2016/05/11 のログ
寄月 秋輝 >  
ばしゃん、と音を立てて背中を水に濡れた床に落とし、横になる。
冷たく硬い地面、濡れて重い服。
それすらも心地いい。
自分が底辺へと近付いていると実感するにふさわしい。

大雨の音を聞きながら、じっと空を見る。
雲の先、はるか彼方にある光を。星々を。

寄月 秋輝 >  
がばっと体を起こす。
飽きた、というべきか。

「……帰るか」

もうすっかり日も落ちてしまった。

次に手を汚すのが、また自分であればいいと願う。

血に濡れるのも、地獄に落ちるのも、自分だけでいいのだ。



次こそは、守れますように。



水をたっぷり吸った制服をものともせず、屋上から思い切りジャンプし、飛翔した。
偏光迷彩を発動させ、誰にも見られぬよう家へと帰還していった。

ご案内:「屋上」から寄月 秋輝さんが去りました。
ご案内:「職員室」に虞淵さんが現れました。
虞淵 > 『お、お前が呼び出しに応じて登校してくるとはな…』

「オウ、暇だったからな」

職員室はなんだかものものしい気配に包まれています
それもそのはず、ずっと学校に来ていなかったグエンくんが登校してきてくれたのです

先生達は大喜び
グエンくんはちゃんと勉強の遅れを取り戻せるのかな?

虞淵 > ……という雰囲気では取り敢えずなさそうでした

『ようやくお前と話ができる…。
 いや、いつまでお前を在籍扱いにしておくかで上も揉めててな…』

なんだか先生は切り出し辛そうです
なんだか生徒であるグエンくんのほうが年上にすら見えます
不思議な光景ですね

「俺サマのフィジカルは異能のせいじゃねェって、証明されたんじゃなかったのか?
 いつまでも学籍が残ってるほうが驚きだぜ。
 学割効くからいいけどよ」

あっ、グエンくん職員室だというのに煙草を火を点けました
これはいけません。すぐに先生に注意されてしまいます

虞淵 > ……ということも別にありませんでした
先生達はなんだかグエンくんに遠慮しているみたいです

『実際にお前に学園に残り続ける意思があるかどうかも問題だ。
 風紀や公安とは問題を起こしてばかり…どうにかならんのか?』

あっ、先生がちょっと強い態度にでました
でもやっぱりグエンくんと比べると大人と子供みたいで萎縮してるように見えてしまいます

「つまりこの俺サマに真面目に学園に登校しお勉強しろと。
 風紀や公安と揉めないよう規律を守り、真面目ちゃんになれと。
 そう言ってるわけかい、先生よ」

わあ、グエンくんはちゃんと先生の言いたいことがわかっていました
呑み込みが早い!やればできる子なのかもしれませんね
でも職員室は禁煙ですよ

虞淵 > 『…わ、わかってんじゃないか』

これには先生もそう返すしかありませんね
グエンくんはしっかりと先生の言いたいこと、伝えたいことを受け止めているみたいです

「──で、呼びつけて言いたいことはそんだけかい」

あっと、グエンくんちょっと顔が怖い!
先生がさっきよりも小さく見えてしまいます

生徒が先生を威圧してはいけませんよ

虞淵 > 『そ、それだけだ…。従うかどうかは、好きにしろ…』

ああ~⤵
先生とうとう目をそらしちゃいました
生徒とまっすぐ向き合わないと!頑張って!先生
グエンくんは先生よりちょっとだけ年齢が高いけどれっきとした生徒なんですよ!

「……まァ、そういうことなら気が向いたらな……」



先生の顔が綻びました!
常世学園十六年生にして登校拒否十六年目のグエンくんの心の氷が、
先生の熱い説得により溶け始めたのです

先生、これには感極まっちゃったのかな?
すごく泣きそうな顔になっています

虞淵 > 『…ほ、本当か?』

先生、泣きそうな顔でグエンくんに問いかけます
すぐに信じられないのも無理はありません
グエンくんを学校に登校させることに成功した、なんてことになったら
先生は一気に出世街道間違いなしです

「俺様は嘘は言わねェよ」

エライ!
正直者のグエンくん
でも職員室で足を組んで椅子に座るのはマナー違反かな?

虞淵 > 「ただし」

あっ、ここでグエンくん何か先生に言いたいことがあるみたいですね

「俺様のこの力が、異能なのかそうでないのか。
 結局上がまだ決め兼ねてるってんだろう?」

ああ~⤵
グエンくんしっかりと先生の言葉に隠された真実を見抜いていました
これにはまた先生も一慌てです、ふぁいと!

『無理もなかろう。
 そもそもそう見込んでこの島に連れてこられたんだろうに。
 お前みたいな筋力の人間は常識的にいないんだからな…』

一転、深刻な面持ちになっちゃった先生
大丈夫かな?そんな言い方じゃグエンくん傷ついちゃうんじゃ…

虞淵 > 「まァそうだな」

全然へっちゃら
グエンくんは強い子でした

「俺も俺で、根源がわかりゃあ別に興味がないこともねェ。
 ま、期待させといてもらうわ。アラフォーになる前には頼むぜ」

グエンくんからの励ましの言葉
これは先生としては嬉しいですね!

『あ、あぁ…そうだな…学校には来いよ…』

先生、ちゃんとそこだけは主張します
教育者の鑑ですね

虞淵 > 「んじゃ帰るわ。眠ィ」

ああっ、グエンくん今日の授業はどうするの?

『気をつけて帰れよ』

先生も止めなきゃ~
グエンくんが職員室から出て行ったらなんだか周りの先生皆が溜息をついちゃいました
せっかく登校してきてくれたのに、そりゃあ残念ですよね…
あっでも皆なんだか安心したような顔をしています

やっぱり登校拒否の生徒がこうやって学校に来てくれる
それは先生達にとって嬉しいことなんですね

ご案内:「職員室」から虞淵さんが去りました。