2018/11/11 のログ
■冬桐真理 > 「そうか、ならいいのだが。
・・・・・・いやしかし気になるな、それ」
思いの外手馴れしている様子に少しだけ内心で驚きつつも、おくびも出さず。
さて帰ろうかと背を向けるも、やはり気になるものは気になってしまったようだ。
足早に詰め寄る。
「その巻き方が気になって仕方ない。特にこだわりがないのならばキチンと巻き直すぞ」
そう言うと包帯を取り出し指に手を伸ばす。
■暁 名無 > 「んー、気になるかい?
だったらまあ、別に直してくれても良いけども。」
どうせ実質雑に巻き付けただけだから、見栄えをよくしてくれると言うのであれば有り難い。
変な奴だなあ、と思いながらも俺はされるがままに包帯の巻かれた指を差し出した。
「大した怪我じゃあないからな、本当に。」
一応念押ししておく。
包帯を外してから苦情を言われたんじゃ堪らないしな。
■冬桐真理 > 「悪いな、神経質じゃあないと思ったんだが。
どうにも気になってしまってな」
素直に差し出された指。包帯を解けば浅く、塞がりかけの傷口が見える。
「確かに大したことはないな」と呟きながら綺麗な包帯と取替え、ついでに整える。
「・・・ふむ、まぁこんなところだろう。出来たぞ。
正味なところ、絆創膏でも十分だったんじゃあないのか」
最後にテープを貼れば、薄くながらも丁寧に巻かれた仕上がりに満足げに頷く。
そのまま出した道具を元通りに戻し戸を閉める。
「そう言えば、その格好・・・ここで寝るのか」
教師然とした男の姿勢は、今正に寝ようとするもの。
時間も時間。こんなところに居る自分も怪しいところだが。
呆れたような、胡散臭いものを見るように男を見つめる。
■暁 名無 > 「おお、確かにこの方が見栄えがいいな。
いやあサンキューサンキュー。」
巻き直され、整えられた包帯を見て思わず感嘆が口から漏れる。
少なくとも俺が他人に包帯を巻いたところでこうはならないだろう。
晒しなら少しだけ心得があるんだけどなー。
「……うん?まあ、昼寝くらいはしてこうかと。
今日の仕事は俺も終わったし、一応日が暮れるまでは居なきゃならないんでな?」
堂々とおサボリ宣言をかます俺である。
いやまあ、仕事はしたからサボりではないけれども。
■冬桐真理 > 「こういうのには慣れている、礼には及ばんさ
・・・さて、あたしはそろそろ戻るとしよう。まだ補習の途中でな」
礼の言葉を受ければ少し嬉しそうに、気にするなと言う。
壁にかけてある時計を見遣ればそこそこに時間が経っている様で、足早に扉へと向かう。
「教師も大変だな。そろそろ冷え込みも厳しい、風邪を引かんようにな。
さて、これにて失礼する」
雑な別れの挨拶とともに一礼を済ませばそのまま保健室の外へ。
早足で教室へと向かう。
ご案内:「保健室」から冬桐真理さんが去りました。
■暁 名無 > 「おーう、補習頑張れよー」
保健室を後にする背へと声をかけ、ついでにひらひらと手を振る。
そういや名前を聞きそびれたし、言いそびれた気もするがまあ相手が生徒ならそのうちまた校内で会う事だろう。
「いやー、しかし助かった。
あのまま帰ってラフィに気にされたら多分もっと酷くなってたな。」
独りごちながら包帯を見る。
うん、これなら作業にも差し支えなさそうだ。
■暁 名無 > しかしまあ、人に手当てされるというのも中々に悪くない。
それがもっとセクシー路線のボンキュッボンなナースとかなら言うこと無しなんだが。
「まあ、ここ学校だしな……その手のお店じゃないしな……」
もう何度かした反省を繰り返しつつ、うとうとと微睡み始める。
このまま寝るのも悪くないなーと頭の隅でぼんやり考えつつ
■暁 名無 > うとうとと、夢と現の狭間でしょうもない事を考えていたのだが。
気が付けばぐっすりと寝入ってしまっていて、起きたのはとっぷりと夜も深まってからだったとさ──
ご案内:「保健室」から暁 名無さんが去りました。