2017/08/06 のログ
ご案内:「屋上」に黒峰龍司さんが現れました。
■黒峰龍司 > 教室棟の屋上。一見するとヤクザかマフィアか、はたまた用心棒か…かなり妥協して教師か。
そんな風貌の黒いスーツ姿にサングラスの男が一人、人気のない時間帯の屋上に佇んでいる。
口の端には既に火の点いた煙草を咥え、ゆらゆらと紫煙を漂わせるままに一服中。
無論、こんなナリだがれっきとした学生身分でしかも1年生だ。
ただ、聞く限りでは年齢如何に関わり無く、入学した者は1年生から始まるようだが。
「……ま、偽造学生な身分だがな」
相変わらずバレていない辺り、矢張りかなり偽造身分証でもレベルが高い部類なのだろう。
学園のデータにも反映されている辺り、改竄は地味に徹底されているようだ。
が、それはそれとしてその風貌、そして隠しきれてないアウトローな空気。
どちらかといえば悪目立ちして敬遠はされがちだ。実際親しい学生など極一部に限られる。
もっとも、その方が男としても楽であるし本来学生では無い以上、動き易くて何よりなのだが。
ご案内:「屋上」に筑波 察さんが現れました。
■筑波 察 > 「ふぁー、終わった終わった。ちょっと屋上で一休みでも……ん?んー?えぇぇ…」
(眠そうに声を出して屋上の金属製の扉を開ける。
この時間帯ならだれもいないだろうと踏んではいるが…
どうやらその読みは外れたらしい。
ゴーグルのレンズが動いて望遠で人物をとらえると、
その身なりにげんなりとした様子で肩を落とす。
見てくれからしてまともとは言い難いのだ。
この街では妙な見た目をした存在は数え切れぬほどあるが、
今自分がレンズでとらえているのはそういう種類の珍妙さとは違う。
もっと、大変容が起こる前から煙たがられているような存在だ)
「って言ってもここで引き返すのも何かといわれそうだ。
とりあえずはベンチに座っておとなしくしてよかねぇ」
(聞こえないくらいの声量でつぶやけば、いつも通りベンチに腰を下ろし、ぼーっとする>
■黒峰龍司 > 「………あぁ?」
胡乱げにチラリ、と首だけを後ろに巡らせる。来訪者の姿を一瞥すれば、まぁ何時もの事かと思う。
この見てくれと隠せてないアウトローな空気。敬遠されたりゲンナリされるのは日常茶飯事だ。
それでも一貫してこのスタイルを崩さないのはこだわり、というより男の気質もある。
誰かに言われた、避けられた、怯えられた、煙たがられた程度で止めるなら最初からこんなナリで通していない。
「……オイ聞こえてんぞ小僧。大人しく振舞って猫被られるのもうぜぇから堂々としとけ」
と、地獄耳なのかサラリとこちらから声を掛けて。変に取り繕われるのも面倒という事らしい。
まぁ、この男の場合相手によって態度を柔軟に変えたりしないので前提が違うのだが。
煙草を蒸かしつつ、ザッと少年を眺めるがゴーグルが少々目立つ以外は目を引く点はあまり無い。
■筑波 察 > 「おっと、こりゃ僕なんかよりもずっと耳がいいみたいで。
まま。僕も猫をかぶったりするのは苦手だからねぇ。
堂々と、とはいかないけど、いつも通り座らせてもらうよ」
(こりゃあ驚いた。内心そんな感想を抱く。
振動を操る能力柄、耳はかなりいい方だが、
もし仮に普通の人間で今の言葉が聞こえたのであればかなりのものだ。
しかし聞かれてしまったのなら取り繕うほうが面倒だろう。
見てくれはかなり乱暴だが、一度声をかけて注意してくるあたり、
話は通じる人のようだ。認識を一度改めなければなるまい)
「にしても、こんな人のいないところで一服とは。
君もなかなか変わっているように見えるねぇ。」
(いつも通りにするといった以上、遠慮するつもりはないので話を振る。
この見た目で注意されないわけはないので、
きっと注意されたうえでこの服装なのだろう。
それは強烈に興味を惹く要素である>
■黒峰龍司 > 「おぅ、そうしとけ。あと、そういう事は口に出さずせめて心の中で呟くようにしとくんだな」
『俺以外にも地獄耳のヤツなんてゴロゴロしてんだろうしよ?』と、己の耳を右手でちょいちょいと示すジェスチャーを。
男には勿論そんなつもりはないが、なんか地味にアドバイスぽかったりする。
無論、地獄耳なのは単純に男が別世界の強力な人外なのが大きいがそこは口にする必要の無い事だ。
そして、少年が睨んだとおりこの男は見た目は兎も角、これで意外と理性的だ。
まぁ、口は悪いし気遣いも荒っぽいが少なくともそこらのチンピラとは違う。
「…あん?教師どもが居なければ割りと何処でも吸うけどな俺は。
つーか、奇人変人オンパレードなこの島じゃ変わりモンなんてむしろありふれてんだろーが」
と、肩を竦めてそうのたまう。まぁ間違いとも言い切れないだろう。
実際、男は知り合いは決して多くないがどいつもこいつも相当個性がある。
そして、勿論たかが注意された程度で煙草も服装も改めたりしないのだ。
良くも悪くも自分のスタイルを徹底的に貫くタイプではあると思われる。
■筑波 察 > 「あはは、口が滑って死にかけたことなら何度かあるからねぇ。
君もそういう類のモノじゃないことを祈るよ」
(これは嘘じゃない。口は災いの元、それを知ってか知らずか、
面倒ごとに巻き込まれることも多々ある。
それ以上に、見通しの甘さが原因であることも多いが)
「いやいや、わざわざ教師のいない場所として屋上を選んで、
座りもせず佇みながら吹かしていることに興味を抱いたんだよ、僕は。
まま、確かにこの島は外から見ればその名の通り別世界だからねぇ。
なんでもあり、だと少し困るけど、何かと抱える問題も多そうだ。
君もきっとその問題の一つなのかな。と思っただけさ。」
(普通とは何か、そう問われれば正直困る。でも変わっているとは何か。
それは単純。周囲と違えば変わっている。
そういう基準で見れば、この島で営みを送る存在は周りと決して異なる存在。
みな変わり者と言って差し支えないだろう。
今時こんな絵にかいたような不良をやっている彼もまた、変わり者だ>
■黒峰龍司 > 「…あぁ、テメェはアレか。女にもズバズバ言って苦労するタイプだな…」
と、そんな感想を口にする。だが間違ってないとも思う。男も割とそっち方面だからだ。
ちなみに、男は見通しながらもそのまま突っ走る事も多いのでコイツも大概である。
「座る理由もねーし、単にこの時間帯だとここら辺りが静かだからってだけだ。
…別世界、ねぇ。俺からすればまさにこの島は別世界ではあるわな。
ま、問題が無いっていうのも味気なくてつまんねぇしその方が退屈はしねぇな」
自分自身が問題のひとつ?大いに結構、怠惰で退屈するかより幾分かマシだ。
当然、男は自身がまともとも常識的とも思ってないし変わり者の自覚はある。
…が、それがどうしたというのか。没個性に埋没するよりかはマシだ。
それに、単に己を貫いている結果そう見られているだけ。なら貫き続ける事に支障も何も無い。
人の目を、評価を気にするタイプではないというのもまぁ地味に大きいのだが。
■筑波 察 > 「おっと、その言い方は少し語弊があるねぇ。
女の子だけじゃないよ?僕が口を滑らせるのは」
(意外と面白いことを言う人だ。
少なくとも、彼自身がそういう体験をしたことがあるのだろうか。
あいにく僕自身は女の子に対して言葉を選ばないせいで面倒になったことはあれど、
色恋沙汰でもめたことは一度だってない)
「理由がないと行動できない、ってわけでもなさそうだけどねぇ?
正確には理由があれば動く。かな。
まま、慣れないところに行けばそれだけで別世界さ。
済めば都、慣れてしまえば日常だからねぇ」
(それがいいか、悪いかはわからない。
でも、誰かに取って特別であることにこだわる身としては、
慣れてしまってその他大勢に分類されるというのは癪に障る。
彼自身、どんな動機であれつまらないものを好まないというのは嫌でもわかった>
■黒峰龍司 > 「…と、なると相手からの好悪がハッキリ分かれるタイプか。
まぁテメェは相手から向けられるのが好感か悪感情とかこだわらねぇぽいが」
ズバズバ言うのを好ましく思われるか、はたまたデリカシーが無いと怒られるか。
そういう所はアレだ、俺もあるからよく分かるという風にうなずく。
まぁ、色恋沙汰なんて遥か年月の彼方の事で男も忘れてしまってるレベルなのだが。
「当たり前だろーが。理由が無くても動きたいと思ったら動く。
そうでなくても割と勝手に動くがな。単に一服の邪魔が入り難いほうが対処が楽でいいってだけだ。
…ま、都だろうが何だろうが日常だろうが。ここに居る事実が全てだからな」
良いか悪いかはまた別として。男は彼とは逆に誰かの特別で居る事にこだわりはない。
とはいえ、特別に思われる事を悪いとは思わないし不快でもない。
まぁ、そこを突き詰めると面倒になるので意図的に思考放棄してるのだが。
会話の合間に、携帯灰皿を取り出し吸殻を放り込む。で、黒いパッケージの煙草の箱を取り出し2本目。
「つーか、テメェのそのゴーグルはアレか?視覚補正のデバイス的な何かか?
ファッションで付けてる…ようには見えねぇけどよ」
と、何気なく質問を。男の世界にも機械文明はあった。こちらよりも軍事色が強いという特徴はあったが。