2018/04/22 のログ
イチゴウ > ほとんどの席に座る生徒あるいは教師は
思い思いの食べ物を口にする。
その料理こそ様々だが喉を通した後に浮かべる表情は
共通して満足感に溢れたようなもの。

「彼らは一体どんな気持ちなのだろう。」

その場から微動だにせず顔だけを左右させて
食堂を眺めていた機械は典型的なモーター音を奏でその頭を傾げる。
このロボットはサブ動力として有機物を分解して
エネルギーを利用するMFCが搭載されているため
食べ物を食べる事が出来る。
しかし人間達のようにその味に感動したり
それで幸せを得たりといったことは無い、
せいぜい成分の数値のみが弾き出されるだけだ。
だからこそロボットは幸せそうな人間達を見て
とても不思議そうな様子。

イチゴウ > 「...任務を確認。実行開始」

先程まで一切動いていなかったロボットが
地面を踏みしめていた四足を動かして急に移動を始める。
どうやら風紀委員会から何かしらの仕事が飛んできたようだ。
機械にとって任務をこなすことは何よりも優先されるべきもの、
彼の自由時間はここでひとまず終わりを告げる。
そうしてロボットは美味を享受する人間達の足元をくぐり抜けて
食堂を後にしていく。

ご案内:「食堂」からイチゴウさんが去りました。