2016/01/14 のログ
ご案内:「図書館」に蔵田 怡与さんが現れました。
蔵田 怡与 > (図書館の奥、日の当たらない一角に、本を壁のように積んで読みふけっている女生徒が一人。)
(退屈そうに頬杖をつき、片手でぱらぱらと本をめくっては、傍らに積んでいく。)
(そして定期的に読み終えた本の束を抱えては返却場所へ戻し、また山ほど本を抱えて戻ってくる。)

(時折、生あくびをかみ殺すようにしながらも、黙々と本を消化していく。)

蔵田 怡与 > 蔵書量がすごいな。専門分野にも深い。
けど……何だろう、変な偏りがあるような気がしなくもない。
気のせいだろうけど。

(ぼそり、と呟いたのは、書架と机との何度かの往復ののち。)
(抱えられている本は、「初心者にもできる 体幹トレーニング」「トレーニング初歩」「室内でできる筋トレ①」など…)

蔵田 怡与 > (以前知り合ったとある生徒から、トレーニングという言葉を聞いた女生徒。遅ればせながら、自分も体を鍛える必要があるだろう、と思い、片っ端から入門書を読み漁っているようだ。)
(席につき、本を積み上げる。一番上の本を手に取り、最初から最後までぱらぱら、とめくると、すぐ脇に置く。次の本も同じように。)

有酸素運動…ふうん。体を鍛えることは、呼吸器系を鍛えることと同じ…。
参考になる。つまり……呼吸器をぶっ飛ばすと何もできなくなる……ということか。
(本を読む合間に、ノートにかりかりとメモを取る。)

蔵田 怡与 > (メモを取りつつ、顔を上げ、本の隙間から図書館の中の様子を伺う。)
(森のように並んだたくさんの書架、その間をちらほらと行き交う生徒の姿が見える。)
(立派な図書館だ。設備も整った、近代的な施設である。)

………神話や歴史書が大量に置いてある。
異世界の者たちへの地球世界入門書…ということか。

(時折、いかにも異世界、という外見をした者たちが行きかうのが見える。彼らにとっても図書館は娯楽・あるいは学びの場であるということがおかしい。)

書物という形態は異世界でも一般的なのか。
まぁ……どうでもいいけど。

ご案内:「図書館」にリビドーさんが現れました。
蔵田 怡与 > (今まで学校というものに通ったことのない女生徒にとって、図書館というのは自宅に備えられた書庫がその代わりであった。)
(そこに足を運ぶのは女生徒だけであった。いつ行っても一人。本の山の中で一人。)
(それが当たり前だった女生徒にとって、誰かが図書館にいる、ということは、それだけでどこかむずがゆいような、緊張するような、不思議な感覚であった。)

リビドー >  
「……図書館に立ち寄ってみれば。」

 机にうず高く積まれた本が見える。
 その向こうから覗ける姿は、女性のものか。
 覚えのない生徒だ。

(ふむ。)

 興味を引いた。
 気楽な足取りで、本の山へと近付く。

「勉強熱心、かな。」

 遠慮や気遣いの色は薄い。
 当たり前の様に、声を掛けた。

蔵田 怡与 >
(突然かけられた声に、面白いようにびくりと肩を跳ねさせる。)

は、ひゃい…。

(本の間から、不機嫌にも見えるようなしかめ面が覗いた。会話の相手を見る目は、どことなく怯えている)

あ…う、うるさくしましたか。ごめんなさい。図書館、初めてで。

(しどろもどろの言い訳を始めた…)

リビドー >  
「いや、勉強熱心な生徒かなと思って覗いただけだよ。すまないね。
 誰の邪魔にもなっていないから、気にしなくて大丈夫だとも。……ふむ。」

 穏和な教師らしく穏やかに微笑んでみせれば、少しの間を置いてから視線を移す。
 積まれた本の背表紙を見て取れば、ふむ、と、思案げな声を漏らした。

「トレーニングもまた学問。良いものじゃないか。」

蔵田 怡与 > (相手の柔らかな声音に、ほっと肩の力を抜き)

「あ…なら、よかった、です。
図書館は、静かに…ですよね。入口に、書いて、ありました。」

(トレーニングも学問、という言葉に、得心したように頷き)

トレーニング、始めてみよう、かな、って。思って。
体を鍛えるのは、異能を使うのには、きっと、大切、ですよね。

リビドー >  
「そうだな。……おっと、ボクも声のトーンを落としておこう。
 ま、少々のおしゃべりは甘く見て貰おう。何か言われたらその時はその時だ。」

 その言葉を皮切りに、声量を落とす。
 とは言え、会話を切るつもりはないらしい。

「ああ。大事だ。タフネス――体力が有れば少々の無茶を効かせられるし、それだけ長い時間活動も出来る。
 仮に筋力が付かなくても、体力や気力を使い続ける状況に慣れる事が出来る筈だ。
 キミの異能が何かは知らないけれど、大抵の場合は鍛えておいて損の無いものだとボクは思う。」

 同意を示す素振りで頷き、語る様に言葉を並べる。
 色々言っているが、とりあえずは同意や称賛を述べているのだろう。

蔵田 怡与 > (こくこくと頷くと、自分も声のトーンを落とし…とはいえ元よりぼそぼそとした喋り方ではあったが…)

「あの、もしかして、図書館で探し物…ですか?
読みたい本を…わたしが持っていたり…」

(言うと、積み上げた本の背表紙を相手に向ける。読みたいのに持ちっぱなしにしてはいないだろうか、と心配になったようだ)

「タフネス……そう、ですね。
異能を使うと、いつも、すごくお腹がすきます…。これも、体力があれば、解決するでしょうか。
…あ、ごめんなさい。変な質問。気にしないで、ください」

(心地よい相手の言葉を頷きながら聞き、ふと、疑問を口にする。どうやら相手を自分と同じ生徒だと思っているらしく、慌ててそれを打ち消すような言葉を続ける。)

リビドー > 「探しものは特にないよ。気紛れに立ち寄っただけだからさ。
 そうだな。後で新刊コーナーでも眺めておこう。」

 "探しもの"を否定し、

「空腹、か。そこは少々悩ましい話かな……。基本的に、身体を鍛えると代謝も良くなる筈だ。
 代謝を向上させて、食べても太らない様にはなるかもしれないが、空腹感は抑えられないかもしれないな……
 多分、学問としてのトレーニングの中でも何処かで取り上げられる筈だ。目を通しておくと良いんじゃないかな。」

 運動すればそれだけお腹も減るし、身体を作るには素が要る。
 空腹をそのものを抑える手段、としては意味がないか、逆効果だろう。

「ただ、実際にカロリーを消費しているのかどうかは調べておいても良いかもしれないな。
 実際にカロリー等のエネルギーを使用しているから空腹を覚えるのか、
 それともそれらを消費せずに空腹"だけ"を覚えるのか。後者だとちょっと面倒臭いかもしれないね。」

蔵田 怡与 > 「そうですか。なら、よかった。」

(探し物を否定する言葉に頷き、机の端に寄せた本を内側へと戻す。)

「代謝…。えと、わたしは、すごく、たくさん、食事します。いつも。
でも、太らない。です。
わたしの異能は…戦闘機を呼び出して使う、というものなんですが…。
この戦闘機の、燃料と、わたしのお腹の中が、リンクしているんじゃないか、と。考えています。
その…わたし、自分の異能について、あまり、詳しくなくて…。
カロリー消費…それは、どうやったら、調べられる、でしょうか。
血糖値…とか、測りますか。」

(理論的に話される言葉を聞き、しばし考えて自分の考えを口にする。)
(だが、自身で言う通り、詳しくないのだろう、その語り口はたどたどしい…)

リビドー >  
「太らないなら、今の所は問題ないか。
 ……ふむ、戦闘機の召喚。いや、戦闘機は文明的なものだ。具現かな。
 戦闘機の妖精なども居る事には居るらしいが……と、燃料とリンク、ね。
 異能は精神や感覚に因るものが大きい。そう思うなら、その線は濃厚だ。」

 目の前の少女の考えを一通り聞けば、納得した素振りを見せた。
 その表情は柔らかくこそしてはあるが楽しげで、興味を示している風にも見て取れる。

「調べ方か、ふむ。普通に運動した後のカロリーを調べるようにすれば良いとは思う。
 具体的には、そうだな。訓練施設・演習場・研究施設――この島の施設を使えば良いと思うよ。
 自分の異能を調べたいと、施設の管理者や教師に頼めば、上手く手筈を整えてくれるだろう。
 この島は異能の研究に熱心だからな。何処を利用するかに悩む事はあれどたらい回しにはされない筈さ。」

 自身も教師や研究者の身分ではあるが、敢えて名乗り出る必要はないだろう。
 何せ初対面だ。一見出来る性格からしても不信を抱かせてしまう可能性は高い。
 それに自分で選ばせた方が彼女も安心出来るし、積極的にもなるだろう。
 故に、黙っておくことにした。

蔵田 怡与 > (傍らに置いてあった大きな鞄を探り、中から折り紙の束を取り出すと)

「その…折り紙を折って、紙飛行機にします。そしたら、その紙飛行機が、戦闘機に、変わります。
一度に、20機くらい、使えます。使うと、すごく、お腹が空いて…
やっぱり、リンクしている、かも、しれません。かね。」

(真剣な面持ちで考え込むようにすると)

「異能を調べたい…あの施設は、そういう風に、使う…んですね。
知らなかった… 今度、使ってみます。
訓練施設は、一度だけ、使いました。
床を汚してしまって…でも、怒られたり、しませんでした。」

(相手の言葉を聞くと、目を輝かせて、ノートに内容をメモする。)

「その……戦闘訓練が、したい、と思って、いまして。
以前、先生に、相談しました。そしたら、師を自分で探すのも訓練だ…と。
訓練施設をしたり、自分で特訓したり、しているのですが… あまり、うまくいっているような気が、しなくて」

リビドー >  
「成る程。面白いし、好い異能だ。魔術に近しい風にも思える。
 取り敢えず、食事は抜かない事をお勧めするよ。なんてな。」

 冗句混じりのつもりなのだろう。
 調子の良い声を響かせる――つい声量を上げてしまったと気付いたのか、続く言葉は声量を落としたものであるものの。

「ああ。基本的にはそう使ったり、自由な訓練に使う事が多いだろう。
 それに異能は何でも起こすからな。よほどのものでない限り、床を汚す程度じゃあちらも動じないさ。
 とは言え、その辺りを気に掛ける事は好い事だ。汚さないで異能や運動を出来るなら、それに越したこともない。」

 目の前の少女の調子が上がっている風に見える。
 瞳が輝いている、と言った表現がしっくりくる。
 いずれにせよ、彼女から怯えが見えなくなった事は認識した。

「大分スパルタな教師だな。だけど、確かにそれも一理はあるかもしれないよ。
 武道や魔術と違い、異能混じりの戦法はどうしても本人固有のものと成り易い。
 だから、自分で師や戦法を開拓せざるを得ない所はある。……ふむ。何か助けが出来れば、とは思うんだけどな。」

蔵田 怡与 > (こくり、と頷き)

「ありがとう…。はい。たくさん、食べています。
ファミレス…すごく、お世話に、なっています。」

(床を汚す程度じゃ動じない、との言葉に一瞬目を丸くし)

「やっぱり、すごい、異能が…多い、んですね。
壁とか、壊れているのも、見ました。
ああいう人が、たくさん、いるのだとしたら…自分も、身を守るために、強く、ならないと…いけない、と。思います」

(相手の言葉を真摯に聞いていたが、何か助けができれば、の言葉に、あ、と声を漏らし)

「その…もしかして、誰か、先生に付いて、訓練をしていたり、して、いますか?
あの、迷惑でなければ、紹介を、お願いします。えと…頑張ります、ので。い、一生懸命、学びます、ので。」

(よほど琴線に触れたのか、つっかえながら言葉を発する…)

リビドー >  
「この辺りだと――ニライカナイかな。あの店は質も量も多くて好い。ボクも時々利用するよ。
 ……と、そうだな。身を守る為に強く在る事は良い事だ。そう云う戦い方ともなれば、尚更体力が要る。
 人斬りや暗殺の様に先手必勝一撃とは行かないからな。……と。」

 少女が思い浮かんだ素振りを見せれば言葉を止める。
 つっかえながらも発された言葉を確かに聞き入れば、真っ直ぐに少女を見据えた。

「ああ、残念ながらボクに師は居なくてね。
 と言うよりは、そうだな。騙すつもりは無かったんだが、これでも教師だ。
 何、気軽に話してくれる方が嬉しくてね――と、これでは騙した事になってしまうかな。」

 冗談めかして苦笑を浮かべ、頬を掻く。
 とは言え話題を流すつもりはないのだろう。気を取り直す。

「……と言う訳で、紹介するならボク自身になるよ。ある程度戦い方を教える事が出来るだろう。性に合わなければやめて構わない。
 他に教師の知り合いが居ない訳でもないのだが、ボクに負けず劣らず癖の強い教師が多くてね。」

蔵田 怡与 > 「はい。そこの…いつも、行っていて、たくさん食べているので…もう、顔を覚えられて、いるかも」

(ぎこちないながらも、冗談を言ったつもりらしい。自分の言葉で、少し微笑む)

「師は……いない……、……?」

(教師だと告げる相手の言葉に、しばし固まると、ガタンと椅子を蹴って立ち上がった。)

「あ、あの、あの…! わ、わわわたし、その、知らなくて。す、すみません。し、失礼しました。
え、ええと、先生…。先生…!
えと、わ、わたし、蔵田、といいます。蔵田、怡与(くらた いよ)、です。
あの、どうか、戦闘、教えてください。お願いします。どうか、よろしく、お願いします」

(わたわたとしながら必死に言い募る。
相手を先生だと知らなかったことが何より失礼だと思っているようで、たらたらと汗をかきながら必死に弁明した。
が、先生の言葉に、まっすぐにそのオッドアイを見つめると、深く頭を下げた)