2018/04/02 のログ
イチゴウ > ソファの上で動かないロボットは不定期に
心地よさそうな電子音を鳴らして
まるで微睡んでいるかのような印象を周りに与えてしまうだろう。

「こうして関節への負担を減らすとストレスが無くなる。
このままスリープモードに入れば記憶処理もスムーズだけれど
ここで眠ってしまうと怒られてしまう。起きなければ。」

足の油圧機構から少し重い音が奏でられ
ぐでっとなっていた姿勢からいつも通りの姿勢へ
シャーシを再び持ち上げる。

「確か今のボクと同じように人間も良く休んでいる。
しかし彼らは仕事中でさえも休む、何故なのだろう?」

処理が軽くなるという理由でロボットはこうして
くつろいでいる訳であるが人間達の所謂サボりには
理解が及んでいない様子。
人間達がくつろいでいる時にどんな気持ちなのか
ロボットは興味を持っているようだ。

イチゴウ > 「さて、そろそろ戻るべき頃合いだ。」

帰るのが遅れれば委員会から面倒くさい質問攻めが待っている。
少し時刻を気にしたような素振りを見せた後に
ロボットはひょいっとソファから降りて
ガシャガシャと機械らしい金属音を奏でながら
人のいないロビーを後にするだろう。

ご案内:「ロビー」からイチゴウさんが去りました。