2016/01/16 のログ
ご案内:「部室棟理科実験室」に獅南蒼二さんが現れました。
■獅南蒼二 > 理科実験室の扉を静かに開いたのは、白衣を着た顔色の悪い男。
傍から見れば全く違和感の無い光景であるのだが、ある一点において、
この白衣の男が魔術学の教師であるという点において、異常である。
彼がここを訪れたのは部活動が行われている時間帯だったが、室内で活動している生徒は殆ど居ない。
さらに言えば、彼ら理科系、科学系の生徒の大半は、この白衣の男の顔を知らなかった。
「この部活動の責任者は?」
室内を見回し、開口一番にこのセリフ。まるでガサ入れである。
■獅南蒼二 > この男、白衣を着ている、という点と、実験に憑りつかれた科学者よろしく顔色が悪いという点においてはこの場所によく溶け込んでいる。
だが、生徒たちは顔を見合わせるばかりで返答を返すことが出来なかった。
というか、いきなり見ず知らずの白衣の男性が入って来たのだから、当たり前だ。
仕方がないので、手近な生徒に視線を向けて、
「魔術学部棟の獅南蒼二だ。
とある魔術学実験に際して、生物部ならびに科学技術棟の力を借りたいのだが…誰か話の分かる生徒か、教師は居ないか?」
■獅南蒼二 > どうやら中心的な生徒も、教師も今は居ないらしい。
それならば特に用は無い……が、メッセージくらいは残していこう。
机上に置いてあったペンを指さし、浮遊させる。
初歩の操作魔術だが、その緻密な操作はまるで操り人形のようだった。
さらさらと紙片に、助力を願いたい旨と連絡先のメールアドレスを書き残した。
「…それでは、失礼する。よろしく伝えてくれ。」
ご案内:「部室棟理科実験室」から獅南蒼二さんが去りました。