2015/07/02 のログ
■折神 直 > 本当に困った、と眉根を揉み、目を瞑って伸びをした。
もう、すでに40枚綴りのノートの半分程度を、同じ名前で埋め尽くしてしまった。
数学では公式を、そして英語では英単語を、はたまた他の暗記科目では単語を綴れば良い物を。
どうしても、手がペンを握ってしまうと、その名前を記してしまう。
何度も。
飽きることなく。
新鮮な歓びを以って。
すぐそこにまで試験は迫っているというのに、深刻な病気に冒されたものだと、自嘲する。
新しくつめ込まねばならない知識の檻に、最初からもっと大切な者が居座っている現状を、静かに憂いた。
窓の外を見て、誰か、この病を治す方法を知らないだろうか、と誰彼を求めながら。
■折神 直 > 「いや……違う、か」
己の中で天啓が降りてくるのを感じる。
今まで存在していた常識が指と指の間から溢れていくような感覚と、
それを己の口で受け止めて全てを栄養へと変えていくようなそんな感覚が同時に芽生える。
そう、発想は逆転させればいい。
常識は覆してしまえばいい。
全てが否支中活路にしか思えないのであれば……。
そう、全てを否支中活路として学習をしてしまえばいいのだと。
その閃きは、男に唐突に強烈な甘い疼きを芽生えさせ、
しなやかな弓から矢が放たれた時のように雄々しくガタンッと立ち上がると、
まるで指揮棒を振り回す歴戦の指揮者のように大きくタメを作った後、
白紙であるノートにペンを走らせ始める。
■折神 直 > 「そう、このXに当てはまる数値を選択肢から選べという設問ッ……!
このXを否支中活路だと思えば、この数値は必然的に折神直ということになる!
つまり、この未知の値にボクという定数を挿入することによって、
この愛の方程式は両辺が成立する式になるということ!!
試されているのは愛であり、その正当性を証明することこそが、数学の本質……!!
Xに数を代入するというこの方程式上において、もしこのXが否支中活路なのだとしたら、
その値にボク以外の数値が挿入(はい)っていいものだろうか!?
いい訳がないだろう!! その未知なる数値はボクの物だ……!!
ボクが代入しなければ他の何かが代入してしまうのであれば、ボクはXに常に代入される数値であるべきだッ……!!
そう、だからこそこの問いは回答としてはボクを示す数値を詳らかにしなければならない……!!
愛と恋では釣り合いが取れないように、ボクと未知では釣り合いが取れない……!!
そう考えれば必然的に回答を埋めるとするならば3であることがこんなにも容易に分かる……!!
そう、頭ではなく、ココで……!! 直感的に、キミに代入する数値が分かる……!!
キミにふさわしい折神直はココにおいては3であることを、ボクのココが教えてくれる……!!
解いたよ……!! 活路君……!! キミとボクにかかればこんな問題、こんな僅かな時間で解けるんだ……!!
愛の方程式に比べれば、こんな方程式、鼻歌交じりでも越えていけるさ……!!」
ペンが走る。
■折神 直 > 「今度は社会的な問題かな……!!
子供だましではあるけれどもこれも活路君だと思えばなんて可愛らしい問題なんだ……ッ!!
今日日このような簡単な問題を出してくれる教師にこそ注意を向けるべきなのだろうが、
ボクはキミがイージーでもハードでもソフトでも構わない……!!
この小さな島の上の国が司法と立法と行政があって成立しているように、
僕達も活路と直と愛の三権分立なのだから!
キミの立法がボクの行政に対して不信任案をケツ議するのであれば、
ボクはキミの中で解散を要求することが出来る……!
活路君の立法がボクの行政の中でどんなに動こうが、
キミの立法はボクの行政には太刀打ち出来ない……!
共に果てるしかないのさ……!
でももしこの行為がキミを傷つけてしまった場合は、ボクは愛情というものに対して違憲裁判を申し立てられるかもしれない。
愛情の最高裁判官を任命したのは他ならぬボクなのだから、
それは甘んじて受け入れよう……!!
キミのモンテスキューの中を法の精神で一杯にしてあげたい……!!
……いつの間にか、空r何が全て埋まっているじゃないか……これが、ボクとキミが生み出した愛の奇跡かな……?」
ペンが走る。
ご案内:「教室」に折神 直さんが現れました。
■折神 直 > 一度外に出て、深呼吸をしてまた現れる。
再び机に向かうと英単語辞書を捲りながらペンを走らせる。
「straight……raw……phone……objects……medical……
babes……riding……cream……cumshot……beefcake……
tribadism……torture……Spanking……Close up……prostate……
quickie……Petit……fetish……Mrkatsuro……eagle wings……!
See-through……tightly hogtied……uncensored……bisexual……glory hole……!!
全てが活路君に繋がっていく……!
キミはボクをどうしたいんだ……!
ボクの想像力をこんなにも刺激して、ボクをどんなインターナショナルに羽ばたかせたいんだ……!!
英語をマスターすれば二億人と話せるというけど、その内何人が活路君なんだい……!?
一人でもこんなにも持て余しているボクの体を、どんな国際交流で責め立てようとするんだ活路君……!!」
penis runs。
■折神 直 > ――大きく息を吸い、吐く。
満足気に吐き出された桃色の吐息と共に、
端から端までやはり同じ名前で埋め尽くされた目の前のノートに視線を落とす。
「……やはり。
こんなやり方でも手につかなかったよ。
愚か、なんだろうね、ボクは……いや……」
最後のページの末端に、やはり同じ名前を記し、微笑む。
そしてノート閉じると、それを右手で持ち上げて、厳かに唇を載せた。
「……恋をする男は、誰だって愚かなのかもしれないね」
それを鞄に仕舞い、男は静かに教室を後にした。
ご案内:「教室」から折神 直さんが去りました。
ご案内:「ロビー」にコゼットさんが現れました。
■コゼット > (お昼を過ぎたおやつ時。
今は試験期間ではあるが、試験内容が試験内容だけにコゼットがやる事は殆ど無い。
既に動作チェックも済ませたし、後はデータが集まるのを待つだけだ。
無論途中で不具合が発生する事もあるかもしれないので定期的にチェックし、収集も欠かさないが。
つまり、暇を持て余しているのだ。)
「………。」
(ロビーのソファで座って寛いでいる。
何時もは本を読んで過ごしているが、今は傍らに置いてあるのみ。
光が顔に掛からないように帽子を頭…というより顔に乗せている。
その様子は傍から見たら居眠りをしているように見えるだろうか。)
ご案内:「ロビー」にトトさんが現れました。
■トト > (すたすたとゆっくりとした足取りでロビーに入ってくる、緊張感も何もなく何処か上の空と言った感じで、周囲を見渡し………)
「………。」
(きょろり、と周囲を目をぱちぱちとさせながら眺めるその人物は、何処か珍しそうに自販機等を一通り眺めた後に佇んでいる。というよりも)
「……… それで、どうすればいいんだっけ?」
(普通に使い方がわからなかったらしい)
■コゼット > 「……?」
(ロビー故に生徒の話し声は絶えない。
そんな中に何かに疑問を持つ様な言葉に反応した。
片手で帽子をひょいと持ち上げ、辺りを見渡す。
自動販売機の前に立つ人物。それ自体は別に不思議ではない。しかし飲み物を買うかと思えばそんな雰囲気も無く。
首を傾げつつ暫くその様子を見ていたが、やがてソファから腰を上げ、後ろから近くへ。)
「……どうかしたの?」
■トト > (くるり、とそのまま半回転して彼女を見た、じぃ、と、後ろ手に手を組みながらまっすぐ見つめてから、小首をかしげる)
「魔女さん?… いや、此処だと先生か、うん、この機械の使い方が、少し分からなくて……… 何か、対価が必要なのかな?」
(と目の前の自販機の、【コーラ】が書いてあるボタンを指差す、そのままぽちり、とするが、当然お金は入れていないので出てはこない、周囲の生徒達をよく見れば分かったのかもしれないが、どうやら其処にはまだ行き着いていなかったようで)
■コゼット > 「私はここの教師で、コゼットよ。魔女じゃなくて、魔法の先生。
成る程…使い方が判らなかったのね。君、お金は持ってる?お金が無いと飲み物は買えないわよ。」
そう言ってコイン投入口を指指す。ここにお金を入れるのだと。
ここさえ判れば、後は話が早いのだが。
■トト > 「お金… あぁ! 成る程、確かにコレが入りそうだ、流石先生だね。」
(ぽん、と手を叩いて、ごそごそと大事そうに小銭入れからお金を取り出してみて、ほほ笑みを浮かべる)
「じゃあ、この対価をいれて… 灯りが付いたね、これで… わっ……… ♪ ありがとう、出てきたよ。」
(飲み込みは悪くないらしい、難なくお金を入れて、冷えたコーラを手に入れたその子は、嬉しそうに両手で包んで、コゼットに報告してくる)
■コゼット > 「そうそう。物を買う時はお金が必要なの。
ただ、お金があればいつでも飲み物が買える。だから自動販売機ね。」
(「良かったわね」と喜ぶ少年に笑顔で応え、ついでなので自分も冷たい紅茶を購入した。)
「君、見かけない顔だけど…新入生かしら?」
(記憶の限りでは始めての筈だが…)
■トト > 「何時の時代でも、対価は必要だからね… ふぅ。それが平和的なものかは別として、でも、そうか、自動… ふふ。」
(コーラを一口こくり、と飲んで、心地よさそうに口元を緩ませつつ、自動という言葉に少し嬉しそうな様子で自動販売機を撫でる)
「うん、僕はトト、此処に来るのは初めてだけど、新入生って奴でいいと思うよ。」
(頷きをコゼットに返す、貴女が教師なら、最近遺跡群で保護された、自らをゴーレムと名乗る人型存在が、本人の希望もありその名で学校に編入される事が決まったという情報を持っているかもしれない)
■コゼット > 「そうしないと生産者も大変だからね。
でもこうして好きな時に好きな物が買えるのは本当に便利よね。
普通は店員が居て、でも彼らは時間が遅くなるとお店を閉めちゃうから。
24時間やってるお店もあるけれど、自動販売機はそれと同じ位に身近ね。」
(そんな自動販売機を撫でる彼に、ちょっと変わっているなと思ったが…。
彼の名前を聞いて納得した様子で)
「そういえば報告に上がってたような…。
へぇ…思ったより言葉が上手なのね。ゴーレムって言っても、見た目人間と変わらないように見えるし。
どう?学校は楽しい?」
■トト > 「来たばかりだから未だ分からない… が正直な所かな、ただ、この飲み物は美味しいよ、いい【混じり物】の味がする。」
(舌を少し出して、ぴりぴりした感覚と共にコーラを味わっている、気に入ったようだ)
「人と関わるのに言葉は欠かせないものだからね、特に僕は、人と同じ行為なら男女問わず殆ど出来るように造られているからね、もちろん学習だって出来るように出来てるよ。」
(くすり、と笑みを浮かべる、ぺたぺたと軽く自分の体を触る仕草をして、どう?と言いたげに首を傾けて)
■コゼット > 「そっか、まだ聞くには早かったかしら。
学園に来たなら、お友達は作る事ね。お互いに助け合えるし、きっと楽しいと思うわ。
……それは面白い感想ね。」
(コゼットも購入した冷たい紅茶で喉を潤す。)
「そうなんだ?でもまぁ確かに、言葉が無いと難しい事も多いし…。
私はゴーレムと言えば石造りのこう……石像みたいなのを想像していたけれど、最近は賢いのね。」
(少し考えを改めなければならないかもしれない。
自分の身体を触る仕草に、やはり人と大差ないなと改めて認識する。
強いて言うならば、まだまだ人としての知識が殆ど無い事だろうか。)
「トト君は学校に入りたいって言ってたけれど、一体何を勉強したいのかしら?」
■トト > 「うん、友達は作ってみたいね、此処はまさに混沌とした場所のようだし、僕好みの子も見つかるといいなと思っているよ……… そう?甘味、苦味、刺激、一杯混じりあったいい味だと思うけど。」
(ぐぐっ、とコーラを飲み干して、ぷはぁ、と息を吐く)
「成る程、まぁ僕の場合は広義といってもいいからね… 何と言えばいいんだろう、泥人形、人造生命、そう呼ぶ人もいるね、僕としては何でもいいといえばいいんだけれど。」
(口元に指を添えて、どう説明しようか、と言った風に。
結局は、首を左右に振って肩を竦めてしまったが。)
「そうだね、僕の能力は生まれ持ってのものだから、技術や魔法に興味があるかな?努力して身につけられる能力なら、何でも挑戦してみようと思っているよ。」
■コゼット > 「混沌……うん。そうね。たまに銃声とか聞こえたりもするけど…。
私もつい一ヶ月前にここに教師としてきたのだけど、良い所だと思っているわ。」
(あまりコーラを飲んだ事はないが、美味しいという事には同意する。ここまで細かく感想を言うのは正確なのか、"らしい"のか。)
「…まぁ、トト君がなんであっても、ここに居る間は貴方はみんなと同じ生徒よ。一緒に学んで、共に助け合うの。
遺跡に居ただけでは判らない事もきっとあると思うわ。」
(彼が何であっても、差別する事は決してない事を主張する。その事を負い目に感じる者も少なからず居るからだ。
尤も、彼はそんな事で悩みそうには見えないのだけど。)
「そうねぇ…。私は元素魔術について教えているわ。
属性魔法って言った方が判り易いかしら。
それらの理解を深めて、それに関連した魔術を修得するのよ。
今試験期間中でね。野外試験会場に行けばその様子も見られるかも。」