2016/05/21 のログ
ご案内:「教室」にルギウス先生さんが現れました。
ルギウス先生 > 授業が始まる鐘が鳴る。
壇上に立っているのは、司祭服を着てサングラスをかけている男性。
このコマを受けるつもりだった生徒達はざわついている。
それも当然。
何せ担当講師ではないのだから。

「えー 猪地人夢先生が急な体調不良の為に私が代行します。
 確か大陸由来の魔術理論でしたかね?
 まぁ、理論の復習がメインになるのでおさらい くらいの感覚で受けてください。
 ああ、質問は受け付けますよ」

ルギウス先生 > 「まず、皆さんがすぐに思い浮かべる魔術というのは 地水火風の四元素を扱う魔術だと思います。
 所謂、ファイアボールだとかウィンドカッターだとか。
 そこの方が今弄ってる携帯などでもできるゲームでお馴染みですねぇ?」

見逃さないからこそ、生徒を弄る。
軽い笑いが起きたが話を続けていく。

「面白いことに大陸由来の魔術……いえ、この場合は仙術ですかね。
 要素としては割と被っている部分もありますね。

 仙術を分ける要素は、大分類で二つ。小分類で五つ。
 わかる方はいらっしゃいますか?」

ご案内:「教室」に高峰 司さんが現れました。
高峰 司 > 「……………………」

イライライライライラ。
苛立ちを溜めながら講義に出れば、何と教員が違う。なんだか余計イラつく。
その上で授業を聞いているが……

「(あー?陰陽、木火土金水だろぉ?)」

めんどくさいから口にしないが、多分これだろうというアタリは付いている。
ルーンだけじゃなく他も使えればと思って受けている講義であるため、まあそこそこ真面目に勉強しているのであった。

ルギウス先生 > 「陰陽五行といいましてねぇ。
 
 世界は 木火土金水 と それぞれの陰と陽 である という考え方です。
 面白いところは、それぞれの要素が『打ち消しである“相克”』と『新しく生まれる“相生”』という点ですね。

 そこのイライラしている貴女、正解ですよ」

高峰 司 > 「あ”ぁ!?」

ドキリ、として反応してしまう。
口には出していなかったハズ……何故、ばれた?

「口に出てた、か……?」

思わず聞き返してしまう。人間、焦っている時は落ち着きがなくなってしまうものである。

ルギウス先生 > 普段は板書をしないのだが こればかりは書かなければ理解が遠のくだろうという配慮だろうか。
ホワイトボードに大きく五芒星を描いた。
頂点に木 と書き 時計回りに 火土金水 と書き込んでいく。
最後に五芒星を円で囲んだ。

「口には出していませんが、先生は心を読めますからねー?
 嘘ですけど。

 さて、頂点から五芒星を描く際の順序が相克。
 時計回りの円を描いているのが相生の相関図になります。

 ぱっと見は大変わかりにくいですよねぇ?」

ご案内:「教室」に悠樹臨助さんが現れました。
ルギウス先生 > 「木克土 木は土を動けなくします。
 土克水 土は水を塞き止めます。
 水克火 水は火を消します。
 火克金 火は金属を溶かします。
 金克木 金属は木を切り倒します。

 イメージに置き換えると、実に普通ですねぇ?」

高峰 司 > 「…………」

とてつもなく不気味なものを見る目でルギウスを見、そして魔除けの効果を持つハガルのルーンを発動させる。
その上で……。

「(実際はそーでもねぇ。それぞれの関係性は覚えちまえば割と簡単だ。木は燃えて火を起こし、火は灰となって土となり、土は金属を内包し、金属は結露を引き起こして水を生み、水は木を育てる。金から水が多少ややこしいが、それ以外はイメージでも何とかなる範囲だ)」

口に出さず、心の中で考える。
……どうなるか?

悠樹臨助 > ザリザリとシャーペンが紙の上を削るように文字を記す。

魔術関連の授業は割と必死に受けている。というのも、理論を理解しても丸一年全く進歩しなかったからもう留年する事にしたのに、今に至っても魔術が全く使えないからだ。

(五行説…そうそう、確かあんな星マーク…五芒星を書くんだったか…)

ルギウス先生 > 「できれば授業に集中していただきたいんですがねぇ、そこのルーン魔術師さん?
 ええ、覚えてしまえば割と簡単ではあります。
 さて、これは相克。 少し要素が増えたジャンケンみたいなものですねぇ」

コホンと咳払い。

「次に円の相生。

 木生火 木は火を燃やします
 火生土 火は土……灰ですね、この場合。を生みます。
 土生金 土からは金属が採れますね。
 金生水 金属からは結露で水が生まれます。
 水生木 水は木を育てます。

 一度図解で覚えてしまえば、すぐにそらで使えるようになるでしょう。
 これが相生。次をつくり育てる という概念です」

ルギウス先生 > 「これが、基本となる概念です。
 そうですねぇ カードゲームに置き換えてみましょうか。

 相克で相手より有利なクリーチャーを用意して。
 相生で魔法カードやトラップカード、クリーチャー能力でコンボを決める。
 
 やや乱暴な例えではありますが、これが五行魔術の基本構築になります。
 もっともこれに術者の力量や陰陽といった要素が加わるので簡単にとは言いませんが」

高峰 司 > 「!??!?!?!?!?!??!」

どきぃ。
完全に読まれている……つまりハガルの加護を抜けてきた上に、ハガルの発動まで見切られた。
動揺を隠せない。この状況で授業に集中しろ?出来るわけがない……!

「(……お、落ち着け、落ち着くんだ。今は色々あって冷静じゃねーんだ。クソ、こんな事で動揺してられっか……!)」

こっそり深呼吸しつつ、既に覚えている内容を機械的にノートに取る。
こうでもしないと、メンタルを落ち着かせることが出来そうになかった。

ご案内:「教室」に陽実 凛さんが現れました。
ルギウス先生 > 「この五行魔術ですが、西洋魔術との最大の違いは己の精神力……魔力と言い換えてもいいですね。
 それをさほど使用しない点です。
 西洋魔術的解釈をいれるならば、精霊魔術といわれる形態に近いですねぇ。
 すでにあるモノを応用・発展させるわけですから近いであって、別物ではあるんですがねぇ?」

少し脱線したか、言葉を区切る。

「さて、先ほど術者の力量と言いましたが……これは簡単な理屈です。
 100の火を操る術者に 1の水をぶつけても 99の火は残りますからね」

陽実 凛 > ガリガリと鉛筆の音が響く。

昨夜色々あってOIHAGIに失敗したので、授業のノートをひっそり授業に侵入して取るバイトを始めました。
私、あんなに甘かったかな。

気を取り直してその辺の人のを覗き見て丸写しもしておきます。

高峰 司 > 「(所謂五行バランスが崩れてる状態だな。片方の属性が本来倒すべきもう片方の属性より弱すぎて、相性関係が成立してねぇ状態だ。相性関係の薄いルーンだと中々ない概念だな)」

カリカリカリカリ。
意識を切り替えるためにも、向こうの意識を向けさせないためにも、取り敢えずでメモを取る。
が。

「(……アイツらも、こっちの術式使ってりゃあまだ終わってなかったろーにな)」

思わず。
本当に思わず、そんな事をふと考えてしまう。

ルギウス先生 > 「さて、次に陰陽ですが……。
 大雑把に言えば 陽は天に昇り、陰は地に沈む という特性を持った 
気 です。

 同一エネルギーのベクトルが違うのもという認識でもいいと思いますよ。
 だから簡単に陰陽はひっくり返ったりもします。
 結果として碌な事になりませんがね」

試しにこの教室の陰陽を逆転させてみましょうか なんて口にする

ルギウス先生 > 「さて陰陽五行ではこの世界にある万物全ては陰陽と五行で表すことができます。
 では、そこの魔術とは縁がなさそうな黒髪白シャツの貴方。
 四元素の風 や いままで話題に出てこなかった雷 はどの五行になると思いますか?」

悠樹臨助 > (じゃんけんの比喩の通り相性関係があるんだな。)
板書を必死に移していく。

(けど…これは五行説に限った話で、例えば西洋魔術の類とぶつかっても使えるのかこれ?西洋魔術による水と五行説による炎に相性関係は働くのか?)

疑問をノートの端にメモしておく。

ルギウス先生 > 「異なる魔術形態であろうと、物理的現象となっているのならばそれらは五行術の影響を免れません。
 前述の通り、術者の力量差が大きく影響しますけれどね。

 そのような状況を 相侮・相乗といいますが 基本からはやや外れるので各自で調べてください。
 わかりやすく言えば 効果なさすぎ と 効果ききすぎ です」

悠樹臨助 > 魔術に縁がなさそうな黒髪白シャツ?
またずいぶんな抜擢だな…って俺しかいねえじゃねえかそれ。

「……どうなんだその指名の仕方…全く、どこで割れたんだか。」

今日の講師はずいぶん胡散臭い、そう思いながら立ち上がる。

「……そうだな、風が更に火を熾すっていうなら、風は木。で、雷は火じゃないのか?」

風が火を消すこともあるから水かもしれない。
少し自信はないがそう答えておく

陽実 凛 > 全部?書き加えつつ、首をかしげて。

万物を表わすとすると。
自分用のメモに
『金気と水、を足して酸を作成すると金も土も木も溶かす、このことを五行でどう定義するか。』
と書きなぐり。

質問に答えた生徒を見て
『風は金属を錆びさせるから火じゃないかな。雷は火とは言えないから違いそう、金属が伝導して増幅してるから木?』
とか書きなぐった

高峰 司 > 「…………」

カリカリカリカリカリ。
ひたすらに……すでに分かっていることも、ノートに取って行く。
今は、これでいい。この方が落ち着く。
……。

「(……魔力の枯れた魔術師でも、力を外注する五行理論を使えば、復興できんのか……?)」

そんな中で、疑問も発生するが……口にはしない。
問い掛けるのが、些か怖い。

ルギウス先生 > 「惜しい。実に惜しい。
 実は両方とも木行です。
 五行の詳しい由来を説明すればいいのですが激しく脱線してしまいますので、今この場では『ああ、そういうものか』程度の理解で結構です」

質問しておいてさらっと流す畜生教師。

「ああ、酸などはどうなるかですが基本的に液状であるなら水行に属します。
 溶かすという効果については陰陽のバランスが崩れたと見る解釈もありますねぇ。
 陰陽の気が五行の属性をもってモノを成しているので。
 属性の強さが変われば形が変わり。
 陰陽のバランスが崩れれば、モノも崩れたりするわけです」

ルギウス先生 > 「これらの術に長けた存在を、俗人はこういいますね 仙人 と」

少し声を大きくする。

「少しの力で周囲の力を用いる技術という観点からすれば、枯れた魔術師でも往年の真似事はできるでしょう。
 ただ最大容量は通常の魔術と同じかそれ以上に才能がモノを言います。
 これを仙人たちは 仙縁や仙骨 と表現したそうですねぇ」

高峰 司 > 「(……ダメ、か。アイツらにそんな才能、あるはずがねぇ)」

嘆息して……その事実に自分で驚愕する。
なんだって?自分は今、誰の末路を嘆いた……?

「(ああクソ、本気で調子が狂う!!!)」

ガシガシ、と頭を掻いて、ノートを取る事に集中する。
何も考えるな。今は、考えるんじゃない……!

陽実 凛 > 自分の疑問について触れられている事をスルーして、授業の内容だけバイトとしてノートに書き綴る。
自分用の疑問の答えは自分のノートに書きなぐる。

『五行理論においては万物溶解液はあらゆる陰陽のバランスを崩す物質を作る事で生成が可能。王水もそれに当たる。』

書きなぐる間に何か頭掻きまくる姿が見えた。

ちょっと考えて保留。

ルギウス先生 > 「また、少々五行からは逸れますが……仙人達の扱う術は根本の陰陽を操作する術ともいえます。

 熟達者になれば、足の運び一つで様々な奇跡すら起こしてしまうでしょう」

ルギウス先生 > 「ああ、実践を志す方は この言葉を常に頭の片隅に置いてください。

 『陰陽五行はバランスが全て どこかが狂えば全てが狂う』

 少々の歪みなら飲み込んで直すでしょうが、直すという動作を強いることによりツケは別のどこかが支払います。

 そのツケをどのように減らし、どのように相手に押し付けるか……こと戦闘に限ればそれがコツです」

高峰 司 > 「……」

これは大事だ、とメモを取る。
『陰陽五行はバランスが全て、どこかが狂えば全てが狂う』
ルーン魔術は、効果の重ね合わせや付与ばかりで、この手の関係性はあまりなじまない。
故に、新鮮ではあった。

「(上手くガンドに乗せれりゃあ、より多様なガンドを撃てるかもしれねぇ)」

そもそも、元々大した威力を持たないガンド撃ちに威力を乗せるためにルーンを重ねている司である。
『取り敢えず重ねてみる』と言う発想自体は定着していた。それ自体が、付与を得意とするルーン魔術師のサガなのかもしれないが。

陽実 凛 > 仙人の術についてノートに書きとめた後、黙考。

『少ない魔力で陰陽のバランスを操作する、
陰陽にとって重要なのは魔力の多寡ではなく状況把握力と少ない魔力で影響を及ぼす為のコントロール』

書きなぐり追加。

さて、バランス。バランス。うーん。
とりあえずノートにだけとって内容は気になったら時たま考えましょう。

ルギウス先生 > 「長々と説明したり脱線したりしましたが、おさらいとしてはこんなところでしょう。
 詳しく知りたい方は元々の講師である 猪地人夢先生か、おこん先生にでも聞いてください。
 ……外道の左道使いと呼ばれてもいいなら、五行や仙術の実践を私でも受け付けますけれどね」

講義中はずっと笑顔であった。

「ああ、それとまったくの私的な事ではありますが。
 ルーン魔術師の高峰さん 後でお話があります。
 気が向いたときで結構ですので、学生街の自由館までいらしてください」

悠樹臨助 > (……バランスが全て、か……)
バランス、そんなに考えたこともなかった。
だから力任せに魔力だけぶっ放すなんて荒技を多用してるわけだし。

(……そして、欠いたバランスの埋め合わせはどこかでしなくちゃならない、と……)

なんだか、それは妙に刺さる言葉で。

(俺は、俺の中のバランスを欠いてるから、埋め合わせをみんながする事になるから、俺はここに送られたのか…?)

湧いてきた疑問は、授業とは関係がなかったので頭の隅に無理矢理押しやった。

ルギウス先生 > 終了の鐘が鳴る。

「機会がありましたら、次は 五行についてもう少し深く説明するのもいいかもしれませんねぇ。
 役に立つかは別にして」

高峰 司 > 「……あ?」

顔を顰める。
自分に、私用……?
そもそも、司はあまり学校では目立たないようにしてきた。
顔は帽子でなるたけ隠し、派手な行動はせず、服装も周囲に合わせる。
そう言って影に隠れてきたのに、ピンポイントで呼ばれるとは。
なんだかよくわからないし、そもそも不気味な相手なので行きたくないという気持ちもあるが……。

「(……行かなかったら後がこえーな)」

そう判断し、行くことに決める。さっさと行ってしまおう……フギンとムニンが、情報を集めている間に。

陽実 凛 > ノートを書き終えてバイト完了。
でも一件で一食分位にしかならないから補填にもあんまりならない。
どうしたものかと考えていると、何か呼ばれてる。

なんとなく鉛筆で後ろから背中を突いてみる事にしてみました。ちょいちょい。

ルギウス先生 > 「では、本講義はここまでです。
 次の講義がないことを願っていますよ」

そう言って教師は壇上を後にした。

ご案内:「教室」からルギウス先生さんが去りました。
高峰 司 > 「んだよ」

ジロ、と突っついてきた相手を睨み付け……。

「げ」

顔を顰める。ちょうど、今斥候に出しているワタリガラスを食おうとした奴だった。

「……なんか用かよ」

取り敢えず、重ねて聞いてみる。

陽実 凛 > 顔顰めた。まぁ解らなくはないのでおいといきまして。
気にしない無表情。

「呼ばれた理由に心当たりある?」

男性教師が私用で女生徒を呼び出す。
響きだけで危ないものがありました。

「もしないなら誰か信用できる相手を連れて行った方がいい。
あっても心当たりによってはだけど。」

悠樹臨助 > (ま、為にはなる授業…だったか。)
板書を写し終わり、そう振り返る。
疑問も幾つか残ったが、そういうのは自分で調べさせるスタンスなのだろう。
……なのだろうか?

高峰 司 > 「ねーよ」

断言。
自分にもいろいろと事情はあるが、それらはあの教師の与り知らぬ事。知っていても関係性が無い。
故に、高峰司が呼び出される理由は不明だ。

「は、アタシには召喚獣がいる。先に呼んでおけば、まあ問題ねーだろ」

水に隠れられるウンディーネや、風と同化できるシルフ辺りが適任か。
そんな事を考えつつ答えた。

陽実 凛 > 「ないんだ。」

続いた返答で凄く不安な顔をする。
魔術系の講義をする先生の呼び出しにそれで大丈夫でしょーか。

あ、授業終わってノート取りに来た依頼人にノートの受け渡しをして。

「送還対策必須。
それと、この前のお詫びで何か一つ請け負う。」

そういえばカラス食いかけてたんだっけ、と今更思い出した。

高峰 司 > 「いい」

ざっくりと拒絶。
いきなり他人を信用できるほど、高峰司の心は開かれていない。

「最悪逆召喚を使う。それに、オマエには関係ねぇだろ」

陽実 凛 > 「そう」

関係ないと言われてしまえばしょうがない。
昨夜の事でまだ私は甘くなってるのでしょうか。

「私にも良くわからない。」

無表情に首を振って、そういえば見かけた顔もう一人いた、と見直し、手を振る。

高峰 司 > 「……行くか」

それを見て、一息ついてから教室を出る。
……さっさと済ませてしまおう。自分にはやるべきことがある。

ご案内:「教室」から高峰 司さんが去りました。
悠樹臨助 > 「……えらく慌てふためいてたみたいだけど、大丈夫かあの女…」
なんだかずっとカリカリしてたように見えた女を見送る。
先生からの呼び出しで、そんな臨戦態勢全開みたいな気配を出すのも、まぁあの胡散臭さならわからなくもないが…

悠樹臨助 > 「……ん、アレはこの前の…」

生活委員会まで案内してくれた奴だ。

「よう、その節はどうも。」

手を振られたので挨拶を返す

陽実 凛 > 居なくなった。

「失くしてた何かなのかな。」

引っかかったのは。
昨夜の薬品の方は仮面の男が公安か風紀だろうから、多分お仕事はするはず。
だから普通は個人的に彼女が襲われる危険性を知りその上で向かったのならそれ以上は過干渉すぎる。

「うん、お久しぶり。引越しはしっかり終わった?」
あの後生活委員を軽く見学して帰ったから、一応の確認。

悠樹臨助 > 「いや、色々面倒な扱いの荷物があってまだだ。もうじき終わるけどな。」

帰ったらさっさと荷造り進めないといけないな、そう思い返しつつ。

「陽実だったか。あんたの用事もちゃんと完遂出来たのか?」

陽実 凛 > 「荷を解くだけなら時間が掛かっても終わらせるのは楽そうだね。」

小さく、こくりとうなづき。

「それなりに。忙しそうだったから説明は聞かずに見学だけしてた。」

そして他の委員会は回っていない。

悠樹臨助 > 「ああ、どの委員会に入るか学習に行ってたのか。どこ入るか決まったのか?」

そういえば、この前話した時は何かがぎこちなく違和感を感じたものだが、今は特に感じない。
気のせいだったのだろうか、そう仮定しておく。

陽実 凛 > 「まったく。」

首を振る。以前の作ったぎこちない笑みはない。
今は無表情である。

「むしろ委員会に入って学費を稼げない懸念が出たから入らないかも」

悠樹臨助 > 「所謂苦学生か。大変だな」
いつでも帰られるように荷物をまとめておく。
「委員会ほど活動が広いと、給与の少しくらいでると思ったけど、そうでもないんだな」

陽実 凛 > 「出ると思うけど、それだけで賄うのは無理そう。」

イメージだけで言ってのけた。
学内の委員会活動だけで学費や生活費を賄えたらそれはそれで学園経営成り立たないのではと言う疑惑からだ。

「あ、移動する用事があるならわたしもこれで。」

荷物を纏めたのを見て、席を立つ。

悠樹臨助 > 「それにしたって委員会のやることが一学校の範囲を大きく超えてると思うんだけどな。ま、それもそうか。

ああ、別に特に移動する用事はねぇよ。」

陽実 凛 > 「島の運営に近い事にも手を出しているから、と言えるけど。
そう?次の授業があると思ってたけど。」

ないならいいかな、と周囲見回して。

「次の学校の催し物って聞いた事はある?」

悠樹臨助 > 「催し物?いや、聞いたことがないな」
そういえば、そういったイベントには全く無頓着なのだった。
「悪いがそういうの疎くてな」

陽実 凛 > 「そう。」
残念そうに首をかしげて。

「何か人手の要りそうな事は遠そうかな。ありがと。
んー、ちょっとお仕事っぽい物を探してくる。
人手が足りない人がいたら…」

寮のポストのメモを書いて置いておき。

「ここによろしく。」

それじゃ、ちょっと行って来ると駆け出して。

ご案内:「教室」から陽実 凛さんが去りました。
悠樹臨助 > 「おう、またな。」
紙をひらひらさせて見送る。

「…金、ねえ。……仕事らしい仕事はだいたい委員会が手ェつけてんだろうか。」

無駄に金を使いたくないだけで金は全く使ってないので十全にある。何かちょっとした用事にでもちょくちょく雇ってみることにしよう。そんなことを思いながら教室を立ち去った

ご案内:「教室」から悠樹臨助さんが去りました。