2015/07/20 のログ
ご案内:「図書館」に久我山千里さんが現れました。
■久我山千里 > 「んあ・・・?」
気が付くと、自習スペースの机に突っ伏していた。
『こんどこそおはよう、姉さん』
頭の中で呆れたような冷めた相方ーセンリの声が響く。
「・・・・」
寝起きで回りきらない頭で脳内整理整理。
えーとたしか
久々に「目が覚め」て。
おなかがすいて。
ファミレスにいって。
ペペロンチーノたべて。
大図書館(ここ)にきて。
補講レポート「書こうと」して。
・・・今だ。
『ちなみに』
まったく変わらぬ口調(トーン)で
『着席してから10分持たなかったよ』
「っさい」
反射的に口に出してしまい、慌てて口をつぐみ、周囲を気にする。
大図書館の自習スペースは、簡易的にはあるが席ごとに個別に仕切られており、
ちょっとしたレンタルオフィスのようになっている。
もちろん、そこで寝ていても咎められることはないし、
睡眠の邪魔をされることもあまりない。
・・・大音量の鼾でもかかないかぎり。
幸いなことに、千里の寝息は周囲に迷惑をかけるほどではなかったようだ。
■久我山千里 > スペースの順番待ちでもあれば図書委員から叩き出されることはあるだろうが、
「じゃあ、まあ」
目をこすって。
「(もうちょっと寝る)」
『・・・』
再び突っ伏す。
『(この調子なら自発的に起きるのはずいぶん先かな)』
センリは誰にも聞こえることのない溜息を吐き、
誰にも見えない手でチサトの頭を撫でると、
思考を停止した。
「むにゃ・・・ぺぺちー・・・」
ご案内:「図書館」から久我山千里さんが去りました。
ご案内:「図書館」に遠峯 生有子さんが現れました。
■遠峯 生有子 > 三冊ほどのわりと重そうな書物を手に、
自然科学に関する蔵書を納めた館へと続く通路から少女が一人。
貸し出しカウンターのある館へと戻ってくると、
ちょど窓際に使用者のなさそうな机を見つけ、
そのうち二冊をそこへ下ろす。
借りるつもりの本は残る一冊で、
下ろされたものはここで課題を片付けていくための資料だ。
「ええと…」
手元と、机の上と、この館に設けられた開架に順に視線を移し、
とりあえず、貸し出しカウンターへと足を向けた。
■遠峯 生有子 > しばらくすると、
手続きを終えた書籍と共に、
プリントアウトされた小さなメモを手に戻ってくる。
先日、夏休み中の課題を片付けるために異邦人街へと出向いた生有子だったが、
さすがに植物園の一般向け展示と携帯端末で撮った写真だけでは、
形になるものを仕上げることは出来なかったため、
足りない知識を補うために今日ここへ訪れていた。
(あと、以前借りた本を丁度読み終わっていたためその返却をする目的もあった)
課題を片付けるだけなら何も重い二冊を抱えて館を移動せずともよかったのだが、
目当ての残り一冊がこちらの館の開架に納められているとわかったので、
ここまで戻ってこざるを得なかったのだ。