2015/08/06 のログ
ご案内:「図書館」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 「~~♪」

どれにしようかな、と次に読む本を選んでいる。

図書館は凄く本が多くて迷わざるをえない。

ほんと之だけの本を良く集めたなと思う。
その反面。読む本に迷ってしょうがないのは、
贅沢な悩みだろうか。

「やっぱりここは――
 推理物ですよね。」

四十万 静歌 > 「でも、どれにしようか――」

これかな?
これかな?
それともこっちの方がいいかな?
なんて一つ一つ手にとって、ページをめくり、
流し読み。

そして、これでもない、
あれでもないと、元の位置へと戻す作業である。

四十万 静歌 > 何冊か選んで、両手にもって、
読書スペースへ。
読めなかったうちの5冊は借りて、
読めなかった本は元の場所に戻す予定、である。

「♪」

物凄くご機嫌な様子で本を運ぶだろう。

四十万 静歌 > 「さって。」

読書スペースに本を置くと、
ゆったりと読書を始める。

図書館の中は涼しくてやっぱりいいなぁ、
なんて考えながら。

「――」

熱中して読みながら、
一冊読み終えたところで大きく伸びをして、
あたりを見回す。
特に面白いものはないように思えるが……

ご案内:「図書館」にダナエさんが現れました。
ダナエ >  
──ゴッ……ゴス……  ゴッ……ゴス……

石灰や白化した珊瑚やフジツボに覆われた全身鎧の、異様な足音が響く。
教員採用試験を終えて、ついでに学園内を見学中。
この国の文字を読めるようになろうと、教本を探しにやってきたのだが。

「しまった…………」

顔のガードは上がっており、鎧の中身の困った表情が見て取れる。
そもそも背表紙を見ても、本の題名さえ読めないのだ。
これでは文字を学べる教本を探せるわけもなく、ふう、と落胆のため息を一つ。

それでもせっかく来たのだから何か読んで帰ろうと、何冊かパラパラとめくって確かめながら、最終的に図鑑らしき一冊に辿り着く。
これなら字が分からなくても大丈夫だろうと、図鑑を片手に読書コーナーへ移動する。

──ゴッ……ゴス……  ゴッ……ゴス……

四十万 静歌 > 「――」

思わず、何か呆然としてしまった。
いや、確かに面白いものがあればいいなぁ、
なんて思ったのは私だけど、
想定以上の大物が掛かってしまった感じがある。
全身鎧にフジツボまみれ。
何か、うん。
凄い。
なんていうか凄いとしか形容できない。
思わず集中してみていて、
何かため息をする様子を見ながらじーっと様子見していたら、
こちらの方にやってきたので、思わず……

「どうも、こんにちは。」

――なんてこう頭を下げて挨拶してしまった。
ちょっと係わり合いになってみたかったってのは ある。

ダナエ > 読書コーナーには先客がいた。
そしてその先客は年若い少女であったにも関わらず、この風貌を恐れることなく向こうから挨拶をしてくれた。

「おお、……コニチワ」

少し緊張して外国人訛りになってしまう。

「…………学園の生徒、か?
 ここはとてつもなく広い図書館だな」

少女の斜め向かいあたりに着席。
フレンドリーを心がけながら何気ない会話を振ってみる。

ダナエ > 椅子がミシミシッと鳴ったので、慌てて立つ。
四十万 静歌 > 「はい。二年の四十万 静歌(しじま しずか)と申します。」

とにっこり笑って挨拶して。

「ほんと広いですよね。
 本も大量にありますから、
 目的のものを探すのも手間取って大変なんですよね。」

なんていいながら、椅子がみしみしいう様子をみて……
なんというか、出てきた感想はですよね。だった。
だって、金属鎧きてるんですもの。

「えーっと。その。
 鎧を脱ぐか、
 金属製のパイプ椅子をかりられたらどうでしょう?」

なんておずおずと小さく手を上げて提案するだろう。

ダナエ > 「シシマ……ん、いや、シジマ・シズカか。
 私はダナエだ。
 今日受けた面接に無事合格できれば、
 ここの教師になる予定だ。よろしく頼む」

こちらも自己紹介。

「まったくだ。図書館というより本の宮殿だな。
 目当ての本にたどり着くまでに日が暮れそうだ」

ぐるりと周囲を見渡して、半分感動半分呆れ顔。
鎧を脱いだら?という至極まっとうな提案には、
一瞬だけピクッと頬をひきつらせ。

「せっかくの親切……だがこの鎧は呪いで脱げないのだ。
 借りた椅子を壊して弁償しなくてはならなくなると困るし、
 何、このままでも問題はない」

なるべく明るく、かつ自分が惨めにならないよう誇り高く答える。

「……貴公は何の本を読んでいたのだ?」

好奇心から、相手の手元の本をちらりと見やる。

四十万 静歌 > 「ダナエさん、ですね。
 合格したらダナエ先生ってよばないといけませんね。
 無事合格してるといいですね。」

なんていいながらぐっと拳を作って応援してますの意志を示しつつ、

「まぁ、何度か足をかよってるので、
 もし目当ての本があったら聞いたら答えれるかもしれませんので、
 見かけて必要があれば頼って下さいね。
 それにしても、脱げないなんて大変ですね……」

しかも、鎧フジツボだらけだし、
磯の香りがするし、
中は大丈夫なのだろうかと本気で心配になる。
が、明るく問題ないという様子に、

「――でも、そんな大変なのに、
 くじけない姿って凄いと思います。
 私が読んでいた本は推理小説ですよ。
 事件が起こって、刑事が謎を解いて、
 事件の真相を明らかにする本です。」

ま、明らかにするのは刑事とは限らないんですけどね。
なんてにっこり笑って答えるだろう。

ダナエ > 「ダナエ、先生……」

人生初の響きに思わず口元がにやけてしまい、咄嗟に口元のガードを上げて顔の下半分を隠す。
「うむ……。
 教員は不足していると面接官は言っていた。
 上手くいくと良いのだが」
少し心配そうに。

「そうか、図書館に詳しいのか……」

騎士が文字の教本が借りたい、というのは恥ずかしいなと思う。
が、いつまでも文字が読めない方が恥ずかしいと思い直して、
「………………帰りにでも、この国の文字が学べる本を頼む」
聞こえるか聞こえないかギリギリの小声で囁く。

「……うむ。
 このくらいの困難、むしろ望むところだ」

鼻息荒く。
誉められて嬉しい。めちゃくちゃ嬉しいけど平静を装う。

「ほう……。
 正義の者が隠された悪事を白日のもとに晒す、
 勧善懲悪の話だろうか?」

推理小説などという高度な?文化は自分のいた世界にはなかった。
だが勧善懲悪なら好ましい。

四十万 静歌 > 「まぁ、もし上手く行かなくてもまた受けてみるとか、
 何が悪かったのか、
 きちんと聞いたら大丈夫じゃないでしょうか。」

先生も様々で、
中にはとんでもなく大きな先生もいるくらいだし、
金属鎧の先生でもきっと大丈夫だろうとは思う。
少なくとも見た目で落とされる事はないはずだ。きっと。

「まぁ、図書委員の人と比べると負けますが……
 文字が学べる本の場所なら知ってますよ。
 帰りといわず、今案内しまょうか?
 こちらの世界の人でないと、
 やっぱり文字とか分からなくて大変ですよね。」

なんて首を傾げて訪ねるだろう。
それにしても、困難が望む所だなんて――

「まるで山中鹿之助みたいな人なんですね。」

なんて、思わずクスリと笑ってしまう。

「そうですね。勧善懲悪の話ですね。
 もっとも、
 悪人がどうしてこんな悪事を犯したのかも明るみになるので、
 やむをやまれぬ事情に涙する事もありますね。」

なんてざっくばらんに解説を。
深い解説は実際に色々触れてみて、それからでいいだろうというスタンスである

ダナエ > 励ましの言葉に、背筋を伸ばしキリリとした表情になる。

「そうだな。落ちたなら問題点を聞いてそこを改良し、
 受かるまで挑戦すればいいだけのこと。
 よし、百回でも千回でも面接に通おう」

励ましを受けて元気に。単純。
最終的には面接官の根負けに持ち込みそうな雰囲気。

「いいのか? すまないな……
 ……あの…………初歩の初歩の本を頼む」

今案内してくれるという少女に、やや気が咎めるものの素直に従う。
最後は恥ずかしいのでやはり小声で。

「ヤムァナカ・シカノスケ?
 それは誰だ、騎士か?」

立派な人物なのだろうかと想像。

「なんと、悪人に感情移入してしまう話もあるのか。
 それは良くない、読んだ者の正義を歪めてしまいそうだ。
 ……だが、面白そうではあるな……ふむむむむ」

唸る。

四十万 静歌 > 「その意気ですよ。」

なんていいつつ面接官さんも大変だなと思うけれど、
まぁ、よしんば失敗しても、そこまで失敗しないだろうと思う。
きっちりなおしてきそうだし。

「まぁ、服装その他でおちる事はないと思います。
 呪われてたら仕方ないですし。
 では、行きましょうか。
 大丈夫ですよ。」

初歩の初歩という言葉に、
優しく笑みを浮かべ、
本に栞を挟んで立ち上がり、
幼稚園や小学生が文字を習う本があるコーナーへと移動をし始めるだろうか。

「騎士、に近いですね。
 ダナエさんに分かりやすく説明するなら――
 国が滅んで、国の再興に生涯をとした人物ですね。
 結末は悲しい結果でしたけど、
 今でも話が残るほどに立派な人で、
 我に七難八苦を与えたまえと、
 神に祈った人ですよ。
 あ、七難八苦っていうのは想像を絶する困難って奴です。」

なんて解説しながら、
悪人に感情移入してしまうというのを聞いて、
正義をゆがめそうっていう話にクスっと笑って。
もう少し詳しく解説したほうがいいかなと思って

「まぁ、例えばですけど、
 人を殺して、殺された相手が、
 とんでもない悪人だったみたいな話ですね。
 殺したその人も悪いですが、
 それ以上に殺された相手が悪いと、
 思わず感情移入してしまう、という訳です。」

ね?と人さし指をたてて微笑み、解説をするだろう。

ダナエ > 「うむ……」

優しい微笑みに恥ずかしさを感じながらも、心温まりながら。
文字の勉強など何年ぶりだろうかとぶつぶつ呟きながら、親切な少女に付いていく。

──ゴッ……ゴス…… ゴッ……ゴス……

付いていけば、数歩で距離が開いてしまうだろう。

──ゴッ、ゴス ゴッ、ゴス、ゴッ、ゴス……

距離が開けば、慌てて駆け足(本人的には)。

「神に幸運を祈るのではなく、
 逆に苦難を与えるよう祈るだと……!
 一体何故だ!?
 そんなことを神に祈るから、
 悲しい結末になってしまったのではないのか!」

自分にとっては有り得ない発想に、目を丸くする。

「なるほど……。
 法では裁けない悪人を私刑にかけて殺してしまった者が、
 人殺しとして法で裁かれる、という話なのだな。
 何とも気の毒な話だな……。
 その悪人の悪事を裁けるように、法の整備が急がれる」

真面目な顔で頷く。

四十万 静歌 > 「ゆっくり歩きますね。」

と、ついてこれないのに気づいて、
ゆっくりとペースを緩めるだろう。

「之くらいなら大丈夫ですか?」

と、少し心配そうに聞きながら調整していく。

「まぁ、苦難を求めるのは、
 様々な困難を乗り越えれる事で己が成長して、
 いつかどんな困難も乗り越えれるようになりたいから、
 でしょうね。
 そんな困難も乗り越えれないくらいなら、
 どだい再興なんて無理、ともとれますし?」

なんて首を傾げて答え、

「もちろん、純然たる悪人が、
 人に罪をなすりつけようとして、
 それを颯爽と現れて真犯人を捕まえるなんて話が、
 ダナエさんは好きそうです。
 文字が読めるようになったらお勧めの本教えますね。」

真面目な顔で頷く様子に、
そういって
サムズアップをするだろう。

ダナエ > 何という優しさ。
呪いを受けてから人の親切が身にしみる。
思わず涙ぐんでしまい、兜のガードを下げて目元を隠す。
「……すまない、感謝する」
精一杯急いで同行。中身は汗まみれに。

「そうか、
 ヤムァナカ殿は試練を与えて欲しかったわけか!
 国の再興のためにシチナン・ハックを……
 見上げた大人物だな……。結末はどうあれども、
 死した後もこうしてその高潔な信念が若者の胸を打つのであれば、
 ヤムァナカ殿の人生は成功だったとも言える」

感動。またガードの奥の目元が潤む。

「ほう。
 確かにそちらの方がスッキリして読後感が良さそうだ。
 そういう楽しい目的があれは、
 文字の勉強もはかどりそうだ」

初めて見るサムズアップのジェスチャーに、?マークが頭に浮かぶが知ったかぶって頷くのみ。

四十万 静歌 > 「どういたしまして。
 何かありましたら、遠慮なくいってくださいね。」

そういって微笑んで歩いているうちに、
目的の場所に到着する。
じーっとみて数冊ほど取り出し、目を通して、

「このあたりからが良いかも知れませんね。」

幼稚園児が文字を学ぶ為の本だが、
ここからはじめないと、流石に文字を覚えるのは難しいだろう。

「試練を与えて欲しいと願い、
 頑張る姿は本当に凄いですよね。
 ――ダナエさんもその高潔な信念があると思って、
 つい呟いてしまいました。」

とにっこり笑って目の辺りを真っ直ぐ見るだろう。

「お任せ下さい。
 やっぱり、楽しい目的あって学ぶのと、
 そうでなければやる気が違いますもんね。
 あ、そういえば――」

人さし指を顎に当てて小首をかしげ――

「ひょっとして、これの意味分からなかったりします?」

と再びサムズアップを作る。

ダナエ > ──ゴッ、ゴス ゴッ、ゴス

足が止まったのは、『はじめてのひらがな』『かいてみよう よんでみよう』『3歳からのひらがなドリル』などの本が並ぶ一角。
妙にこの手の本の品揃えがいいのは、
恐らく学園内の異邦人のためなのだろう。
棚から一冊を手に取って、パラパラとめくってみる。
「おお、字が大きい……」
これなら何とかなる、かもしれない。


そんな高潔な人物と自分が重なるなど、
この上ない賛辞と思えて動揺。
自信は過剰だが、山中鹿之助のように本当に優れた人物と並べられてなお胸を張れるほど、ツラの皮は厚くはなく。
少女のにっこり、に思わず赤面し、汗をかきながら。

「い、いや、私はそれほど優れた人物ではないぞ。
 それはヤムァナカ殿に申し訳ない……!
 騎士として恥ずかしいことだが、
 私は試練を神に祈るほどの強い心は、まだない」

「……だが、シチナン・ハックを望んだヤムァナカ殿に
 少しでも近づきたい、とは思う。
 素晴らしい、良い話を聞いた。感謝する」

一礼。

サムズアップを知ったかぶったことがバレてしまい、
その恥辱に一瞬白目になる。

「いや、その、…………分かるぞ?
 ほらあの、う、上を……上を目指していこう、
 というような意味、だろう……?」

目を白黒、ガードで顔を覆って本当に良かったと。
親指を上へ向けたサインということで、向上心的な解釈をしたらしい。

四十万 静歌 > それにしても、重い足音に大変そうだ、
と思うが、良い方策はみつからず、
はらはら見守るしかできないのである。
ともあれ、

「――もし分からない事があれば、
 きっちり聞いてくださいね。
 変な覚え方したら後が大変ですし?」

ね?というように笑って首をかしげる。
そして、なんというか、
まだ無いという姿がちょっと可愛らしいなんておもったりして、
またクスっとしてしまいつつも、

「私からすると十分困難に頑張ってて、
 立派だと思いますけどね。
 なんていうか、呪われた鎧をきて、
 生活するって凄く大変そうですし……
 ――きっと、そのうち、彼を超えるような立派な人になる。
 そんな気がしてきます。」

と微笑むだろう。そして――

「ああ、やっぱり分かりませんでしたか。
 いえ、その、地域によって意味が違うのを失念してました。
 でも、やっぱり慣れ親しんだジェスチャー……
 身振りによる会話術を使っちゃうんですよね。
 この国だと、“よし”とか“良い”とか
 “任せてください!”なんて意味でよく使われますよ。」

と微笑む。

ダナエ > 「確かに学びは最初が肝心だ。
 ……つまづくようなら、シジマを頼るやもしれん」
と、兜のガードを上げて顔を出し、
「……度々の親切、恐悦至極だ。すまないな」

クスッという微笑みに負けず嫌いモードが発動しかけるが、
続く未来の自分への賛辞に照れのビッグウェーブ。
「うう…………そ、そういうシジマも!
 私のような異邦人へのこの温かい対処、卓越していよう。
 並みの学生なら恐らく放っておくところだ。
 学園の聖女シジマと呼べるような、
 さぞ素晴らしき淑女になるであろう!」
賛辞返し。
どうだ照れろ!という熱い波動を送る。

ジェスチャーのレクチャーには、
「う、うむ、良い、任せておけ、だな。
 知っていたぞ、完全に理解していた、間違いない」
とことん知ったかぶる。でも視線は逸らしてしまう。

四十万 静歌 > 「いえいえ。
 お役に立てるなら嬉しいです。」

と笑って――
賛辞返しに思わず真っ赤になって照れて、
少しもじもじしながら、

「そ、そんなにいわれても、
 私なんてそこら辺にいる普通の学生ですよ。
 1年もかよってると色々なれただけです。
 そ、それに――
 やっぱり、いろんな人と仲良くなりたいじゃないですか。」

なんて、紅い顔のままふんわり笑いかけるだろう。
そして、続く言葉に、
少し考え。

「まぁ、分からなくても気にしないで大丈夫だと思いますよ。
 全能の神様じゃないんですから、
 寧ろダナエさんは分からない事のほうが多いと思います。
 だから遠慮なく聞いて……
 これだけ学んだって胸を張るほうがカッコいいと思いますよ。」

なんとはなしにそんな事をにっこり微笑んでいうだろう。
そのほうがきっと受け入れられるんじゃないかななんて思いつつ

ダナエ > 「異邦人に慣れるのと、
 異邦人に親切にするのとはまた別の話だ。
 慣れているからこそ異邦人に辛く当たる者もいよう」

真っ赤になって照れる様子を可愛らしいと思うと同時に、
何とも言えない充実感。
力関係の主導権?をこのままキープするべく、畳みかける。

「色々な人と仲良くなる──
 この島の目的はまさにそれだと聞いたぞ。
 シジマのしていることはまさに、
 この学園を創立した者の理想ではないのか?」

知ったかぶる子どもへの保育者の優しい導きのようなそれに、
思わずそっぽを向きながら。

「…………シジマはきっと将来、良い母親になるな」

四十万 静歌 > 「ああ、確かに、異邦人だから拒否する人もいますね。
 私としては、折角のこの島だから、
 皆仲良く出来たほうが嬉しいですね。
 まるでお話の中のような世界ですし。」

なんて、えへへと微笑んで上目遣いにみるだろう。

「きっと、創立した人も同じ考えだったのかもしれませんね。
 私でも、そんな理想に触れたと思うと、
 光栄であると同時に恐縮ですね。」

と照れたように後ろ頭をかいて微笑むだろう。

「良い母親になれるといいですね。
 ――ありがとうございます。」

そして、深々とお辞儀をする。
なんていうか、照れすぎてしまったのもあるけれど、
そうなりそうっていわれるのは純粋に嬉しかったのだ