2016/02/02 のログ
ご案内:「食堂」にフィアドラさんが現れました。
フィアドラ > はい、今日はここ食堂にやってきました!
ここでは世界中の様々なお料理を食べることが出来るらしいのです。
常世寮の食堂よりも色々種類があるらしいのでとても楽しみです!

「まずはこれで券を買って…。」

<たっちぱねる>になってる食券の自動販売機を見つめます。
<すまほ>の画面とは違ってこれの画面は私の手でも使えるみたい。
画面が大きいからでしょうか?

フィアドラ > 先生にもらったメモを見ながら<たっちぱねる>を押していきます。

「どれがいいかなー?」

その画面にどんな食べ物か写りますがどれも私が食べたことないものばかり。
これでは色や形は分かっても味までは想像も出来ないのです。

「うーん…。」

画面に書かれた三角を押して色々見て見ますがそれでもどれがおいしい食べ物か
全然わからないのです。
<たっちぱねる>を何回も押してぐるぐるさせながらずっと画面を見ています。

ご案内:「食堂」にセシルさんが現れました。
ご案内:「食堂」からセシルさんが去りました。
ご案内:「食堂」にセシルさんが現れました。
セシル > 授業の合間、セシルは食事を摂りに食堂を訪れていた。

「…確か、「自動販売機」で「食券」を買い、それを係の者に提出して食事を受け取るのだったか…」

と、自動販売機のところで、何やら動く映像を触りながら呻いている、小柄な女子生徒…純粋な人間ではないように見える…がいる。

「これが「自動販売機」か…済まんが、使い方を見せてもらっても構わないか?」

中性的な、芯のある強い声で、女子生徒に話しかけた。
力はそれなりに感じるが、気配としては不穏ではないので大丈夫だろうと判断した。

フィアドラ > ぐるぐる、ぐるぐる。
…お腹もすいてきました。早く選んでしまいましょう。
目に入ったのは『今日のおススメ』とかかれたひとつの料理。
『天ぷらうどん』と書いてあります。

『天ぷらうどん』はじめて聞いた食べ物です。
スープの中に白いなにかと水草みたいな緑のなにか
ふわふわしてそうな黄色から赤いエビの尻尾がはみ出たものが置いてあり
あと切った<カマボコ>がありました。

これがいいかなー。そんなことを考えながらタッチパネルを操作していると急に後ろから声を掛けられました!

「ふぃ!?わ、私ですか!?」

急に後ろから人間に話しかけられて驚いて変な声が出てしまいます。
でも、誰かに何かを教えてと頼られるのは悪い気分ではありません。

「い、いいですよ!私は自動販売機には詳しいので!」

見栄を張って嘘を付きました。
実は私はそこまで自販機に詳しくありません。
最近この世界に来たばかりなのです!

セシル > 「ああ…すまない、驚かせてしまったか」

女子生徒が変な声を出すと、少し身を引く。
…が、慌てた挙動で女子生徒が自身の申し出を快諾してくれると、柔らかく相好を崩し、

「有難い…こういった機械の類にはまだ慣れていなくてな。
…おかげ様で、先ほど訓練の機会を失ってきたばかりなんだ」

と言って、「タッチパネル」の画面を覗き込む。
授業の合間、セシルは交通機関を利用して演習区の訓練施設までおもむき…そして、訓練をサポートする端末との付き合い方が分からず、出直しを迫られてきたところなのだった。
少女の見栄には薄々感づいてはいるが、言及しても自分には損しかないので、触れないでおく。

「ふむ…見たことのない料理だな。
貴殿はこれにするのか?」

「天ぷらうどん」の映像を見ながら、そんなことを女子生徒に尋ねる。

フィアドラ > 「機械は難しいですからねー。私も慣れるまで苦労しました!」

頷きながら答えます。
どうやら、この人間も他の世界から来たばっかりで機械に慣れてないみたいです。
…私もまだ全然つかいこなせてないですけど。

「はい、てんぷらうどんです。えーと、おいしいですよ…多分。」

多分はとても小さい声で言いました。聞こえるか聞こえないかは微妙です。
食べたことないので言いきれなかったのです。

「それより使い方ですね。えーと、まずはこうやって食べたい料理を選ぶんですよ。」

多分を誤魔化すようにすぐに使い方の話に移ります。
得意になりながら人間に説明します。

「え、枚数を選んでくださいってなに…。」

聞いたことない言葉が出てきたので人間から隠すようにして先生からもらったメモを見ます。
隠れてメモを見てるのは、ばれてないはずです…。多分。

セシル > 「そうか…貴殿も他の世界から来たのか。
この世界は便利なものも多いが、その便利さに慣れるまでが大変でいかんな」

そう言って、ふ、と優しげな笑みを浮かべます。
中性的な顔立ちなので王子様チックですが、2人で食券の自販機と格闘しているのでは、台無しです。

「………そうか、貴殿も食べたことがないのか………」

軽めのため息を1つ。人のことは言えないので、深く追求はしませんが。

「ふむ、映像が映っているものに直に触れて選ぶのか…」

真剣な表情で、使い方の説明を聞き。
…「枚数」という言葉で女子生徒が詰まるのを見て。

「………1枚で一食、ということではないか?」

そんなことを、首をひねりながら。

フィアドラ > 「ほんとうに便利な物多いですよね。文字とか考えたこの世界の人間はすごいです!
 私の住んでいたところには文字も何もなかったので!」

優しそうに笑う人を見て私もそうだなと思って頷きながら答えます。
私は特に文明が無いところからきたらしいのでその驚きも大きかったです。
でも、その分他の人より慣れるのには時間がかかります。

「いや、食べたことない事もないというか…いや、食べたことないです。」

がっかりされてしまいました!
でも、味を聞かれたら困ります。前にも似た失敗をしているのです。

「なるほど!いや、知ってましたけど…。ちょっと忘れてたんです!」

一枚で一食ということはこれを押して、お金を入れて、これを押せば。
ウィーって音と一緒に食券が出てきました。あとは持っていくだけです!

「えーと、こうやるんですよ。分からないところはないですか?」

出てきた券をもって人間に聞いてみます。
…もしわからないところがあると言われたらあやまって先生のメモを渡すつもりです。

セシル > 「…文字もない、か…貴殿は随分と、その…
ここと随分様相の違うところから来たのだな」

流石に文字はあったというか、元の世界でも学生だったセシルは一瞬笑顔が強張ります。
…が、何とか持ち直して、オブラートに包んだ感想にすることが出来ました。

「…今は良いが、重要な場面で見栄を貼るのは程々にしておいた方が良いぞ。
後で泣きを見るのは自分だからな」

強がろうとして諦める女子生徒の様を見て、少し呆れたような、でも、優しい苦笑いを浮かべて。

そして、枚数の件を何とかして(いちいちつっこむのは諦めた)食券を購入した女子生徒の様子を見て。

「…いや、触っているのを見て大体の見当はついた。
見学させてもらって感謝する。助かった」

そう言って、優しげな笑みを女子生徒に向けました。

フィアドラ > <ヨウソウ>ってどういう意味でしょうか?分からないまま私は。

「はい、<ヨウソウ>違うところです!」

元気に返しました。
結局<ヨウソウ>ってなんでしょう?

「気づいてたんですか!?」

やっぱりバレバレだったみたいです…。

「あの、ここに来てから色んな人に何かを教えてもらうばっかりで
 別の世界から来た人なら私も世間知らずじゃないところを見せれるかなって…。
 思ったんですけど、駄目でした…。」

人に頼られて、何かを教えると言うのが初めてで嬉しくって。
つい、見栄を張ってしまったのでした。

「でも、それでも役に立てたのなら良かったです。で、何を買うんですか?」

人間の笑顔に対して私も笑顔で返します。
目は髪の毛で見えないので口しか笑ってるのは見えないですけど。目もちゃんと笑ってます。

セシル > 「………そうか…」

「様相」を細かく説明すると自身にとっての地雷になってしまう。
ただ、元気に返されて、(ああ、意味通じてないな)と、ため息とともに言葉を返すのみだった。

「………あれで気付けぬようでは俗世は渡りきれんな。
機械への慣れと世間知は、また別の問題だ」

気付いていたことを驚く様子に、また苦笑が漏れ。
…なんというか、生家の下働きの幼い娘達の、勤め始めたばかりの頃を思い出した。

「…しかし、助かったのは事実だから、感謝の気持ちだけは受け取ってもらえると有難いな。

…さて、私はどれにするか…」

笑顔に対して笑顔で返し、早速タッチパネルを操作し始める。

「…ふむ、魚のフライに…おお、この麺は似たものが南方にあったな。
…大盛り?このプラスは追加料金か」

そんな感じで、選んでいるのはカルボナーラ。追加料金を乗せて大盛りにするようです。

フィアドラ > 「私この世界に来るまではお父さんとしか話したことなかったので…。 
 それで私、多分すごい世間知らずなんです…。」

今思えばそのお父さんも大分の世間知らずだったと思います。
あの日まではあの沼地が世界のすべてだったのです。

「あの、見栄を張ってたついでになんですけど…。人間さん言葉が難しいです…。
 <ゾクセ>ってなんでしょうか?」

世間知らずがばれたのならもう遠慮はありません。
分からない事はすぐ聞きなさいって先生も言ってました!

「はい、どういたしましてです。やっぱり、おなじ人間だから食べるものも似るんでしょうか。
 実は私はどれも見たことなかったので。あっこれは見たことあります!」

魚のフライを指さしていいます。これは寮のごはんで出てきました。
おいしかったです。

セシル > 「なるほどな、それでは仕方あるまい。
ちなみに、「俗世」というのは…何と説明したら良いか。
………大したことのない人間が、それなりに暮らしている世間のことだ。これ以上は私には噛み砕けん。後で辞書でも引くと良い。
あと、私にはセシルという名がある」

女子生徒の世間知らずの理由を聞けば納得して表情を緩めますが。
…言葉の意味の説明を求められれば、思いっきり苦虫を潰したような顔で、頑張ってみます。…頑張りますが、なかなか絶望的です。
ついでに、「人間さん」と呼ばれるのは不本意なのでファーストネームだけ名乗っておきます。

「私の故郷でも、塩を振ると上手かった。…だが、絵を見るとハシを使って食べる形に配膳されているだろう?私はあれにまだ慣れていなくてな、時間がかかっていかん。
この麺なら、恐らくフォークで出てくるはずだから…と」

魚のフライについては、頷きながらも選ばない理由を説明し。
お金を入れて、「カルボナーラ大盛り」の食券の購入に成功しました。

フィアドラ > この島の人たちは大したことないってことは無いと思うのでここは多分<ゾクセ>ではないのでしょう。
それならあの人間はこっちにこれて良かったと思います。

「うーん、辞書…分かりました今度調べてみます!ありがとうございますセシルさん。
 えっと私はフィアドラっていいます。」

辞書は図書館にあるのでまた、図書館にいかなくてはなりません。
でも、私は辞書は難しいのであまり好きではないのです…。
それでも学ばないと!

「<ハシ>…。そういえばそれがあることを忘れてました!」

あの細い棒で食べれるのは本当に人間凄いと言うしかありません。
もう一回、天ぷらうどんの映像を見ます。
そこに添えられていたのはなんとハシでした…。

「フォーク出してもらってそれで食べます…。」

私もハシはまだ練習中なのです。今日のところはフォークにしときます…。
フォークだったら食べにくいのかも…。そんな不安を持ちながら食券を変えてもらうために歩いていきます。

「セシルさーん!こっちですよー。」

立ち止まってそう呼びかけます。
セシルさんは一緒にご飯を食べてくれるでしょうか?
そんなことも考えながら。

ご案内:「食堂」からフィアドラさんが去りました。
セシル > 「俗世」という言葉自体に厭世的な要素があるため、セシルの説明がああなってしまうのは致し方のないところであった。
…流石に、そこまで説明出来る知性も時間もセシルは持ち合わせていない。
あと、辞書が難しいとかフィアドラが考えているのも、流石に思いが至らなかった。

「フィアドラか…まあ、異郷の地で逢ったのも何かの縁だ。
共に学ぶこともあるだろう、よろしく頼む」

そう言って、優しげながらも少しマニッシュな笑みを浮かべます。
…ですが、学生食堂なのでやっぱりどこか締まりません。

「…何だ、ハシに不慣れなのも同じか」

忘れていた様子のフィアドラを見て、優しげな苦笑を漏らす。

「まあ…何かの縁だ、一緒に食べよう」

食券と引き換えにカルボナーラとフォークを受け取り。
フィアドラについて行ったのでした。

カルボナーラは、故郷より癖のない味がして(製粉技術が良いのでしょう)、美味しかったけれども物足りなかったそうです。

ご案内:「食堂」からセシルさんが去りました。