2016/07/09 のログ
ご案内:「部室棟」に鬼灯 怜奈さんが現れました。
■鬼灯 怜奈 > 本日授業は無し。だらだらと一日部室で過ごしている。
他の部員は出ているのか、今は彼女一人。大きなソファーに寝転びながらうつらうつらと意識は微睡へ。
ご案内:「部室棟」に楊 烈龍さんが現れました。
■楊 烈龍 > ――部室棟の前に一台の黒塗りの車が停まった。ドアなどには「YC」というペイントが施されている。
その車の扉が開き、黒を基調とし、金の刺繍の入った長袍を纏った青年が現れた。
手にはトランクが握られている。
「いや、ここまででいい。後の話は僕がつけよう。何、すぐに転ぶだろう、これでな」
車の中の付き人と思わしき人物にそう言うと、彼は一人部室棟の中へと入っていった。
目指すは新しくできた「TG部」の部室である――
バン! と勢い良く「TG部」の部室の扉を勢い良く開き、長袍の青年は中へとずかずかと入り込んでいく。
「……ふむ、僕が使うにはどうにも安っぽいが、それは後から改造すればいい」
値踏みするように部室内を眺めていると、ようやくソファーに寝転んでいる人物に気づいたのか、彼女の方を向いて笑顔で言う。
「失礼、ここの部員の方かな?」
■鬼灯 怜奈 > 「んがが……あー……ああ?」
大あくびをしながら瞼を擦る。
ぼんやりとした視界には、見覚えのない男が一人。
「誰だ……入部見学か道場破りかァ……? アタシ以外今いねーよ。今度にしろ今度。」
手近にあった狸のぬいぐるみを鷲掴みにし、楊に背を向けて丸まる。
冷房の駆動音が静かに響く。
■楊 烈龍 > 「ム……随分と品の無いことだ。まあ、庶民故の無礼は許そう。実は今日は折り入って話があってね」
眠そうな相手の態度に肩を竦めつつ、話を続ける。
余裕に満ち満ちた表情と口調である。
「君以外いようがいまいがそれは関係ない。いずれここは僕のものになるわけだからね。
後で話しておけば問題無いだろう」
穏やかに笑いつつ、ドン、と机の前に向かうと、持っていたトランクを置く。
重々しい音が部屋に響く。
「それで尋ねたいのだが、ここは「いくら」かな? 親切のTG部ができたと聞いてね。僕が率いてやるのもいいだろうと思ったわけだ」
ガチャ、とトランクを開けると、そこには幾つもの紙幣が踊っていた。
いくらかな――つまり、この部活はどのくらいで買えるのか、と言っているのだ。
「このような小さな部活だが、この僕が買ってあげようと言うわけだ。悪い話ではないだろう?
それに、その品のなさは頂けないが、なかなかに綺麗な顔立ちをしているじゃないか、もっとよく見せ給えよ――君はいくらだ? 言い値で買おう」
涼し気な表情のまま、たぬきのぬいぐるみを鷲掴みして寝転ぶ彼女の顔に手を伸ばす――
■鬼灯 怜奈 > 「ハアッ!? なっ 何言ってンだ……!?」
眠る猫に水滴を垂らしたかのように、慌てて飛び起きる。
「買おう買おうといきなり現れて……何が目的だ。確かにアタシら作り立ての部活だぜ?」
「金持ちサマが現れて、わざわざ率いてくれるってンのはどういう了見だよ。」
乱れた髪のまま。
「アンタ、何者だ?」
■楊 烈龍 > 「――名乗ると少し騒ぎになってしまうから、いいたくはなかったんだがね」
クククと嫌な笑いを浮かべる。
もったいぶっているが、いいたくて仕方のないという様子だ。
「では遅れたが、名乗ろう。僕は楊 烈龍(ヤン・リェロン)……そう、楊神華(ヤン・シェンファ)電脳公司」の次期社長だ」
ハッハッハと笑い声を上げながら名乗りを挙げた。
楊神華電脳公司――通称楊コーポレーション――は、大陸で勃興した大企業である。
近年はタイタニックギアに力を入れており、筐体なども出荷している。
自らはその御曹司だと言うのである。
「その作りたて、というのがいい。そこでこの僕がここの部長となって、華々しく活躍する……するとどうだ、見事に話題が集まることだろう。
タイタニックギアを少し嗜んでいてね。君たちを馬鹿にするわけではないが、どうせ大した腕じゃあないだろう?
だから僕が率いてあげようというわけだ。いい話だろう?
君も見目は悪くない。僕が側に置いてやろうというのだから、光栄に思いたまえ。
ふん、金では満足しないというわけか? 強欲な女だ。ならば、強力なギアを所有しているアカウントを譲渡しよう。うちの社員のものだが、快く譲渡してくれるだろう。
それで、この部活も君も、僕のものというわけだ。
――それで、売るだろう?」
札束の一つを掴んでひらひらと振りながら、相手を小馬鹿にしたような態度で言う。
全て金で解決する――そういう思想の持ち主なのである。
「フハハハ……!! これでここは僕のものだ。さて、早速部室の改築からはじめよう」
相手の返事も聞かないままに高笑いし、強引に話を進めようとしていく。
■鬼灯 怜奈 > 「成程成程。嫌に鼻につくたあ思っちゃいたが、なんだよマジモンのボンボンか。」
「それが何だ? いきなり出てきて『新しいおもちゃが欲しいから売ってくれ』って?」
「いいぜそのナメきった態度。それを当然としてるその顔もだ。」
「『少し嗜む』程度の男が、アタシらを好きにするって?」
少し動けば顔がすり合うほどの距離。
楊の目を覗き込むその表情は、まさに鬼気迫るといったところか。
「アタシに勝ったら、そのくっだらねー寝言を聞いてやる」
「部室でもなんでも好きにしな。」
■楊 烈龍 > 「これだから庶民は困る。物の「道理」というものを理解していない。
これほど良い話がどこにあるというんだ? 君達の部活を有名にしてやろうといってるんだぞ?
君たち程度にはもったいないくらいの金まで積んでやったというのに。支配されることのありがたさというものを理解していないんだな」
相手の言葉に口角を釣り上げて笑う。
「いいだろう。そうすれば君も多少は世界の道理を弁えるはずだ。
楊社の主催する大会で僕は負けたことがない。そんな僕に対して戦いを挑むとは――
ハハ、後悔しないことだ。穏便に済ませようと思って今日はやってきたが……
その体に、敗北を教えこんでやろう……!!」
どこまでも見下した態度で言う。相手の鬼気迫る様子にもひるまない。相手をあまりに格下に見ているからだ。
勿論、自社の主催する大会で勝利しかしないのは気を遣われてのことなのだが、当人は理解していない。
「この僕、楊烈龍の『呂洞賓』が直々に相手をすることでな!」
■鬼灯 怜奈 > 場面変わって『ゲームセンター・アラウンドティーン』。
歓楽街におけるギアドライバーのメッカであり、総じて質は高くないが、連日多くの利用者で溢れていた。
週末ともなれば尚のこと。巨大スクリーンの前は半ば観戦スポットと化しており、多くの観戦客が詰め寄っていた。
試合は終盤に差し掛かったところで、一人の男性客が気付く。
「おい。あいつYCの……。」「嘘だろなんでこんなところに。」
「え……楊様が!?」
派手な生活ぶりか。それとも大会大会優勝経験のためか、瞬く間に楊の周りにはざあって人が引く。
連れだって歩く女性が怜奈であれば尚のこと。
「あっちはランク51の……おい、あいつら何しに来たんだ……?」
現在の試合そっちのけで困惑に包まれるゲームセンター。
一つのグループが終わり、次の参加者が呆気に取られている中、渦中の二人が前に出る。
「悪いな、今からこいつをぶちのめすから代わってくれ。」
「その代わり、フードコートで好きなモン頼んでいいからさ。」
「……なあ?」
挑発するような視線を楊に投げかけながら、コクピット型の筐体へ入ってゆく。
■楊 烈龍 > 「ハハハ、こうなるから嫌だったんだがねえ。
観客もいる前で君に恥をかかせたくはないんだが」
『ゲームセンター・アラウンドサーティーン』――
そこに二人は現れた。
烈龍は嫌そうなセリフではあるものの、自分に言及する女性の声があれば、それに向かって手を振る。
まさにこれぞ王者の待遇だと言わんばかりである。満足そうな表情を浮かべる。
「何、この彼女に誘われてね……済まないが少し借りるよ」
「は、はあ……それは構いませんが」
「ありがとう。何、すぐに終わるよ、すぐにね」
もう一つのコクピット型の筐体の中の利用者に声をかけて、席を譲ってもらう。
「……さて、身の程を思い知らせてやろう」
挑発するような視線には、余裕と自信に満ちた視線で返す。
筐体のコクピットに座り込む。
「――では、君と部活を賭けた勝負と行こう!
せいぜい恥をかかぬように頑張ることだ……!!」
(よもやランク持ちでもあるまい……僕に向けた無礼な言葉の数々を、後悔させてやろう)
この時、楊はランク80台である。
■鬼灯 怜奈 > 突如始まるエキシビジョンマッチに沸き立つ観客の群れ。
巨大モニターにはステージ一覧が表示され、ランダムにスクロールしてゆく。
「一体何処でヤり合うんだ?」「ココで人気なのは古城跡か砂漠かだけど……。」
「何処が出ても面白くなりそうだぜ。」
そんな声が上がっている中、選ばれたのは……ミサイル基地。
無機質で広大なバトルフィールドだが、時折飛来するミサイルの雨が、無差別にギアに襲い掛かる、高難易度で有名なマップだ。
「マジかよ……初心者なら30秒と待たずにスクラップだぞ……。」
「しかしそれに耐えきれば、衛星レーザーまで照射されるって話だぜ。俺はまだ一度も見たことないが……。」
ざわめく観客を他所に、にいと口端を吊り上げるのは鬼灯 怜奈。
「かち合う前に潰れてなきゃいいけどな。へへ……。」
機体構成の最終選択を終え、今画面にはスタートカウントの3、2、1の字。
「いっけええええええ!!!」
真紅の機体、クリムゾンタイドが疾駆する。
その姿、まるで放たれた矢が大気を穿つように。
■楊 烈龍 > (……なんだこのステージは? やったことがないぞ……)
選択されたマップを見て怪訝な顔をする。
彼の社が主催する大会ではこのようなステージはなかったのだ。
だが、自信満々の楊である。文句を言うはずもない。
最終調整を終え、カウントダウンが始まり――
――戦いが幕を開けた。
「フハハハ!! では行くぞ、これぞ僕の『呂洞賓』 八仙の一人よ!!」
センター内のモニターに映しだされた楊の“ギア”は特徴的なものだ。
綺羅びやかな色を纏った機影である。
それはどこか大陸風の姿。天に掲げられる剣には太極などが彫り込まれている。
京劇の絢爛な衣装をロボットのパーツに落とし込んだような印象を他者に与える。
「げっ、な、なんだよあのギア! あんなパーツ見たことないぞ!!」
「お前知らないのかよ、金で特殊スキンを作らせたんだよ、あれ」
どれもこれも普通では見たことのないパーツのはずである。
なにせ、これはこのギアドライバーの持ち主が金で無理やり作らせた、固有スキンを用いている。
デザインや演出なども特殊なものである。
登場するときの演出もやたらと派手であり、『呂洞賓』とは大陸で信仰されている「八仙」の一人の名である。剣を負う仙人だ。
「火龍真人より授けられし宝剣!
崑崙山の銅を原料とし、女禍が石を煉った炭を燃やし、太上老君の退魔の団扇で扇ぎ、祝融が天を焼いた炎で鍛えしこの剣!
斬妖誅邪の力をとくと見よ! 」
『呂洞賓』が天に掲げた剣を地に刺す。
その足元に太極図や八卦図が魔法陣のように表示され、燐光を放つ。
「九天玄女より授けられし雌雄一対の陰陽の弾丸剣よ、来たれ!」
『呂洞賓』のボディから、二つの弾丸のようなものが飛び出し、ぐるぐると『呂洞賓』の背後を円を描くようにして回り始める。
つまるところ、ビットのようなものである。
さらに、その背中に背負うようにして、巨大な大砲のような武器が出現する。
『呂洞賓』の周囲を雷鳴と暴風が吹き荒れ、天地が鳴動する。
烈龍が金で作らせた特殊な演出である――派手な演出だが、使用している武器パーツの中身は普通に手に入るものだ。
なにせ、このゲームは課金要素はあるものの、それで機体性能が変わることはないのだから。
《宝剣太極図起動、弾丸剣駆動》
《陰陽二気合一、龍砲装填》
「一瞬で終わらせてやる! 見よ、これこそ僕の呂洞賓が最終兵器八荒六合唯我独そ……うおおお!? な、なんだ!!」
いちいち凝った演出をし、画面に文字などまで表示しているところに、機体に向かって飛来したミサイルが直撃し、『呂洞賓』が吹き飛ぶ。
強力な一撃を放とうとしていたのだが、そのための起動シーケンスが存在し、対人戦で使えるようなものではない。
「くっ、なんだこのステージは……!!」
ミサイルが降り注ぐ中、体勢を立てなおして、呂洞賓を走らせ、クリムゾンタイドと邂逅する。
「行け……!!」
焦りを見せながらも、相手目掛けてまずはビットを放つ。輝きを放つ二つのビットが、奇怪な起動を描いて向かっていく。
弾丸の形をしているが、これは剣である。相手にぶつかれば切り裂くようなダメージを与えるものだ。
■鬼灯 怜奈 > 「自慢じゃないが歴史の成績は悪くてさあ……ンな昔話、アタシが知るかよ!」
けん制代わりのショットガンは、注ぐミサイルの先方を破壊し爆炎を齎す。
後続を資材コンテナの隙間に滑り込ませるようにして避け、目標を失ったミサイルは次々に資材コンテナや基地外部に衝突。
より一層大きな爆発が生じた。
「おおー! アレを避けた!」「いや待て、まだビットが生きてる!」
崩れ落ちる瓦礫や鉄骨を粉砕しながら迫るビット。
正面から迫る鋼球を前にあろうことかクリムゾンタイドのバーニアは駆動を停止。
慣性でスライド移動するその姿にあわや直撃と思われたその時、背面のバーニアが再び燃え盛り、真紅の機体は急加速。
鋭角的な挙動で外壁添いを駆け抜けてゆく。
「ンなもん当たるかっつーン……だっ!?」
怜奈の筐体が激しく揺れる。
画面にノイズが走り、赤いアラートが直撃を告げた。
「ああクソ……ビットは二つかよ……!」
死角からの一撃で、外壁に強く打ち据えられたクリムゾンタイド。
左腕部を叩き付けて機体を起こすその仕草は苛立たしさを感じさせる。
まるで人が操縦していることを忘れさせるほどに、滑らかな挙動で。
「距離を放したのは失敗だったんじゃないか……?」「いや、出方をうかがってるんだろう。」
「そういうものかな?」「そういうものだ。」
観客が各々好き勝手に解説をする一方で、ビットによる次の攻撃が行われる。
ブースト操作による緩急をつけた回避行動により直撃はないものの、素人目から見てもやりにくさを感じさせた。
一撃一撃を避けるごとに、観客が確かに沸いた。
「やりづれえ……。あのバカデカいキャノンは使い物にならねーとして……クソ!」
「めんどくせーな!ブン殴りに行くかッッ!」
再度のミサイルをもついでと言わんばかりに引き連れながら、呂洞賓へと迫る。一息に迫る。
■楊 烈龍 > 「ハッ! だろうとは思った! この神仙の名を帯びたギアも、無学な者には価値がわからんらしいな!」
いたるところにミサイルが落下し、二人しか戦っていないはずなのに乱戦のような様相を呈していく。
楊も調子を戻してきつつあり、次々に飛来するミサイルを、背から引きぬいた陰陽剣で切り裂いては破壊していく。
神仙の名前は楊が勝手につけているだけであり、彼の中ではいろいろな設定があるものの、あまり意味のないものだ。
ビットに先陣を切らせるようにして道を開く。
呂洞賓の脚部パーツはスラスターがついたものだ。
それによって、地を滑るような動きを可能とする。
「クッ……なかなか腕は立つらしい。ならば僕も本気で行かせてもらう。
さっきの油断は、認めよう!! だかこの雌雄の剣の前ではその曲芸も無駄だ!
フハハハハ!!!」
ひとつ目のビットを避けられれば驚愕の声を上げるが、ふたつ目が当たればまたも高笑いが響く。
弾丸剣と称されたビットの直撃によりクリムゾンタイドは外壁に打ち付けられていく。
ビットはヒュンヒュンと音を立てて呂洞賓の下に戻って、機体の周囲をぐるぐると回り、再び敵に向かう。
一度戻ったのは演出効果というものだ。
「まるで人馬一体……!! 莫迦な、ノーランカーがあんな動きをできるのか!!」
相手をランク無保持者だと勝手に思っているため、相手の滑らかな挙動に驚愕の意を示す。
呂洞賓は背に追っていた剣を手にしたまま、相手の出方を伺っていた。
クリムゾンタイドは、奇怪な動きで迫るビットを次々と避けてしまう。
これまでの大会では、皆彼に華を持たせてくれていたのである。
それなりに実力も楊はあったものの、こういう一対一の真剣勝負はある意味初めてであったかもしれない。
「どうしたの楊様は? いつもみたいにすぐに決めてしまうかと思ったのに」
「最近急に出てきたあの女ギアドライバー……アンジェラに勝っただけはあるぜ!」
口々に観客は騒ぐ。楊を知っているものならばなおさらだ。
「クッ……僕よりも目立つなんて! 「八荒六合唯我独尊陰陽砲」はこの状況だと使えない。
さっきのミサイルのダメージもある……長くは持たない。
小細工は抜きだ。僕は強い――いずれは遊戯帝となって、ゲーム界を支配する男だぞ!!」
相手が一気一気にこちらへと迫ってくる。
バーニアが燃え上がり、相手の姿は陽炎の如く揺らめいて見えた。
呂洞賓もそれに呼応して、半ば浮いているかのような動きで、クリムゾンタイドへと迫る。
巨大な大砲は既にパージした。もう不要であるためだ。
互いに引き連れたミサイルが降り注げば、それらが相殺して盛大な花火を次々に上げていく。
今はビットも降り注ぐミサイルへの対処に追われている。
そして、ミサイルが相殺され、ビットによって破壊された一瞬の空白。
そこを突いて、呂洞賓はスラスターの出力を最大まで上げて、天高く舞い上がる。
「喰らえ、呂洞賓の宝貝を!! 火龍真人の剣を受けるが良い!!」
一振りの剣の柄に描かれた太極がぐるぐると周り、剣の周囲に炎を纏わせていく。
そしてそのまま、こちらへと疾走する相手目掛けて切っ先を突き付け、スラスターを全開にしてぶつかっていく。
このまま相手を貫くつもりだ。