2016/11/20 のログ
ご案内:「屋上」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 穏やかな秋の昼下がり。
朝晩の冷え込みも気のせいに思える様な暖かな日差しに、
ベンチに腰掛けていた七生も思わずうとうとと舟を漕いでいる。

「………。」

まだ完全に目は閉じきっておらず、時折割に返っては辺りを見回し、ゆっくりと目が閉じていくのを繰り返していた。

ご案内:「屋上」にクロノさんが現れました。
クロノ > (ここちよい秋風が季節と共に枯れ葉を運ぶ、カラカラと乾いた音が秋の空気の軽さを感じさせる。街も冬将軍の到来に備えるように日々彩りを変えていくなか、もう長いことずっと緑色の、ずっと男の子のままのロボットがのんびりとした歩調で階段を上がってくる。)

…よい、しょ、っと。
(自身の身体と同じ、重厚で、所々錆びて重たい鉄扉をゆっくり押し開けて、がしゃん、がしゃん、といつもと変わらない独特の足音を連れ立って屋上に登場。)

…? ……。
(薄暗い階段室から外に出て、一気に開ける視界、感じる秋風、そして。そう遠くない距離で、なんだか一休み中の、自分とは違って常に秋色の人影を見つけて、できるだけそーっと、ゆっくり歩み寄ってみる。)

東雲七生 > どこか遠くの方へと目を向けたまま、左右に大きく傾いていく身体を懸命に元に戻す。
そんな風に眠気と戦っていた七生だが、今度は前後に振れ始めた。
ここのところ一日中常世祭を駆けずり回っていた所為か、じっとしていると非常に眠いとは本人談。

「………ん、んん…。」

小さく呻き声を上げながら背凭れに背中をぶつける。
我に返って身を起こせば、今度は前へと傾いた。

クロノ > (このところ、お祭り期間中とあってか、学校も街中も賑やかな反面、ちょっと視点を変えれば今まさに目の前で揺れている彼のように、お疲れさまな人も時々見かける。)

……っ、おっと、

(ゆらゆらと定まらない姿勢と、ぼんやり呻いて言葉がはっきり出ない様子に、心配そうに歩み寄って、そっと手を差し出して支えようと。とりあえずベンチから転げ落ちるのを阻止出来たら、赤い少年の隣に緑のロボが静かに並んで腰かけてみる。もう少しで寝入りそうな彼を起こさないようにそーっと動くロボットの表情は、どこか幸せそうで、嬉しそうだった。)

東雲七生 > 「んん………、んー?」

ぽす、とクロノの手に支えられ、彼が隣に座れば其方に振り返る。
ぼんやりと焦点の定まらない赤い瞳を訝しげに眇めた後、ああ、と呻き声の様な声を上げて

「誰かと思ったらクロノかぁ……ふわぁ。
 えっと、いつからここに?」

クロノ > …ぁ、起きちゃった?ごめんね。…ぅん、今来たとこ。

(隣に並んで、のんびりと秋の高く澄んだ空に流れる薄い雲をぼんやりと眺める琥珀色の、ガラスの瞳。彼に答える男の子ロボの合成音声は、普段からわりとのんびりしているけどゆったり感2割増(当社比)。)

…いい天気、だね。
(平和だぁ。と間延びした声で、幸せそうに微笑みながら空をたゆたう雲を見上げる男の子は、そっと彼の美しい髪を、頭に添えるように手を伸ばして、少しだけ触れてみようと。)

…お疲れさま。

(眠け眼な彼の意識をなるべく起こさないように、ロボの電子音声はゆっくりと優しく、そして出来るだけ手短に。互いの声の合間に聞こえる、秋風に木の葉が舞う音色が心地よい。)

東雲七生 > 「ん、そう……そっか。
 んだね、良い天気……ついつい眠くなっちまったよ。」

ふわあぁ、と再度大欠伸。
頭に触れられると、不思議そうな顔でクロノを見遣り。

「ん?……えと、ああ。ありがと。
 ここんとこ常世祭であちこち行ってて久し振りにのんびりした雰囲気になったからさー」

肉体自体はそれほど疲れてはいないのだけれど、と苦笑する。