽薄軽妙、という言葉を絵に書いたような軽い笑みを浮かべつつそんな言葉。
少女が戸惑いか迷いを吹っ切ったのか、扉を開けてこちらへと歩を進めてくるのを眺め。
「ん、どーぞどーぞ。…んーそうは言うけどなぁ。じゃあ電子タバコにしよう。まだ害は少ないだろーし」
と、苦笑を浮かべつつもゴソゴソと懐から電子タバコを取り出して。電源などを入れてから口の端に咥える。
ちらり、と視線が少女――より先に、彼女が足元に置いたギターケースへと向けられて。
「んーギターケースって事は中身はそういうの?…に、しては置いた時の音が重々しい感じがしたけど」
と、ごく自然にそんな質問を。勿論、青年には別に変に探る気は無い。純粋な疑問というもので。
電子タバコから煙代わりの水蒸気を吐き出しつつ、そこでハタと気付いた。
「あ、俺は真淨在処ってんだ。アリカでいーぜお嬢さん。そっちのお名前は?」
と、臆したり遠慮するどころか気さくに名乗る。人見知りという言葉はこの赤毛男には無いのだ。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「……」
美少女一名ご案内という言葉には眉をピクリとも動かさなかった。
きっと彼から見たら冗談が通じない生意気な娘に見えたかもしれない。
「ええ、一応ギターは弾けますよ。
……ハードケースですから。どうしても置いたときにそう言う音になっちゃうんです」
電子タバコを取り出した彼を見て、別に気を遣ってくれなくてもいいのになぁと内心思う。
内心思うだけで、初対面の相手にそれを伝える度胸はこれッぽっちも持ち合わせていないのだが。
そしてギターケースについて突っ込まれると、少し困ったような顔をする。
まさか馬鹿正直に「この中にはギターじゃなくて重機関銃が入っています」
なんて言えるわけがない。
適当に言い訳をするが、果たして彼にはどこまで気づかれているのやら……
「私はラウラ。ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン。
長いからラウラって呼んで」
名前を訊ねられると、特に渋る様子もなく答える。
人見知りではあるが、簡単な受け答えで済む質問であれば答えられる。
そして彼の名前を再度頭の中で復唱すると、しっかりと記憶に留めておいて>
■真淨在処 > 特に美少女という言葉に反応を示さない少女だが、男も気にした様子は無い。
嘘ではない本音だが、その程度を流された所でいちいち傷つくほど繊細でもないのだ。
「……んーー…成る程!まぁハードケースって確か頑丈なんだろ?”大切なモノ”なら当然だろうさ」
と、あっけらかんと笑って述べるが、一部言葉に含みがあるような感じだ。
とはいえ、中身を把握してる様子もなければ、根掘り葉掘り聞く事も無い。
ただ、明らかにギターではない別の物が入っている、というのは察しているようで。
「あいよ、よろしくなラウラちゃん。…あと、言いたい事があんなら遠慮なく言ってくれよ?
俺、鈍いから言葉に出してくんねーとわからん事も多いしなぁ」
と、電子タバコを蒸かしながら苦笑気味に。ギターのあれこれではなく、タバコの彼女の内心の思いを察したらしい。
鈍いどころか普通に勘が鋭い上に、しかも観察力というか洞察力もある曲者だった。
「しっかし、まさかこの時間帯に教師とかサボリ以外で誰か来るとはなぁ。
見た感じ、ラウラちゃんはまずどちらでもないだろーし…。」
あくまで第一印象だが、生真面目というかサボるタイプにはまず見えない。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「そうね、丈夫ではあります。多少ぶつけても問題ないですし」
頑丈といっても、鉄板が入っている上に中には重機関銃とベルト弾倉がおしこまれている。
重さだけで言えば成人男性手前くらいの重さだ。
そしてどうやら中身がギターではないことは察してしまったようで、
内心自分の嘘の下手さに落胆したり。
「鈍いのに私がもの言いたげなのはわかるんですね」
少し冗談めかして言ったつもりだが、どうだろう。
嫌味な感じにとられていないだろうか。
「私は空きコマなので。
ほかの休憩スペースは少し人が多くていやだなって」
だからここに。そう説明する。
確かに授業をサボったりはしないが、そこまで真面目というわけでもない。
必要がないと判断すれば割とためらいなく捨てられる質だ。>
■真淨在処 > 「あーー…うん、やるならチンピラとかにしとけな?あと、敬語とかは特にいらんぜ?」
何か”重いブツ”が入っているのだと男は確信した。多少どころかケースのままぶつけても何か洒落にならん気がする。
あくまで男の直感でしかないのだが、多分間違いでもないとは思う。
まぁ、まさかゴツい重機関銃とベルト弾倉が押し込まれているとは流石に推測できなかったが。
「んーー、空気だよ空気。人の気持ちを察するのは鈍いけど場の空気を読むのは多少はな?」
ケラケラとお気楽に笑って肩を竦めてみせる赤毛男。嫌味どころか彼女の切り返しを楽しんでいるようで。
「成る程なぁ。確かに、ラウンジとか食堂はアレだし保健室も違うよなぁ…」
うんうんと納得する。むしろ、屋上に落ち着くまでは男もあちこちサボりスペースを探していた経緯がある。
まぁ、彼女の場合はサボリではなく空きコマの間の休憩場所なのだろうが。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「……そう言う輩は骨の2,3本折る心持ちなので、安心してください。
敬語は…外すのは難しいです」
ぶつけるというのはあくまで不意にぶつけてしまうことを想定していたのだが、
彼は違う意味合いでとらえたらしい。それを察すると本気か冗談か物騒な発言。
実際のところは心持ちどころか本当に折ってしまうレベルだったりするのだが、
見た目が見た目なので本気で言っているとは思うまい。
そして敬語について遠慮するなといわれるが、この話し方がデフォルトなのだ。
軍隊上がりの身、年上で身分がわからない彼にタメ口は難しい。
「場の空気と人の気持ちは似ているような気がしないでもないですけど…難しいですね」
どうやらこちらの心配は杞憂だったようだ。けらけらと笑う彼を見てなんとなく安心する。
「それに、ここは街を見渡せるので」
高いところが好きというのも、ここに来た理由の一つだったり>
■真淨在処 > 「うへぇ、そりゃ怖い。…俺はどうだろうなぁ。顔面パンチぐらいがせいぜいかもしれん」
うーむ、と唸る。実際は異能で衣服だけ燃やして恥を晒させるとか精神的にエグい事も可能ではあるが。
場合によっては、ラウラの方がまだ温情のある対応と言えなくもない事をやりかねないフシはあった。
敬語についてはどうにも難しいらしく、男としてもそれなら無理強いするつもりはない。
「んーそっか。ならしょうがない。…うーん、俺としては後者の方が厄介だなぁ。特に女心とか強敵だぜ…。」
ぬぅ、と唸りながら電子タバコの水蒸気の煙を吐き出して。場の空気はどちらかといえば男は読める側だ。
まぁ、意図的に読まずに茶化したりやり過ごす事も多々あるのだけれど。
それに比べて、人の気持ち、特に女心というものはまるで急変する空模様のようで難しい。
「あーー確かに、学園敷地内だと時計塔の次くらいには高い場所だしなぁ、ここは」
とはいえ、基本生徒は立ち入り禁止のあちらと違い、こちらはまぁ基本は自由に出入り可能だが。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「そんなこと言って、本当は結構やらかしそうですね」
茶化す様な唸り声をあげる彼。
でもきっと一般人より数段うえの力は持っているのだろう。
そうでなければ規律から外れた行動をとるのは難しい。
規律に反する行為を実行するだけの自信と実力があるのだろう。
「そうですね。女心は複雑ですから。
でもだからこそ駆け引きが楽しいんじゃないんですか?」
昔、軍隊に居た頃の同僚が何度もそんな話をしていた。
私から見れば彼はただの女好きで頭が弱い人だったけれど。
「時計塔の上も好きです。高いところは総じて好き。
自分が、一番偉くなったような気分になれるから」>
■真淨在処 > 「いやいや、あんましやらかすと正当防衛の域を超えたりするしなぁ。俺、風紀委員とかじゃねーしさ?
むしろ、やりすぎるとこっちも連行されて説教とかたまらんって」
嘘か本音か困ったように笑ってみせる。とはいえ、あながち彼女の指摘も間違いではない。
それこそ、時と場合によっては一切容赦しない程度の冷酷さはあるのだ。
とはいえ、自信を覗かせたり実力をひけらかすつもりは男にはあんまり無いが。
「駆け引きねぇ…。ま、確かにそう言われると分からなくもねぇかなぁ」
彼女の元・同僚とこの男が同類かはさて置き、その言葉には頷けるものはあったらしい。
とはいえ、男は駆け引きとか複雑なのはどちらかといえば苦手でシンプルさを好むのだが。
「……偉くなった、かぁ。つまりラウラちゃんは女王か女帝気分に浸りたいと」
成る程な、と頷く。その言葉は茶化すでも馬鹿にするでもなく、ただ何となくそう思ったから口に出ただけだ。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「……むしろ正当防衛の域を超えないラインで楽しんでいるようにも思えますね」
きっと茶化す様な彼の発言も、幾分本音が混ざっているのだろう。
「それとも、在処さんは一気に攻め落とす方がお好みですかね」
見た目によらず、随分と危ない言葉のチョイスだ。
へらへらとしている様子を見て、勝手に駆け引きを楽しむ性なんだと思っていたが、
案外電撃的に行く方が好きなのかもしれない。
「どうなんでしょうか。
単純に誰かに舐められたくないって気持ちが強いのかもしれません」
高いところに位置するというのは、それだけで力の象徴となる。
女帝になりたかは分からないが、軍隊に居た頃は見た目で何かと損をした。
そんな経験から来る気持ちなのかもしれない>
■真淨在処 > 「どうだろうなぁ。…ま、否定はしねーさ。何事も楽しんでいかねーとつまらんし」
退屈やつまらない時間は男は嫌いだ。だから、そういう意味で遊んだりするのも否定はしない。
かといって、全面的に肯定するかと言えばそうでもない。ハッキリとした明言は避けつつ。
「あれこれ複雑なのが苦手なんだよなぁ、単純に。や、駆け引きが楽しい時も勿論あるけど。
まぁ、何事もシンプルに行かないのは承知してるし、女心ってのはやっぱ複雑だと思うしさ。
…ま、単純さを好む時点で俺は馬鹿かまだ青臭いガキなんだろーさ」
自己分析は出来ているのか、苦笑気味にそう述べるがそれを気にした様子は無い。
ただ、まるで第三者視点のように自分を客観視する程度の冷静さはあるようで。
「…ふーーん、そりゃ実体験ありって事かね?ま、ラウラちゃんの昔を穿り返す気はねーけどさ?」
電子タバコの水蒸気の煙が消えてしまった。一度それをゴソゴソと仕舞い込みつつ。
…入れ替わりで取り出したのは普通のタバコ。口の端に一本咥え、ライター…ではなく指先に火を点し先端に点火。
特に煙を気にする様子も無い相手なので、開き直って普通のタバコに切り替えたようだ。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「……まぁ、同じものでもその時々で楽しいかどうかも変わりますからね」
趣味の話をしているようなやり取りだが、その内容は物騒なものだ。
人間相手に楽しむとか楽しまないとか、そういうことなのだから。
「別に子供っぽいとかは思いませんけどね。
あまり複雑すぎるのは私も好きじゃありません」
簡単すぎるのもまた退屈ではあるが。
複雑の中に煩雑が入ると途端に面倒ではある。
「別に後ろ暗い過去があるわけじゃないですよ。
女に生まれただけでそういう経験をすることってあるじゃないですか。
暗い夜道を歩いていて声を掛けられるなんて、ナメられている例の典型です」>
■真淨在処 > 「…だなぁ。まぁ、そもそも俺は別にそこまで好戦的でもねーし。売られた喧嘩は毎度買う訳でもねーしさ。
そもそも、いちいちそんな有象無象を相手してたら疲れるし時間の無駄だからなぁ」
まるで、そこらのチンピラがモノか何かの扱いだがあながち間違いでもない。
彼女もそうだろうが、ただのチンピラ風情が束になってもそれぞれに適わないだから。
「そっか、多少なり同意してくれるのはありがてぇなぁ」
素直な感想らしく、ちょっと嬉しげにケラケラと笑う。先ほどからそんな態度ばかりだが。
そもそも、この青年の空気は陽性で変に陰のある素振りは欠片も見せていない。
「あぁ、成る程ね。まぁこの島の女の子は割と強い子が多いとは思うけども…ここはかなり特殊だからなぁ」
つまり、外と比べればある種の例外だ。勿論、ナメられたままの女子も数多いのだろうが。
それでも、外に比べればこの島の女の子は”強い”と男は何となく思っている。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「そうですね、閾値を超えると全くべつものになりますから」
初めは楽しいかもしれないが、度を超えれば鬱陶しいというのはよくあることだ。
ある程度のところで引き下がってくれるチンピラ相手だったら多少相手をして懲らしめてもいいが、
それが大人数で、しかも懲りずにしつこいようだと相手をすることすら嫌になる。
「そうですね。この島にいるということは何らかの力を持っているという人が多いでしょうから」
それこそ、在処さんも火をあつかうようですし。
そんなことを言えば、彼が吐き出した煙が空気にうすめられる様子を見て。
「っと、そろそろ講義が始まりますね。
それなりに楽しかったですよ。ありがとうございました」
不意に時計を見やると、なかなかちょうどいい時間だった。
ギターケースを片手に立ち上がると、今までのよくわからない表情とは違って、
ハッキリとわかる笑顔で頭を下げる。
そしてもと来た道をきっちり戻るように、屋上の出入り口へと向かっていった>
ご案内:「屋上」からラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが去りました。
■真淨在処 > 「そういうこったな。そこはお互い感覚が似てるようで幸いってやつかなぁ」
とはいえ、有象無象への扱いは完全に鬱陶しい喋るだけのモノ扱いでしかないが。
「そういうラウラちゃんも異能か魔術は使えそーな気はすっけどな。俺?まぁ、ありふれた発火能力だよ」
特にこの島じゃ珍しいモンでもないだろ?と、ケラケラ笑ってみせる。
実際、火を操るなんて魔術でも再現できるし協力な異能者なんてそれこそ学園にも無法地帯にもゴロゴロ居る。
と、彼女がそろそろ引き上げるらしい様子に、煙草を蒸かしつつそちらに笑みを向け。
「おぅ、了解したぜ。こっちこそ良い暇潰しになったわ、ありがとなラウラちゃん。講義頑張れよー」
何だ、かわいい笑顔も出来るじゃねぇか、と内心で満足げに呟きつつ手をヒラリと振って見送り。
■真淨在処 > 「さーて、俺はどうすっかな…もうちょい一服して行くかねぇ。また美少女が来るかもしれないし」
希望的観測、というかそう都合の良い事も無いだろうが一応期待はしてみたい。一応な!
ベンチに深く背中を預けつつ、煙草を蒸かしながらボンヤリと屋上からの景色を眺める。
高い所は男も嫌いではない。ただ、それは自分が偉くなった気分になるとかそうではなく…。
「―――おっと、いかん。我ながらセンチメンタルになっちまったぜ」
等と、自分を茶化しながらノンビリと一服していき。
ご案内:「屋上」から真淨在処さんが去りました。