2017/03/22 のログ
和元月香 > 「ありがとう…。そう言ってくれて何か救われたよ…」
(痛い子扱いされんで良かった…本当にいい子や…!)

ホッと息を吐きながらも、感謝の意をこめて月香はうりうり、と目の前の少女の頭を撫でようとするだろう。
姉が妹にするようであり、母が娘にするようなそんな撫で方かもしれない。

「へへ、だよね。
私もしょっちゅう怪我してね、何かこりゃあかんって思って治癒魔術に本腰入れ始めたんだよ」

間違いでは無い、うん。
その痛みを失わせないため傷を広げて、
出血やらが酷くなりおちおち徒歩で家に帰れないからという理由だ。

また頭を撫でようとするだろうか。

「ん?自分で…分からないの?」

煮えきらない少女の言葉には首をかしげるが、ふと大事な事を思い出した。

「そうそう、君名前なんていうの?私は和元月香ね」

名前は気になる、のが月香の性分だ。

フィアドラ > 「なんですか?何で撫でるんですか?」

何ででしょう?天使みたいって言ったから褒めてくれてるんでしょうか?
分からないですけど気持ちいいので撫でられるままに撫でられます。

「怪我しないのが先かもですけど…
 まあでも、怪我しても治せるならいいのかな…?」

自分でしっかり傷が治せるのなら多分問題はないのです。
そんな事を言ってたらまた頭を撫でられてしまいます。いい感じなのでいいですけど。

「蛇はともかくドラゴンさんの尻尾はあんまり触った事がないんですよ。
 和元、月香さんですね!この分け方で合ってますか?
 あっ私はフィアドラって言います。苗字はありません!」

蛇は元々の世界にも結構いましたがドラゴンさんはこの世界に来てからもあまり会えていなくて確認できていないのです…。
…最近は苗字にも慣れて来てなんとなくどこで分けるか分かって来たのです!

和元月香 > 「…あーっと、ごめんね?嫌だった?
ちょっと癖みたいなものだから」

つい、と苦笑する。
…口調がいつもより優しいのは気のせいでは無いだろう。

「まぁ出来るだけ気をつけるけどね。心配せんで大丈夫よ」

何かこのままじゃ出血に気付かないまま出血過多で死亡、もありえそうだ。

そのためには危ないことにはあんまり関わらないようにしよ、とこっそり決意、するけど多分無理。

「あんまりって事は触った事あるの?ドラゴン」

どう見ても異邦人だしな、と自問自答しないでもない。
(…ドラゴンか。いつだったか、ブレスで焼かれて死んだ思い出が…)

「フィアドラかー、よろしくね。分け方はそれで合ってるよ。
それでフィアドラは何をしに学校に来たのかね?」

何か忘れ物?と笑いながら問い掛ける。

フィアドラ > 「えっ!そんな!全然嫌じゃないですよ!
 癖なんですか?それだったら別にいつ撫でてもいいですよ?」

私は多分頭を撫でられるのが割と好きみたいです。
でも、あんまり撫でられてると私まで癖になりそうなのでほどほどで止めて貰わないと…。

「そうですよ!人間は割と簡単に大変な事になりますからね!」

そう、気をつけないと!

「えっと、前に異邦人街で少し。
 ドラゴンというか龍人さんでしたけど…。」

ちゃんと許可は取ったので大丈夫です。

「はい!えーと、何でしたっけ?そうだ鞄!カバンを忘れててこの教室に私のカバンありませんでした?」

和元さんとの話に夢中になって忘れてしまっていました!
そう、カバンを探さなくてはいけないのです!

和元月香 > 「そ、そうかい!?ありがとう!!」
(そっか、いつ撫でてもいいのか…)

と、思った時にはすでにフィアドラの頭の上に手が。
不思議なこともあるものである。

「椅子から落ちて大怪我するようなアホもいるしね、気をつけなきゃね」

…自分に言い聞かせるように遠い目でしっかり頷いた。

「龍人なんてのもいるのか…この学園何でもありだね」

呆れたように言いながらも悪戯っぽい笑みを浮かべる月香。
…会ったら身体中撫で回してやろう。変態か。

「カバッ…!?…いやおい…何でや…」

しかも忘れ物がとんでも無かった。

(まさか本当にいたとは….)

今度は真顔で、優しめのチョップをお見舞いするだろうか。

フィアドラ > 「いえいえ、どういたしまして!」

いつのまにか戻って来た手にまた撫でられます。
頭を撫でられながら人の役にも立てるとてもおトクです!

「会ったことは無いですけどでっかい本当のドラゴンの先生もいるらしいですよ!」

そう、噂に聞いた話で実際に会った事は無いですけど校舎に入らないから外で授業しているらしいです。
私も自分が竜人に近いと自分では思っています!近いはずです!

「あ、痛っ!撫でるのはいいけどチョップは駄目ですよ!」

顔の前で腕を交差させてバッテンを作ります。
そういう、痛いのは良くないと思うのです!!

「確かに鞄は忘れましたけど…財布と携帯は持ってますし…
 大事なモノは…あっ!あんパン入れっぱなしになってた気がする!」

そう言うと教室を飛び出します。
もし、誰かに食べられてしまっていたら大変です!

「わ、私!カバン、探してきまーす!」

フィアドラ > そうして、教室から飛び出して色んな教室を見て回れば何とかカバンは見つかりました。
それを伝えに元の教室に戻ってくきたら…。

「和元さん?和元さーん?」

椅子に座ってプリントを見ながら寝てしまったみたいです。
それも凄く気持ちよさそうに…。
多分、いっぱい勉強して疲れたんだと思います。
起こしちゃ悪い気がするのでこのまま暫く寝かせてあげましょう。

「…なんだか私も眠くなってきました。」

まだ、寮の晩御飯までまだ時間はありますし少しぐらい寝ていっても大丈夫ですよね?


…結局、二人とも起きたのは夜遅くになってからでした。

ご案内:「教室」からフィアドラさんが去りました。
ご案内:「教室」に和元月香さんが現れました。
和元月香 > 「マジか!一回会ってみたいなぁ…」

無邪気に目を輝かせて、教師のドラゴンを想像してみる月香。 

(…うん、一体どんな先生なのやら…)

ローブを着て胸を張るドラゴンが頭の中に浮かび、自分の想像力の無さにほとほと呆れながらも、

教室を出るフィアドラを見送った。

「…よし、続きや、ら…なく…ちゃ…」
(…あ、やべ)

…プリントに向き直った、それからの記憶は、無い。

ご案内:「教室」から和元月香さんが去りました。