2016/12/16 のログ
ご案内:「図書館」に黒龍さんが現れました。
黒龍 > 先日、胡散臭い情報屋の男から手に入れた偽造学生証。それを利用して男が赴いたのは図書館だ。
こちらの魔術…そして異能とやらのあれこれをある程度知識として仕入れておきたい。
特に、魔術に関してはこちらで応用できる可能性もあると踏んだ。
見た目はチンピラかマフィアかヤクザだが、こう見えても割と博識なのである。

「…つっても、こういう場所や雰囲気はクッソ苦手なんだがよぉ…」

受付の司書にも変な目で見られたりした…無理も無い。が、偽造学生証が役に立った。
データベースを照会されたが、そこはあのヤオヨロズが言っていた通り、用意されていたので偽情報で照会は無事に完了。

(チッ、この偽造学生証は結構レベルが高いのはマジっぽいな…)

腹立たしいが役に立つ。そこは認めざるを得ない。ほぼタダ同然で貰ったモノだが。
ともあれ、堂々と学生として図書館を利用させて貰う事にする。
まぁ、まずは魔術方面を適当に流し見していくとしようか。

「…あ~~こんだけあると全部を消化すんのは時間掛かるな…面倒臭ぇ」

等とボヤきながら、堂々とやたらと難しそうな専門書ばかりの書棚へと歩を進める。

黒龍 > 「……『魔力の効率化と伝達速度の向上』…『機械と魔術の融合論理』…『門の神秘』…この辺りは俺の世界とも通じるな…あとは…」

適当に背表紙でタイトルを確認してから無造作に抜き出し、器用に片手のみで内容をザッと確認していく。
しかも、ほぼ速読に近い異様な速さで視線を走らせ、ページを捲っていく。
ものの30分程度で3冊分を読破完了。内容を頭の中で整理していく。

(成る程、異能より魔術の方がある程度体系は確立されてんのか…と、なると取っ掛かり易いのはやっぱ魔術の方か。
異能の方は…そもそもそんなの俺は使えねぇからいまいち分からん。
特化型の固有魔術みてぇなもんか?に、してはあまりに”バラバラ”過ぎる…)

サングラスの奥の金眼を細めながら思索に耽る。今の時間帯は人も少なく、こんなナリの男に声を掛けるヤツもそうは居ないだろう。

黒龍 > 「…機械と魔術の融合に関しては俺の世界の方が発達してるぽいな…召喚術?…あ~ベクトルが俺の世界とはちと違うのか。
…こっちの魔術の詠唱を演算に置き換えて効率化と最適化…は、俺がもう独自にやってるからパス。
…あン?この論理は俺の術式に応用できそうだな…使える分だけ抜き出して頂くとするか。
あとは…あー隠蔽系の魔術は苦手なんだよな…こっちの取り入れて俺に合うように開発するのも手か?」

あれこれブツブツと独り言を零しながら、若干だが楽しげに書物を片っ端から読んでいくチンピラみたいな男。
こうやって、自分の魔術…独創式を増やしていく。知識を溜め込んでいくのは嫌いじゃない。
気が付けば、既に20冊程度の分厚い書物を読破していた。借りていく、という発想が無いのでその場で読み終えるスタイルが基本らしい。
…単純に、書物を借りるのはいいとして返すのを忘れそうなので借りないだけなのだが。

黒龍 > そんな訳で、読書スペースで読むでもなく、書架に寄り掛かりながら片手で器用に分厚い書物を高速で読んでいく。
司書達から変な目で見られたりしているのも気にしない。
と、いうより見た目が見た目だからか注意されたりもしない。
書物をぞんざいに扱っている訳ではないし、人の姿も少ないので注意し難いのだろう。

「……成る程、別世界の魔術ってのも面白ぇもんだな…」

こちらの魔術の理論、方式、魔力制御のやり方を丸ごと取り入れる事はしない。
あくまで自分に合うように改変したり応用する。だからこその”独創”式だ。
個人的には、もうちょっと機械と魔術の融合技術について取り入れたいものだが。

(流石にそっち方面は書籍がそんな多くねぇか?いや、探せばありそうだが…面倒だな)

後は、魔術とは違うがこちらの世界での「龍」の扱いなどについても知識を仕入れておきたいが、そっちは後回しでもいいだろう。
読み終えた書物は、意外と律儀に元の場所にその都度戻しながら別の書物をまた抜き出す。