2015/06/02 のログ
ご案内:「教室」に志葉恭介さんが現れました。
■志葉恭介 > 【今日も午後の講義が終わる。生徒たちのざわめき、この後の予定を語り合う楽しげな響き】
【それを聞きながら、黒尽くめの少年は懐中より取り出した年代物の二つ折り携帯電話を取り出して渋い顔で時折ぽちぽちとボタンを押しては首を振る】
……このアドレスというの、どうすればいいんだ……
ご案内:「教室」に橿原眞人さんが現れました。
■橿原眞人 > 電子魔導書と魔術の発動……あと少しで出来そうなんだけどな。機械語で魔術を処理できれば……。
(大教室にて午後の講義が終わった。眞人は後ろの方の席で最新式のタブレットを手に一人悩んでいるところだった。電子空間における魔術の執行、あるいは電子魔導書は可能か否か。それが眞人の研究のテーマだった。)
……後は寮でやるか。……ん? まさか、あいつが持ってんの……。
(席を立ち周囲を見渡すと、何やら黒ずくめの少年が目に入る。そしてその手に持っていたものを見て目を丸くする。たしか20世紀末ぐらいに存在したらしい携帯電話だった。)
……何やってんだよ。それ、骨董市にでも出すのか?
(しかも何か悩ましげに操作をしていた。思わず眞人は彼に声をかけていた)
■志葉恭介 > ……!
【突然声を掛けられ、思わず携帯電話を握り締める。骨董市にでも出すのか、と問われれば】
現役バリバリだ。失礼な。
見ろ、アンテナだって三本立っている。
【ふん、と鼻息荒く見せた画面はバックライトで緑に輝くモノクロ画面であった】
■橿原眞人 > 冗談だろ……というかどこでそんな骨董品手に入れてきたんだ。
(そして恭介が見せてきた携帯電話の画面を見て絶句する。)
嘘だろ!? 一体いつの携帯だよ!! 希少価値がありそうだな……。
(ハッカー《銀の鍵》として活動する眞人が持つものは常に最新式のものである。とても信じられない光景だった。)
あっ、もしかして20世紀の世界から転移して来たとか、そういう人……?
(明らかに馬鹿にした口調であったが、彼の様子を見て少し頭を抱える。)
……ポチポチやってるけど、もしかして使い方わからないの?
■志葉恭介 > 残念ながら現代人だよ。自分の格好が全くそうは見えない事は自覚があるが、何分此処に来る前は関西の山奥で文明から隔絶された生活だったのでね。
【鼻白みつつ、使い方が分からないのかと問われて重々しく頷く】
アドレス登録というのは出来たがそれをどうすればいいんだ。というかこの文字列でどう連絡するんだ……?
やっぱり悪魔の機械じゃないのかこれ……?
■橿原眞人 > いや、それにしても……限度ってものがあるだろ……どんな秘境から来たんだ。
(恭介の隣に座り、携帯の中を覗く。)
……ほ、本気でいってんの? 悪魔の機械……?
(何やら深刻そうな感じでそういうため、眞人は唖然としていた。いくら田舎出身だとはいえここまでのことがあるのだろうか。よほど秘境に住んでいたのだろう。)
もしかして、写真を撮られたら魂を抜かれるとか思っていらっしゃる……?
(笑いをこらえながら恭介に言う。まるで大正時代から来た人間のようだ。)
あのな、それはなんというか……その文字列が相手の住所みたいなものなんだよ! そこにメール……手紙を送ればそれが届くんだ! ちょっと貸してみろよ。
(と、こちらへ貸せと手を伸ばす。)
俺のアドレスに送ってみよう。
■志葉恭介 > 【メガネが光る。無表情がさらに引きつったような気がした】
馬鹿にするなよ。そういうのは本物のオカルトって言うんだ。
写真に撮られたぐらいで魂が抜かれてたまるか。ああそうとも、入学の時に撮られた写真だって絶対完璧に問題がない、俺の魂はここにあるんだから……!!!
【どうやらビビっていたらしい。大人しく携帯を手渡し、恐ろしいものを見るかのように眞人の手元を見守る】
住所と手紙……いや、概念は知ってる。知っているからな。
馬鹿にするなよ。
【二度言った】
■橿原眞人 > とんでもないド田舎から来たらしいな。明治時代で止まってるんじゃないか? 結構心配してるんじゃねえか……。
なんだこりゃ、やりづらいな……いまどきモノクロの画面なんて見たことないぞ。
(ぶつぶついいながらポチポチと携帯電話を操作する。するとすぐに眞人のスマートフォンに通知が行く。)
……ほら、こうやるんだよ。何も難しくないだろ。というかこんな携帯じゃ今に使えなくなるぞ。新しいの買えよ。
(操作方法をもう一度見せてやり方を覚えさせようとする。)
要は手紙のやり取りがこの機械でできるってだけなんだよ。これ以上簡単に説明できないぞ……それで、何。そんな山奥からこの最新鋭の島に何しに来たんだ?
(携帯電話を返しながら言う。)
あ、俺は橿原眞人。……まあ、普通の学生だよ。異能もないしな。
ご案内:「教室」に久喜棗さんが現れました。
■久喜棗 > (偶然同じ教室にいた棗は知った顔を見つける。といっても本当に一度会ったきりで言葉を交わしたわけでもないが)
(なにやら二人で相談しているらしい様子を見て興味を覚え、近くまでやってきてぢっと二人の後ろから覗いてみる)
■志葉恭介 > まぁ、クソ田舎だった事は認める。でもテレビだって映ったからな。心配してない。
【スマートフォンと自分の携帯の画面を見比べ、文字通り狐につままれたかのような表情。「何も難しくない」と語るクラスメイトに対して物凄いコンプレックスを刺激されたがなんとか無表情に覆い隠す】
新しいの、と言うと、その電話とは思えない四角い画面か……俺からすれば今持ってるこれだって最新鋭の代物なんだが。
志葉恭介だ。タンテイ的カツドウ部ってのをやってる。
ここに来たのは……修行、みたいなものだな。
■志葉恭介 > 【眞人へと自己紹介を終えた後、こちらをじっと伺う気配へと振り向いて】
……。
驚いた。鬼まで普通に居るのかこの学校は……。
■橿原眞人 > へえ、テレビもなくてラジオもなくて車も走ってないような場所じゃなかったんだな。しかもそんなのほんとに最新鋭でもなんでもないぞ。今の時代に牛車に乗ってるようなもんだぞ。
(小ばかにしたように言う。さすがに言い過ぎであったが、現代の機器に慣れた眞人にとっては信じられないことだからである。)
……タンテイ的カツドウ部? そりゃ、なんだ、探偵部か? 修行、ねえ。まあ俺も似たようなもんだけど……ん? あっ!
(恭介が後ろを振り向いたので自分もつられて振り向くと、先日会った有角の少女だった)
お、お前はこの前の! 待ってくれ、今日はおこん先生はいないから俺は何も悪くないぜ……?
■久喜棗 > そう怯えられては困るな、儂はむしろお主のような健全な少年の味方だというに…ところで
(二人の方を見ながら携帯を指差し小首を傾げながら口を開く)
のうぬしら、何じゃこの箱は?
■志葉恭介 > 単に俺がこういうのを必要な生活をしてなかったってだけだからな。
牛車でも不便していないからいいんだ。いいんだよ。そんな目で俺を見るな。
本業は一応、退魔師という事になるのかな……退魔師的に、目の前の鬼っぽいのにどう反応すべきか迷っている。
【携帯を指さす棗に、首を横に振り】
悪魔の機械だ。触れれば刹那、魂ごと噛み砕かれるぞ。
■橿原眞人 > ……またこの展開かよ。世界の変容つってももう数十年前だぞ。お前らどうやって生活してきたんだよ……。
退魔師、ねえ。たまに聞くけど本物を見るのは初めてだな。たぶん学校にも何人かいるんだろうけど。まあ、鬼っつってもそんなに珍しいわけでもないからな。この目の前の婆さんは悪いやつじゃないぜ、たぶんな。
(棗の言葉に頭を抱える。この時代に携帯電話もスマートフォンも通じない存在がいるとは眞人も驚きだった。異界の存在が増えたとはいえ、普通に順応している者たちも多いのだ。ばあさん、と言ったのはおこんとの関係から年齢を類推したためである。)
ちっげーよ!! 何聞いてたんだよテメー! 悪魔の機械なんかじゃねえよ!! クソッ、どうなってるんだここは……!
■久喜棗 > (恭介の説明を聞き顔色を変えて驚き)
なぬっ!?そうか、そのような危険な箱なのじゃなこの箱は…
しかしお主らそんな危険な呪物を学校に持ち込むとは感心せぬな
間違って誰かに害を及ぼしたらどうするつもりじゃ!
■志葉恭介 > 冗談だ。携帯電話というやつ。知らないか。
【真顔でそう言って首を傾げ】
確かに、悪いやつではなさそうだというか、物凄い善人オーラが漂っているな……
……そういえば橿原は一年目なのか?
■橿原眞人 > いや、だから! そういうのじゃねえよ! 志葉も誤解させるようなこというんじゃねえ!
害なんてねえよ、ただの通信機器だよ……呪物ってなんだよ……。
(がっくりとうなだれる。そして棗のほうにスマートフォンを向けて、先程恭介に行ったのと同じ説明をする。通じてくれと祈りつつ)
……ん? ああ、一年だ。今年入学したからな。お前達はどうなんだ? その様子でまさか俺より先輩とか言われるとショックなんだが…‥。
(と、二人に問う)
■志葉恭介 > 【ニヤァ……という感じの底意地の悪い笑み】
二年次だが? それが何か?
山猿よりも先に異界に適応されてショックか、うん??
■久喜棗 > (無知を晒してしまい少し恥ずかしそうに)ぬ、ぬう。そうか…話には聞いておったがこれがケイタイという機械か
知っておる、知っておるぞ。呪術を使って遠くの者と交信できるのであろう?使ったことはないがのう
うむ、スマホ……これもケイタイと同じようなものなのか?(と、眞人のスマホを指でぺたぺたと触ってみる)
■橿原眞人 > は?? 俺の方がお前なんかよりよっぽど適応してるけど?? いまどき写真にビビってるような奴に言われたくないよなあ。いまどきそんなの笑もんだぜ。
(眉をピクリと動かしながら言う。煽られて静かな怒りを燃やす。)
あ、ちょっと、勝手に色々触るなって!
(棗がスマホを弄ると画面が様々に変化する。カメラが起動してパシャパシャと音が教室に鳴り響いた。)
ええい、返せ返せッ。まあ、似たようなものだけどな。携帯電話にさらに色んな機能を付けた感じだ。今の時代ないと不便なはずなんだがな。婆さんも持ったらどうだ?
■志葉恭介 > 【意地悪な笑みを浮かべたままどうどうと手を出し宥める動作。あんまり宥めるつもりが無さそうな顔だが】
そう怒るな。笑いものであるって自覚もあるからな、ははは。
しかし……そう、か。携帯電話な。
別に人外が持って上手く使うってのも悪くないよな。
【ひとりごとのように呟き、うむ、と頷きを一つ】
なぁ橿原、このスマホっての学園内でも新しく買ったり出来るのか?
■久喜棗 > (指を動かすと様々に変化していくスマホの画面を見て、新しいおもちゃを与えられた子供のように目をキラキラさせながら)
な、なんじゃこれは、箱の模様が勝手に変わりよるぞ!?いったいこれはどのような仕組みになっておるのだ…
も、もうちっとだけ触らせてくれぬか…?(と上目遣いに眞人のスマホを引っ張る)
■橿原眞人 > チッ、現代文明に取り残された爺さんみたいなくせしてよ。その、なんだっけな。タンテイ的カツドウ部ってことは探偵みたいなもんなんだろ?
こういう機械はあった方がだいぶ便利そうだけどな。探偵ってこう、道具とかつかうイメージだぞ。
そりゃできるぞ。異邦人用に売ってたりもするしな。まあ、その骨董品みたいな携帯よりはマシだと思うがな。
(使えるかどうかは別だが……という言葉は飲み込んだ。そう恭介と話していると、ぐいぐいとスマホを引っ張られていた。見れば、棗がひどく楽しそうにスマホの様子を見ていた。)
お、おい玩具じゃねえんだぞ! やめろって!! クッ……し、しかたないな……ほら、婆さん、貸してやるよ……。
(上目づかいにスマホを引っ張られ、小さくため息を吐くとスマホを渋々と棗に渡す。《銀の鍵》としての重要なデータなどはこの端末には入ってはいない。見られたところで問題はないものだ。)
■志葉恭介 > ……ふむ。矢張り、便利ではある、のか……気は重いが、仕方あるまいな。
【スマホを巡って押し引きする眞人と棗を横目に、黒詰襟の上に外套を羽織る】
使い方はなんとか覚え……られ、そう、かな。
感謝するよ、橿原。あぁ、あと鬼の婆さん。
それじゃあな。何かご依頼在れば今後もご遠慮なく。
【ひらひらと手を振り教室を後にする】
■久喜棗 > おお、ぬしも気をつけてな(といって手を振り返す)…と、名前を聞き忘れておったな。まぁまた会う機会もあろうが
(眞人にスマホを渡されて嬉しそうに画面を操作する)ふむふむなるほどのう、少しだけわかってきたぞ
指を左右にすべらせたり押したりすると違う絵が出てくるのじゃな、これは
人間はほんとうに面白いものを作るのう…うむ、この図柄は何じゃろうな…こうじゃったか?(と画像フォルダを開こうとする)
ご案内:「教室」から志葉恭介さんが去りました。
■橿原眞人 > おい、買う時は俺に相談しろよ。その様子だと変なの買いそうだからな!
(そう言って恭介を見送る。)
……探偵か。まだどんな奴かちゃんとわかったわけじゃないが……引っ張り込めそうかもしれないな。
(彼の後姿を見ながら呟いた。)
ああ、ほんと見た目通り子供みたいだな……そう、指で動かせば色々変わって……って。お、おい、まて、押すんじゃない!
(嬉しそうに画面を操作しているのを見て、よかったなあなどと適当に呟いていたところだった。大して使い方もわからんだろうと思っていたが案外飲み込みは早かったらしく、その指は画像フォルダに伸びていた。眞人も年頃の学生である。見られたくないような画像もその中に入っている――)
こら、待て! それを見るな!!
(必死に手を伸ばし、スマホを奪い返そうとする。暇な時に適当に見ていた掲示板で保存した画像などはそこには入っている。卑猥なものもだ。それが一覧で表示される。)