2017/07/21 のログ
ご案内:「ロビー」に藤巳 陽菜さんが現れました。
藤巳 陽菜 > 自分の身体。

まだ、そう言う事に違和感を感じなくもないけれど
異能によって変質したこの身体。
いわゆるラミア種のような蛇の下半身。
今まで目を背けて来たこの異能と向き合う事、それは元に戻るためには避けては通れない。

…とは言ったものの向き合う為の手がかりは少ない。
今用意できたのは図書館で借りて来た本が一冊。
異種族の身体の造りについて分かりやすく書かれた本である。

「…はあ。」

やっぱり、自分の身体が人と違う事を認めてしまうみたいであまり気分はすすまなかった。

ご案内:「ロビー」にイチゴウさんが現れました。
藤巳 陽菜 > 開けたのはいわゆるラミアと呼ばれる異種族のページ。
この常世島にいる異種族のなかでも比較的数が多い種族だろう。
人間の女性の上半身に蛇の下半身。今の自分と同じカタチ。

「えーと、どんな感じの種族なのかしら?」

『大変容以前の伝承としてのラミアはともかく種族としてのラミアは多様。
 様々な異世界から来たものであるから当然である。
 彼女ら共通項としては蛇の下半身を持っているという事、女性型といくことだけである。※1
 (※1 XXXX年常世学園においてラミアの男性が確認されている。)』

「男性もいるのね…。」

異能と同じように個人差が大きい事柄であるを知った。
そりゃ人間にもいろんな人がいるのだ。他の種族にもあるだろう。

イチゴウ > ガチャガチャと金属をこすり合わせる音を
立てつつ風変りな四足ロボットが奥の方からやってくる。
彼にとってパトロールが終わった後に
好奇心の向くままに行動するのは日課なのだ。

そして視界内に見た事のある女生徒を捉えれば
近づいていき近くの長椅子へとジャンプし
ちょこんと乗っかる。

「やあ。ため息をつきながら本なんか読んだり
して一体どうしたんだ?」

如何にも機械らしい低音の合成音声で
本を読んでいる目の前の少女にそう声をかける。

藤巳 陽菜 > 『性格も当然さまざまであるが温かい地域にいる事が多い為、明るい性格の者が多くみられる。
 代表的な繁殖の方法については人間の男性を……』

声がした方を向けばいつか会ったロボット。

「…そりゃ、人間だもの、本を読んで溜息を吐きたくなる時もあるわよ。」

このロボットには以前、ラミアと間違えられた事がある。
正直間違えるのも仕方無いとは今は思うけど…それはそれとして腹は立った。

「何か用かしら?」

イチゴウ > 「どうやらキミは悩みを持っているようだな。
いやはや人間というものは色々な種類の悩みを
持っている。キミの場合は軽い悩みという訳では
なさそうだが。」

そう言いながら一瞬彼女の蛇へと変異しつつある
下半身に目を向ける。

「特に用という訳ではない。仕事終わりの
フリータイムだ。学生にも放課後という名の
自由時間があるだろう?」

頭を傾けながら彼女の瞳を一直線に見つつ
そんなことを。

「だが悩みを持っているのなら
言ってみる気は無いか?
何でもカウンセリングでは抱えている事柄を言うのが
効果的だそうじゃないか。」

悩みを打ち明けろなどと軽々しく言う。
それは目の前の人間を思いやっての事か
はたまたただの好奇心からか。

藤巳 陽菜 > 「その感じだとあなたは悩みとかもって無さそうね…。」

実際はあるかもしれないけれどもその言い方だと持ってなさそうに聞こえた。
少なくとも人と違う事で悩んでいるとかそんな事はなさそうだった。

「あら、あなたカウンセリング用のロボットだったりするの?
 とてもそんな感じには見えないけど…。
 まあ、特に隠してるものでもないから言うわ…。」

誰に隠しているわけでもない。
むしろ、公言している陽菜の悩み。

「…異能で足が蛇みたいになって困ってるの。
 まあ、見ての通りよ。元々普通の足だったのよコレ。」

尻尾の先を軽く地面に叩きつけながらそんな風に言う。

イチゴウ > 「そう見えるか?まあボクはすぐに結論を出すからな。
悩みという思考時間は少ない。」

機械だからか生物と違い帰結が早い。
それに彼にとって人と違う事は
ごく当たり前の事であり気にすべきことではない。

「いや、ボクは対異能用の戦闘兵器だ。
でもまあHMT自体が多用途を想定しているから
カウンセリング用途に使えなくもない。」

外観が妙なヘンテコなロボットがゆえに
兵器である事を伝えると驚かれる事が多い。
そもそも公共の場でそんなことを暴露する方が
普通考えればどうかしているのだが。

そして彼女から打ち明けられた悩みを聞けば

「だろうな。前にキミの進み方を見たが
その年頃のラミアとして動きが未発達すぎる。
ゆえにキミが『人間』であると判断していた。」

自らの中で展開していた仮説を
相変わらずの機械音声でぶつけていく。

「しかしずっとその状態だといざ人間に戻ったときに
足の使い方に困りそうだ。
一つ足の使い方を復習してみないか?」

このロボット、どうやら彼女の変異に
対して何か案を持っているようだ。

藤巳 陽菜 > 「…悩まないってのはいいわよね。」

いくつもの事に悩んでしまう陽菜としては羨ましい。
ご飯のメニューもすぐにきめれそうだ。

「異能用の戦闘兵器…。
 戦闘兵器?」

首を傾げて見る。
戦闘兵器って言う言葉のイメージとは全然外見が違う。
確かに頑丈そうだなとは思うけど。

「…年頃のラミアと比較してって…。
 正直ラミアじゃ無ければ人間っていうのは急過ぎる結論だとは思うけど…。」

年頃のラミアの動きかたってどんな風だろう。
…分からないちなみに今持っている本にも書いてなさそうだ。

「ま、確かにしばらくはリハビリがいると思うけど蛇のうごきに比べたらずっとマシだと思うわ。
 で、復習って何?VRで二足歩行体験でもさせてくれるの?」