2017/12/01 のログ
■岡崎燐太郎 > 突風に晒された眼を人の肌をした指で擦り、後ろへと歩き出す。
フェンスを越えなかったのは幸いと思いつつ落ちたパーカーを拾い上げる。
直後制服の上着に入った端末が電子音を鳴らす。
画面を見ると映し出された通知はまたも手伝いを要請する旨のものだった。
はいはいと雑用を一人心の中で承諾し端末をしまう。
すると屋上の扉が開き教員らしき人物が顔を出す。
『ここにも居たか……もう屋上は閉める時間だ。お前もさっさと戻れよ』
「あぁ、はいはい。りょうかーい」
その注意にのんきに返しパーカーを羽織る。
教員は本日何度目かも知れない文言を告げると呆れた様子で去っていく。
「お前も」という言葉から教員の状態にだいたいの察しはついた。
「さあ、一仕事するか」
肩を半周回して気合を入れる。
そして高みからの騒がしさを一瞥した後、校内へと戻っていくのであった。
ご案内:「屋上」から岡崎燐太郎さんが去りました。