2016/09/29 のログ
ご案内:「図書館」に滝川 浩一さんが現れました。
■フィアドラ > それはともかくヒュドラって結局何をしたんでしょうか?
そう、思いながら本をめくればやっぱりヒュドラはやられてしまう役みたいです。
ヘラクレスっていう人にやられています。このヒュドラがなにをしたというのでしょう…。
…ただ不死身で首が増えて強い毒を持っていただけです。
ずっと沼にいて街に住んでる人を襲ったりすることもありません。
それなのに、可哀想です…。
あと、なんか良く分からないまま潰されたカニも可哀想です…。
少し泣きそうになりながら本を読み進めます。
■滝川 浩一 > 長い入院生活も終え、いつもと同じように学園生活が始まった。
しかし、入院のせいでロクに勉強もしてなかったツケが回ってきたのか参加した授業の内容がチンプンカンプンで訳わかめだった。
そのため、それらの穴埋めをするために図書館へ勉強をしにやってきたのである。
「さてと…」
リュックサックを揺らしながら自習用の机へと向かう。
久々の勉強だからか少しめんどくさいなどという怠けた感情が浮かび上がる。
自習用の机に向かってる途中、何やら本を読みながら泣きそうになっている少女が目に入る。
その少女のことを案じてか近づいて声をかける。
「君、大丈夫?何か悔しいことでもあったの?」
泣きそうな彼女へそう声を掛ける。傍から見れば勘違い案件だが。
■フィアドラ > 「カニが…このカニさんが可哀想で…。」
私が読んでいるのはヘラクレスの冒険って名前の絵本です。
読んでいるページの挿絵にはヘラクレスって人とヒュドラが戦ってる絵が乗っています。
そしてその人間の足の下にはカニがいて一行で『化け物蟹はあっさりと踏みつぶされてしまいました。』
と書かれています。出て来てから同じページの最後で死んでいるのです…。
あんまりです!
「この人間は酷い人間です!心が!人の心がありません!」
零れてきた涙を拭いながらヘラクレスを指さして言います。
■滝川 浩一 > 「カニ…?」
首を傾げ、その言葉を呟く。
そして読んでいる絵本の表紙を見て「あぁ」と納得したように呟く。
ヘラクレスの十二の功業、レルネーのヒュドラ退治か。
となるとカニとはヒュドラの友達であるカルキノスの事か。
「確かに、この行いは酷いよね。うーん…」
とりあえず少女の意見に同意し、そう返す。
少女が涙を流し始めるとポケットからハンカチを取り出し、それを拭いていく。
(ヘラクレス君もっと空気読んで!!)
と絵本の中の英雄に無茶ぶりを飛ばす。
■フィアドラ > 「ありがとうございます、人間さん…。」
拭かれるままに涙を拭かれます。
前髪で隠れた龍っぽい…いえ、蛇っぽい眼も少し見えちゃうかもしれません。
…もう、涙はおさまりました。
「…本当に酷いですよ!」
本を閉じて怒ります。
これからどうなるかは知りませんがきっとこれからも酷いのです!
「もう、私の中ではこの後、大逆転して終わりってことにします!」
多分このままでいくとヒュドラもやられちゃうのです。
次のページの切った傷跡を焼いている絵を見て分かっちゃいました!
■滝川 浩一 > 「いやいや、いいんだよ」
涙が治まった様子の彼女に引きつり気味の笑顔を返せばハンカチを仕舞う。
そして蛇っぽい瞳が見えれば、少しばかりの驚きと共にヒュドラの絵を見て納得する。
恐らくこの子はヒュドラか何かだろう。そう予想を立てる。
「全くだ!平和に暮らしてたヒュドラさんをいきなり切るなんてサイテーだよな!」
本を閉じて怒る彼女にそう同意する。
目の前の少女のためとは言え、ディスられるギリシア神話の英雄。
哀れ、ヘラクレス。
「そーだそーだ!ヘラクレスなんてコテンパンにやっつけちまえ!」
この後ヒュドラがやられるのは言うまでもないが、彼女の言葉に乗りそう言う。
彼女が次のページの絵を見て察した様子をこちらも感知する。
■フィアドラ > 「そうです!多分この人も凄く退屈で自分の首と話したりしてたんですよ!
そんな人を…。」
ここに来るまでの自分の事を少し重ねて少し悲しくなります。
楽しくなかったことは無いのですが…今思い返すと寂しい事をしていました。
「さ、流石にコテンパンにするのはこの人が可哀想ですよ…。
もう少し優しくしてあげた方が…。」
コテンパンにするなんて流石に可哀想です。
始めの方にでてくるこの女の人が大体悪い気がします。
「うーん、何かいい方法はないでしょうか?」
■滝川 浩一 > (ヒュドラって暇すぎると自分の首と話しだすの!?)
その言葉を発した彼女を驚いた様子で見て、即座にその顔を正す。
何て悲しいことを言いだすのだろうか。彼女にもカルキノスのような友達が居ればよかったのに。
「あ、あぁ…そうだな。うん。
暴力は流石にいけないよな…。」
彼女の言葉に少し萎縮する。確かに言い過ぎた感はあり少し反省する。
ギリシア神話は血の関係が複雑であり、異母兄弟が何人も居るというのはざらである。
いや、まぁ、大体は雷の神様のせいなのだが。
「いい方法かぁ~…ヘラクレスが素直に謝って、仲直りすればいいんじゃないか?」
根本的な解決にはならないが、とりあえずそのように口を開く。
■フィアドラ > 「そうですね…。えーと、じゃあ。
ヘラクレスは潰してしまった蟹の事を謝り二人は友達になりました。
そして、ヒュドラの毒とヘラクレスの弓で敵を全てやっつけて二人でずっと仲良くくらしたのでした。
おしまい。
…こんな感じでどうでしょう?」
うん、いい感じのハッピーエンドです!
「これでいい感じですよね人間さん!!」
得意な気分にになって尋ねます。
空にお星さまになった蟹が見守っている二人のシーンで終わりです。
とってもいいです!多分みんなこっちのほうが死ぬ人も少ないし良いと思います!
■滝川 浩一 > 「おぉ、ちょっと無理やり感はあるがそれはそれで良い終わり方だな。
うん、ハッピーエンドだ。」
確かにハッピーエンドとしては申し分ない。
ただしヘラクレスの弓はともかくヒュドラの毒で敵を全てやっつけるのは流石にキツい。
頑張れヒュドラさん。
「あぁ、素晴らしい物語だ」
腕を組んで頷き、そう返す。
正座になった蟹を見つめるシーンは満点の星空でそれはそれは迫力満点の画になるだろう。
「あと、言っておくけど俺の名前は滝川 浩一ね。
お嬢ちゃんの名前は?」
人間さんと呼ばれ、一応自己紹介をする。
■フィアドラ > 「ふふふ。
途中の物語も凄く熱くて死んだはずのヘラクレスの師匠が敵として出てくる展開とかもあるんですよ!
二人の合体技でどうやって倒すんだってくらいのしぶとさだった師匠を倒すシーンは感動です…。」
勝手にストーリーが出来ていきます。
二人の友情必殺!毒アローで大体の敵はやっつけれるのです!
「私の名前はフィアドラっていいます。よろしくお願いします!滝川浩一さん!
そういえば、滝川浩一さんは今日はどんな本を読みに来たんですか?」
図書室に来たのは本を読みに来たに決まっています!
それを聞きました!
■滝川 浩一 > (何か頭の中で勝手にストーリーが練り上げられてますけどォ!?
ヘラクレスの師匠って誰!?合体技って何!?)
彼女の言葉を聞き、少し困惑の表情をするが、笑顔でそれを吹き飛ばす。
額にはわずかに冷や汗をかいており、今置かれている状況に対しての気持ちが表れているだろう。
「あぁ、本を読むっていうよりお勉強だな。ちょっと色々あって病院に居たもんで
学校の授業に追いつくために、ね」
元気いっぱいに自己紹介する彼女へ笑顔でそう返す。
その後、彼女の自分に対する呼称が気になり、口と開く。
「あとフルネームで敬称を付けてくれるのは嬉しいけど
長ったらしいし第一堅苦しくて好きじゃない。
出来れば気軽に『浩一』って呼んでくれ。代わりにこっちも『フィアドラ』って気軽に呼んでいいかい?」
滝川浩一さんと丁寧に名前を呼んでくれる彼女に対してそう返す。
わざわざそう呼んでくれるのは嬉しいがあまり堅苦しいのは好きではなく、あくまで友達感覚で呼んで欲しいと。
■フィアドラ > ヘラクレスの師匠は馬の機動力と頭の良さに武術まで使いそしてなにより不死身っていうとんでもないやつなのです!
敵として出てきた時の絶望感は凄まじいのです!
それはともかく…。
「病院!大丈夫なんですか!?病気ですか?
ええ、学校の授業は難しいですからね…。」
人間はか弱い生き物なので結構簡単に倒れるのです。
心配しながらも、今は元気そうなので少し安心します。
「名前だけで呼んでもいいんですか?
そういうのは友達とかじゃないと失礼だと思うんですけど…いいんですか?」
そうやって短く呼び捨てとかで呼ぶのは友達にならないと失礼だと思うのです。
…いいんでしょうか?
■滝川 浩一 > 頭の中で師匠についての設定が練られているようだ。
とても頼りがいのある師匠だが、敵に回るとはどんなシチュエーションなのだろうか。
「ちょっとした怪我でね。大丈夫さ。もう治った!」
腕を曲げ、力こぶを作るようにすれば笑顔でそう返す。
心配してくれた様子の彼女に内心(いい娘だな)としみじみ感じる。
流石にヒュドラのようにすぐ治ったりはしなかったが。
「あ~…じゃあ友達になろうよ。
そうすれば気軽に名前で呼べるようになるしさ」
手を差し出し握手を求めながらそう発する。
今までの会話から顧みるにこの少女は少しばかり特殊な感性の持ち主なのだろう。
■フィアドラ > ヒュドラという怪物を友達にするヘラクレスの目を覚まさせようと説得に掛かる師匠!
しかし、強い友情で結ばれた二人は離れることはなく!
ついに実力行使に出るといったシチュエーションです!
「気をつけてくださいね!
人間はすぐに死んじゃうから危ないことはしない方がいいですよ!」
そう、人間は簡単に死んだりするのであまり危ないことはしない方が良いと思うのです。
…凄く、心配です。
「いいんですか!じゃあよろしくお願いしますね浩一!
友達!友達ですからね!
新しい友達が増えました!
この調子で行けば友達100人行けるのではないでしょうか?
「あっそうだ実は私こう見えて人間じゃないんですよ!
…浩一が友達だから教えるんですけどね…実は私、4分の1がヒュドラなんですよ…。」
こそこそと秘密の話をするように自分の種族を教えてあげます。
友達だから教えてあげるのです。
「あっこの本の人は関係ない人ですからね!別の世界のヒュドラなので!」
■滝川 浩一 > 「……あぁ、人間は脆いからな」
この島に来て一ヶ月と少し。
何人もの異邦人を見て来た。いや、異邦人に限った話ではない。
この島の人間はとかく頑健で傷を負ってもすぐには戦闘不能にはならなかった。
それに比べて自分は頑丈でもなければ傷が再生する訳でもない。言うなれば『一般人』であった。
「あぁ、友達だ。よろしく!フィアドラ」
友達が増えて嬉しそうな彼女を見てこちらも自然と笑みがこぼれる。
自分も友達が増えたことに少しばかり喜びを感じているようで内心嬉しいがそれをあまり表情には出さずに
「そうだったのか!?全く知らなかった…
4分の1ってことは…お爺ちゃんかお祖母ちゃんがヒュドラだったの?」
こちらも小声でこそこそとそう聞く。
友達同士の内緒話だ。
「あぁ、それは知ってるよ。というか、ヒュドラって種族としての数はやっぱり少ないの?」
本を見て、うんと頷くとそう質問する。
■フィアドラ > 友達!友達!新しい友達!
嬉しくて尻尾も勝手にふっちゃいます!
「ふふん!クォーターっていうらしいですよ!
はい、お爺ちゃんがヒュドラです!」
お爺ちゃんがヒュドラでお祖母ちゃんはどこかの国のお姫様だったと聞いています。
おじいちゃんが約束を破った国を滅ぼしておばあちゃんもさらったらしいです。
「うーん、私はお爺ちゃん以外は知らないです…。
私と同じ、クォーターのヒュドラとかも全然見たこと無いです…。」
私が住んでいた沼には私とお父さんくらいしか住んでいる人はいませんでした。
「多分、少ないと思います。
でも、もしかしたら似た種族ならいるかもしれません!」
■滝川 浩一 > まるで犬のように尻尾を振る彼女を見て、少し可笑しかったのかクスクスと笑う。
「失礼」と声を出すと笑いを抑え彼女の発言を聞く。
「へぇ~お爺ちゃんが…」
顎に手を添え、何かを考えるような素振りをした後固まる。
お祖母ちゃん、ヒュドラの子供を…!?
というかお爺ちゃんのアプロ―チがやばすぎる。巻き込まれた人にとっちゃ溜まったもんじゃない。
「俺もドラゴンは見たことあるけどヒュドラはなぁ…」
こちらも心辺りは無いか、腕を組んで考える。
しかし、当然無い。この島に来て一ヶ月程度の彼にあるわけなかった。
「うん、確かにそうだな。もし探すんなら教えてくれ。
……っと少し長話し過ぎちまったな。そろそろ勉強に入らないと」
そう言って自習用の机の方を向き直る。
■フィアドラ > お父さんが言うにはお祖母ちゃんの方が凄まじい人だったというのを良く言っていました。
ちなみにお爺ちゃんもお祖母ちゃんもまだ生きているらしいです。
「じゃあ私が浩一の初めてのヒュドラというわけですね!」
クォーターですけど!
でも一応ヒュドラって言ってもいいはずです!
「うーん、確かにあってみたい気もしますけど…」
そこまで、急いで探すことも無いのです。
確かにあったら色んな話はしてみたいですけど…。
「あっごめんなさい!長い時間話してもらって!
もう、邪魔しないようにしますね!」
真面目に勉強しているのだから邪魔をしちゃいけません。
そう言って私は今の本を片づけて新しい本を取りに行って近くの席で読み始めました。
…やっぱり気になって時々浩一の方を見ますが集中していれば気がつかないはずです!
…そんな感じでしばらくは図書館で本を読んで過ごしました!
■滝川 浩一 > アプローチで国を滅ぼしたお爺ちゃんよりお祖母ちゃんの方がやばいってどうなのだろうか。
いや、しかし将来国を治める器の女性ならば肝が据わってるのは当然の話だろうか。
「うん、クォーターだけどね」
ニッコリと笑いそう返す。
相手がどうあれ、新しい出会いや友達というのはいいものだ。
「まぁ、機会があったら…な?」
余り乗り気でない彼女に頬をかき少し引き下がる。
ここは彼女を意志を尊重した方がいいという判断を下す。
「いやいや、大丈夫!
むしろヒュドラの友達が出来てラッキーだったよ」
ごめんなさいと謝る彼女に笑顔のまま気にしてないと返す。
実際、勉強よりも珍しい異邦人との会話の方が何倍も楽しい。
彼女が新しい本を取りに行ったタイミングで自習スペースへと行き、勉強を開始する。
時折、視線を感じそちらを見ると彼女がこっちを向いていた様子で、それに対し小さく手を振った。
そんなこんなで勉強をして授業に対応できるようになったという。
ご案内:「図書館」からフィアドラさんが去りました。
ご案内:「図書館」から滝川 浩一さんが去りました。