2015/08/13 のログ
ご案内:「教室」にシインさんが現れました。
シイン > 時刻は深夜を回り、周囲は暗き闇に飲まれた時刻。
略綬も付けず、教員証も付けず、彼は深夜の教室に佇んでいた。
どうやって侵入したのか。
空からか、はたまた真正面からか。
そんなことは重要な事ではない、今此処に居る事が大事なのだから。

自分以外、生徒は勿論のこと、虫すら気配もなく、正しく誰も居ない教室。
この場で、シインは教壇に立っている。
退屈そうに、瞳を垂らして、されど真面目に教壇に立っていた。

シイン > 彼のコートの左腕を覆う袖部分は消し飛んでいた。
それは昨夜の戦闘の影響で、吹き飛んだ証でもある。
あれから予備があるのにも関わらず、コートにスーツを取りに行こうともせず。
肌色を隠さずに晒していた。
今では"龍"の姿に変身できるのもあってか、服装は対して気にしてない様子だ。

教壇前に備えられている机で、愛用の銃器を広げる。
一つ、二つ、三つ、四つ。
合計で四丁の大口径銃が並べられた。
それぞれが色が違い、一つは黒色。一つは銀色。一つは赤色。一つは赤黒混合色。
一つを除いで全部が同じ性能だが、その全ては色が違う。
彼なりの遊心なのか、単純に色を変えておきたいだけか。

シイン > 机に並べられた銃器を、これまた一つ、一つ。
のんびりと危機感を全く抱かずに整備を始めた。

銃身内にこびり付いた銅の弾丸着色汚れを布などでまず、軽く落とす。
その後に、銅の落とし剤を利用して細かい部分を落としきったら、
浸透性防錆潤滑剤を利用して10分程だろうか、放置をする。

機会があれば、銃のメンテナンスなども実演で見せようと思って道具は残してたのだ。
それが役に立ったのか、立ってないのか。
どちらかと言われれば、迷わず立っていると答えよう。

シイン > 最近はまともにメンテナンスを行えなかったのだ。
拳銃も喜んでるに違いない――が、拳銃はなにも答えない。
寧ろ答えたら自分の正気を疑うしかない。

それは幻聴でしかないのだから。

粗方のメンテナンスを終えて、腹部に二丁、背に二丁と、何時でも戦闘準備を行えている。
もし此処で戦闘など行ってしまったら、罪状が増えるだけで損しか産まないが。

こんな深夜の時間なのだ、警備員を除けば誰も居ないだろう。
そういう謎の自信と確信を得ている。

シイン > 各ホルスターに収納された拳銃は、抜かれることが無いようにと祈られた。
自分自身の祈りだが、効果は一ミリでもあるのか。否、無いだろう。
直ぐに否定を投げてしまう。

元よりメンテナンスだけなら、他の場所でも出来た。
何故わざわざ警備が厚い場所に訪れたのか。
もはや教師として活動することは許されない。
其れ自体を理解してるはずなのに、訪れてしまった。

「未練か、女々しいな。」

そんなものは捨ててしまえばいい。
だが授業を、指導を行える教師は自分の天職と言っても過言ではない。

それを手放したくないのだろう。

シイン > だが、既にと歯車は動かされた。
狂った機械人形が、乱暴に振るった事によって、崩壊の歯車の音は徐々に室内を音で満たすのだ。

"カチカチカチカチカチ"と、ずっとずっと鳴らす。
噛み合った歯車が動き出したら止まることはない。
それが例え、間違った選択によって動かされた歯車の一部分でも。
見逃されることはないのだ。

それが現実、それがリアル。

シイン > 毎回授業を行ってた教室。
"第二教室棟"での授業は、決して無駄ではなかった。
思い出として刻まれたのだから、それが成長の糧となる事を信じて。

それにしても警備員すら来ないとは思わなかった。
一人二人来た所でやり過ごせる自信はあるが、それでも一度も来ないとは思わず。

静かにしてたのも効いただろうか。果たしてどうだろうか。
私にはわからない、それが理解できない。

シイン > 来ないならば来ないで、過去の授業を思い出すのだ。
じっくりと、ゆっくりと。

ご案内:「教室」からシインさんが去りました。
ご案内:「教室」にアーヴィングさんが現れました。
アーヴィング > ………
(アーヴィング・ヴァン・オルブライトは今日この日、学生デビューを果たした
 しかしその眉の間にはがっつりと深いシワが刻まれていた
 それは慣れない環境ゆえか?
 いや…)

『はーい、では今日の宿題はあいうえお50音の書き取りです。来週までに全部埋めて来ましょうねー』
(周囲の生徒が皆自分より10は下かと言う子供ばかりという事だった
 何が君みたいな翻訳術が効かず文字がかけない異世界人は珍しく無い、だ
 思いきりレア扱いで教室に1人ではないか

 まあ、横にお手本があって隣の空白に書き取って行くだけという心配りはありがたいが
 授業が終わりに近づくに連れ好機の視線がばりばりと突き刺さり始める)

アーヴィング > (というかなんだこの「ふ」という文字は、曲線だらけでどうバランスを整えればいいんだ
 故郷では騎士階級という事もあって自分なりの筆跡を持つ程度には扱いに鳴れていたが、このひらがなという文字はくねくねと曲がりすぎだ
 その上カタカナに漢字にアルファベットにとどこの古代魔術式だ。図形にしなくても魔法が発動しそうな勢いだ)

せんせー、今日の放課後に仕上げちまったら提出しちまってイイすかー?
『まぁ、オルブライト君はマジメね。先生そういう子は好きですよー』
(んふふーと笑う教師に頬が引きつる
 これでも自分は生徒なのだ、教師に敬意を払うのは当然だと考える
 考えるが…なぜあの教師は自分に対する態度が周囲の子供と同じなのだ
 平等な扱いといえばそうだがじわじわと精神に来る

 あの言葉使いと柔らかい表情と仕草で身長180cmで100kgは越えてそうな筋肉ムキムキの巨漢というのも相乗効果で破壊力を高めてくる

 授業終了のチャイムが流れ、挨拶を済ませるとぐったりとイスにもたれかかれ、長いため息を吐く
 学生というのも楽しそうだと思ったが、これは大変だ…)

アーヴィング > (するとかばんに教科書を詰め込んだガキどm…クラスメイトがつぎつぎと自分の回りに集まってくる)

『なーなー!アービンはなんで大人なのにひらがななんてならってんのー?読めねーの?』
『騎士って言ってたけどほんとー?強いのー?』
『にーちゃんのシャツあかいなー』
『ほんとだこりゃ赤い』
『わたくしの従者にしてあげてもよろしくてよ!』
(一気呵成に質問を浴びせかけてくる
 というかなんか変なのが混じらなかっただろうか
 はぁぁ、と長いため息を吐くとガッとイスを引き、ドカっと脚を組んで周囲に向き直り)

あー、俺異世界人だからよ、文字読めんだけど書けねーんだよ。故郷の文字なら書けんだけどなー
おう、俺ぁつえーぞ?故郷じゃあれだ、サイキョーだったからな
赤いからなんだっつーんだよ…おう、かっけーだろこれ?
あーはいはい、前向きに善処すっから回答はしばらく保留させてくれ
(まとわりついてくる子供をぞんざいに…しかし良く見ればこけたりしないように優しく振り払いながらも律儀に一つ一つ応えていく
 おかげでどんどん子供が寄ってくるのだがその理由に本人は気付いていない

 故郷でもそうだった、ギフト持ちは精霊に愛されるとはいえ、その辺を歩いているだけで妖精達が寄って来てまとわり付かれていた
 あっちは多少の事ではダメージを食らわないので遠慮なくアイアンクローなど決めていたが
 時折頭にしがみつかれ、両腕に絡みつかれ、後ろに列を作って飯屋に入って行く姿を目撃されていた

 この男、子供など食い殺しそうな目付きをしながら子供好きなのである)

アーヴィング > 『マジでー?ちょっと書いて見せてくれよー』
『つえーの?ライダーで言うとどれくらい?』
『かっけーかっけー』
『イタリアンマフィアみたい!』
『この腕章ステキね!ほめてあげる!』
『アーヴィング君は好みのタイプどんな感じなのかしら?』
(なんか一人増えた
 筋肉モリモリでフリル付きのワイシャツを着込んだ男が…)

あー、オラ、これが俺の名前だ。これでアーヴィング、これがヴァンで、これがオルブライトだ
あーあいつらアレだ、正義の味方だから俺とは戦わねーしわかんねーなー、でもカードとかコイン使うやつかっけーよなー?
おー、クソガキそれ褒めてねーの俺でもわかんぞ?
あー、へいへいありがとよ…そいつぁ俺の騎士紋章だかんな。まあなんつーの?こっちの世界でも判るやつぁ判んだな、褒めてやんよ
なぁせんせー…それ俺に聞いてどうするつもりだ?つーかナチュラルにまじんのやめねぇ?
(と、流れるような手付きでカエルーン文字を書いてやる。名前は特に個人を証明するために独特な筆跡になっており、切りつけるような鋭い筆致で

 ヒーロー対決を望む子供には曖昧に返しながら話をあわせていく、というか日曜朝のあれは人に勧められて見始めたがなかなか面白い

 マフィア呼ばわりした子供二人はオラァと頭を掴んで揺らしてやるとキャッキャと逃げて行く

 腕章を褒めてくれた少女は頭をわしわしとしてやると左右三対の六連装ドリルがゆっさゆさと揺れる、どうやってセットしてるんだあれ

 マッシブ先生は妙に顔が近いのでちょっと強めに突き放そうとするがビクともしない、くそう地面に根を張ってるみてぇだ…)

ご案内:「教室」に美東暦さんが現れました。
アーヴィング > 『すげーかっけー俺の名前も書いてくれよ!』
あーいいぜ、お前、名前なんだっけ?
『田中二郎三郎元信!』
よっしゃ、すげぇ名前っつーのは判った
(と、言われた通りに表音文字でさらさらと書いてやる
 長いだけあってなかなか見栄えのいい文字列が完成する
 と、他の奴も次々と寄って来て書け書けと言い寄って来て、次々とそれをさばいて行く)

『あー兄ちゃん趣味いいな!俺あいつらの変身ポーズ全部出来るぜ!』
すげぇな、でも俺はあいつらの必殺技出来るぜ?
『すげぇ!パネェ!吉宗のも出来る!?』
あ、わりぃアレは無理だわ…
(などとヒーロー談義で盛り上がればあの玩具を持ってるだのこのカードを持ってるだの男の子トークに花が咲き)

『マフィアー』
『カモッラー』
『血の粛清ー』
『ケジメ案件ー』
よーしよしよし、いい度胸だおめーら
俺に喧嘩売った度胸だけは認めてやる
(と、キャッキャと書け回る子供達には長い手足を使い引っ掛けようとしながらギリギリで逃がす
 向こうもこちらの射程範囲から逃げない辺りそれを期待しているようで)

『まぁ!私の髪の毛に気安く触れないでくださらない?』
おわっ…悪ぃ悪ぃ…しかしすげぇな…お前の髪…
『やだ…そんな褒めても何も出ませんことよ!?』
めっちゃ出てるけどな…
(と、異能なのか四方にジャキン!と伸ばしたドリルをギリギリで回避して)

つーかオラ散れ散れお前ら!帰って宿題してろ!
(と、腕を振るうと子供たちはキャーと逃げて行って
 はぁ…とため息を)

『ねぇアーヴィング君、転校生の歓迎会しちゃいましょうか?
せんせと二人で…』
せんせーもとっとと帰ってくれませんかねぇ!?
(と追い払えば、やんもう連れない…と鍛えあげられた広背筋を見せつけながらのっしのしと去っていく
 疲れた)

美東暦 > 「へぇー、随分人気者してたなー」
窓の外から声。
テールにした白黒の髪をぴょこぴょこさせながら、窓枠に片方の肘をついて中を覗いている。

暑いからかYシャツを空いた手でバタバタさせながら曖昧に笑う。
「おー、おー、入学おめでとーう」
やや芝居がかった口調。

アーヴィング > はぁ……
ああ、ヨミじゃねーか、久しぶりだな
学生なんざ初めてやったが騒がしいもんだなオイ
もうちっとおとなしーとこ想像してたわ…
(イスに持たれかかって、後ろの二脚だけで器用にバランスをとってゆらゆらと揺れながら片腕をあげる)

ガキん中に俺みたいなのが混じったら目立つしな
あの先生だけは勘弁ねがいてぇが
(と、苦い顔をする
 妙にフローラルなコロンの香りがするのが余計に怖い)

美東暦 > 「久しぶりー。
あ、元の世界にもガッコはあったのかー。 でも行ってないんだな、あんましそういう習慣がないとこだった?
あの年の子供ならどこでも騒がしいと思うけどなー」
学生を初めてやった、という言い方にそう解釈。
頬杖のまま顔をさらに傾ける。

ぼやくアーヴィングをニヤニヤ眺めて
それにしても、と
「あのあとどうしてんのかなーとは思ってたけど、随分順応できてるじゃん。
朝の子供番組まで見てんのか?」
子供との会話は一部聞いていたらしい。

アーヴィング > ああ、つっても商人の子供相手にした学校と軍学校程度でこんなでけーところじゃねーよ
俺ぁ騎士の養成所にいきなり入ったからな、同年代で集まってっつー奴はした事ねぇ
がっこーつーのはもうチョイ堅苦しいとこ想像してたんだよ
ま、割りとたのしーね
(相手が傾けばさらにイスを傾け
 両腕を伸ばしてバランスをとる
 普通なら思いきりずっこけてそうな状態だが、こういうバランス感覚は得意な方だ)

まー、この辺が余所者に肝要っつーのもあるんだろうけどな
ああ、あれな
公園で知り合ったガキに見てみろって言われてな、まあ義理で見たんだがおもしれーもんでな、録画媒体にも手出しちまった
(と、結構な買い物をしてしまった事を笑いながら告白する)

美東暦 > 「ま、この学園都市はこの世界でだって珍しいものだと? 思う? よ?」
疑問符を繰り返しながら頭を戻した。
自分はこの世界出身で相手は異世界出身。
だとしてこの島の外のことについてそれほど熟知しているかというと怪しい。

上手くバランスをとるアーヴィングの格好を感心したように眺め、
「つーのもまー軍人を作る場所じゃあねーからね。
年のことをおいてもユルいっちゃーユルいだろな~~」

「…そういえば生活委員に任せちゃったけど、どうなったんだ?
そーいうの買えてるってことはお金とかさ、大丈夫なのか?
いちおー会った縁もあるし多少は心配してたんぜー!?」
やや大げさな調子で、ふざけてみせる。

アーヴィング > あー聞いた聞いた
俺みてーな文字通りはみ出しもんを受け入れてくれる街なんだろ?
その辺の義理は返してく事にするって思う程度にゃ理解してんぜ
(グラ…と、後ろに倒れこみそうになりながら、上げた脚を振り下ろしその反動で一気に体勢を戻し
 そのまま立ち上がって窓の方に)

俺んとこじゃわざわざ学校行くような奴らってのは食い扶持得るためって判ってるような大人びたガキ多かったからなあ
読み書き計算したいだけの奴らも居たみてーだけど
ま、かたっくるしいよか居心地は良いわな

ああ、アレな
お前にも見せたろ?飛翔機、あいつの魔導技術の研究許可出したらドカっとくれたんで、家買った
あと風紀の嘱託委員っつーの?傭兵みたいな契約も交わしたから食い扶持も得たぜ?
(どうよ、と偉そうに胸を張る
 生活基盤が出来たのはどう考えても棚ボタなのがその辺の自覚は無い)

美東暦 > 「いやー、まー、ほら、一応説明にするとそうなんだけどさー。
オレもこの島の外ってそんな知ってるわけじゃないから。
ま、それはおいといて」
頬杖を外して両手でものを横に置くジェスチャー。
窓枠に胸を置くようにして近づいてきたアーヴィングを見上げる。

「どっちにしろ基礎的なところをやったら、もっと年の近いのと講義に出ることになるんじゃねーかな。
ガッコ行ってないって言ったってオマエだってなーーにもべんきょしてないってわけじゃないだろ?」
言ってから、目をくりりと丸くさせた。
「もしかしてしてない?」わざとらしい。

が、その顔が驚いて本当に目を丸くした。
「えっ、家? 財団から補助金が出たのかースゲーな。
確かにアレってヤバそうだったもんな~~~いーーなー、いーなーでかい? でかい家?
って風紀のねー、あー性に合ってる…みたいな?」
騎士云々を思い出す。