2016/06/17 のログ
ご案内:「教室」に士尺 流雲齋さんが現れました。
士尺 流雲齋 > 日に日に輝きを増していく太陽が、今日も容赦ない光を放つ。
屋根のある教室の中であっても、朝から昼まで照らされ続けた窓際の机は、木製にもかかわらず火傷しそうなほど熱い。

生徒たちは日陰を探して着席し、本来なら比較的涼しいだろう廊下側は満員になっているため却って熱気がこもる。

「──さて。
お主ら、魔術学、異能学の勉強は進んでおるかの。
今日は、そうじゃの、属性魔法剣は実習でやるかの……、
魔力の性質、術系統について、すこし話をしようかの。

皆、へばっておるようじゃし、手早くやるからの、どうかついて来ておくれ」

一方、教壇に立つこの老人教師といえば、この暑さにもかかわらず汗一つかかずきびきびと動き回っていた。

ご案内:「教室」にセシルさんが現れました。
ご案内:「教室」に那岐夜車丸汀さんが現れました。
セシル > 魔法剣の講義。
暑さに弱いセシルは日差しを避けつつも、満員になっている廊下側を避けて教室の中ほどの列の席に腰掛けていた。

(ジュウイッシャク先生…この不快な湿気に参るような様子が全く見られないな。
さすが、長年修練を積まれた方だ)

感心しながら、真面目に講義のノートを取る構え。

那岐夜車丸汀 > 授業に出ていてもやはり 制服を全く着ていなかった、
白くて色素が全くない少女―那岐夜車丸は日差しもへっちゃらだが、
熱気は少し弱いのかはたまた空気を読んだか、殺人光線たる日差しがギリギリ入るか入らないかの瀬戸際席に座っていた。

(……)

無言だった。僅かに口を開いたかと思うとまた閉じて 講義をノートに取っている―。

士尺 流雲齋 > 系統。聞きなれない言葉に、数人がざわつく。
教本の、属性のページを開いていた者などは、少し戸惑っているようだ。

「ああ、術系統は、属性とは分け方が違うんじゃよ。
お主らのいうのは、火とか、水とか、風とか、そういうものじゃろ?
それとも、無属性に関してかの? そう急かすでない。後で、の」

そういって、老人はくるりと背を向けると、右手でマーカーをとり、ホワイトボードへ軽快に書き込んだ。

“術系統、および無属性について補足”

「同じ属性の遣い手でも、使い方が違う、何てのはよくあることでの。
この授業、儂の【魔法剣】では、実習でもやるが、
属性ではなく系統を発見し、伸ばすよう助くることも、目的の一つじゃ。
たとえば、そうさの」

と、杖をとりだし、小さく唱えながら軽く振ると、ひんやり冷気を放つ白氷の細剣に変わった。

「さて、この氷の剣じゃが……
どこか別の場所から呼び出したものかの? それとも、この場で無から創りだしたものかの?」

そう問いかけ、教室を見渡す。

セシル > 以前の講義で、術系統が多岐に渡るという話を聞いていたので、系統の話をすること自体には驚きはない。
だが、セシルの世界で「魔法剣」といえば、セシルの使うようなものが主流で、他のやり方はほとんどなかった。
だから、自分の「魔法剣」とは別のあり方に興味があって…

早速、教師の実践がある。杖が、氷の細剣に変わった。

(杖から剣への変質…ただの付与ではないのは確かだな。
今の先生の言い回しだと、召喚か創造か、ということのようだが…)

セシルは他の魔術への造詣に深くない。見ただけで判別する能力はなかった。
なので、悩むように眉間に皺を寄せ、首をひねるに留める。

那岐夜車丸汀 > 然したる疑念 疑問 なし。魔術というもの 系統というもの ひっくるめて
実はこうして座学で学ぶ事が新鮮味を覚えるというモノ。
故に 士尺師範の講義は実に新鮮味であり学ぶべきことが多い時間だ。

場の更新を異能で更新した直後に 師範の薫陶たる実践が執り行なわれた。
…視えてはいないが瞼を閉じ 思案する。

(詠唱が聞こえました。そこから変わった場合、……創造もしくは召喚が該当致します…具申致しますか。)

視る事は事実上不可能だ、異能たる反響定位では形状しか分からない。
講義内容を認めるのが遅く さらさらと文字を綴っている。

スッと軽く左手を挙げてから 席を立ち
「発言のご許可を頂ます。…今しがた変化なされた氷かと存じますが、その剣は創造されたものでは?」
発言が終わると 手を下ろして席につこう。