2016/10/07 のログ
フィアドラ > 「デーダイン…ああ、ダイン様ですね!」

ダイン先生かダイン様かで呼ぶがいい!!って言ってたので
短い方のダイン様で呼んでいるのです!
…ダイン様なら少しの間だけでも人間に変えてくれるかもしれません。

「そうです抜け駆けです!私は良いと思いますけど…。
 怒る人もいるんですよ!」

人になる薬が一個しかないとかで私が困らなければいいのです。
むしろ、お話しじゃなく実際に人間になった人がいる分頑張れそうな感じがします。

「じゃあ、まずはそんな友達を作らないといけませんね!」

結局はそこなのです!
友達、凄く大切でお互いに思いあえる友達、ヨキ先生にとってのその誰かみたいな友達が私にもできたら…。

「そうなんですか?何となくなりたいでもいいのでしょうか?」

憧れ。そうなりたいなと思う心です。
それが曖昧なままでもそれになりたいと思ってもいいのでしょうか?

「あと…ヨキ先生!そういえば憧れと言えば…メガネを少し掛けさせてください!
 私、メガネに憧れがあるんです!」

賢い人のトレードマークであるメガネ。
ダイン様は賢さを示す以外になにか掛ける理由があると言っていました!
それは掛ければ分かるとも!

ヨキ > 「そうそう、ダイン様だ。彼、いい教師だろう?
 彼に頼んだら、きっと力を貸してくれるかも」

まるで正義の味方扱いだ。

「そうなんだよな。うん……実は何人かはもう、怒らせてしまったり、悲しませてしまって。
 もう元に戻ることも出来ないんだが、なかなかこればかりは……どうしようもないよな」

理想と、悲願と、現実と。
波打つ髪を、指先でくるくると弄りながら呟いた。

「フィアドラ君も、その人のためなら何を投げ打っても頑張れる、と思える人が見つかるといいな。
 とっておきの、好きな人のことだ。たとえ何があっても好きで居られる、親友と呼べるような相手がね。

 そういう相手は、いつの間にか出来てしまうものなんだよ」

そうしてメガネを、と頼まれると、ぱちぱちと瞬きする。

「メガネ?何だ、眼鏡に憧れているのか。もちろん良いよ。
 ……とは言っても、今は目がよく見えるようになってしまったから、形だけのメガネだがね」

すんなりと外して、相手へ渡す。
ヨキの言葉通り、度の入っていない伊達眼鏡だ。
とは言え、ごく緩い曲面のレンズであるから、慣れぬ者には多少視界が歪んで見えるかも知れなかった。

「目を悪くするとね、目の前がどんどんぼやけてくるんだ。
 ちゃんとしたメガネを掛けると、それがはっきり見えるようになるんだよ」

フィアドラ > 「はい、ダイン様は良い先生です!
 今度、あったら頼んでみます。」

多分、今もどこかで困ってる生徒を見つけて助けたりしているのでしょう。
黒魔術は良く分かりませんが多分なんとかしてくれるのです!

「で、でも人間になって異能がなくなってもヨキ先生は良い先生ですよ!」

話してみて分かりました。
これは本物のヨキ先生で、今までと変わっても変わらない良き先生だと思います!

「とっておきの好きな人ですか?
 私!友だちはみんな大好きなんですけどそれよりももっと好きなんでしょうか?」

今の友達より好きになるなんて想像できないです。
でも、ヨキ先生が言うならそういうものなのかもしれません。

「メガネってもしかして眼が悪い人の為のものなんですか!?
 頭が良い人の為のものじゃなくて…。」

衝撃の真実です!
で、でも、こういう風に見た目だけのメガネは賢さを示すためのものに違いありません。
つまり、これから私が見る景色は賢い人の見る景色なのです!

「…行きます!」

緊張しながらそのメガネを掛けました。
…すこし目の前が歪んで見えます。私の頭には大きくて押さえてないとズレて落としてしまいそうです。

「ヨキ先生…賢そうに見えますか?」

メガネをくいっとあげながら聞いてみます。

ヨキ > デーダインはフィアドラに対しても新設であったらしい。どう足掻いても善良だ。

「ふふ、良かった。ちゃんと本物のヨキだって、信じてくれたね」

頷いて、しばし考える素振り。

「そう。友だちが欲しい、友だちを作ろう、と思っているうちは、まだ出来ないのさ。
 今の友だちとずっとずっと付き合っていくうちに……、何かが変わることもあるかも知れない。

 大好きがもっと大好きになって、頭がバクハツしちゃうかも」

笑いながら、意味ありげな調子を作ってみせる。
第三者が見れば、フィアドラにその兆しが未だ遠いことを自覚していることが見て取れるだろう。

「…………、頭が良い人のためのもの?
 ははは、何だそれは。そう言っておけばよかったかな」

嘯きながら、眼鏡姿のフィアドラを見分する。

「――おお、似合う似合う。何だか大人っぽく見えるね。
 あとは……この前髪、試しに少しだけ上げたり、横に流してみてはどうだい?」

フィアドラへ手を伸べて、宙で前髪を持ち上げる仕草。
理由があって隠していることもあるだろうと踏んで、覗き込みはしなかったが。

フィアドラ > 「これで、ヨキ先生が偽物だったら私はもう何も信じられなくなりますよ…。」

多分、自分が本物かどうかも分かりません!
…そこまでいったらもう全部偽物でも変わりはないですけど。

「ずっとずっと付き合って……ってバクハツするんですか!?」

頭が爆発したらいくら私でも死んでしまうかもしれません…。
ハッ!これがもしかするとこれが全部を投げ打つ覚悟なのでしょうか?

「えへへ、似合いますか?」

そう言いながらも両手はメガネから外せません落としててしまったら大変です!
それでも、前髪を持ち上げるしぐさを見れば少し片方に髪の毛を寄せてみます。
きっと、龍みたいないいえ、蛇みたいなみんなから怖いって言われる眼が少し見えます。

「…あの私の眼怖くないですか?あっ怒ってはないんです…。」

良く、何で怒ってるの?とか言われるのですが別に怒っては無いのです。

ヨキ > 「ふふ。本物と信じさせてから、実は嘘でしたと……。
 いや、無理だな。実は、まで言ったところで耐えきれなくなりそうだ。
 君を相手に嘘を吐くなんて、とても出来やしない」

人間になっても根は犬なのだ。
頭がバクハツしちゃうかも、の言に対する反応には、どうだろうなあ、などと笑う。

「人それぞれだからなあ。少なくともヨキは……、」

目線を上に向けて、少し考える。

「頭の中で、バクハツしたかもね」

それだけ言って、終わり。

前髪の隙間から見えるフィアドラの瞳を、間近からそっと覗き込む。
その目が合った瞬間、さながら初対面の顔を見るように、小さく目を瞠った。

「怖くないかって?――ふふ、全然。ちっともさ」

内緒話めかした声で囁いて、微笑む。

「とても透き通っていて、綺麗な目だよ。
 見せてくれて、ありがとう」

フィアドラ > 「私もヨキ先生に嘘つかれてたって分かったら辛いと思います…。」

もしかしたら泣くかもしれません。
いや、きっと泣きます。考えただけでも少し…辛いです。

「バクハツ…私はどうなるのでしょうか?
 その時が来るのを楽しみにしてますね!」

きっと、来るときになったら来るのです。
その時実際に爆発するかどうかはお楽しみです。

「えっあの…本当ですか…?」

眼をこんなに褒められると…
何だか凄く照れます!
角とか尻尾とか鱗とか出てる部分を褒められるよりも照れてしまうのです。

「あ…あのメ、メガネありがとうございました!!失礼します!!」

何だか凄く恥ずかしいような気持ちになってさっき人違いだと思った時よりもずっと顔は熱くなって
借りてたメガネを机にそーっと置くと席を立って逃げるように走りだしました!
途中で一回、転びましたが痛さに気づかず寮まで走り切ったのでした。

ヨキ > 「だろ?考えただけで、ヨキもつらくなってしまう。
 嘘が上手につける頭に出来ていなくてよかったと、すごく思うんだ」

だから大丈夫、と。
せめて安心してもらようと、浮かべる微笑みは優しい。
“バクハツ”について明るく答えるフィアドラへは、愉快そうに頷いてみせる。

そうして自分の言葉に狼狽する様子には、にこりと笑って。

「うん?…………、!」

言葉の続きを促そうとして――逃げられた。
たちまちその姿が見えなくなって、幸か不幸か、途中で転んだ音は聞こえない距離だった。

独り残ったロビーで、あちゃあ、と肩を落とし、額を抑える。

「…………。言いすぎたかな……」

本当のことなんだが、とぽつりと呟いた。
女子寮の方角を心配そうに眺めながら、荷物を片付けて職員室へと戻ってゆく。

ご案内:「ロビー」からヨキさんが去りました。
ご案内:「ロビー」からフィアドラさんが去りました。