2017/05/06 のログ
暁 名無 > 「さて連休明けの準備も出来てるし、これといって他に仕事があったわけでもねーのにだ。
 何で俺はこんな休みの日に学校なんか来ちまったんだろうな。」

改めて言葉にするとあまりに意味の無い行動のようで胃が重くなる。
いや、実際意味なんて無い。もっと他に出来た事があるのでは、と今になって思う。
ガールハントするにしたって歓楽街とかに行った方が良かったのではないか。
少なくとも連休中の校舎で出会いを求めるのは間違ってる。

などなど。
そんな他愛無い事を考えながら煙草をふかしたくて来たのだ。
無意味に時間を使いたくて来たのだ。そういうもんだ。

「まったく、歳ばっか食ってちっとも成長しねえな。」

ご案内:「屋上」に柊 真白さんが現れました。
柊 真白 >  
(屋上へ続く重い鉄のドアを開ける。
 何かを探すようにきょろきょろと辺りを見回して、そこにいる男性の姿を捉えた。
 なんとなくそちらの方へ歩いていく。)

何してる――んですか。

(ついタメ口で話しかけそうになって、彼が教師だと言う事を思い出した。
 途中で言葉を切って、敬語でその後の言葉を続ける。
 こちらの方へ流れてきた煙草の煙を無表情のまま手を振って散らす。)

暁 名無 > このまま日没までのんびりするのも悪くない。
そんな事を考えていたら、唐突に背後でドアの蝶番が軋む音が聞こえた。
こんな時分に他にも誰か来るだなんて珍しい事もあるもんだ、と振り返り。

「よぉ、何って一服だよ。見てのとーりだ。」

答える。
丁度一本吸い終わりそうなところでもあったので、
煙を払う仕草を横目に術式を編み上げ、タバコを小さな水球で包んで火を消す。

「そういうお前さんこそ、休みだってのに何の用だ?
 別に立ち入り禁止ってわけでもねーが、わざわざ来る理由もねえだろう?」

柊 真白 >  
探し物です。
筆箱が、見付からなくて。

(簡潔に答える。
 煙草の火が消されればこちらも右手を下げる。)

――屋上って禁煙じゃないんですか。
立ち入り禁止ってわけでもないんですよね。

(じとっとした目で見る。
 煙草は嫌いだ。
 煙たいし、匂いが付く。)

暁 名無 > 「それで屋上に、ねえ。
 ……まあ、いいか。」

一体筆箱を屋上で何に使ったというんだ。
美術の授業でスケッチでもしたんだろうか。まあ気にするだけ野暮か。

「うん?……まあ、一応屋上とベランダ、あと一部の特別教室は喫煙可だな。
 とはいえ生徒の目の前で吸い始める奴もそう居ないだろうけどな。」

生徒の大半は未成年であるから、そりゃ近くに居れば吸う訳にもいかない。
とはいえ屋上が禁煙じゃないのか、とはまた何とも突飛な発想をしてくるもんだな。

柊 真白 >  
……。

(確かに、普通は筆箱を探して屋上になどは来ない。
 普通なら。)

――そうですか。

(屋外とは言え生徒の立ち入る場所を喫煙可にして良いのか。
 そう思わなくも無いが、一般的な高校と違って生徒の年齢も様々だ。
 ならば禁煙ではなくても不思議ではない。
 納得は出来ないけれど。
 言葉とは逆に、不満げな色が目に灯る。)

暁 名無 > 「そうなんですよっと。」

まだ何か言いたげだが敢えてスルーする。
俺に言われたところで屋上を禁煙にするための働きかけなんて絶対しないし。何の得も無いからな。
俺は転落防止用のフェンスに寄り掛かると、改めて少女を見遣る。

うーん全体的に守備範囲外。まあそれはいいとして。
見た目の幼さと裏腹に得体の知れなさを持ち合わせている。
……昔の俺もこんな感じだったか、と思うと頭が痛い。まあ俺の方がもっと愛想はあったけど。

柊 真白 >  
(やる気がなさそうな返事。
 なんて教師だ。
 とは言え教師も人間だ、そんなものだろう。)

――なんですか。

(向きを変えてこちらを品定めするような視線を向けてこられて、首を傾げる。
 確かに目立つ格好はしているが、個性的な人間の多いこの学校では珍しいものでもないはずだ。)

暁 名無 > 「いや、別に何も。
 それより筆箱探しに来たんじゃなかったのか。」

一緒になって探す、ということもするつもりはあんまりない。
そもそも休日前の授業があってから何日経っただろう。
その間、屋上にあるかも、なんて事さえ思い出せなかったのだから、
多分ここで失くした可能性はほぼ無いに等しいと思える。

フェンスに背を預けたまま、俺は辺りを見回す。
うん、それらしい物体は無い。連休の間雨が降った記憶は無いから、あったとしても多分日に焼けてる程度でそこまで汚れてる事も無いだろう。

柊 真白 >  
あったとしてもすぐ見付かるところには無いと思います。

(そう言いつつ探す素振りは見せない。
 まっすぐベンチに向かい、腰を下ろす。
 彼が背を預けているフェンスからそう離れていない距離だ。)

――ところで先生。
先生はいつからここにいましたか。

暁 名無 > 「そうは言ってもそうそう草の根分けて探すってような場所でも無いだろ?」

遮蔽物自体がそんなに無い。精々ベンチの下か植込みの陰かそれくらいだ。
一体どんな筆箱を使ってるんだ。物凄く小さいのか。それとも草木と一体化するような筆箱なのか。
仮に後者だとしてそれはそれで教室で使いづらくねえ……?

「──ぉ?うん?
 いつからって、確か今日出勤してきたのが……
 大体昼過ぎくらいからじゃねえか?購買で菓子パン買って食ってから来たし。」

唐突な問いに思わず今日一日を振り返って答える。
仕事らしい仕事もしてないのを思い出したが、まあ元々仕事が無いのは百も承知で来ているし。

柊 真白 >  
――昼過ぎから屋上で一人で景色眺めてたんですか。

(流石に呆れた表情を見せる。
 教師と言うのは忙しいものじゃなかったのか。)

先生の私生活の充実してなさは別にどうでも良いですけど。
それが本当なら、ここには無いです。

(背もたれに身体を預けて空を仰ぎ見る。
 今日も良い天気で、まだ五月だと言うのに暖かいを通り越して暑い。
 今年の夏も暑そうだ。)

暁 名無 > 「出来れば俺も一人じゃ無かった方が良かったんだけどさ。
 とはいえ1時間かそこらだ、仕事がないとは言え考えることはいっぱいある訳だしな。」

何だか勝手に教師と言う役職に色々盛られている気がするが、まあ世間を知らないだけだろう。
そもそも休日だし、学校に来てる方が異常だ。休む時は休まないと死ぬ。そんなの常識以前の問題だ。

「私生活の話なんて一言も出てなかったけどな?
 まあ何を根拠にそう断じたのか知らねえが、早いとこ筆箱見つかると良いな?」

やれやれ、と言う他ない。
俺は肩越しに未開拓地区の方へと目を向けた。連休が終われば忙しくなるのは教師だけではない。
夏に向けて営巣を始める奴らも居る。出来れば連中の気が建ち始める前に採るデータは採っとかねえとなあ。

柊 真白 >  
連休の真っ只中で、遊ぶ相手も無く、一人でわざわざ学校の屋上で小一時間景色を眺めていたんですよね。

(一つ一つ傷を抉るような言葉を選んで発していく。
 正直自分もそうだと言う事は棚の斜め上八千メートル上空をハイスピードエルロンロールでぶっ飛ばしておく。)

少なくとも私生活が充実している人はそんなことしないと思いました。
筆箱は、最悪見付からなくてもまた買えば良いので。

(入学するに当たって買い揃えたものだ。
 大して思い入れがあるわけでもない。
 彼の視線をなんとなく追う。
 遠くの方に荒野が見える。)

暁 名無 > 「今日がたまたま空いてただけかもしんねーだろが!
 ったく、全国のそういう趣味がある奴らの顰蹙を買うぞ……。」

実際問題、私生活が充実してるわけではないが。
割と充実してた気のする学生時代にも、同じ様な事をしてたのだから反論はしておく。

「ああ、そうかい。
 まあ個人の考えを尊重するけど、持ち物ってのは大事にしといた方が良いぜ。
 ひょんなことから足がついたりするからな。」

視線を未開拓地区に向けたまま言う。
特に深い意味がある訳ではないが、まあ特に気にされる事も無いだろう。
そんなことより、次のフィールドワークはいつにするか。
そっちの方が俺には云万倍重要である。

柊 真白 >  
先生とかですか。

(尚も切っ先を飛ばす。
 自分には刺さらない。
 気にしていないから。
 気にしていないから。)

足、ですか。
立ち入り禁止のところに入ったりはしてないので、特に困る事もないですけど。

(首を傾げる。
 裏の仕事の事を言っている、訳ではないと思う。
 そもそもそれで足が付くほど適当な仕事をしている訳でもない。)

――先生って、異邦人でしたっけ。

(視線を同じ方向に向けながら。)

暁 名無 > スルーする。言っててもキリがない。
この手のからかいは相手にするだけ思うつぼだ。よくやる手だからよく知ってる。

「案外そうでもねえもんだぞ?
 テレパスの中には所有物から持ち主の情報を読み取る様なのも居るからな。
 年齢、背格好、趣味、昨夜の晩飯、あと3サイズくらいなんかは余裕で抜きとれるだろ。
 年頃の娘なんだから、物は大事にしとけ。どんな能力持ちが居るか分かんない島だしな。」

あんまり頓着しなさそうなのは感心しないので脅しに掛かる。
まあ半分でっち上げで半分真実なわけだが、そういった能力があるのは後者だ。
流石に内容までは想像で口走ったが、全国のテレパス持ちに怒られないかな……大丈夫かな……。

「うん?違うぞ、未来人だ。
 あっちの方には趣味の方の仕事でよく行くんだよ。」

主に生態系の調査だな。
日夜変な生き物が飛ばされてくる地域だけに、本来の生態系を知っておく必要がある。
この世界に流されてくるのが、必ずしも人や獣のカタチをしているとも限らない。

柊 真白 >  
別に困りはしないですけど。
年齢は十四、背格好――身長は百三十九センチで、趣味は特になし。
昨日の夜はご飯と大根の煮物と焼鮭とほうれん草のお浸し、冷奴に納豆、油揚げと玉ねぎのお味噌汁です。
スリーサイズは上から六十四、四十八、六十七。
――ほかに何か聞きたいことがあれば、どうぞ。

(知られては不味いものに関しては当然プロテクトをかけてある。
 万全と言うわけではないが、少なくとも魔術的な手段では知られないように。
 言われた事の内容を全部すらすらと答え、ついでに他の質問にも答えると。)

未来人。
――じゃあ、次の年末の宝くじの当選番号教えてください。

(適当な冗談ではぐらかされた、と考えた。
 適当な事を言いながら、不満そうな目。)

暁 名無 > 「あくまで物の喩えの話だ。
 俺だって別に見るからに発育不良のスリーサイズなんて知りたくない。
 いや、一部には需要もあるんだろうけど俺には無い。全く無い。」

凄まじく余計な情報を得た気がして、それは頭痛めいて脳髄を侵食した。
ああ帰りがけにこの悪夢を振り払う様な何かを摂取しないと。

「来年は俺からすると十数年前の記憶になるから、そんなもん覚えてねえよ。
 ま、別に信じてくれなくたって良いけどな。当事者でなきゃ俺だって信じない。」

ただ、未来人として財団に認可されてるのもまた事実だ。
まあその証明の為に失った物もあるわけだけど、それはもう思い出せない事なのでどうでも良い。

柊 真白 >  
発育不良じゃない。
そう言う種族なだけ。

(先ほどよりも分かりやすくむっとして反論。
 好きでこんな体型をしているわけじゃない。
 思わず敬語を忘れる。)

――嘘を吐くメリットがあるわけでもないですし。
学園側にも登録してあるなら、そうだと判断するに足る根拠があると言う事でもありますから。

(予想通りの答え。
 だけど口調から変に誤魔化した訳でもないと言う事は分かった。
 本当に覚えていないのか、何らかの理由で言えないかのどちらかなのだろう。
 ため息を吐きはしたものの、信じる事にした。)

暁 名無 > 「別にどっちでもいいわ!
 あーもー、そういうの知るのはせめてバスト80からが良かったし……
 何だ64って大昔のゲーム機か……。」

自分で思っている以上にダメージを受けているのか溜息が停まらない。
まあでもあからさまにげんなりしてたら本人と一部の愛好家の方に失礼だからね。こういうの良くないよね。はあ~。

「まあ、そういうこった。
 今回は覚えてなかっただけだが、
 未来の出来事の中には俺が口にする事で未来が変わっちまうような事もあるから、証明しろっても難しいんだけどよ。」

世の中そう上手く出来てるもんじゃないんだ、と俺は肩を竦めて笑った。
前半のセリフが無ければそれなりにクールに決まってると自負がある。前半無ければ!

柊 真白 >  
胸のサイズで女性を見るのは教師としてどうかと思う。
胸が大きければ良いというものじゃないし、大きいなら大きいで邪魔にもなる。
そもそもそう言う風な目で見るのであれば胸の大きさよりもそう言うときにお互いが満足出来ると言う事の方が重要視されるべきで私はその辺の胸が大きいだけの牛みたいな女よりよっぽど自信があるから身体の一部の大小を全てみたいな知った風な事を言うのであれば一度試してから言うべきで――
――――――。

(カチンと来た。
 思わず一気にまくし立て、ついでにいらん事を口走ったのに気が付いて黙る。
 表情を消して感情の無い瞳でじいと見上げる。)

――別に私も未来を知りたいわけじゃないし。

(そうして何事も無かったかのように会話を続ける。)

暁 名無 > 「あー、はいはい。いいから、そういうのいいから。
 俺の嗜好の問題で、そこに優劣を付けようとか思ってねーから。」

ひらひらと手を振って受け流す。
そもそもが不良教師だ、教師としてどうかと思われたところで痛くもかゆくもない。
どうかと思われたところで、だから何だというのだ。俺は大きいおっぱいが好きなだけ。

「じゃあ別に確認する様な事訊かなくても良かったじゃねーか。
 まったく、何だってんだ。ほんと……。」

どうにも要領を得ないので俺は頭を掻いた。
あ、そろそろ床屋に行き時かもしれない。思いの外前髪が目に掛かってきている──

柊 真白 >  
――女性の前でそう言うことを言わない方がいい。

(むすっとし、その言葉だけ搾り出した。
 正直説教したくてたまらないが、言うだけ無駄な感じがしたからやめておく。)

からかわれてると思ったから。
――髪。
私が切っても良いけど。

(なにやら前髪を気にしていそうな様子を見て。
 刃物の扱いは得意だ。
 今はいつもの刀は持っていないが、髪を切る程度なら手持ちのもので事足りる。)

暁 名無 > 「だいじょーぶだいじょーぶ、好みの子の前では真摯だから。」

我ながらそれはどうかと思う様なセリフが出てきた。
まあ、嘘かと言われれば嘘でもないので出任せにしておく。

「からかうならもうちょいレベルの高いからかいをするっつーの。
 ああ、いい、いい。行きつけの床屋があるからそこで切って貰うわ。」

髭も剃って貰わにゃならんし。
俺は腕時計を一瞥すると、店の営業時間を思い出した。
今は連休真っ最中だが、確か祝日と土曜は早めに店を閉める代わりに営業していた筈だ。

「思い立ったが何とやら、だな。こういうのは早いうちが良いってね。
 そんじゃ、俺は行くわ。じゃあな、筆箱、ちゃんと探しとけよ。」

柊 真白 >  
特定の人物にだけ良い顔をする男は嫌われる。

(ため息を吐く。
 もう敬語を使うことは辞めていた。
 この人物に敬語などもったいない。
 そんな評価になっているから。)

そう。
じゃあ、期待してる。

(変なハードルをあげておく。
 実際にからかわれたら多分拗ねるだろうと言う事は頭の中から追い出して。)

良い。
新しいのを買えば済むから。

暁 名無 > 「はっは、まあ人間嫌われる時は嫌われるもんだ。
 特に教師なんて職業やってらな。ここの人らはとことん人が好いけどな。
 それと、どんな相手であれちゃんと敬意は……良いか別に。」

指摘するのも面倒だし、そもそもそう何度も話をするとも限らない。
来年には卒業を控えてるならまだしも、別段そういうわけでもない相手だ。

「はいはいっと。
 そんじゃーな。」

ひらり、と片手を挙げて挨拶に代え、俺は足早に屋上を後にしたのだった。

ご案内:「屋上」から暁 名無さんが去りました。
柊 真白 >  
敬意を払われたいなら敬意を払われる人間になるべき。
――さようなら。

(ぴしゃりと咎めつつも、別れの挨拶だけはきっちりしておく。
 一応教師だし、彼の授業を受けないとも限らないのだから。
 彼を見送り、ベンチに座って足をぶらぶら。)

――暇な人間が多い。

(ぽつりと呟く。
 しばらくそうしてぼんやりして。
 日が落ちる頃には、屋上には誰もいなくなっているだろう。)

ご案内:「屋上」から柊 真白さんが去りました。