2016/10/20 のログ
シング・ダングルベール > 「あまり心象悪くして、出禁にされても悲しいからね。
 その方が良さそうだ。」

彼女の心遣いを察してか、笑みの度合いに苦みが混じる。
ローブの皺を手で払い伸ばし、図書委員を一瞥。
すると"こほん"と咳払いが帰ってきて、完全な苦笑いとなった。




―――道すがら。

「いやあ、厄介者にしちゃったな。ごめん!
 大事にならなかったのは、君の提案があればこそだ。
 俗なお詫びにはなるけれど、何か奢るよ。甘味とか。学生って買い食いする生き物らしいし。
 こういう時、女の子の心象を少しでも良くしようってのが男の子だもんな。
 俺のおすすめは……。」

ソフトクリームかたい焼きか。季節柄焼き芋もいいななんて。
朗らかな提案を繰り返しながら、二人は帰路を進んでいった。

ご案内:「図書館」からシング・ダングルベールさんが去りました。
ご案内:「図書館」からノイさんが去りました。