2016/01/03 のログ
ご案内:「保健室」におこんさんが現れました。
おこん > (保健室は今、こたつ様に占領されていた。 天板の上には巨大なみかんが置かれていた。
 否、丸まったおこんである。 もぞもぞと尻尾を動かすと、丸まっていた姿が明らかになる。
 よいしょ、と立ち上がって床に降りる。 勝手に使った電源で沸かしていたお湯を、
 カップに入れる。焼酎を注ぐ。梅干しを入れて砕いて混ぜる。
 それを持ってこたつに入る。 すすりながらゆたりと息を吐いた。)

お正月じゃなー!
(欠片も風情がない。あるとすればアップにした髪と、
 なんかキラキラした振り袖姿だということだけである。
 焼酎をすすりながらご満悦の表情。世はおしなべて事もなしだ。)

おこん > しづきにバレたら、きっと「おこん先生、勝手に保健室にこたつ追加するのやめてくださいよ。
 病人じゃなくて健常な人が入り浸っちゃうじゃないですか」とか言われるところじゃな。

しかーし!しかしじゃぞー?今は正月じゃからして、事情がある生徒しか
学校にはおるまい。 フフフ…フフフフ…
(イマジナリーしづき先生の指摘に対してイマジナリー回答を準備しておく。
 自分の用意周到さをほめてあげたいので、尻尾の1本を使い、
 セルフで頭をなでた。 おこんえらいかしこい。)

おこん > (天板の上においておいたカゴに手をやり、みかんを取り出す。)
フフフ…皮を、剥く…フフフフ……!
(大分表情とテンションが緩んでいた。酔っ払っているともいう。
 すでにおこんの後ろには、空っぽになった瓶が転がっていた。
 にやけながらみかんの皮を向き、一房を手に取って口に入れる。
 ごきっ、ぼりっ。 鈍い音が響いた。)

ん”え”ぇ……
(んべー。 種ごと噛んでしまった。 ティッシュに包んでないないする。) 

まあよい…酒のつまみといえばみかんじゃからなー。 うまいなー、みかん。
(本当はおつまみを買っておいたのだけれど、年末年始と飲んでいる最中に
 全て消費し尽くしてしまった。 とはいえ買いに行くのも面倒であり、
 結局余っているみかん、そしてどこからか手に入れてきたほしいもが、
 今のおこんのおつまみになっているのである。)

おこん > (じっとみかんの皮をみる。 えいとつまむと、表面の皮からぷしゅって汁が出た。)

これ、実際に目に入ったら痛いんじゃろうな…どんくらい痛いんじゃろう。
(よく漫画とかで、これを目に食らった人がグワアアってなってるけど、
 本当にそんな悶絶するものなんだろうか。 おこんは首をひねった。)

やってみよう! よ、よし、いくぞ…いくぞ!!
(思い立ったが吉日。 自分の目にみかんの皮を向ける。
 手が震える。 それでも意を決して、思いっきりぎゅって押した。)

グワーッ!!目グワーッ!!
(想像よりつよい痛みだった。 倒れ伏してのたうち回る。 
 みかんの恐ろしさを身を持って知ったが、涙目であった。)

おこん > もういやじゃ…生徒に会いたい…
(最終的にお酒のせいもあり、すんすんべそをかきながら、腕を枕にして横になった。)

はやくお正月おわれー! 終われ―!
(カレンダーに念力をおくるけど日付がすぐに変わってくれるわけではなかった。
 結局そうしているうちにこたつで眠る。 風邪を引く前にしづき先生が助けてくれた。)

ご案内:「保健室」からおこんさんが去りました。
ご案内:「保健室」に久方 透子さんが現れました。
久方 透子 > (冬季の長期休暇であるにも関わらず、わざわざご丁寧に制服まで身にまとい。
学内をうろつくならばこの恰好の方が目立たないからだという言い訳も含め、数少ない私服を他者に見られたくなかった本音を自身の中で塗りつぶす。

わざわざ住まいから遠い学内へとやってきたのは、今、少女が扉を開いた場所――保健室に他ならず、開けたなりにあきらかにこの場にそぐわないものが視界に入ってきて、レンズの奥で目を丸くする)

「……こた つ……?」

(誰かが持ち込んだらしい其れを、訝しげに眉間に皺を寄せ眺める。
異様な風景を醸し出す家具に、ある種の罠すら警戒し。
近づくのを躊躇い、入口に暫く立ったまま)

久方 透子 > 「……、誰か、…住んでる?」

(学園の設置物としても異端の場所であろうこの部屋にあるこたつに、真っ先に思い浮かぶ、そんな突拍子のない推理を包み隠さず口に出す。
少女の視界からは四方全てが見えるわけではないが、流石に己の推理はありえぬだろうと首を緩く横に振り。
こたつの事は一旦忘れようと、視界から極力外しにかかる。

本来の、目的を果たしてからまた考えようと。
近づくのは、治療器具の方。よくよく見れば、膝や肘の下に擦り傷が見てとれる。
僅かだが、血の滲む箇所も)

久方 透子 > (取り扱いの難しい薬の類ならば兎も角、外傷の軽い治療の為の消毒液やガーゼなどは勝手に使っても怒られまい。
既に砂や汚れの類はここに来るまでに洗い流しており、後は消毒の薬や清潔な治療用具のお世話になるだけ。
何処に何があるか、という事に戸惑う気配はなく、何処かこなれた手つきで患部に液を染み込ませ、ふき取り、絆創膏、またはガーゼをあてがう。

――流石に痛みがない、とまではいかない。
神経はいたって普通の人間と同じ、年頃の少女だ。
傷口から沁みる液の痛みに、眉間に深く皺を寄せて、うめき声をあげた)

ご案内:「保健室」に蔵田 怡与さんが現れました。
蔵田 怡与 > …先生?

(仏頂面の生徒が顔を覗かせる。が、見知らぬ生徒が手当て中だったことに驚き、扉の傍に立ち尽くす)

……ええと。あの、急に、ごめん。

久方 透子 > 「――? あ。
 こちらこそ、あの、驚かせてしまってごめんなさい。
 こんな時期に、先生以外の人が学内にいたら驚いちゃいますよね」

(治療が必要な場所は、見える場所はそう多くはない。
 最後の一か所、足のふくらはぎの外側、そこにガーゼを固定させようとテープを張ろうと身を屈めた恰好のまま動けずにいるのは、ガーゼ貼り失敗を嫌っての事。
やがて身を起こせば、扉の前で立ち止まる生徒へと向けて向き直り、苦笑い混じりに、頭を垂れた。悪いのは、こちら。と言わんばかり)

蔵田 怡与 > 「あー…いやいや。あなた、悪くないよ。謝らないで。こっちこそ、ノックもしないでごめん」
(仏頂面のまま、それでもどこか気恥ずかしそうに言う。どうやら学園の中で生徒と出会えたことが嬉しいらしい)

「…ケガしてるの? ……大丈夫? 先生いないけど…」
(相手の様子に、わずかに眉を動かした。どうやら怪我の具合と手当の心配をしているようだ)

久方 透子 > 「そう? …じゃあ、…ううん。お互いさまって事にしておきましょうか」

(治療のための丸椅子に改めて腰かけて、どちらに非があるか、という無意味な行為を、適当に理由をつけて曖昧に暈し流してしまおう。
不機嫌そうに映る相手の表情に混ざる気恥ずかしさに気付ける程、こちらは敏くもなく、また、親しくもない為。
何処か申し訳なさそうに眉尻を下げたままの笑顔は、変わらずそのまま)

「先生も、他にお仕事や――……プライベートだって色々あるでしょうし。
 長期休暇、24時間。ずっとここに待機というわけにもいかないと思いますから。…大丈夫です。怪我は、たいした事ありませんよ」

(ぽん、ぽん、と。本当に軽くではあるが、ガーゼを当てた箇所を軽く触れて。触れられる程度の痛みなのだと行動で示した。僅かに滲む痛みを堪える粘つく汗は、まだ少女から引いてはいないが)

蔵田 怡与 > 「そう。…じゃあ、そういうことで。あなた、いい人だね」
(こちらも特に気にした様子もなく、相手の言葉を言葉通りに受け取ったようだ。
丸椅子に座った相手の貼り付けたような笑顔もそのまま受け取り、こちらもぎこちなく笑って見せる。)

「大したこと…あるように、見えるけど。
 …どこで、そんなケガ、したの?」
(ガーゼに触れて見せる相手に、そんなことしなくていいと言わんばかりに小さく首を振る。)

久方 透子 > 「いい人……? ふふっ、私、何もしてませんよ。
 それなのに、いいひと、だなんて。お人好しが過ぎます」

(何か手伝いをしたわけでも、特別助けたというわけでもない。
 危機を救った事もなく、それなのに、あまりにあっさりと、いい人などと言われては、思わず隠す事もなく笑いが零れた。いたた、とまた直後に痛みを思い出して、すぐにその笑いも消えるのだけど)

「転んだんです。こう、派手に、地面を擦るようにして、ずさーって。
 私って痛がりなんで、大袈裟に見えちゃってたらごめんなさい」

(地面を滑るように、の説明と同時に体の向きを傾けて、どれだけ派手に動いたかを仕草で示そうとするけれど。
確かに、見える位置や怪我の規模に比べて痛み方はかなり大袈裟。弱い女なんです、と付け加えて、また笑った)

蔵田 怡与 > 「お人好し…? 初めて言われた。ほめ言葉?なのかな?
 だったら、ありがとう」

(相手の言葉に思わず口元が緩んだ。人と話すだけでも楽しいのに、そんな風に言われてはたまらなく嬉しい…というような気持ちだが、相手からは締まりなく笑ったように見えるだろうか)

「転んだ…? ああ…それは、気の毒。弱いとか、関係ない。きっと、痛いよ。
 ケガ、全部、手当した?手伝うことは…ある?
 ……手当、したことないけど」
(転んだ仕草に痛そうに一瞬眉をひそめ、ぎこちなくそう尋ねた。痛そうな様子を見かねたらしく、心配している)

久方 透子 > 「ほめてるほめてる。
 でも、そうやって、都度、ごめんなさいとか、ありがとうとか。
 言ってたら、きりがないですよ」

(少なくとも見た目での機嫌の悪さはかなり拭えたように思える。疑問の言葉に何とも適当に聞こえる言葉を二度繰り返し。
うんうん、と頷いて、いちいち此方の言葉を大袈裟に受け取りすぎなのだと一言付け加え。
丸椅子から立ち上がれば、今度は適当に湿布を数枚取り出せば、何処に貼るわけでもなく大きさを探るように。一番大きいのを選別)

「注意はしてるつもりなんですけど。なんだかうっかりしてるというか――
 治療はもう大丈夫です。
 それより、ええと、アナタ、のご用事は?」

(軟膏、テーピング、そういったものを適当に机に散らかしだしながらも、己の怪我の話題を適当に流そうと。
話題の中心を、己から、相手、へと変えるべく問いかけを此方から。
手持無沙汰にここに来たわけではない筈と、軽く小首を傾げよう)

蔵田 怡与 > 「そういうもの…?
 そっか。ううん。 私、あんまり友だちいなかったから、よくわからなくて」
(相手の言葉にうなづき、正直にそんなことを言う。人付き合いが下手なのだ、ということが言いたいようだ)

「うっかりか。なら仕方ない。でも、気を付けて。
 私の用事? …あー、先生に、新年の挨拶をしに来ただけ。用事は、ない。
 …申し遅れた。私、蔵田。蔵田 怡与(くらた)」
(のそのそと近づいてきて、机に治療道具を広げている相手の手元を覗き込もうと、少し離れた場所で背伸びをしている)