2015/08/16 のログ
ご案内:「職員室」に駆藤 栄Qさんが現れました。
駆藤 栄Q > 里帰りや旅行など、教員にとっては短い夏季休暇を過ごした話題にわく職員室。
その扉が音を立てて開き、真ん丸な体型の白衣が現れた。
銀色のトランクを抱え、億劫そうに自分の机に向かうと、放置していた電子カレンダーの電池を取り換え、スイッチを入れる。

「短すぎる 休暇だった
また 学生たちの相手をしなければならないのか」

しかし、先日行った魔導艦の見学会はなかなかに興味深いものがあった。貴重な時間を丸々3日費やした甲斐があったというものだ。
魔導炉まで忠実に再現できる記念プラモデルも買ってしまったが、それは後のお楽しみに取っておくとする。

「海洋兵器も なかなか興味をそそられるな
錆び対策など ずいぶん勉強になった」

ポットから紅茶を注ぐと、白衣のポケットから錠剤のようなものを取り出し、カップに放り込む。

駆藤 栄Q > 細かい泡を出しながら、ルビー色の液体に解けていく錠剤。白い泡がプチプチとはじける。
視界を紅茶の中に向けて拡大し、泡と見えたカプセルからナノマシンが出てくるのを確認すると、しばらく待つ。
やがて錠剤が完全に消えてなくなると、スプーンを手に取り、軽くかき混ぜた。

「さて 今回は 歯磨きせずとも口の中がピカピカになる ナノマシン液を開発しているのだが
そこの暇人 試しに口に含んでみないかね」

疲れた顔の教師を一人捕まえ、カップをぐいぐいと押し付けようとする。

「なに そう嫌がるな 毒はない 約1分間 口に含むだけだ
さあ さあ」

駆藤 栄Q > 「一体何の仕事で徹夜したのかは知らないが どうせ着の身着のままだろう
髭も伸びているぞ せめて口の中くらい さっぱりしてみないと思わないかね
さあ」

あわや、尊い犠牲になりかけた教師は、授業があるので失礼、と呟くと
テレポートの異能を発動させ、あっという間に逃走していく。
そういえば、転移が得意な教師であったか。

「……残念だ 口臭がそろそろ発生しつつあったのだがな
学生に嫌われても知らんぞ」

肩をすくめると、自分で紅茶をグイッと含み、しばらく口の中でモゴモゴする。
そのまま教本や資料の確認をすると、必要なものだけを小脇に抱え、吐き出すためにトイレへ向かった。

ご案内:「職員室」から駆藤 栄Qさんが去りました。
ご案内:「教室」にテリメーラさんが現れました。
テリメーラ > 8月13日 午前8時30分。
遂にその時がやってきた。
今まで何度枕を濡らしてきただろう。
あの日の事を一度だって忘れた事は無い。
昨日は食事も喉を通らなかった。
昨日は一睡もできなかった。
7年目のリベンジに抜群のコンディションとは言えない。
それでもやるしかないのだ。
今、持っている全ての力を使い、新たな一歩を。
臆病風に吹かれた自分はもう居ない。
少女の背中に吹き付けるのは、かつての仲間達のエールであった。

テリメーラ > てて・・ってって・・て・・テリっ・・テリメーラですっ!!
お願いします!!