2017/07/27 のログ
ご案内:「休憩室」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > ようやく身体に纏わりついていた鬱陶しい魔術の余波が消え去り、俺は人の姿に戻ることが出来た。
生憎と思ったほど女生徒にちやほやされなかったが、ジャッカロープ姿での生活も悪くないと思っていた矢先だったので少し名残惜しいと言えば惜しい。
──そんな気持ちが顕現したのかは知らないが、ウサギの耳だけが俺の頭に残されていた。

野郎のウサミミなんてどこに需要があるのかさっぱりだけども、細かい事は気にしても仕方ない。
元の姿に戻って手始めにウサギ姿の間に読み漁った書物を図書室に返却しに来た俺は、
そのまま図書室で新たに数冊本を読み、小腹が空いたので何か食うかと休憩室に来ていたのだった。

「流石に野菜スティックは売ってないか……」

ウサギの頃の名残か、妙に菜食に傾いた食性を正すべく選んだのはスティックタイプのスナック菓子。
永らくタバコも吸えなかったためか何か咥えて居たかったのもある。

ご案内:「休憩室」から暁 名無さんが去りました。
ご案内:「休憩室」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > (※名簿ナンバーを間違えて入力してしまっていたので訂正しました)

「フゥー……静かだねえ。」

スナック菓子を咥えて一息つく。
もうすぐ8月だというのにセミの声すら聞こえてこないのは、防音に関する結界でも張られているんだろうか。
保健室に居た時は嫌になるくらい聞こえていたから、多分そうなんだろうな。
……そんな事を考えながら、そっと耳を澄ませる。
頭に残ったウサギの耳は、聴覚もそのまま残されていて、h本のページ同士が擦れる僅かな音も逃さない。
その所為か室内での読書はなかなか没頭できなかったりする。

飾りとして着いているのと、どちらがマシか正直よく分からない。

暁 名無 > 「さぁて、そろそろ借りてく本を決めとかねえとな……」

大きく伸びをしながら独り事を溢す。
幸い休憩室内には俺一人しか居なかったため、ついでにそのまま欠伸もかます。
ウサギだった時の名残か意味もなく口をもしょもしょと動かした事に気付き、少しだけ凹んだ。

「癖にならないか心配だったけど、案の定癖になってんな……」

他に何か無いか、少しだけ不安になる。
例えば毎朝未消化の……いや、これは大丈夫だろう。大丈夫。うん。
それより食生活だ。思いの外菜食に傾いてしまったので、帰りにスーパーに寄ってかないと。

……そういえば、ウサギになってる間ずっと保健室に居たから、アパートに帰るのもだいぶ久し振りだな。