2017/11/10 のログ
岡崎燐太郎 > 「や、まぁ、撃てないこともないけど……」

ガチめなトーンにちょっと真剣に考えてみる。
ただでさえ不便な通常の義手に、専用の機能を付けるとしたら使い勝手は良いと言えない気もする。

「ん、そうなのか。良かったじゃん」

見せられた腕には想像していた傷は見当たらない。
人体に後遺症がないならわざわざ義手にする必要性もないだろと、胸中でツッコミをいれる。

「貰った……? エンチャントの類かな」

直接効力をもたらすことができ、更にそれを付与できるとなればその系統の能力が思い浮かぶ。
専用の異能かもしれないし種類は断定できないが。

「まー何でもいいけど。
 もう傷はなさそうだけど動きの方はどんな感じ?」

肌に異常はなくても内部はどうかと気になり。
ちゃんと動くか、そう言うように自身の腕を回したりしてみせる。

和元月香 > 「その義手なんか見た目からしてすごいよね。
色んな事できそう」

右腕を指差しながら、感心したように。
ロケットパンチは無理でも、なんかすごい技を使えそう。
大雑把に過ぎるが、大変かっこいい。

「いきなりぱぱっと治しちゃったから
義手計画は無駄になってしまったのだ。
あと病院での治療費も」

ただでさえお金ないのに、と遠い目で。
最初から頼んでおけば良かったが
何せその知り合いの行動はまるで掴めない。

「エンチャント...ねぇ。多分違うよ。
あいつなんかすごいチートだから、
他人に力をあげるぐらい簡単にしちゃうんだよ。

...平気!めっちゃ回るよ」

右腕をグルグル高速回転させつつ
知り合いを頭に思い浮かべようか。

岡崎燐太郎 > 「まあこれは、ね」

ロケットパンチ機能は備えていないが少なくとも日常生活で不便を覚えることはない。
技とかあまり考えたことないけれども。

「それはご愁傷様……」

学生からしたら一度の診察代だけでも懐事情が厳しくなるだろう。
だがそこは運がなかったと考えるしかない。

「他人に力をか。そりゃすげーな」

俺の頭も良くしてほしいねと、軽口。
実際に見たことがないのでイメージが軽い。しかしおそらくそれが叶う事はないだろう。

「お、おい、あんまやると響くぞ……
 ま、とりあえずは何もなさそうだな」

心配と安堵の色を交互に顔に出しつつ、一応安心しておくことに。

和元月香 > 「私ももうちょっと強くなりたいなぁ」

相手の右腕を眺めながら、
右手をぐっぱしつつ独りごちる。
もう少し力をつけて、この島の実力者と渡り合ってみたい。
そう感じた。

「...あいつほんとチートだよ。
戦ってるとこは見たことないけど絶対強いね。
凄いけどもうちょっと庶民の懐事情をこころみてほしい」

軽い財布を想い、月香は机に突っ伏した。
...しかし、すぐがばりと顔を上げれば。

「あっちょっと待って。面白いの見つけた」

...先程発動した索敵魔術がなにかを見つけたようだ。
きらきらと目を輝かせながら窓の下を眺め、
そわそわしながら少年に手を差し伸べようか。

「.....索敵魔術が猫がいっぱいいるとこ見つけたって」

岡崎燐太郎 > ピースや狐を象って遊ばせていた右手を腿の上に下ろす。

「強くなりたいかぁ……
 ……そこはもう相手の親切心ってことで許してやれ。」

月香の求める強さの根源が気になったが口にすることはなかった。
代わりに相手方をフォローする形で返しておいた。

「! ……いきなりかよ」

突飛もない事を言い始め、なにやら落ち着きが欠けた様子。
しかし手を伸べられその意味を理解すれば。

「え、猫……? 行くのか、今から」

疑問符を浮かべながらもその手をとり、空いた手に鞄を下げる。

和元月香 > 「まぁ感謝はしてますよちゃんと」

跡も残さずあの火傷を治してくれたのは有難い。
何だかんだタダでやってくれたし。

「早くしないと逃げちゃうから!
...えーっと、猫じゃらしあったっけ...」

プリント類を机に放置し、
引っ掛けていた鞄を漁り、取り出したのは市販の猫じゃらし。
わざわざ携帯するほどの猫好きなのである。

教室を出る間際、そういえばと小さく呟いて。

「そういえば名乗ったっけ?君はなんとなく調べたけど。
.....私は和元月香ね。よろしく」

あくまで自由にそう自己紹介をすれば、
慌ただしく彼の手を引いて猫の集会へ向かうだろう。

ご案内:「教室」から和元月香さんが去りました。
岡崎燐太郎 > 「そんな急がなくても……」

猫の集会がそこまで重要だろうか。
いや彼女にとっては一刻を争う状況のようだ。

去る際に丁寧に椅子と机を正し。
名前を聞けば此方も名乗り返して。

「あー、じゃあ一応。
 俺は岡崎燐太郎、よろしく月香」

いたってフリーダムに事を進めようとする彼女に必死についていく。
慌ただしさの残る手に引かれて、あんまり走ると転ぶぞなど注意しながら後をついていくだろう。

その後現場にて、野良猫に好かれないままの燐太郎であった。

ご案内:「教室」から岡崎燐太郎さんが去りました。