2015/06/01 のログ
蒼穹 > んー、そうだと思うよ。だってさ、ドラゴンが学校うろつくなんて人間からしたらありえないでしょ?(至極当然、と言わんばかりに、きょとんとしながらもそう述べて。同じく、首を傾げた。)へー、異能も魔術もいけるんだ。凄いね…!私もだけど。(得々とした表情で。)…甚振ってたのかな。…へー、怖いね。(ぶるり、と身を震わせるふりをしながら。それでも、それはただのおふざけで、言った本人の表情は、笑っていた。)
白崎玲刃 > ドラゴンか、いや、それでも、今の時代なら珍しくも無いだろ、今や異能を持つ存在やら、異世界から来た存在やらが普通に居る時代なんだから。それに、今日は、異世界の創造神とすら遭ったしな、もう、どんな奴がこの学園に居ても驚かないさ【苦笑いしながら言い、今日遭った、人たちを思い浮かべながら笑みを浮かべそう言った。】ああ、まあね、魔術は独学だけどな。まあ、どちらも地味なものしか使えないのが若干残念だけどな…【そう、若干落ちこんだ雰囲気で苦笑いして言った。】いや、甚振ってたというよりは、傷めつけてただなそれも、普通の人ならトラウマになるレベルでな【そう語る、彼の表情も、平然とした感じで笑っていた】
蒼穹 > あれれー…そーなんだ。私の聞いてた話と結構違うね…ってまぁ、私はこの間来たばっかりだから当たり前か。…ふーん、創造神。…あははは!じゃーさ、私が破壊神だっていったら驚く?(創造神、その言葉には表情に影が差した。知り合いかもしれないが…そうでないかもしれないな、なんて思いながら。どう考えても冗談としか取れない真実を、ここでカミングアウトしてみた。そう、気紛れな邪神様。…殊に、破壊神である。)ふーん、魔法、自力で覚えたんだ。…あー、んじゃさ。地味かどうか、御互い見せ合いっこでもしてみる?(ほら、ひともすくないし、と落ち込む彼を元気づけようと、笑いかけてみて。)…へー。成程。…普通の人じゃないわけだ。(トラウマ、と言いながらも笑っている、なら、そういう事を暗喩しているのだろう、とポンと手を打った。)
白崎玲刃 > ああ、そうだ。まあ、この間来たばかりなら知らないのも当たり前か。ん、でも俺も、そんな普通の事に詳しいわけじゃないしな、基本的に、なんでも屋として生きてきた上で培われた感覚だから、普通とはずれてるだろうさ。【苦笑いを浮かべながら、自分が普通とずれているという事を平然と言う】ああ、創造神って名乗ってたよ。む、破壊神か…また神か…(どうしてこうも、俺は神に縁があるんだか…)【破壊神と聞き、驚きはしなかったが、顔をしかめ、また神かと呟いて、何か思案した】ああ、その時は独学で学ぶしか方法が無かったしな…見せあいっこか、いや、しかし、図書室では戦わないのが普通だと、音音が言っていてな…【見せあいっこと聞き、戦闘準備を取ろうかと、思ったが、音音との会話を思い出し、苦笑いして言った。】ああ、まあな【平然とした表情で答え、笑いかけた。】
蒼穹 > …そういうこと。…そうなんだ。万屋、的な感じかな。…誰しも、ズレってあるもんだよ。(憂鬱そうに頬杖を突いて。)…あははは!疑わないんだ。いいねー。…んで?ドン引きされちゃったかな?…はぁ。(顰めっ面の彼。あんまり愉快じゃなさそうだし、破壊神というだけで、しかめっ面されても不思議ではない。なので、そう呟いて、溜息。)ありゃりゃ。別に闘うわけじゃないよ。見せるだけ。なら大丈夫でしょ。(うんうん、と頷いて独自の理論を展開。…因みに、戦う気は毛頭ない様だ。)…否定しないんだね。(ふーんと、受け流すも、自身もそんなものかと、笑い返した。)
白崎玲刃 > そんな感じのやつだ。まあ、そうかもな。ここなら特にな。【頷き、憂鬱そうに頬杖をついてる蒼穹を見ながら、呟く】ああ、別に、信じても不都合は無いしな。ああ、いや、引いたわけではないのよ、ただ、受けた依頼とかで神に関しての事で碌な目に遭わなかった事が多くてな…【信じても不都合が無いから信じると平然と言いのける。そして、引いたわけでは無いと慌てて訂正し、遠くを見る様な眼で語った】ああ、なるほどね。あ、それでも、派手な物とかだったら、本読んでる奴らに迷惑かかるし、場所移すべきじゃないか?【同意しかけて、周りを見てから、場所を移すべきだと提案した】ああ、否定はしないよ、到底普通とは言えないような人生送ってきたしな…【少し影のある笑みで語った。】
蒼穹 > ふーん。そんじゃ、私の依頼も受けてくれたり?…そだね、ここ、ズレてる人、多いって思うよ。(実際、自身も、彼もそうだし。また、スラム街で会ったという、その人だってずれているのだから。)…あはは、からっとしてるね。いーねいーね。神様気に入っちゃったよ。…ふーん、そう。まま、私は神は神でも邪神だし大丈夫だよ。(根も葉もないことを、ピースサインしながら言ってのけて。)…そゆこと。…うーん、場所映す?それとも。ここでやる?…えっと。魔術、使えるんだよね?…大丈夫、そんな騒ぎにはならないと思うよ。(にやり、何処か確信めいた笑顔で述べて。)…へー…。レイハ…思う所があるようだね。どれ、ここは神は神でも邪神な私に語ってみてはどうかな?(にんまり、何か興味津々な様相で、その影のある笑みも、訳ありだと分かっていながら受け入れよう。これが、己の在り方だった。)
白崎玲刃 > ああ、そうだな受けるぞ。ただ、内容によっては拒否させてもらうがな。まあ、ずれてる人が多いってのは、俺にとっては居心地の良い事でもあるがな【依頼は受けると言いながらも、蒼穹の険呑な雰囲気を思い出し、内容によっては拒否すると付け加える。】おお、気に行ってくれたか。神様に気に入られるとは驚きだ【冗談めかして笑いながら言葉を返す】む、邪神か…何が大丈夫なんだ?【苦笑いを浮かべながら、若干不安になる】ああ、一応魔術は使えるぞ、ふむ、そこまで言うなら信じてみるか【確信めいた笑みを見て、頷き】あー、いや、思う所というかな、ただ過去を思い出して少し、な…【微妙な苦笑いで答える、そして、蒼穹の興味津々な表情を見て、蒼穹の在り方に少し気が付き、関心したような表情でひっそりと頷いた】
蒼穹 > ふーん、歓迎ってわけじゃあなさそうだね。まーまー。真っ黒で如何にも怪しい魔道書があったら頂戴ってだけだよ。…そだね。私にとっても居心地、良いかもしれない。(何やら、勝手気ままな以来だった。後ろ手で手を組めば。居心地がいい、と微笑んだ。)あはは、神って言っても微妙なんだけど。どう?嬉しい?(にまにま、と逆にこちらが嬉し気だった。)神と邪神って、根本的に違うんだよね。知らなかった?(けらり、と軽く一笑して。)…で、どんな魔術が使えるのかな?(さぁ、早く。と言わんばかりだった。そして、彼女の異能、魔力封殺域―マジックジェノサイドエリア―が展開される。魔力と言う魔力、魔術の源を破壊しつくす異能。魔法と言う魔法を禁止してしまう凶悪な領域の展開。それは、非常に強力なものだが、相手との相性もあるらしい。さて、目の前の彼、レイハ君にはどこまで通用するかな?)…ふーん。あんまり、語る気は無さそうだけど…どうかしたかな。(ひっそりと、けれど、そんな頷きにも目が行った。気になったのか、問いを投げて…。よもや、己の在り方に気付いたとは、彼女も思ってはいなかった。)
白崎玲刃 > 真っ黒で怪しい魔道書ね。覚えておくよ。見つけたら、連絡するよ。って、連絡先聞いてなかったな…ああ、だろう、この混沌さは居心地のいいものだよ【頼まれた事を約束としてしっかり覚え。連作先を聞いてなかった事を思い出し、聞いた。】ああ、嬉しいものだよ、はは【蒼穹も嬉しげな表情をしている事に気が付き、こちらも笑みを返す】ああ、根本的には違うものなのね。【少し驚き、頷く】ああ、まずは、俺から魔術を見せるべきか、とはいえ、表面上違いのわかりにくいものが多いんだがな。一番わかりやすいのはコレかな【と、いいながら、何も無い空間に手をかざし、小規模な収納用の異空間とつなげて武器をとりだす魔術を発動しようとする】あー、語りたくないってわけでもないんだがな…両親が強盗に殺されて、命からがら逃げ延びたとか、そういうの聞いてもあんまり面白くないだろ?ああ、いや、なんでも無いよ。ただ、感心したなとね。【苦い表情で話す。そして、先程の頷きについて問われ、含みのある笑みで笑い返して言った。】
蒼穹 > ありがとーね。…ん、連絡先?おっけ。これ、私のメアドね。(適当な紙を一枚とって「sora」から始まるメールアドレスを綴って、手渡した。)ねー。といっても、来たばっかりだけどね。(あはは、と小さい笑み。)嬉しいなら幸い。かな。(大凡、神の名に似つかわしくない、人懐っこい笑顔だった。)…そゆこと。信じるか信じないかは君次第だけど。(悪戯心を孕む笑み向けて。)んー。使うんだね。…それじゃ、私は黙ってようか。(折角だし、見てみようかと、展開した魔力封殺域は一度折りたたんだ。ここで邪魔するのも野暮だろうし。発動するなら見届けよう。)…ああー…成程。聞いてちょっぴり後悔したかも。…そう、なら、良かった…かな。(両手合わせて、お悔やみの姿勢。嬉し気に笑めば。)

おっと…もうこんな時間だね。ごめんね!魔術見たかったんだけど、そろそろ失礼するよ。連絡先、教えといたし…また会ったら宜しくね、レイハ君!(び、と片手を上げて、そのまま入って来た時と同様に、がらりと音を立てて、その場を後にした。)

ご案内:「図書館」から蒼穹さんが去りました。
白崎玲刃 > ああ、見つけたら連絡するよ【そう言って、紙を受け取る。】そういえば、まだ来たばっかりって言ってたな。【笑い返す】まあ、不都合は無いし信じるさ【蒼穹の笑みを悪戯心を含む笑みを見ながらそう答える。】だろう?【後悔したという言葉に、やっぱりかという笑みを浮かんべる】

ああ、もう行くのか。ああ、じゃあな、また会ったらよろしくな。【こちらも手を上げ返して見送った】

白崎玲刃 > 【発動途中だった、魔術から、気だるげに、チャクラムを取り出すと、それを数度弄った後、収納し呟いた】よし、また俺も何処か適当に行くかねえ【そう言うと、読み終わった本を片手で大変そうに元の棚へ戻しに行き、そして、読んでない本を持って、カウンターへと向かい、血の滲んだ包帯をした左腕に驚かれながらも、貸出の手続きを行い、図書館を後にした】
ご案内:「図書館」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「図書館」にハナノメ ココさんが現れました。
ハナノメ ココ > (その日の授業を終えた放課後。教科書などの重みで低く下がった小さなリュックを背負って、余暇を潰すための本を借りに来ていた)
ハナノメ ココ > (文庫本コーナーから2冊、科学のコーナーから1冊、順繰りに回りながら、その時目に止まった本を手に取る。特により好みしている風ではない。場合によっては、貸出可能な図鑑類ですら、彼女は借りることがあった)
ハナノメ ココ > (「宗教」のコーナーからまた1冊手に取る。しかしそれは借りるわけではなく中身をチラッと見て、元に戻した。こんな風にして、時折本に歩み寄りページを撫でる姿は、まるでペットショップを歩いているかのようにも見えた)
ハナノメ ココ > (彼女の足はやがて「魔術」と書かれたコーナーにさしかかる。ここは今日の目的であった。地元でも、魔術に関して書かれた書物に触れる機会はなくはなかったが、この常世学園よりも充実している場所などあるだろうか?)
ハナノメ ココ > (そもそも普段であれば、図書館散策の中頃にもなると、重たくて持っていられないほど本を手にとってしまっているのだが、今日はこのコーナーのために、借りることのできる枠を節約していた)
ハナノメ ココ > わぁ、すごい本の数…著者名もあまり見たことのない人ばかり
もしかするとこの学園の教員が書いた本も多くあるのかな……?

ご案内:「図書館」に蒼穹さんが現れました。
ご案内:「図書館」に『室長補佐代理』さんが現れました。
蒼穹 > (それは、放課後の事。最後の授業は半分ほどサボって…やってきたのは図書室の奥…禁書がある、かの部屋だった。その目的は、「禁書」を探すことだ。…だが、目当ての物は見つからず、その目論見は散った。そして、今、普通の図書室へと踵を返して…。)…えーと。どの本見てるのかな?手が届かなかったり?(目に映った、眼鏡っ子。それが見ているのは「魔術」の棚だった。ひょいと、暇つぶしがてら、軽く一声掛けてみる。それはそれは、邪神と言うにあるまじき、気さくさで。)
ご案内:「図書館」から『室長補佐代理』さんが去りました。
ハナノメ ココ > (見上げていた顔を下ろし、話し声の方を見る)
いえ、見ているだけです、ありがとう

あまりにも、気になる題名が多くて……
だから、決められなくて

蒼穹 > んーん、どういたしまして。…ふーん、悩んでるんだ。…で、何の本を決めるのかな?(一考するも、よく分からないと言った風で。ずらりならんだ本棚を見遣りながら。)
ハナノメ ココ > 何の本…あっ、そこから決めなきゃだったかもしれないですね。
(いま気がついたかのような表情でポンと手を打ち、笑う)

ちょっと、その…恥ずかしながら、蔵書に感動して忘れていました。
(そう言ってから、一瞬、本棚と女性の間の虚空を見つめて、眉をひそめる)

目的は、あるんですけどね。
(少し不安げな覚悟を抱いた一言だ)

蒼穹 > …おーい。大丈夫ー?(手を打つ彼女を見れば、何だかこの先不安な返答である。)…ふーん、本、好きなんだね。(何処を見ているとも思えぬ視線に、ただただ客観的な感想を漏らして。)…で、結局目的って?(相手の不安さなどいざ知らず。ずけずけと聞き言ってみる。その理由は…なんというか、ただの気紛れ。強いて言うなら、魔術関連ならば…と思ったくらいだった。)
ハナノメ ココ > 集中すると周りが見えないタイプだって、親からよく言わるんですよね、気をつけます。
目的は……そうですね。
(どう言えばいいものか悩んだ風に、口の前に手を置いて考える)

"呪い"の類に関する本とかで、詳しいものがあると、嬉しいかもしれません。
まだ本当に何も、知らないような状況なので、初歩的なものがいいなって思います。
(あくまでも、なんでもない。ただ知りたいだけだという風を装って、明るく言った)

蒼穹 > …ふーん。そんな重く考えなくてもいいと思うけどな。
…うんうん、目的は?
(興味本位の、気紛れな眼差しを向けた。)

呪い、かー。やれやれ、物好きだね。如何言うものがお好みなのやら、さっぱり分かんない。でも、何かしら手がかりはあるかな。そだね…私は…んー、まぁ、「蠱毒」って呪いなら知ってるよ。それがお目当てかどうかは知らないけど。…先生に聞いたらいいんじゃない?(彼女の目的など、己が知る由もなければ、今は知る気もないわけで。軽く、明朗な口調で、やすやすと己も言葉を返した。)

ハナノメ ココ > ふふ、そうですね…いつか大きな事故に巻き込まれないようにだけ気をつけます。

蟲毒! あ、すごい。あれですよね、虫をたくさん集めて……とかっていう呪いの方法。
ちょっと目的からは外れるんですが、気になります、蟲毒!
(パアっと表情が明るくなる。傍から見ればどれだけ物好きなのだろうと思われてしまうような笑顔だ)

とはいえ、すいません……言い方が悪かったですね。(一度咳き払いをして、落ち着きを取り戻す)
私が求めているのはどちらかというと"解呪"です。
ただ解くには、呪いの基本を知っておかないといけないかなと思って……
先生は……そうですね。いずれ聞いてみます。(頷いてみせるも、気がつかないほどの引きつった表情で)

蒼穹 > あはは、そだね。大事故に巻き込まれて、死んじゃったらもともこもない。気を付けること、かな。(うんうん、とにこやかに頷けば。)

わ、わーぉ。そんなに気になるんだ。そーそ。虫を集めて毒を作る。東洋の伝統ある呪術。やったことはないけど。そういうの好きな人、いそうだしね…。…ええと、気になるなら…どうしよっかな。
(それにしても、どうしてこんなに晴れやかな表情なのだろうか。話したこちらが、少々だけ驚きさえするくらいだ。ほそぼそと呟きながら、自らのカバンをまさぐり始めた。)

んん、解呪。ねぇ。…あーあー。一体何の呪いなのか。それさえ分からないんだね。…うーん、生来そう言うのに関わったことがなくって。力にはなれなさそう、ごめんね。(しゅん、と俯きながら、謝罪を一つ。)
…先生に言ったらまずいことかな?(「いずれ」と、その言葉に、何かを察したようだった。)

ハナノメ ココ > いえいえいいんです!(大げさに手を振り振り)
むしろまだ名前も知らない初対面なのにこんなに話を聞いてもらって……。
あっ、私はハナノメココって言います。高等部の、1年です。

先生に言ったらまずいわけじゃないんですが……。
いえ! 今度、聞いてみますね!(話を切ろうとしたのかはわからないが、明るく言ってみせた)

蟲毒はとても興味がありますけど……何か、あるのですか?
(かばんから何が出てくるのだろうかと、横目で少し気にしている)

蒼穹 > そう、ならいーんだけど。あはは、ちょっとヒマだったんだよね。大丈夫大丈夫。(緩いピースサインを。)
んん、と、ハナノメさん、で良いかな?…私は蒼穹《ソラ》。同じく1年。…よろしくね。(自分指差し、自己紹介をした。)

…んー、じゃ、そういう事で。(こく、と頷けば。話は、ここで切られるだろう。)

…いやー、ああいうのは悪趣味だからね。「普通」の女の子がやるよーなもんじゃないと思う。ああ、それとも、キミは「普通」じゃなかったりするのかな?(カバンから一冊、真っ黒で、如何にも怪しい本を掴んだ。が、それを相手に見せることはまだしないで、向き直って、そんな質問。)

ハナノメ ココ > (教師に実際に聞くのだろうか、不透明さの拭えない微笑みで頷いた)

蒼穹さん! わっ、1年だったんですね!
こちらこそ、よろしくね!(同い年と聞いたからか、少し声からも肩の力が抜けたようだ)

「普通」が…どういう意味かはわからないけれど、私はなんでも知りたいの。
高架下のラクガキから、宇宙の真理まで、全部ね。
だから必要なら「普通」ではいられないなって、学園に来る前から、思ってはいたよ。
(それは先程とは違う、紛れも無い覚悟のこもった声だった)

蒼穹 > うん、一年生。といっても、年齢は色々あると思うけどねー。あ、トシは幾つ?…16?15?17?(ちらちら、と相手を伺う眼差し。)

ふーん、成程。…なかなかの知識欲。良く言えば勉強熱心っていうのかな?…ん、そう。…つまりそれは…「普通」じゃないってことであってるかな。でもね、「普通」なんてありはしない。けど「普通」って言葉がどれだけ恐ろしくて、曖昧な言葉なのか…キミの「普通」と、私の「普通」が同程度だと、誰が保障できるかな?…それを考えたら、「普通」なんてない。勿論それでも、この学園は「異常」といって、間違いないだろうけど、ね。キミはそこに一歩、踏み出したってわけだね…。(覚悟の様なものが見受けられるなら、こちらもスイッチを入れて、どこか威厳でも溢れているかのような、語り口調で受け答え。大凡、学生には似つかわしくない語り。腐っても、真面目な時は一人の「邪神」としてある、何処へ行ってもそれが己の在り方。)

ハナノメ ココ > 私は15歳。あっもしかしたら、蒼穹さんは年上なのかな…?(顔色を伺うように)

「普通」(――そうつぶやいて、考え込んだ。しばしの沈黙。やがて、口を開く)
難しいことはわからない…でもそれは多分…私にはまだ知る必要がないからじゃないかと、思ってる。ただ、知りたい。「"知らないこと"の量をゼロにしたい」それは、願いとか目標よりも、もっと希薄な"祈り"と言ったほうが近いものかもしれないけれど、私はそう思う。

ただ、言えるのは、何を持って普通という意味とするかはあえて言わないけれど、
私は……「普通」になりたい!

でもその上で"知る"ために必要であれば「普通」を捨てる覚悟が……あるよ。

(最後に言った力のない"覚悟"は風が吹けば消えてなくなるような意志の欠片だった)
(それでも彼女には意志があった)

蒼穹 > んー、そだね。…私一応、16だから、そうなるね。(何やら含みのある言い方だった。)

そう、それはまた、「普通」じゃないと…私は思うね。へー、…成程、けれど、祈るだけでも、それは違ってくるって、私は思うね。もし、「無理だ」って思ったら叶う事はない。…だから、第一段階は達成済みなんじゃないかな。…そう、「普通」でありたいと願いながらも、「普通」で無くなる覚悟があって、この学校に来たってわけだね。知る、ために。それが、貴方の目的で…。(やはり、色々な人が居るもので…それらの人は、様々で。でも、彼女もまた、「普通」から「異常」に変わることを覚悟の上らしい。…さて、随分と、聞き入ってしまったが。)

…ええっと。大分御話、脱線しちゃったけど…。
そもそも、呪いと、解呪のことだったっけ。(決意めいた表情を横目に。話を元に戻そうと。首を傾げながら。)

ハナノメ ココ > 一つ上なんだ、じゃあちゃんと敬わないとかな…!("一応"という言い方に気になるものはあったが、あえて何も思っていないふりをした)

ただ、私はわかっていることもあって……
「普通」も「全部を知ること」も、そんなもの、ないんじゃないかってことは、良く思うの。
それでも願わずにいられない。それを私は「夢」って言うかなって
(どことなく達観したような表情だ。世の中のことをわかれているわけじゃない。だけど、わかれなくても良い。そういう風に捉える人もいるかもしれない表情だった)

そうね、そうそう、呪いと解呪の話……
(とはいえ、何かあるのだろうか? と疑問に思っている)

蒼穹 > あはは、別にいーんだけどね。(手を振りながら、或いは先程の含みにこちらが触れる様子もなく。)

ふむ…そうだね。「普通」はない。…そして、全知全能は…どうだろうね。それもないって思うんだよね。物知りな人ほど自分の無知を知っている、っていう皮肉があるし…ね。
夢…いーねいーね。そーいうの。楽しそうじゃん。…で、初対面の私にそこまで話しちゃってよかったのかな。
(何やらまじめそうに語るあまり、自身の事を露呈させ続けていることを、気付いてもないのだろうか。)

んと、解呪がしたくて呪いについて学んでるんだっけねぇ…。あはは、さっきも言ったけど専門外だからね。…魔法なら何とでもなるんだけどな。(呪術の一つ二つ、異世界《あっち》で覚えてこれば良かったか。…何だか、邪神として答えられないのは少々恥ずかしい。答える義理は無い筈だけれど。…己の無知を心の中で密かに恥じた。)

ハナノメ ココ > ありがとう。先輩と喋る機会、あまり多くなかったから、敬語って慣れていなくて……。

あっ、ごめんなさい!わけがわからない話だよね……。
最初にも言ったけれど、1点に焦点があうと、なかなか外れないの、悪い癖で。
本当に、さっきあったばかりなのにね。
(場の空気を軽くしようと、慌てて取り繕う)

ただなんだか、話してもいいかなって思える空気が蒼穹さんにはあるなぁって。
変な話だけれどね……!

…ちょっとまって、ひょっとして、呪いと、魔術って別…なのかな?
(驚き、恐る恐る言う)

蒼穹 > どーいたしまして。私も敬語は慣れないかなぁー。(ふふ、と同意の下、軽く一笑し。)

いやぁー…難しいものだよ。
…あはは、そーみたいだね。大分と重たい話になっちゃった…さぁて、話の転換と行こうか。(ふぁさりと長い髪を一薙ぎ、心機一転。)

…んとね、魔術も呪いもどっちも魔法って分類みたい。
でもね、媒体になってるものが違うっていうかな…そうだね、私からすれば別物、全く持ってね。
でも、私以外からすれば、同じなのかもしれない。人に依るんだよね。例えば、柿色とオレンジ色ってさ、人によっては同じ色に見えるって言うし、色彩が敏感な人なら違う色に見える…そんな感じ。難しいことじゃあないよ。(ぺらぺら、底の浅い笑顔に馳せて、己の持論を饒舌に語ってみる。その様相は、やはり己が種族らしくもない気さくであった。)

ハナノメ ココ > 中学校では同じクラスの人と喋っていればよかったけれど、この学園でそう言ってられそうにないね……。
ううーん、頑張らなきゃな。(本気で言う訳でない、小さな意気込みだ)

(無知を恥じると同時に、新たに知識を入れようと必死に蒼穹の話を聞く)
なるほど…色に例えて聞くと、わかりやすいかも。
人の身体も、パソコンも、マクロな目で見れば同じ電気信号で動くものだものね……。

ちょっと私も認識を改めなきゃかな……(小声で誰に言うでもなくそうつぶやき)

ねぇねぇ! もしよければだけれど、蒼穹さんが一番得意なもの、聞かせてもらえないかな……?
その……差し支えなければ……だけれど……。
(魔術というものがどういうものか知識の乏しい彼女は、数学の解き方を教えてよ、というような気持ちで、そう言った)

蒼穹 > あはは、それもそうだね。色んな人が居る。………いいや、人じゃないのもいるんだし、ね。(小さく頷いて。)

そゆこと。…おお、それはマクロじゃなくてミクロ…いや、マクロなのかな、どっちか分かんなくなっちゃった。(きょとんとしながら目をぱちぱちとさせて、苦笑いを浮かべた。でも、ちゃんと話を聞いてくれたのは、嬉しそうだった。)

…私の一番得意なこと、か。あはは、言っちゃっていいのかな。そんな憚られる事でもないんだけど。…図書室でやると、まずいかもしれないね。…魔術の一番得意なもの見せれば良いかな。多分、この類の魔法は私以上に使いこなせる人はいないと思ってるけど。…やっちゃっていいっ?(よもや思うまいか。軽い気持ち、それも「数学の解き方を教えてよ」、というような気持ちで聞いている眼前の彼女へ、これから魔術…それも「破壊魔法」を見せられようだなんて。…だから、少々躊躇した。場所も場所だし。…でも、そんなに見たいなら、見せるのも吝かではない。己だって、自己顕示欲はあるのだから。だから、嬉々として、「やっちゃっていい?」と尋ねかけた。)

ハナノメ ココ > (同じく、小さく頷く。相変わらず微笑みを伴って)

あはは、大きさっていう意味では、確かにミクロの話かもしれないね。
(口に手を当てて小さく笑う)

できれば、見たいなぁ~、あっ、それかもしかすると場所を移ったほうが良い……?
(何も知らず、少しウキウキしている。友達の家に、お気に入りのぬいぐるみを見せてもらいに来たかのような、そんな調子だ)
実はまだこの学園に来てから、魔術らしい魔術、見てなくて。
もし必要なら、なんでも協力するよ!
(なんでも協力する。その言葉に二言はない、そういう自信があふれる言葉だった)

蒼穹 > つまり…ミクロが小さいんだっけ。…ええっと。(相変わらず、きょとんとしていた。)

んーん。大丈夫大丈夫。場所はここで良いよ。ただちょっと危ないからね。ええっと。…離れてて。あはは、それじゃ、窓を開けてくれるかな?…んーで、その後は、多分向こう側に野生の木があるでしょ?あれをよく見ててくれれば良いよ。…ちょっと大げさじゃないかな。(窓の方を指差してから、自信に満ちた彼女の様に、微笑ましそう。ちょっぴりくすっと、小さく笑った。)

ハナノメ ココ > ミクロが、とーっても小さいって意味で、マクロがその逆。
マクロは、"とっても大きく見ると"って意味で使うかも?
私も細かい意味は知らないけど、なんか…そんな感じ!

魔法だものね、ちゃんと気をつけないと、だね!(危険という意味の理解にズレがあるようだ)

(とてとてと、ペンギンのような小走りで窓に寄り、開いた。確かに景色には木が確認できる)

(そして蒼穹の方へ振り向いて満面の笑みで言う)

開けたよ!!

蒼穹 > …ほう、物知りだね。覚えとこっか。ミクロが小、マクロが大…と。(物理学のノートにメモメモ。)

…そゆこと。んー、小手先調べには丁度良いかな。吃驚しないでね。…あ、ありがと!(ぐ、と親指立てて笑い返した。片目を閉じて、景色に溶け込む一本の木に、狙いを定める。人差し指を向けるが…これはふりつけ。本来なら別にしなくても良いが、格好いいのでやってみる。)それじゃ、行くよ。…破壊魔法、壱の式―――「滅の矢」。(因みに、別に術式の名前を言う必要もない。これも格好つけてやっているだけ。五芒星を描いた、黒と紫の入り混じる如何にも「妖しい」魔方陣が顕現すれば、その刹那、ザクリ、と刺突の音が一つした。間もなく、景色の中から最初に示した一本の木は、姿を「消す」ことだろう。これが、「破壊」の魔法であり…。…今更ながら、少々だけ、ほんの少々だけ後悔した。)…ええと…どう、かな?(ゆっくり彼女の方に向き直りながら質問。…どうせなら、もっと可愛らしい魔術の方が良かっただろうか…?そんな風に思って。)

ハナノメ ココ > (ココが想像していたのは、木を変化させたりするのだろうかといった、どちらかというと――蒼穹の見せたそれよりは――平和的なものであった。
しかし、その術の一連の流れ。そして木の「破壊」を見て、少なからず驚き……それだけじゃない。驚愕よりも、更に強い感情。"恐怖"もしくは"畏怖"に近いものを抱いた。
高鳴る心臓。絶句。)

(しかし、それにもかかわらず、思考の端、最初に漏れた一言は――)

すごい……!!!

(紛れも無く湧き上がっていたのは称賛や、尊敬)

蒼穹さん……! すごいですね!!
(そう叫んでから、図書館であることを思い出して、口をつぐんだ)
(同時に、感情の昂ぶりと緊張する心のなか、自身の身体にあるはずの変化がないことに、まだ気がついていない)

蒼穹 > (ああ、やっぱりやってしまったかな。…絶句の束の間、やはりか、と窓外を見遣り、目を逸らしながら顔を顰めた…の、だが。)

…えっ?(そのまま、黙りこくられるのではなく、それはそれは、予想だにしていない言葉だったので、素っ頓狂な言葉と共に、聞き入る。)

…あはは、そういってくれたら。何より…だよ。…すごい、か。あはは、良かった良かった。(ああ、良かった。全身に力がじんわりと流れて行く。安心した。まさかここで騒がれ、怖がられてしまえば、己の学生生活や、楽しい友人関係がどうなるか、ヒヤヒヤとしたもので。…けれど、そういってくれたら…それは、見せた自身としても、とても、とても嬉しいものだった。安堵の息を漏らし、良かったぁ、とつい、胸を撫で下ろすことまでしてしまった。己も、何処か高鳴りや、優越感を抱いたのか、大きな声を出す彼女に、言葉を掛けることも忘れていた。…が、彼女が口をつぐんだのに気付けば、己の抱く優越感も、同じ様に霧散していく。因みに、後記すれば彼女の得意的な体質、竜になるというそれは…己も見たことがなかったので、眼前に居ながら、知る由もないことは、言うまでもない。)

ハナノメ ココ > あれっ、どうかしたの…かな?
(魔法を繰り出した後、蒼穹が見せた反応は、本来予見できるであろう奢りや教示に伴うようなそれではなく、何かに"安心"したように見え、それが不思議でならなかった)

すごいなぁ、これが魔法なんだ。あの木、普通の銃火器ではああいうふうには、ならないよねきっと……。
なんというか……そう、勉強になります……!
(窓の外の、木があった空間をしみじみと眺めながら、そう言った)
(魔法に対する感動が強く、自分の体質についていまのこの間だけ、意識の外のようだ。あれ、そういえば、と気がつくのは独りになった時のことだろう。そしてもしかすると、次に蒼穹に会った時に聞いてみたいことが増えるかもしれない)

蒼穹 > …あはは、いやぁ。女の子に見せるもんじゃなかったか。ってちょっと思っただけだよ。魔法が魔法だったし…ね。…で、あれが、一番得意なものってワケ。魔力から、純粋な「破壊」のみを取り出した…一番小規模な「破壊魔法」ってとこ。(漸く、安心のネタばらしだった。無論、何事にも臆さないのが己の在り方だけれど。それでも、学生である以上、人から敬遠される事だけは避けたい、そんな風に思って。)

…そう、これが魔法。…っていっても、あれ使えるのは私くらいだって思うけどね…。大体は回復とか炎とか、そんな感じだって思うな。…そっか、なら、良かった。(何にしても、事が穏便に済んで、相手の為にもなったというのであれば幸いだ。消えきったはずの優越感は少しだけ残って。小さな笑いと、仄かに、とくとくとした表情が浮かんだ。…同じく、窓外を見遣りながら。)

ハナノメ ココ > えー、ひとつ歳が違うとはいえ、同じ学年の、同じ女子高生でしょ?
気にしない気にしない。
(蒼穹という人物についてまだ何も知らないまま、ただ、もっと距離を縮められたら、そういう気持ちを籠めて、笑顔でそう言った)

少なくとも私は、ただすごいなぁって、思うよ。
その内容がどんなものであれ、自分にしかできないことがあったら、それもまた、すごいことだし。
……なんだか私"すごい"ばっかりいってるね。あはは。
(後ろ手を頭に当てて笑う。安心した気持ちが伝播したのか、恐怖や緊張といったものは、もう残っていなかった)

一度魔法について、きちんと基礎から調べてみるね。
わざわざ、ありがとう!

蒼穹 > …そう?それもそうかな…同学年…か。…何はともあれ、喜んでくれたみたいで、良かった。(改めて、同級生であるという事を意識した。本来、忌まれるべき邪の力。…だが、眼前に浮かんだ彼女の表情は、笑顔だった。つられてこちらも笑い返した。)

…あはは、純粋にそう、何度も褒められると、流石にくすぐったい…かな。…そうだね、…あっはは。(ふぅ、と一息吐いたなら、窓を閉めて、腰を落ち着けた。)

うん、それがいいと思うね。…おっけ。どういたしまして。

ハナノメ ココ > 感動した時って、その感動を、言葉にしても、いまいち伝わってる気がしなくて
どうしても、こう……てやっ! って投げたくなるの。
でも褒め過ぎは、そう…逆に失礼かも、ごめんね!

破壊といえば……ノーベルの作った爆弾、ダイナマイトはその発明の事故や悪用に悩んだらしいけれど、それでもずっと沢山の人が助かった発明なんだって。それが今では偉人だもんね。
私はひょっとすると、未来の偉人の前に、居るのかもね。

ああ、なんだか、私も負けてられないな……って思えてきた!
ちょっと一旦本を借りる前に、下調べしてこよう。
あっ、だから、一旦またね!
また魔法に関して色々聞いちゃうかも! じゃあね!
(興奮からか、雪崩れるように話したココは、鼻息を荒くしてロビーの方へと消えていった)

ご案内:「図書館」からハナノメ ココさんが去りました。
蒼穹 > …あはは、嬉しいね。…あんまり、感動の言葉を投げられたことは無いからさ。だから、伝わってるって言ったらうそになるかもしれない。でも、嬉しいことは事実。(ふふ。)

ああ…ええっと。何だっけ。物は使いよう。魔法も然り、かな…。…未来の偉人…かぁ。(感慨深そう。過去の栄光を持っていたが、今はもう露と消えた。そして、未来へと向かう時…偉人になるかも、何て言われたら、嬉しいな。)

んー、了解。まったねー。あはは、いってらっしゃい。また会ったらよろしく。(軽い会釈をして見せ、手を振りながら、彼女を見送るなら、やがて己も、その場を立ち去ることだろう。)

ご案内:「図書館」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「図書館」にクラスカさんが現れました。
クラスカ > そこを何とか!
(銀髪の男子生徒が頭を下げ貸出のカウンターで騒いでいる)
(図書館を利用している他の生徒は何事かと一度は眼をやるが、ああよくある我儘かとすぐに興味を失していく)
大丈夫です危険な真似はしませんちゃんと僕はこの学園の生徒です生徒なんですってばほら生徒証もあります。
(ポケットから皮の財布を抜き出すと顔写真と名前が記されたIDカードを受付へ押しつけて)

クラスカ > 貸出記録もちゃんと残るので僕が疑わしい真似をすればすぐに罰が下るし最悪退学の処分もありえますよね。
こんなデメリットを承知で借りようというんですよほら僕が非難されるいわれはないでしょう。
だからどうか、生徒の自主的な学習を助長すると思って一つ!
(ぱん、と手を叩いて頭を下げる)
二級魔導書の持ち出し許可をお願いします!

クラスカ > (「クラスカ生徒は二級魔導書利用の規定を満たしていません、よって貸し出しは許可できません」)
(定型文で無慈悲な判決が下された。熱を帯びたクラスカとは対照的に司書の表情は冷めきっている)
(自分の力量も弁えず無理難題を持ち込む輩は、図書館では日常なのだ)

クラスカ > (呆然と立ち尽くすクラスカを余所に、貸し出し希望者が次々と列を作る)
(レンタルDVD店の受付の混雑にも似た行列が徐々に掃けていく様を、だらしなく半分開いた口で見送っていた)
ああ……あああ……。
(貸しだされる本の中には、今日のレンタルを狙っていた分厚い魔導書の姿もある)

クラスカ > (背中を丸め、とぼとぼと長机の端に座る。クラスカが騒ぎを起こしていた張本人と知れると、付近で読書をしていた生徒たちはこぞって椅子から腰を上げた)
……。
(言い知れぬ寂しさを感じながら、今日は駄目だと悟ると、ふらついた足取りで黙って出口へと)
あいる びー ばーっく
(何十年も前に流行した映画の決め台詞、もとい捨て台詞を背に、図書室の戸をピシャリと〆た)

ご案内:「図書館」からクラスカさんが去りました。