2015/06/23 のログ
谷蜂 檻葉 > 「ふ、ふふ……っ 学園には居た?猫語解る人。 多分私は、3級ぐらいだと思うけど。」

猫語検定。
彼の真意も3級程度に解るつもりで。



「うん、そういうこと。

さて、晴れて準化け猫になった渡辺=ケイ=ヴォルテックスニャン に質問です。」

洋モノよりも和風の方が好き。



「―――猫にもなれる人は、鳥にもなれるでしょうか?」


慧のびっくりショーのせいで忘れかけていたけれど、私には今日此処に来る目的があった。

渡辺慧 > 「シシシ」

一人だけ。――まぁ、さっき話した子だけど。
なんとなく、言わないでおいた。

「検定試験でも用意しようか?」
なんて言うと。
ここ数日で随分慣れた、猫のような鳴き声。

なんてね。

「てか名前おい。おい。オイ!」


「ん。…………んー」
それは、どういう意図なのか。
果たして自分には汲みきれないが……。


「なれるんじゃない?」
現実でも、夢想でも。

谷蜂 檻葉 > 「お、それなら準2級に挑戦かしらね。」

楽しげな笑みで受けて立つぞと腰に手を当てる。
2級はまだまだ勉強不足だけれど、今でも結構いい線行けるんじゃないだろうかなんて。



「よし、それじゃあ手貸して。」

鳥になれるんじゃないか、という意見に「じゃあ、やってみましょうか」とつかつかと歩み寄って、ハイ。と握手するように手を差し出す。

渡辺慧 > 「いやその前にその名前……」

ため息をつくように、笑う。


「……って、へ?」

え、待って。

「やってみる、って……」

まさか、ここから飛び立つわけでもないだろうし……。
後ろ目で景色を見た後。

……まぁ、いいか。

「ほい。……優しくしてね?」

意図は分からない。分からないが……まぁ。
実に楽しそうだ、ただ、それだけでいい。

のんびり、その手を握った。

谷蜂 檻葉 > 「自称なんだから、いいじゃない。 ね?」

まだまだイジるぞ。と、目で申す。




そして、差し出した手が重なるとそのまま軽く引くようにして、時計台の先程まで猫(慧)が追い詰められていた所へ自分の立ち位置を移す。 少しだけ、緊張のためか手をきゅっと握られた。

そのまま二、三度息を整えると深く集中するように目を瞑る。
そこから更に数拍置いてから、誰かに語りかけるように一言を言い放つ。


「―――下まで、運んで。」



言葉と同時、檻葉を中心に甘い花の香が旋風のように広がり慧と檻葉の体を【風】が浮かせる。

渡辺慧 > 「もう時効にしてくれよぉ…………って、う、ォ?」

手を引かれ。
少し強く握られた手に意識が集まった、かと思うと。


浮遊感。
そして、それは、先程の言葉が、そのままの意味だった――
ということを理解させるには十分だった。

「……まぁーじーでー」

谷蜂 檻葉 > 目を瞑ったまま、集中を維持していく。

そして風に交じる花の香がより強くなった所で、綿毛のようなふわっとした浮遊感と共に時計塔から押し出され、ゆるやかな速度で時計盤の真下―――地上にまで到達する。




当の本人は、地上に到達すると腰が抜けたようにへたり込んでくってりと屈みこんだ。

渡辺慧 > 鼻孔をくすぐるいい匂い。
その匂いに、騒めいていた精神を落ち着かせる。

途中騒ぎそうになったものの……。

握られた手と、彼女の集中している顔を見て。


――あぁ、ほんとに楽しいことだった。



余裕を持ち。
ふわり、と。着地すると。

「……すっげ」

「……って、ちょぉ! だいじょぶ?」

……ものの。へたり込んだ、彼女の姿に慌てる姿。

――最後の最後までかっこ付かないのが、まぁ。お決まりなのだろう。

谷蜂 檻葉 > 「い、いや……その……一応人の体重とかでも出来るっていうのは練習してたけど……」

よろ、と顔を上げてぽつりと。


「この高さで二人同時っていうのは、ちょっと限界に挑戦しすぎたかも……」

今日はもうへいてーん! と、子供っぽく両手を上げて宣言する。
魔力と異能を使いすぎで、脳が幼児退行を起したがっている。

谷蜂 檻葉 > 【妖精魔術の事。 それらを何処で覚えてきたのか。 どちらも、疲れのままにうやむやに。 この日彼女の口からは聞くことは出来ないままだった……】
ご案内:「大時計塔」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
渡辺慧 > 「練習? それ……」

と。
細かく聞こうとしたが。
彼女のそんな様子に苦笑する。


「……ま。途中まで送ってくよ」

また。適当に教えてくれー。
なんて、適当に口を開くと。


「……あ。……あの、勉強の方もおねがいします」
3日間、サボってたのは。流石に今の時期、マズイ。
と冷や汗をかきながら。

ご案内:「大時計塔」から渡辺慧さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に渡辺慧さんが現れました。
渡辺慧 > トントン。
軽快な足音で階段を上る音がする。しばらくすれば、フードを頭にすっぽりとかぶり。機嫌よさげな少年が時計塔の屋上へ現れた。

――すっかり、定位置だな。

猫の間にはずっとここで寝泊まりして。
人に戻ってからも、暇さえあればここに来る。

渡辺慧 > 右手には、いつも行くカフェテラスのロゴが入った袋。


はて。
今日来たのは、用事があるような。ないような。

カフェテラスのコーヒーを飲みたいと思い。
――どうやら、今日は縁がないようだ。そこは人が多くて。
落ち着いて飲めなさそうだった。


だからここ、というのもある。

渡辺慧 > もう一つは……。
ここで、何か食べ物を持ってくる、と約束のような物をした少女のことを思い出したから。


猫でいる間、そういえばその姿、見なかった。なんて。来るならそれでよし。こないなら……まぁ。この右手の袋に入った、ドーナッツは全部自分の胃の中に入るだけだろう。


いつもの定位置に胡坐をかいて座り込む。

渡辺慧 > 袋の中をあさり。こぼれないように配置された、そのコーヒーカップを取り出す。


今日は忙しかった。
三日間、行方不明扱いにはなっていなかったものの……。
当然のごとく、講義の内容には遅れていた。

事情を講師に話し――と、言っても。猫になっていました。なんて通じるわけがないので、適当に話を作り。――ていたら、まぁ。すっかりこの時間だ。

そんなことを考えながら、コーヒーを啜る。

渡辺慧 > 後で見直さないとな。
一応、講義のデータ自体は、家にある骨董品のようなPCに送ってもらったが……。まぁ、骨が折れるだろうなぁ。

苦笑い。
まぁ、代償とでも思えば致し方ないのかもしれない。

渡辺慧 > 苦味が丁度良い。
これでは、ドーナッツを食す前に飲みきってしまう。

……と、はいうものの。まだ、それに手を出す気にはなれなかった。

渡辺慧 > 「……違うなぁ」

独り言のように、ぽつりと呟いた。
随分、違う。景色の見え方。あれが、猫が見てる景色。

さて。……自分にはどちらがお似合いか。

渡辺慧 > ……さ、て。

待つか、食べるか。
食べないか、待たないか。

はたまた……。
どちらにしても、気分しだい、か。

……ドーナッツへ、伸ばした手をひっこめる。


さ、て。…………猫になったことによって自覚した物は。
よかったのか悪かったのか。

「わからんなぁ」


また、独り言。
だけれど、ひどく楽しそうだった。

ご案内:「大時計塔」に三崎 春華さんが現れました。
三崎 春華 > 「おやー」
[階段を上がってきたのは暢気な声。少年の姿を見つけるととりあえず一礼]
「先客がいたとは思わなかったですねー」

渡辺慧 > 知らない声だ。
のんびりと、胡坐をかいたまま首をそちらに向けた。

「……あや。やぁ、こんばんは。いい夜ですねぇ?」

ま。これも悪くない。

三崎 春華 > 「こんばんは!」
[無駄に良い返事。静かな夜にはうるさいぐらいだ]
「いい夜っていうのはこれから作るものなんですよ?」
[わかってないな、と言わんばかりに手の平を上に向けるポーズ。そして謎のドヤ顔]

渡辺慧 > 「元気がよろしい」

その元気の良さに、何となくこちらも笑ってしまう。
悪くない笑いだ。

「そうはいってもお嬢さん。夜更かしは体によくねーぜ?」

ご案内:「大時計塔」に三千歳 泪さんが現れました。
三千歳 泪 > あるときはごはんの時間を、またあるときは無情なタイプアップを告げる音。
私たちの学園生活を支配する唯一絶対の鶴の声。

それがスイッチひとつで鳴らせちゃうなんてすごいとは思わないかね。こんなに簡単でいいのかなー。
しかもしかも! 赤くて丸くてしましまの古きよき自爆スイッチだよ! いいシュミしてるよねこれは。
押すしかない。わくわくしすぎて手が震えそうになる。本当にいいのかな。でもテストしなきゃいけないし!

ポチッと。押して、押し込んで。制御盤から静かに後ずさりする。
一歩、二歩。三歩めの途中で高らかに鳴りひびいた。言祝ぎの鐘の音が、島じゅうに響きわたって余韻に変わる。

「うむっ!! パーフェクトだね!」

ひとりっきりの制御室でグッとガッツポーズ。すぐ真上に人がいるとは知る由もなく。

三崎 春華 > 「夜は短し、ですよ」
[喋りながら横に並び、]
「乙女が歩かないでどうするんですか」
[そう言いながら座る。そこまで近くは無いが、そこまで遠くもない]

渡辺慧 > 「………………うっるせええええええええええ!」

耳を強く塞いで体を丸める。


こんな、とりあえず自分に迷惑なことをしそうなのは、大概、やつだと決まっている。
偏見かな。いや、なんかもうそういう認識が……。


「おいこらモンちゃんどこにいる!」

三千歳 泪 > いた。アルタイル! 工具を片付け、顔のススをぬぐって屋上へと上がっていく。

「近所迷惑だよ!! いま何時だと思ってるのさ!」

三崎 春華 > [座ろうとた瞬間に鳴り響く鐘の音。警報にも思えるそれに思わず体勢を崩しそうになる]
「わひゃああ!?」
[とりあえず落ちないように壁際に緊急避難。壁を背にしていれば真正面しか注意しなくていいので楽だ。]

渡辺慧 > 「どっちがや!」

なんでこの時間に鐘。夜食の時間か。

って。

「へいそこの乙女。大丈夫かい?」

三崎 春華 > 「乙女はあんまり大丈夫じゃないかも」
[埃を払って深呼吸。咄嗟に身体を丸めた少年に、なんだかネコみたいだな、なんて思いながら]
[想定外の出来事が起きた時は現実から目をそむけて妄想に耽りたくなってしまうものなのだ]
「モンちゃん…?法の精神を書いた人とでもお知り合いです?」

三千歳 泪 > 「私はいいんだよ。これでもいちおう学校のお仕事だからさ!」
「むっ、はじめて見る子だ! しかも何やらいい雰囲気じゃんさー。もしかしてお邪魔だったかな」

よかった。アルタイルにもようやく春が来たんだね。

「なになに? もしかして君もねこちゃん? どこでみつけたのさアルタイル! 君もすみに置けないなー」

渡辺慧 > 「柔肌に傷でもついたかしら。モンちゃん責任とんなよ」

自分はごめんとばかりに振る。


「……何を見てそう思ったよ。あとそこの乙女も暴走しない。モンちゃん君とりあえず人を見たら猫っていう癖があるのかい。後なんで俺がツッコミやってんの? 配役変えてくんない?」
非常に疲れた様に一気にまくし立てた。

三崎 春華 > 「あ、どうも初めまして。三崎春華(みつざきしゅんか)です」
[作業員らしきグラマーさんにご挨拶。そこまでいい雰囲気だったのかは私にはわからない。]
「……『君も』、ネコちゃん?」
[何やらマシンガントークが始まってしまったので、とりあえず一番気になったところだけ拾う。じゃあ、彼は…?]

渡辺慧 > 「はいそこ胡乱げな瞳で俺を見ない」

またこの少女はしちめんどくさいことを……。
と思いながら、一応訂正する。

「はいはい。俺は猫じゃない。……いや、昨日まで猫だった期間はないわけじゃないけど平均的普遍的客観的に見れば俺は人間です」

三千歳 泪 > 「私は三千歳泪(みちとせ・るい)。ずーーーーーーーーーーっと下でお仕事してた《直し屋》さんだよ!」
「それはモンテスキューじゃないかな! モンはモンもでもモンテクリスト伯のモンだから。伯爵と呼んでくれたまえ」

一日の仕事が終わってすこし疲れが溜まっていた。柱のひとつを背に寄りかかる。

「そしてこの子はアルタイル! なんか人間のふりしてるけど正体はやさぐれた三毛猫なのだ!! かわいいぞ!」

渡辺慧 > 「モンキーレンチ少女略してモンちゃんだ。覚えてやってくれ。後、三毛猫になったのは少なくともモンちゃんの…………あー」

せい、と言いそうになって。
頭をかく。

「おかげだろうに」

人間だっつーの……。と、あいもかわらずこの少女には論理が通用しない……。

三崎 春華 > 「三千歳・モンテローザ・泪さん。なるほど」
[よくわからなかったので話半分としてミドルネームを採用。]
「そして…えー、吉田・アルタイル・二郎さん?」
[とりあえず同じテンプレートでまとめてみた。]
「この学校に来てすぐですけど、ネコに変化する人もいるんですねー」
[どうやらやさぐれているのはネコの時だけじゃなさそうに見える。そこを追っかけても無意味なので言わないけど]

三千歳 泪 > 「私はきっかけを作っただけだよ。君が望んで、私が答えた。あとは猫科おじさんのナイスプレーが9割くらい?」
「それでね、チャイムの音がヘンだって話。時計塔に住みついた化け猫の呪いだー!!って噂になってたんだよ」
「その化け猫ちゃんがこの子なのさっ。妙に人間くさいねこくんがいるって評判になってたんだよ! 知ってた?」
「おかげで私もいい仕事にありつけたし、アルタイルさまさまだよね」

夜風が通り抜けていく。風通しの悪い制御室とは大違いだ。汗がみるみる引いていく。ゴーグルを外して鞄につっこんだ。

「それで、感想は? 楽しかった? どっちがよかった?」

渡辺慧 > 「渡辺慧、渡辺慧な。アルタイルという文字は少なくとも一文字も含まれてないからな……まぁ、好きに呼んでおくれ……」

確かにこのモンちゃん、という少女を前にしたときはやさぐれ気味な気がしないでもないが……。

「へぇ。転入生かい。いらっしゃい、ノンフィクションの世界へ、ってかな」

胡坐のままだが、小腹がすいたのか、もそもそと傍に置いてあった袋へ。

……ま、もういいか。

中からドーナッツを取り出し、一人で食べ始めた。

渡辺慧 > 「……って、え、まじ?」

いや、確かに。猫の姿だと家に帰れなかったからここで寝泊まりしていたことは確かだが……。
驚いたように少女を見る。

「少なくとも俺はからんじゃねーぞ……。…………楽しかった。悪くない。きっと、人間じゃなければそういう生活もあったんだろう」

一拍置いて。

「……けど。くらすなら、こっちかな」

三崎 春華 > 「4月から来たんですよー。ピチピチの一年生です」

[ドーナツの袋に勝手に手を伸ばす。何故だかそこまで拒否されない気がしていた]
「…あー!確かになんか、こないだ寮で変なネコを見た人がいるって」
[噂というのはすぐさま広まり尾ひれがつくものである]

渡辺慧 > 「じゃ、入学祝に……と思ったけどもう食べてるね、うん」

ま、いいけど。

寮、という単語に反応して。
さっと、目線をそらす。

なぜなら、身に覚えがありすぎたからだ。
無実です。

「………………………俺は、知りません。無実です」

三千歳 泪 > 「知ってるよ。私が知ってる君はそんなことしない。結果だけみれば人を遠ざけられたわけだし、よかったんじゃない?」
「原因は整備不良ってとこかな。奥まったところにあって、なかなか交換できない部品がそのままになってたんだ」
「経験者は語る!だね。私もおんなじ一年生なんだけど入学祝とか貰ったことないなー」

男子はみんな隠しごとが苦手らしい。わかりやすいなー。

「それは犯罪だよアルタイル。オールドファッション。フレンチクルーラーでも可。口止めされてあげてもいいけど?」

渡辺慧 > 「ハァ……」
顔に手を当ててため息をつく。

「あのな……。ここで昼寝してたら、気づいたら連れ帰られてたんだよ……」

俺にどうしろってんだ……。ぼやきながらそう告げると。

「好きにもってけ、たく……」

三崎 春華 > [実際に少女がどこまで知っているかは定かではない。
 この噂も無数のねじ曲がり方をして辿り着いたものなのだろう。
 それにこの学園の事だ、猫に変化出来る者が一人だけなんてはずが]
「事実なんですね……」
[どう見ても隠せてなかった。とりあえずもちもちリングを咀嚼しつつ話す]
「モンゴメリさんも一年生なんですねー。学年とかって飾りなのかもしれませんけど」

三千歳 泪 > 「私は口が堅いほうだから大丈夫。安心して。《直し屋》さんは信用第一なんだよ」

いただきます。私は中身がぎっしり詰まったオールドファッションが一番好き。
おなかに溜まる感じがして、エネルギーを補給できてる気がするから。味は二の次? そうでもないけど。

「最近ねこを集めるのがブームらしいよ! もしかしてそれじゃないかな。君はその子につかまった。それから?」

渡辺慧 > 「まじでか……勘弁してくれ……」

片手で顔を覆いながら。

「割とすぐ出してくれた。気まぐれなのかよくわからないけどー。つーかあそこ寮だったのかも正しいかわかんないけどなー」

そんなん見てる心理的余裕はなかったし、もしかしたら記憶違いだった可能性は十分ある。

そして、自らの記憶を疑って見せた。
さて。それは事実たりえるのだろうか。

三崎 春華 > 「私も絶対喋らないから大丈夫ですよー」
[軽い言葉と重たい約束。噂の出処というのは遅かれ早かれ特定されてしまう事を知っている。敵を作って回るのは得策ではない]
「種類の噂が曖昧なんですよね…白っぽいやつだったっていうのは皆さん言うんですけど。ナベタイルさんはどんな格好してました?」

渡辺慧 > 「混ぜすぎ」

何がナベタイルか。呆れた顔をしながら。

「三毛猫、って俺を見た人はいってたかな」
そんな自身を詳しくは見なかったしよーわからん。
とつづけた。

三千歳 泪 > 「ふーん? でも待ってほしい。事件には空白の二時間があったのです。それは結末でしょ? めでたしめでたしっていう」
「でもなードーナツご馳走になっちゃったしなー。私はいいや。疑わしきはノットギルティ。被告人の利益に!」

オールドファッションおいしいです。

「おっと! ごめん二人とも。なんか管理人さんから電話かかってきちゃったから私はこれで! ブエノス・ノーチェス!!」

さっきの音でばっちり直ったのがわかったはずだから、その話かな。ドーナツの残りをくわえて下りていった。

ご案内:「大時計塔」から三千歳 泪さんが去りました。
渡辺慧 > 「にぼし食ってた。ひたすらにぼし食ってた」

二時間も食ってはいないが。というかどっから出てきた二時間。

「……忙しないなぁ。…………あー、モンちゃん」

呆れたように、見送りながら。

「サンキュー」
何に対してのお礼か。

……ま、少なくとも、今のことに対してではないのは間違いないが。
そうして見送った。

三崎 春華 > 「あ、お仕事お疲れ様でしたー」
[ばたばたと降りていく少女の方に手を振る。]
「三毛…じゃあ別の猫が偶然寮にいたのかもですねー」
[雄の三毛猫は珍しいらしい。それなのに外見情報が判然としないという事は、結局誰もしっかり確認していないのだろう。]
「それはともかくドーナツは頂きますけどね」
[2個目。乙女には全員、甘味用の消化器官が備わっている。大丈夫大丈夫。]

渡辺慧 > 「どーだかなぁ」
曖昧。自身ですらあいまいな言葉。

「今後猫になったら、少なくとも人に見つかりそうなところで寝るのはやめておく、っていう教訓にはしとこうかねぇ」

ぼんやり、と。
そう呟くと。

「いいけど……」
言葉にはしないが。顔で苦笑するぐらいは許してほしい。

「全部いるかい」
右手に空になったコーヒーのカップ。
自分は一個食べれば十分だった。

三崎 春華 > 「これ以上はちょっと乙女ビリティが下がりそうなので…」
[専用の消化器官をもってしても二つ分の陽だまりに三つはちょっと入らない。ましてや夜だった]
「ちょっとここからは離れますけど、私の家の軒下くらいだったらいつでも来ていいですよー。借家をルームシェアしてるので」
[寮に行った疑惑で冷や汗をかいていた少年に女子だらけの家を紹介するのもどうかと思ったけれど]

渡辺慧 > 「未知の単語だ。学会に提出してみたら」

軽く冗談を飛ばす。

「あぁ、そりゃ。ありがたいね。通り雨に振られて、ドラマチックなワンシーンでも再現したくなったら行かせてもらおうかな」

基本的に。寝るならば、ここだ。……そういう意味では、すっかり。猫のような思考になってしまったのかもしれないが。
とぼけた返事。……ありがたいと思ってるのは間違いないのだけれど。

三崎 春華 > 「そうなったら共同発表者として呼んであげますよ」
[きっとこの少年は猫が似合っているのだろう。少なくともそういう気質を感じている]
[だからこそ、気まぐれに立ち寄る場所でもと思って提案をした]
「雨雲は連れてこないでくださいね」
[…だんだん遠慮がなくなってきた気がする。]

渡辺慧 > 「おや。そりゃ楽しそうだねぇ。じゃあ共同発表者として一つ提案だ。……まず臨床実験でもしとくかい?」

シシシ。変わった笑い方。差し出すは……残ったドーナッツだ。

「保証は出来ないね。雨雲にも雨雲の都合があるって奴さ」
「どうだいお嬢さん、猫と一緒にドラマチックなワンシーンでも」

……ま。元々がこういう性格だ。遠慮がなくなろうが、対して気にしない。自分自身が、そこまで遠慮しないのだから。

三崎 春華 > 「持ち帰って食べる事にしますね」
[丁重なお断り。でも貰えるものは貰う]
「猫とワンシーンを撮るなら冬の屋内がいいです。オニオンスープとか飲みながら」
「猫になったら手作りして飲ませてあげますね!」
[無駄な気合。]

渡辺慧 > 「じゃあ後日論文の提出ということで」

楽しそうにその袋を押し付ける。

「アットホーム系かよ。俺どう見ても飼い猫じゃねーかそれ」
いらんわ、と言いながら。
ふい、と立ち上がる。

「……さ、ってと」