2015/07/25 のログ
ご案内:「教室」にシインさんが現れました。
シイン > 「おはよう、今日は休日だが授業の日だ。」

教師になってから、初めての休日授業。
普段の平日日ですら、あまり生徒の姿が見えないのに対して休日になると余計に躊躇に少なさが目立つ。
これでは活動内容などの教えを広げるという目的は中々厳しい。
最も、それは副目的なようなもので、本命は別なのだが。

「さてさて、この前は『教育担当者』について、授業を行ったな。
今日は『軍の教育内容』から少し趣向を変えて、軍隊が使用している『武器』について、授業を行なおうと思う。
現物も持ってきたから、それを見せながら授業を進めるぞ。」

よく見れば、いつもの手提げ鞄の他に、大きめな銀色のガンケースのような物が教壇の横に置かれている。

シイン > 「今回説明するのは陸軍が使用する銃器だ。
軍隊として、最も使用され訓練でも一番使われるのが、この『アサルトライフル』だ。」

ガンケース内から一つ取り出して、生徒全員に見えるように持ち上げる。
それは漫画やアニメ、ニュースやドラマ。情報源は違えども、一般人にも知られてる有名な銃だ。

「アサルトライフルは、全自動で射撃を行える自動小銃の総称だな。
国によって部類は変わるが、突撃銃とも言われる。
コレの使用が好まれる理由として、軽量であること、それで且つ人を殺すのであれば、殺傷能力が十分過ぎるぐらいにあること。
コストパフォマンスも優れてる点と主に三つだろう。
中には今回は持ってきてないが『グレネードランチャー』という手榴弾を射出する武器と一体化させて、殺傷能力を更に高めたのも存在する。」

シイン > 「全自動射撃故に、引き金を引いてるだけでマガジンに込められた弾丸が無くなるまで射出され続ける。
狙いを定めなくても、数撃ちゃ当たる戦法も容易というな。」

その所為で、味方を巻き込む恐れも、其れ相応に高い武器ではある。
恐慌状態の軍人が、乱射をして付近の味方を殺すなど日常だったという。

「また、弾の射出間隔を変える事も可能なアサルトライフルも存在する。
普通はフルオート、これは弾が無くなるまで撃ち続ける。
もう一つは、一度引き金を引いたら三発だけ射出する三点バースト。
最後に単発式で、一般的な小型拳銃のように引き金を引いたら一発だけ射出。
状況に応じて、戦況に応じて、その場その場で武器の特性を変えられるのも良い点だな。」

シイン > 「コレにとって変わる武器は未だに開発されてない。正に完成された銃と言ったところか。
今後も様々な改良を施され、より強力に、より軽量化され、より格安に。
軍隊として主力にして当然な武器だな。なんせ数が必要だからな。
当然ながら安い方がいい。」

アサルトライフルの説明はこんな所か、と言って終える。
次は何を説明するか。

「…うーん、次はそうだな。これにしよう。」

ガンケースから取り出したのは、銀光沢の片手で持てる大きさの拳銃。
先程のアサルトライフルと比べれば大きさは大分違う。

「これは『デザートイーグル』と呼ばれている。
コレ自体もアサルトライフルと同じ様に、漫画やアニメなどでもよく見掛けるだろう。知ってる者も多いはずだ。」

シイン > 「軍隊での採用の他に、警察でも採用されているな。
また狩猟用としても優秀で、そこから察せると思うが威力は申し分ない。
だが、正式に公式な採用はされず、一部の者にサブウェポンとして渡されているのが現状か。
理由としては、故障…作動不良を引き起こしやすいのと、扱う弾が弾なので威力は高いが、コストが高い。
更に反動が厳しい故に構えて撃たないと怪我の恐れがあるからだ。」

言ってしまえば、戦争というのは弾バラ撒きの銃を使った方が多くの人を殺せる。
単発単発でしか撃てない拳銃は採用されにくい。

「人間相手には正直威力が高すぎる。コレを使うのはアーマーを着込んでる相手や化け物を相手にする時が一番とも言われてるな。
それでも一撃必殺という点は絶対だ。メインではなく、サブウェポンとしてなら十分に選ぶ価値はある。」

シイン > 「ま、コストの問題からは目を背けられないから、非公式採用なのは永遠に変わらない。
少しだけ残念な武器だな、私は好きなのだがな。」

一度だけ無理矢理に全陸軍歩兵達に所有させようとして、お叱りの言葉をもらった記憶が過る。
あの胃痛持ちに邪魔さえされなければ、と。今でも悔やまれる。

「デザートイーグルもこの辺でいいか。次は…どっちにするか。」

持ってきた銃器の数は少ない。いや、十分ではあると思うが一部程度しかやはり紹介は出来ない。
残り二つといったところか。

「ならコレにするか、私の友のお気に入りでな。」

ガンケース内部の半分を占める大きさの『その銃』を取り出す。
ざっと1mはあるだろうか。色は緑色で、スコープも取り付けられている。

「これは『スナイパーライフル』ボルトアクション式で、っと。
ボルトアクション式というのは、手動で操作をして弾を装填して、排莢も自分で行う。
少々専門用語が出てきたから順を追って説明をするぞ。」

シイン > 「まず『排莢』というのは、銃の『薬莢』を銃の中から取り出す事を指す。
薬莢は、弾の部分に弾薬と爆薬。其れ等を収めるケースが薬莢となる。
薬莢の内部が撃ち出されたら、勿論それは不要となる訳だ。
これは本来自動で排出される。先に見せた二つの銃。『アサルトライフル』に『デザートイーグル』はその類だが、ボルトアクション式だとそうはいかない。」

銃を知らない者なら、何故そんな自動で任せないのか。
そのような発想に至る者が多いだろう。
実際にそれは当然の発想だし、現在の環境化では合わない事のほうが多い。

「自動式の方が一々と薬莢を自分で取り出す必要がないのだから、便利ではある。
だが、自動式ではないのでシンプルな構造にしやすく、コストに命中精度。軽量化に整備必要な時間など、明らかに自動式より優秀性が存在する。」

シイン > 「また、このボルトアクション式にも種類が存在してな。
回転式と直動式と基本としてこの二種類だ。回転式は、今此処にあるスナイパーライフルのように、ボルトのハンドル部分を上に起こしてから回転させて、後方に引くと先に説明した薬莢が飛び出され排莢される。」

手に持つスナイパーライフルが、その形式なのだろう。
実際に、ガチャと音を鳴らしながら説明した言葉の通りに実演をしていく。
慣れているのか、様になっている。

「もう一つは、ボルトハンドルを引いて戻す。これだけで排莢と装填を行える。
回転式と比べれば各動作に掛かる時間が短いのが良い点だな。
標準から目を離さないままに、行えることから、従来の回転式の弱点、速射性を解決してるが、
機構の複雑性が増してるので修復が困難なのが難点だな。」

シイン > 「スナイパーライフルに何故自動式に連射式にしないのかと言われると、
命中精度を大事にしてる武器であり、消音式であったとしても連射してしまえばバレてしまう。
連射をすれば必然と標準が上に上がり、狙って撃つなど到底無理な話だ。」

故にボルトアクション式のスナイパーライフルが基本と説明をする。
ワンショットワンキルが趣向なスナイパーライフルにはそこまでの連射能力は不要なのだ、と。

シイン > 「軍隊としての運用は狙撃部隊が主に採用している。
普通の部隊がスナイパーライフルを持ってても、狙って撃つなど中々に出来ないからな。
其れ相応の訓練をした部隊が持った方が結果は良い。
だが、近年では連射性の低さに、市街地での戦闘に適さないと判断されて採用される機会は少なくなった。時代の流れというやつだな。」

それだけは誰にも逆らえない、日々技術も進化していく。
いずれまた、活躍する日が来るとは思うが。

シイン > そろそろ良い時間だ、あと一つだけ残っているが切り上げてもいいだろう。

「…ふむ…もうお昼前か、長々となったが今日はココまでにしよう。
少しの間だけ武器を置いておくから、授業を終えてから先生が帰るまでに触れたい生徒は、勝手に触れていいからな。」

ただし壊すなよ、と注意を一つ。
間近での武器の観察も授業の一環だろう。
そして授業を終えさせてから自信は適当な椅子に座りながら、暫くは教室内に居るだろう。

シイン > 銃器に触れてた生徒達から、ガンケースに戻すようにと伝えて、今日はコレまでと。

「お疲れ様だ。今日は普段より楽しい授業だったと思う。
今度の授業も銃器の説明かもしれないが、良かったらまた受けに来てくれ。」

説明を終えて、手提げ鞄とガンケースを持ち上げると、教室から速やかに去っていった。

ご案内:「教室」からシインさんが去りました。