2015/07/07 のログ
クラスカ > (相手の具体的な名前が出されるとやはり、と心中で納得した)
(面識なく知らない生徒であるも、快活で好奇心旺盛にぴょこぴょこ動きまわる女生徒だとは聞いている)
(どちらかといえば静の人間の印象がある桜井と想像の中で隣り合わせてみても、あまりそりが合うようには見えないも)
(逆にそのアンバランスさが関係を良好にしているのかと、勝手に補完する)

先輩のその分厚いメモって……やっぱいいです。
(取り出されたメモよりポケット辞書が相応しそうな表紙には、確かに9と書かれていた)
(ドがつくほど誠実で律儀な桜井のこと、これまで得てきた情報を逐一書き留めているとしたら)
(本気も本気で、彼女との時間を大事にするため、努力を重ねているのだろうと)

(そんな風に想える相手がいて少し、羨ましくなる)

(疑問符で尋ねられれば、ピンと伸びた人差し指の先で、桜井を示した)
ズバリ正解です。でも高級な料理店を用意しろだとか、彼女の趣味を完全にリサーチして手を回せってことではありません。
ここでのポイントは『誠意』です。
先輩がその相手の女性と時間を共にして、一番分かりやすく印象に残りやすいのが、席を同じにする食事なのです。
海なら海の家があるだろうし、そこで一緒にかき氷とか焼きそばを食べて、会計を先輩が持つだけで、また印象は良くなりますね。
例え小さな金額でも、間違いなく先輩から与えられた『誠意』なんですからね。
(一気に言うと呼吸を整える。そして、またレッスンの続きを)

ええと最後。これは何でもないことなので、きっと大丈夫です。
「またどこかへ行こう」という、約束を取り付けること。

桜井 雄二 > 「………?」
何かおかしいことがあっただろうか、とメモ帳を見る。
彼にとっては間違いなく9冊目のメモ帳であった。
ただメモを取るということが彼にとって自然な動作すぎて、その可笑しさに気付かない。

「誠意………?」
クラスカの言葉を逐一メモに取りながらうんうんと頷く。
「なるほど、そこで細かな払いを俺に任せろと言えれば!」
「そうか……そういうことか…」
「ありがとうございます、クラスカさん!」
冗談半分ではあるものの、とうとう後輩をさん付けし始めた。
「俺、頑張ってみる………この言葉を胸に刻んで…!」
メモ帳にも刻んであるが、気にしない。

「次の約束? そんなことでいいのか…?」
相手を疑う意図はない。だが疑問は疑問。聞いておく。

クラスカ > (そういえば、前にも人間関係に悩む知人にカウンセリング染みた問答をした経験がある)
(別に人から頼られるタイプでもないはずなのに)
(ただ乗りかかった船、普段から世話になっている先輩のためにも、最後まで責務は全うする)
(できればこのささやかな入れ知恵が、彼らに幸福を齎してくれると信じて)

約束って、結構効果があるんですよ。
偶然相手と街で遭うことを期待しても、そう都合よく遭えるわけじゃないですし。
いくら同じ学び舎で抗議を受けていても、教室も活動範囲も違うわけで。
でも「次に何月何日デスティニーランドで」みたいな都合をつけておくと、間違いなく遭える機会が作れるでしょう?

あと連絡先交換するとか、住所聞いておくとなおベターかも。
関係がまだ薄い人だと、ストーカー扱いされて風紀に通報されるかもしれない諸刃の剣ですが。
それとももう、桜井先輩なら済ませてますか。

(ははは、と笑うと、肩の力を抜く)
(知識を総動員して伝えられる内容は全て伝授した)

大体こんなものだと思いますけど、他に気になった点とか、あります?

桜井 雄二 > 「ふむふむ………」
唸りながら相手の言葉を聞く。
「そうだな! 会えるなら、また約束をしたい!」
「デスティニーランドは本土だからちょっと難しいかも知れないけどな」
なんて頼れる後輩だろう……と感心しながら。
「連絡先はもうお互い知っている、大丈夫だ」
「……これで泪からストーカー扱いされたら再起不能になってしまうな……」
しみじみと危ないところだった、と胸を撫で下ろす。

さっきまで掃除していた手を消毒液で消毒。その後。
「クラスカ」
相手の名前を呼んで右手を強引に掴む。
「ありがとう……ありがとう…っ」
ぎゅっと握手をして手を離した。
「すごく参考になった、お前に話を聞いてよかった…」
「それじゃ今日はこれで! 今日の話を総合して傾向と対策を練らなきゃな…」
「また会おう、クラスカ。その時には何か礼をさせてくれ」
掃除道具をまとめると、無表情に手を振って帰っていった。

ご案内:「屋上」から桜井 雄二さんが去りました。
クラスカ > (桜井の熱を帯びた掌が重なる。異能を使っていないはずなのに体温が高く感じるのは)
(話に耳を傾けてくれたためか)
わあ、ちょっと、先輩?僕はそんな趣味はな
(逃げようとしても強引に抑え込まれ、離れる手)

(体験から得られた経験値とは異なりあくまで一般論に即する内容のため、不安な点は残る)
(大丈夫、きっと大丈夫)
(自分にもそう言い聞かせ、こちらからも最後のアドバイスを)

でも結局のところ、ものをいうのはハートですからね。相手の人が色眼鏡なく、真実の桜井先輩を見てくれてたなら。

彼女さんには桜井先輩と一緒にいるだけで、最高の夏になりますよ。

(先に帰っていく背中に、「お疲れさまでした」と頭を下げる)

クラスカ > (夏を意識すれば、紫外線が一際強くなった気がする)
(試験期間が終われば、海開きが始まり本格的に常世学園は灼熱のbeach side bunnyに突入する)

(次の幕を目前に)
(今一つだけ持てる確かな確信は)

絶対、浜辺の掃除が大変だろうな……。

(秋に待ち受ける大仕事)

ご案内:「屋上」からクラスカさんが去りました。
ご案内:「ロビー」に遠条寺菖蒲さんが現れました。
遠条寺菖蒲 > 委員会での今までの仕事の引き継ぎは後任の人が優秀というのもあって簡単に終わって、
自分は試験期間終了後から活動開始となる監査局の準備に、というか部署としての役割は把握したが上手く機能するように動き回る必要が出て来る。
まるで子会社でも作るかのようにこれから大変だと思うががんばれよ、と他人ごとなので他人事のように言うよく世話になっている幹部の人の言葉が少し憎らしい。

「(今日は、オレンジジュースにしましょうか……)」

今までは水筒持参だったりと自販機というものも使う機会がなかったが慣れたものだな、と少し微笑む。

遠条寺菖蒲 > ガコン、と音を立てて出て来るオレンジジュースの通常のものよりもやや長めの缶。
手に取れば冷たく。
暑くなりつつある今の季節には有りがたく思う。

「(試験の方はいつもどおり、問題なさそうだし。入学したての頃は緊張したけど少し慣れちゃったなぁ……)」

けれど、それで傲らないよう初心は大切しないといけないな、とも思う。
これから、新設部署の局長にもなるのだしと気を引き締めつつ適当な席に座って缶を開ける。

遠条寺菖蒲 > オレンジジュースを飲みつつ、色々と考える。

「(これからは委員会の所属してる人とかに話を……
 いや、そんな事をしてたら時間がいくらあっても足りない。
 なら最初はアンケート調査みたいにすればいいかな?
 あー、でも確か公安委員会って役員の個人情報は特に秘匿にしてるから公安委員会の特別な部署の人はアンケート参加なしでいいかな。
 そういうのがあるって生徒会長とか副会長に書類として提案書を出してみるのもいいかな。公安の情報については無理に気にせず生徒会の上位とか財団の人にやってもらうカタチでもいいわけだし)」

缶を持ってぼーっと外を見たりしながら考える。
これからの計画。先ずは所属する役員による自身の委員会の評価等を調査してみようかとも考える。多少偏った意見もあるだろうが不満点を抱えている場合もあるだろうし、そういう調べもして評価していきたいところだ。ま、法的に問題がなければそれほどの話ではないのだけれど。
初日は、部署の貰い受ける部屋とか各委員会の最近の情報を色々と改めて出さないといけないし、商売系の部活の情報も貰っているが整理しないといけないというのもある。
そして、聞いていないがもしかすれば役員なんかも執行役員から引き抜かねばならないのではないだろうか、と考えて少し手を額に当てる。

「(もしかして、凄く大変なんじゃ……?)」

遠条寺菖蒲 > 周囲から見ればぼーっと遠くを見るような顔から焦ったような感じになり、
困ったように悩んで解決策でも思いついたのか少し晴やかな顔になってはと百面相をしている。

「(あ、というか……これから割りと委員会や部活の関係者には生徒会監査局って名乗ることもある訳だし名前とか肩書を隠す事もここまでかなぁ?
 それに委員会や部活に関わるだけの仕事でそんな危険なことなんてある訳ないよね)」

一度、無言で頷いてから……少し考える。
本当に安全かなー……?と少し冷や汗のようなものを流す。
いや、悪い方に考えるからよくないのだろうと頭を軽く振るとオレンジジュースを飲み。
落ち着いて、一度思考を切る。
変な想像は思考の偏りになる。

遠条寺菖蒲 > そこでふと思い出し、思考は口から出る。

「……そういえば、七夕ね」

先程、掲示物でそう言う告知をしていたのをチラッと見た。
確か天体観測会だったか……と記憶を掘り起こすがしっかりと見たわけでもないので、詳しくは思い出すには至らなかった。

遠条寺菖蒲 > そう考えて、去年は確か家で小さな竹を家政婦のヘラさんが持ってきて二人だけだけど短冊をつけたり少し折り紙で飾り付けなどをしたっけ、と思い出す。
どうにも随分昔のことような気がしてしまう。
あんな微笑ましい日々を繰り返したいものだと考える。
委員会の日々で忙しいと思う中で家でヘラさんと過ごしていた日々は最近出会った人たちとの楽しい記憶と同じように宝石のような日々だ。
出来ることならば――出来はしないのだけれど――、そんな日々を何度も繰り返し永劫味わいたいと願う。
しかし、それは現実的ではないしあり得はしない。

「帰ったらヘラさんに話して今年も一緒にやろうって誘おうかな」

のんびりと飲んでいたが、いつの間にか空になったお得とアピールしていた長めの缶のオレンジジュースはなくなっていた。

遠条寺菖蒲 > 「(…考えることもやることも多そうだけど、少しはね)」

少しはこういうイベントのことだけを考える一時というのも大切かもしれない。

缶を捨てて今年は何を願おうか、と少し考えながらロビーを後にする。

ご案内:「ロビー」から遠条寺菖蒲さんが去りました。
ご案内:「職員室」にヨキさんが現れました。
ヨキ > (夕刻の小雨の音を聞きながら、事務仕事を片付けている。備品の発注を済ませ、書類にハンコを押し、伝言に目を通し、回覧にサインを一筆。左手に握ったペンが、いやに老成した筆跡でタスクを消化してゆく)
ヨキ > (学園行事のレジュメに目を通している最中、不意に手を止める。何かを閃いた様子で、少し考えて)

「…………」

(徐に、帳面の隅に「ロープ」「洗面器」「じょうろ」……そして石膏像の名前をひとつ書き込む。授業で使う静物画のモチーフだ)

「……そのうちやろう。そのうち」

(それだけ呟いて、また書類に目を戻す。右手を伸ばし、手探りで机上のマグカップを探り当てる。
 冷めた紅茶で喉を潤そうとして、)

「――んッ」

(カップは既に空だった。飲み干しておよそ半刻が過ぎたことを思い出す。思わず腑抜けた声を漏らした)

ヨキ > (その長身にはやや小さく見えるオフィスチェアからのっそりと立ち上がる。
 やかんに取っておいた紅茶をカップに注ぐと、いかにも渋みの濃い色が見て取れる)

「……七夕というのに、スッキリしない天気であることだ」

(窓辺に佇み、やかんを片手に持ったままの格好で紅茶を煽る。
 苦い顔ひとつせず、長い舌で唇を舐めた。
 自席へ戻りながら、未だ残ったやかんのなかみがちゃぽちゃぽと揺れる)

ヨキ > (職員室の備品であるやかんを私物のようにデスクへ置く。
 椅子の背凭れを軋ませて座り直し、最後の『書き物』を手に取った)

「………………。うーん……」

(ピンク色の細長い色画用紙。
 生徒が商店街でもらってきた、七夕用の短冊だった。
 左手のボールペンで、困ったように頭を掻く)

ヨキ > 「参ったな」

(他が出払って静かな職員室に、ぽつりと声が響く)

「願いたいことがあり過ぎて、絞れんぞ」

(まさかすべてを書き出す訳にもゆくまい、と思案顔で天井へ目を向ける。
 傍から見ればひどく真剣な表情で、けれどその頭上には雲のような吹き出しが浮かんでいるのだ)

ヨキ > (考えた末、短冊に向き合う。ペンを走らせて、一息つく)

「……こんなところか」

(書き終えてペンを戻し、また一段と濃くなった紅茶を注ぎ、空にする。
 机の上に広げた道具を隅々まで片付けたのち、短冊の紐を指先に摘んで席を立つ)

「何を願おうとも、まずはヨキがこの島に在らねば叶わんことばかりだからな」

(さて無数に飾られているであろう笹の、一体どれに縛り付けてやろうかと、のらくらとした足取りで職員室を後にする)

ご案内:「職員室」からヨキさんが去りました。