2016/06/09 のログ
ご案内:「大時計塔」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 「うーん、良い風!」

大時計塔の天辺で、七生は気持ち良く背伸びをした。
ここのところ悩み事で頭使ったり、天気もそこまで恵まれなかったりしていた為か体のあちこちが錆び付いている気がする。
まあ、授業中にそこそこ体は動かしているし、天気が悪いからと自主鍛錬を怠ったことは無いから、
あくまで気のせいなのだが。

「あとは夏までこんな感じで時々晴れたりする程度かなー。」

出来ればずっと晴れててほしいけど、と空を見上げて独りごちる。

ご案内:「大時計塔」にクロノさんが現れました。
クロノ > 「…んっしょ、よいしょ。 ……────はー!!」

(ジーガシャ、ジーガシャ、ジーガシャ…と、いかにもロボットが動いてますよ、的な音を響かせながら長い長い階段を登って来たのは…まぁなんというか、見違うことなきロボ。最上階部分までやっとこさ辿り着いて、景色を見渡しながら気持ち良さそうに伸び伸びと深呼吸。首から上の顔立ちと、高くてよく通る澄んだ電子音声は少年を模したものだけど、いかんせん見た目が旧式。)

東雲七生 > 「もうすぐ夏だもんなー、海開きだなー。
 水着の新調も考えとかない……と……?」

妙な足音が聞こえる、と独り言を中断して辺りを見回せば。
四肢や胴体……言ってしまえば頭部以外ほとんどが機械で出来た少年が現れて。

思わず二度見。

「……えっ、あ、メカ……?ロボ?」

驚きも隠せずに、じーっと見つめてしまう。

クロノ > 「…? …っははは、うん、ロボ。」
(お邪魔しちゃったかな?と少し申し訳無さそうに微笑みつつ、伸びで上げた手の片方をウィンウィン振る。その表情も仕草も、おそらく相手とさほど変わらない年頃の面立ち。)
「…今この状況で僕が言うのも説得力無いけど、危ないよー?」
(かく言うロボは、一仕事終えて休憩中の保健医兼工務員だ。)

東雲七生 > 「すっげー……えっと、どうなってんのそれ!」

興味津々といった様子で目を丸くする。
説明されたところで機械工学なんてさっぱりなもんだから、
単純に興味がありますよっていうアピール以上の意味は無い食いつきなのだけども。

「えっ、あ、……ええと。」

もしかして、自分と同じ生徒っていう立場じゃなかったりするんだろうか。
もしそうだとしたら、一応立ち入り禁止とされている場所で遭遇してしまったのは非常に拙い気がするぞ、と。
表情が強張って。

クロノ > 「…ふふふ、脳ミソがコンピューターで、心臓がバッテリーとエンジンで、筋肉がモーター…?」
(なんて、身ぶり手振り付きで非常にざっくり話して、こんな感じ?と首をかしげて疑問形。)
「……? えぇと?」
(数秒かけてだんだんこわばる相手の表情、しかしロボの男の子はそんな様子を見てくす、と微笑んで)
「僕はクロノ A1101S 8928327 …最近此処に来た、医師&大工ロボだよ。先生と言えば先生かもだけど、教師じゃない。」
(危ないよ、というのは、注意というよりは心配から。そう話しつつ、ロボは見た目の割には随分と身軽な身のこなしで、ジージー、ヒュンヒュンと機械音鳴らしながら相手の側に近寄る。)

東雲七生 > 「へ、へえ……」

ロボ少年の身の上を聞けば、ほっとした笑みを浮かべて。
そのまま近寄って来た姿を無遠慮にじろじろ見まわす。

「えっと、脳みそがコンピューターで、心臓がばってりとえんじ……もーたー?」

これでも現代っ子、多少の用語は知ってて然るべきなのだろうけれど。
如何せん自分がたまに扱うコンピューターくらいしか解らなかった。
それでもすげーすげーと連呼しつつ、ロボ少年の手や足を眺めまわすのである。

クロノ > (相手のちょっとおぼつかない復唱には、男の子ロボもゆっくりとこくこく、と頷きながら「そう、そう、」とニコニコ顔。)
「…えっと、キミの名前は?」
(まだ此処に来て日が浅い上に勤務場所が保健室メインとあって、なかなか全生徒と顔を合わせる機会の少ないロボは、じろじろ眺め回されるのも楽しそうにしつつそう尋ねる。)

「…僕ね、時々来るんだ、此処。景色良くて、暖かいときは風が気持ちいいよね。」
(設備のメンテナンスで学校じゅうを工具セット抱えて歩き回る男の子は、お仕事ついでにさっそくお気に入りスポットも作成中らしい。)

東雲七生 > 「あっ!そういや名乗ってなかったっけか。
 俺、七生!東雲七生。
 クロノ、つったっけ。よろしくー!」

名を尋ねられればにぱっと笑って名乗って、握手を求めて右手を差し出す。
その間もあちこち眺めたりいているが、それも相手が不快に思ってる様子が見られないが故。
少しでも不愉快そうならばすぐに止めるつもりで、今はもうひたすら何がどうなってるのか興味に任せて眺めている。

「ああ、そうなんだ?
 確かに眺め良いもんなー、ここ。俺もちょくちょく来るんだ。
 考え事するのにも、人が居なくて丁度良いしさ!」

にひひ、と笑みを浮かべたままで。
趣味が合うな、なんて嬉しそうにしている。

クロノ > 「…ん、ななみ、か。よろしくね。」
(差し出された手、応えて握り返す機械の手は金属製だけど、表面には柔らかい素材が貼ってあって、意外とひんやりしないし少し柔らかい。おでこに電池残量やコンピューターの処理状況を示すインジケータランプが常時点滅していたり、瞳の奥が光っていたりと、間近で見れば細かい所にも随所に機械らしさ見えるロボ。)

「…考え事かぁ。そうだね、新鮮な空気いっぱい吸って、落ち着いて、リフレッシュして。」
(思春期真っ只中、価値観や人間関係などがぐっと変化する大切な時期。大人と子供の狭間で揺れ動く自分を、冷静に見つめる時間も確保したいところ。)
「…ななみは通学生?僕、学生寮暮らしなんだけど、多分会ったこと無いよね…?」
(医師兼大工という身分ではありながら、ロボということで備品である男の子は、その年齢もあって、あえて教員寮ではなく学生寮で暮らしている。)

東雲七生 > 「おうっ、よろしく!」

思ったよりも柔らかで、冷たさも感じない手の感触に驚きつつ、しっかりとその手を握る。
近くで見れば見る程機械っぽさがよりはっきりと伝わり、同時に何が何だか訳が分からなくなって。
ふぅ、と一息ついて満足げに眺めるのを止めた。

「ああ、落ち着くとこで考え事したいもんだよな。

 ……え、俺?一応、異邦人街から通ってる。
 寮も考えなかった訳じゃないけど、今はちょっと部屋貸してくれる人も居てさ。」

少しだけ照れた様に笑いつつ、自分の住環境について答える。
というかロボなのに寮生活をしてるのかなんて、そこに驚いたり。

クロノ > (握った彼の手は、温かくて柔らかくて、そして育ち盛りの男の子らしく、少ししっかりと硬く逞しくなりつつもあり。彼の興味の視線が一段落したところで、ロボも視線を彼から景色へと移す。)

「…通学生だったの、そりゃあ見ない訳だ。ななみみたいな子は保健室ともあんまり縁無さそうだし。 …そっか。ちゃんと守ってあげるんだよ、その人。」
(彼の個性的な、鮮やかな髪色と双眸をちらりと見て、「綺麗だね」と小さく囁いて微笑む。)
「…ふふふ、この見た目じゃ想像しづらいだろうけど、お掃除もお洗濯も、もちろんお料理だって得意だよー?」
(人間の暮らしを支えるロボットなんだから当然と言えば当然なんだけど、全身金属ボディでギュンギュン機械音鳴ってるロボがバンダナとエプロン姿で家事に勤しんでいる光景は確かにあまりイメージ出来ないかもしれない。)