2017/07/05 のログ
ご案内:「保健室」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「あ~……」

蒸し暑い昼下がりに、俺は保健室のベッドに転がっていた。
理由は単純明快。空調も入っていない研究室に篭っていたら見事に脱水を起こして倒れたからだ。
それに加え昨夜は明け方近くに就寝し、寝不足と熱中症のダブルパンチに見事ノックアウトされた形である。

「授業無くて良かったわー、いやまじでまじで。」

さながら生徒の様なセリフを吐きつつ、俺は保健室の天井をぼんやりと眺める。
まだ少しだけ視界に靄が掛かった様な状態だ。いやはや、睡眠と水分は大事だね。

ご案内:「保健室」から暁 名無さんが去りました。
ご案内:「保健室」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > ※全然違う名簿Noを入れていたので修正しました
暁 名無 > 「どうにも頭がぼんやりしていけねえな……」

何度か瞬きを繰り返して視界をクリアにしようと試みる。
眠気があるわけじゃない。何しろ倒れたのは昼飯後で、今はもうだいぶ薄暗い。
時計を確認したわけじゃあないから、正確な時間は分からないが、下校時間は過ぎているだろう。
6時間近く保健室の、このベッドの上で過ごしていたことになる。しかも大半は記憶にない。
そんな状態で眠い筈が無かった。

「はぁ~……しっかし、ただ転がってるだけってのもな……。」

セクシー系ナースでも現れないかとささやかな期待をするが、学校にそんな存在が居て良い筈もない。
いや、もしかしたら気を失って搬送された先が歓楽街のそういうお店ならワンチャン……ねーな。

ご案内:「保健室」に藤巳 陽菜さんが現れました。
藤巳 陽菜 > 「失礼します。」

扉を開き保健室に足を踏み入れる。
正確に言えばこの女子生徒には足は無いのだけどそれは些細な事。
保健室に入ったという事が伝わればいい。

「あっ先生やっと、起きたんですね。
 調子はどうですか?」

ベットの上に転がっている教師に対して話しかけた。

ちなみに服は普通に夏仕様の制服、丈の短いナース服とかではない。

暁 名無 > 誰か来た、と扉の開閉音に其方へと目を遣る。

「おっと……なんだ、藤巳か。
 まだ学校残ってたのか?もう下校時刻過ぎてんだろ。」

よっこいせ、と上体を起こそうとするも腹筋にも腕にも力が上手く入らない。
早々に身を起こすのを諦めて、横になったままで声を掛ける。

「まだ移動も不慣れなんだろ?
 あんまり遅くまで居ちゃ家に着くのも遅くなるぞ。」

生憎とセクシーナースでは無かったが、まあ当然と言えば当然だ。
まだ女生徒が現れただけ僥倖というものだろう。

藤巳 陽菜 > 「図書館で本読んでたんですよ。
 帰る前にもう一回様子見て帰ろうかと…。」

図書館で借りただろう本を取り出して見せる。
一冊の魔術に関する本。比較的初心者向けの物だ。

「流石に三か月もこの身体なら慣れますよ。
 激しい運動はともかく普通に歩く分には不便はないですし。」

三か月、ずっと付き合って来たの身体だ。
もう、大分慣れて来ている。この時間からでも暗くなる前には帰れるだろう。

暁 名無 > 「そうかそうか……
 てか、案外知られてんのな。俺が倒れた事。」

いや恥ずかしい。俺が恥ずかしい奴なのは今更だけども。
余計な心配を掛けさせてしまったかもしれない、と俺は密かに反省することにした。
多分週末くらいには忘れてる気がするが。

「そうか、それなら良いんだ。
 けどまあ、気を付けて帰るんだぞ。水たまりでコケたら悲惨じゃ済まねえからな。」

けらけら、と笑うだけの余裕も出来てきた。
そして藤巳の持つ本へと目を向ける。
魔術に関するもののようだ。そういえば俺が使ってた魔術にえらい興味津々だったっけな……。

「魔術、勉強してんのか。」

藤巳 陽菜 > 「いえ、そこまで広まって無かったですけど…。」

弁当の箱を回収しに行こうと探して
5人の先生に場所を聞いてようやく分かったくらい。

「流石にもうそうそう転びませんよ…。」

確かに悲惨な感じになるのは目に見えている。
地面と一直線で転ぶ分足がある時よりもより悲惨。

「はい。一応、魔女の先生に弟子入りなんかもしてるんですよ。
 それで、先生が雨の時に使ってたのも調べたりしてるんですけど中々難しいですね。」

…その師匠とは会うどころか最近連絡も取れていないけれど。

暁 名無 > 「ああ、そうなのか。
 ま、明日にはいつも通り授業も出来るだろうし、問題はねえさ。」

今更俺のみっともなさが噂になったところで困るもんでもない。
強いて言えば途中で投げ出す形になった研究を再開する気力が湧かないことが問題だ。

「雨も降ってないのにべしょべしょじゃカッコ悪いしな。」

少しだけ、いやかなり見てみたい気もするが流石に藤巳に悪い気がする。
同時に、顔とか強打しないのか少し心配になったがその辺は上手いこと何とかなってるのだろう。

「へえ、魔女の先生に。
 まあこの学校の先生だ、何かと気苦労も多いだろうが、頑張れよな。
 俺でも力になれる事がありゃ良いんだが、生憎と魔術は本当に初歩の初歩みたいなのしか使えねえんだ。」

四大元素と+αを初心者並みに扱える程度。
以前見せた雨避けも、実のところその程度の物だ。

藤巳 陽菜 > 「それなら良いんですけど。
 …あんまり無理しないでくださいね。」

(そこまで深刻な症状でもなさそうだし大丈夫だとは思うけど…。
 これから更に暑くなるのに大丈夫なのかしら?)

今回は誰かが来たので良かったもののもしこれが休みの日とかだったら…

「雨降ってなかったら多少転んでも痛くないんですけどね…。」

身体は蛇になってない部分も今までより大分頑丈になっている。
転んだくらいでは殆んど痛くないくらいに。

「はい、先生にはそっちではそこまで頼ろうと思ってないので大丈夫ですよ。」

この先生が頼れるのは生物とかそこらの部分。
生物についての知識はそのまま使えるかはともかく参考になることが多い。

「というか、先生はこの暑い時期にクーラーも付いてない部屋で何をしてたんですか?
 かなり危なかったと思うんですけど…。」

クーラーも付いていない研究室で倒れていたと聞いた。
わざわざそんなところで何をしていたのだろう。

暁 名無 > 「無理はなー……
 俺もあんまりしたくないんだけどなー、多少は無理をしなきゃなんない時ってのがあるのよ大人には。」

出来る事なら毎日プールサイドで可愛い水着の女の子見て暮らしたい。
日中の気温が上がる度にそう思う今日この頃である。
いや、そんな事考えてるから熱中症で倒れるんだっていうのは今回の件で充分理解しました。

「へえ~、やっぱクッショ……いや何でもない。
 多少は頑強になってるんだな、本物のラミア相当には。」

胸がクッション代わりになってるんだろうなんて思ってもいないっすよ本当ですよー。
はいはいそんな事考えてるから熱中症になるんですよわかってますよ。

「……はは、まあ、それは信頼されてんだかされてねえんだか分かんねえな……はぁ。

 うん?何の研究をしてたか?
 ああ、そろそろこの時期に出てくる虫についてな。
 こないだ未開拓地区の方で一匹採れたんで、色々調べてたんだ。」

エアコンも入れずに。
いや、元々の環境を再現し維持するためには空調は最低限ってのは当然だ。
ただ、場所が場所だけにその辺の理論もいまいち効かないことも多いけども。

藤巳 陽菜 > 「ちゃんと体調の管理はしてくださいよ大人なら…。」

溜息をついて言う。
ちゃんと色々と管理してしっかり水分もとっていれば。
今回のは防げたのではないだろうか?

「…セクハラですか?
 というか、やっぱり本物の人たちも頑丈なんですね。」

ただでさえ涼しいこの保健室の温度を更に下げそうなくらいの冷たい視線を向ける。
クッションって…。
確かにこの蛇の身体になって食欲が増したせいか今まで以上に大きくなってきたけど…。
…こういう部分が無ければ悪い先生ではないんだけれど。

「まあ、そこそこですよ。そこそこ。」

この蛇の身体で困ったら相談するくらいには信頼している。
少なくとも研究区の人らよりは相談しやすい。

「へー。どんな虫ですか?
 あ、見た目は言わなくていいです。想像しちゃうんで…。」

あまり、虫は好きではない。
存在が許せないほどではないが視界には入らないで欲しい。